Home>デッドプール(カテゴリ)  TotalPages2 next

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●どうでもよき資料:クリストファー・プリーストによる『デッドプール』反省会。

2015.10.15 Thu

▼前書き:

 今回は、『デッドプール』の初代オンゴーイング・シリーズ(1997年創刊の奴)の第34~45号のライティングを担当したクリストファー・プリーストが、自身のホームページだったかで「なぜ俺の『デッドプール』はあんな感じになってしまったのか」を愚痴ってたコラムの日本語訳をデロリと載せてみるエントリ。

 ……「何か知らんけど『デッドプール』の出版ラッシュだし、何かデッドプール絡みのエントリを書いて注目を浴びよう!」とかいうアサマシいことを考えて書き始めたエントリだったのに、なんでこんな、誰も求めてないネタに行き着くのか、俺は。

 とりあえず、このコラムでの発言を踏まえて、『デッドプール・クラシック』第6巻(プリースト期の『デッドプール』全話収録)を読むと、あのヤケクソな話の数々は、結構な苦悩と苦労と不本意さの中で書かれたのだなぁ、と思った。

 あと今回面倒くさいので、このコラムで言及されている「解説しといた方がいいディテール」に関しては、あえて解説しない方針を採った。そもそもクリストファー・プリーストという作家がどのような立ち位置の作家で、どのような作品を手がけた末に、『デッドプール』のライターに就任したかとか、前提として説明すべきだなぁ、と、気付いたけど、面倒なのでしない(最悪だ)。

 最低限の解説:本稿で言及されてるクリストファー・ジェームズ・プリーストは、イギリスのSF作家、クリストファー・プリーストとは同姓同名の別人。ちなみに元々はジェームズ・クリストファー・オウズリーという名だったが、色々あって1993年頃に改名した。

 そんな感じで。


▼『デッドプール』回想

『デッドプール』は俺にとって胸を張れた作品ではない。この件に関しては、長々とした泣き言じみた弁明を続けることもできるのだが──まあ手短にいえば、俺はこの仕事に関して最適な人材ではなかった、ということだ。ファビアン・ニシーザが創造したデッドプールは、いくらかの作家の手を渡り、それぞれの解釈で書かれてきたが、最も長く続いたのは人気ライター、ジョー・ケリーによる連載だった。実際の所、現在の『デッドプール』はジョー・ケリーの影響の色濃い作品だ。現在の『ブラックパンサー』が、俺の影響が色濃いように。そのジョーが降板した後は、『デッドプール』のけして多くない読者が離れていくことは明白で、それ故に俺は、ジョーの後任ライターになることを心底危惧していた。

 そもそも俺に声をかけたのは、同誌の担当編集者ルーベン・ディアズだった。何故なら俺たちは良き友人で、彼は俺にユーモアのセンスがあることを知っていたからだ。だがユーモアという奴は、非常に主観的なものだ。ジョーのユーモアはハードコアなファン(恐ろしく無名なキャラクターの歴史を驚くほど詳細に知っているタイプの人々)の感性に訴えかけ、その期待に応える類のものだ。一方、俺のユーモアは、そうしたファンからの期待を裏切る類のもの──要するに、『デッドプール』で3年の間繰り広げられていたユーモアの対極に位置するものだった。

『デッドプール』を担当することになった俺の元には、ケリーによる『デッドプール』のコミックブック一式(『エンサイクロペディア・デッドプーリカ』なる副読本も含む)が送られてきた。奇妙なことに、編集者はプールの過去の冒険の概要を説明する一方で、けしてデッドプールが誰で、どんな経歴を持つのかといった事柄に関して、簡単な説明すらしようとしなかった。一方俺は、ジョーのイシューは込み入っていて、連載の流れに乗ろうとする新規読者(例えば俺だ)に対して不親切な造りだと気付いた。

 それでも流れに沿おうとした俺は、編集者に依存するようになった。何となれば彼は、マーベルで最もデッドプールに通じた人間であるはずだからだ。結果、ライティングの過程で編集者が多大に関与することとなり、いくらかの全くアイデア不足のイシューとコンティニュイティ上のミスが生み出されることとなった。

 一方で俺の組んだアーティストは、エクストリームなプロポーションの絵を描く作家で、ストーリーテーリングのセンスはいまいち持ち合わせていなかった──こいつは『デッドプール』の様な本にとっては致命的だった。結果、俺の書いた視覚的なギャグは一切、ただの1つも成功せず、複雑なシーン(例えば第36号の救急車同士のカーチェイス)は救いようもなく混乱したものとなった。そしてまた、アーティストと俺との間には言葉の壁があったようで、重要なディテール(例えばグリーンゴブリンとホブゴブリンの差異だとか)の見落としも生じた。

 元『アクアマン』のアーティスト、ジム・カラフィオレによるフィルイン(※訳者註:レギュラー・アーティストのスケジュール調整などのために挿入される、ゲスト作家が担当するイシュー)が掲載された第37号から、事態は上向きになり始めた。この話を書く過程で、ついに俺は「デッドプールをバカみたいに書いてもかまわないんだ」という真理に気付いたのだ。

 このことは俺にとって大いなる天啓だった。それまでの俺は“ヒーローは断じてジョークの対象とすべきではない”と教えられていた。だがデッドプールは気狂いだ。おそらくは気狂いすぎて、自身が馬鹿げた振る舞いをしていることにすら気付けない類の気狂いだ。

 こうして俺はデッドプールをよりバッグス・バニー的なキャラクターとして書くことができた──仕掛け人にして扇動者、それと同時に自由な精神の持ち主で、何事にも全く動じないキャラクターだ。ようやくデッドプールというキャラクター──俺独自のデッドプールであり、ケリーの物真似ではない──が形を成し始め、ジムはその記念すべき第37号を絵にしてくれた。デッドプールがソーのハンマーを持ち上げる資格を得て、ベータ・レイ・ウェイドになる回だ。

 不可解なことに、編集者はベータ・レイ・ウェイドがハンマーを持ち上げている絵を表紙に使おうとせず、その上“ベータ・レイ・ウェイド”というフレーズも使わなかった。そんな訳で、この分水嶺となったイシュー(まあ俺にとっては、だが)は、他と同様に読者の目を惹く機会を逸した。

 やがて新編集者が来た。当時の『デッドプール』は致命的なまでに生煮えのスペースオペラの只中だった。しかもその話は俺が書きたかったものではなく、俺が担当になった時からルーが暖めていたアイデアだった。新担当が、この“ダーティ・ウルフ”の話について語りたがらなくなったのは、就任から1週間もしない頃だった。宇宙を舞台にした話を書くのは、去り行くルーへのたむけだったが、後任の編集者はこの話が全くの誤りであると嘆いていた。

“スーパービランによる『となりのサインフェルド』”という、俺の一連の連載で唯一マシに思えるアイデア、これも実際にはルーベンのアイデアだ。ルーベンはタイタニアとコンストリクターを選び出し(彼らの起用に関して誰とも話をしてなかったようだが)、俺にプールが彼らとルームシェアをする話を書かせた。ご存知の通り、我々がデッドプールを新たな舞台に置いた正にその号で、ルーはどうしたわけかプールを宇宙に放逐し、新たな登場人物から引き離したのだが。

 俺の連載のいくらかマシな時期は、正にこのスーパービランたちの平凡な日常生活絡みの話で、このテーマは遠くないうちに再考してみたいと思う。だが新編集者がやってくると、俺たちは互いに現状から逃げ出す方法を模索し始めた。『デッドプール』は大いなる負担となり、そのライティングは負け戦そのものだった。この頃の俺は、とにかく「俺のためにデッドプールの設定に沿った話を仕上げてくれる編集者」のいない仕事がしたかった。一方で、新編集者は負の売り上げのスパイラルに落ち込んだ『デッドプール』をどうにかしたがっていた。

 で、「お前はクビだ」と告げられた覚えはないので、多分、俺から辞めたんだろう。あるいは、新編集者(アクレイム・コミックスで担当編集だった友人で、マーベルでも引き続き援助してくれた)が、苦痛に満ちた電話をかける手間を省いてやったのかもしれない。何にせよ、俺らは共に『デッドプール』から解放された。俺は間違った人材で、俺の起用は間違った判断だった。今となっては『デッドプール』が継続し、新たな才能の元で大いなる成功を収める事を祈るばかりだ。──そして願わくば、ジョー・ケリーが(今何処にいるのかは知らないが)、俺を許してくれますように。

クリストファー・J.プリースト

2000年9月


▼以上:

 いじょう。

 ちなみにこのコラムが書かれた「2000年9月」というのは、プリーストが最後に担当した『デッドプール』第45号の刊行から1ヵ月程度しか間が空いてないことを申し添えておく。

Deadpool Classic - Volume 6
Deadpool Classic - Volume 6Christopher Priest Glenn Herdling Paco Diaz Luque

Marvel 2012-02-01
売り上げランキング : 56400


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

  
  
スポンサーサイト

●最近のデッドプール。

2015.09.23 Wed

▼そういえば、な日々:

 そういえば、数日前に出た「映画秘宝」11月号が、巻頭で『デッドプール』特集をしてるのですが、オイラもちょっとだけテキストを書いたのだぜという、しょうもなき報告。

映画秘宝 2015年 11 月号 [雑誌]
映画秘宝 2015年 11 月号 [雑誌]
洋泉社 2015-09-19
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 これであれだ、「俺も秘宝ライターだぜー」とか、吹聴できるぜー。「映画秘宝の方から来ました」詐欺とかできるぜー(なんだそりゃ)。


▼イマサラ『デッドプール』予告編の話ですが:

 そういや、映画版『デッドプール』って、ウィーゼルとかブラインド・アルとか、あとよりにもよってエイジャックスとか、ジョー・ケリー期のキャラクターがわさわさ出てるのね。

 まあ、今回の映画はデッドプールのウェポンX時代の話メインで、この時期のデッドプールの話って、案外ジョー・ケリー以外に書いてる人がいなさげな印象だから(<印象論でテキスト書くな)、必然的にジョー・ケリー期っぽいキャラクターが登場するのかしら。

 ……映画の公開に合わせて、ハズブロからブラインド・アルとかウィーゼルとか、コミック版エイジャックスのアクション・フィギュアとか、「デッドプールのお家」プレイセット(「ザ・ボックスにブラインド・アルを閉じ込めよう!」)とかが出るのかなぁ(出ねぇ)。


▼わたくしとデッドプール:

 んでまあ、この所、デッドプール絡みの仕事を諸々いたしまて、その過程で己の中の「デッドプール観」について冷静に見つめ返したりしてたのですが、オレはこう、「デッドプールのフェイバリットなライターは?」とかいう質問に、素で「ニシーザとケリー、あとシモーネ」と返すし(プリースト期は最近は好きだと人前でいうのがためらわれるようになったのだ<知らぬ)、「スパイダーマン/デッドプールかい?」とかいう質問に対しては「ケーブル/デッドプールに決まってるじゃねぇか、帰れ」とか、全く素で返すくらいに、老害クラシカル派なデッドプール好きであることに気づいたので、こう、ダニエル・ウェイとゲリー・デュガンの『デッドプール』をきちんと読み返して、ナウいデッドプール好きになりたく思いました。

 こう、ウェイのデッドプールって、連載当時は「これ、連載じゃなくて、ミニシリーズにナンバリングしてるだけや」的な印象で、も少しピーター・ディヴィッドばりの伏線張ってもいいんじゃねぇかなぁ的な思いがあったのですが、完結した今、通しで読んだら違う印象になるのかなぁ、とか思いつつ。

 あ、カレン・バンのデッドプールは割かし読んでるので大丈夫です。


▼どうでもよきオムニバス:

 関係ないですが、最近Amazonが、オレのアカウントにお勧めしてくる単行本に、来年出る『デッドプール・クラシック・オムニバス volume 1』っつーのがありまして。

 この本、第1巻の癖に、収録してる作品が、いきなり『デッドプール(1997)』の#34から(クリストファー・プリースト期から)なのが「なんでやねん」とか思ってたのですが。

 ちょいと調べたら、ジョー・ケリー期は『デッドプール バイ・ジョー・ケリー オムニバス』として既にハードカバー版が出てるのね。

 納得行ったけど、『クラシック・オムニバス』の第1巻が『デッドプール』#34から始まることの違和感はぬぐえないなぁ(知らぬ)。

 ていうか、この『オムニバス』のハードカバーを2冊買っても、『ニュー・ミュータンツ』#99と『デッドプール(1993)』と、『デッドプール:シンズ・オブ・ザ・パースト』が未収録だから、ソフトカバーの『デッドプール・クラシック』第1巻を別に買わなきゃいかんじゃねぇか。なにその中途半端。

 あれか、もしかして『デッドプール バイ・ファビアン・ニシーザ オムニバス』とか出す予定があって、『ニュー・ミュータンツ』と初期『X-フォース』と『ケーブル/デッドプール』をそっちに収録……いや、既に『デッドプール&ケーブル オムニバス』が出てるから、もはやニシーザ縛りで『オムニバス』を作れるほどのマテリアルが残ってねぇか(そもそもニシーザ縛りだと『シンズ・オブ・ザ・パースト』やジェフ・ローブ期の『X-フォース』が収録できないし)。

 待てよ、『X-フォース オムニバス』第1巻には、『ニュー・ミュータンツ』#99も収録されてるから、『ニュー・ミュータンツ』&初期『X-フォース』はこっちでフォローすれば……『デッドプール(1993)』と、『シンズ・オブ・ザ・パースト』と、あとジェフ・ローブ期の『X-フォース』がフォローできてねぇか……。

 結論:ハードカバーで初期のデッドプール網羅するの無理。

 まあ、ソフトカバーで初期デッドプールを網羅するのも無理なんだけどな。前にも書いたけど、初期『X-フォース』はソフトカバー化されてねぇから(ハードカバーは『オムニバス』と『オムニバス』以前に出てたハードカバー版の、2エディションもあるのに)。

 っつーか、『デッドプール・クラシック』はマーベル・デジタル・コミックスで全巻デジタルTPB化されてて(『デッドプール・クラシック・コンパニオン』含む。収録作品はリンク先参照)、その上、マーベル・デジタル・コミックスでは前述の『オムニバス』じゃない方のハードカバー版を定本にした『X-フォース』のデジタルTPBもあるので、デジタル版なら初期デッドプールを網羅できるのよね。実は。

 ミもフタもない結論:時代はデジタル。


▼余談:

 ダニエル・ウェイのデッドプールって、オンゴーイング・シリーズの『デッドプール』以前に、ウェイの『ウルヴァリン:オリジンズ』にゲスト出演した時点で「既存のデッドプールよりも1段階キチガイ」なキャラクター造形だったのが、オンゴーイング・シリーズの開始にあたって「『ウルヴァリン:オリジンズ』をベースに、さらに1段階キチガイのギアを上げた」キャラクター造形になってて、『ウルヴァリン:オリジンズ』を読んでない読者にしてみれば、いきなり2段階キチガイのギアが上がったデッドプールが提示された様なものよね……とか、フト考え付いたものの、そこから話題があんま膨らまかったので、とりあえず、最後に書き捨ててみる。
  
  

●最近の読書。

2012.03.09 Fri

▼最近の読書と、昔のデッドプールとプリーストと:

 多少、仕事の山を越した。いや次の山が近づいてきてるのですけど。

 とりあえず、明日晴れてたら自転車でツーリングに行きたい。16号線を駆け抜けてJR千葉駅周辺なぞに行きたい。

 もしくは『シャーロック・ホームズ』を見に行きたい。

 つか、イマサラ『シャーロック・ホームズ』の予告編見たけど、相変わらずバンバン爆発が起きるわ、ビクトリアン・スナイパーライフルが登場したりしてるだわで、非常に素晴らしいですね。こう、クライマックスでモリアーティが蒸気駆動ミサイルランチャーを繰り出したり、それに対抗してホームズが「見ろ! 俺の究極の推理を!」とかいって、ライヘンバッハの滝に仕掛けた爆弾を起動、推理していた地点にピンポイントに土砂が降り注いでモリアーティが生き埋めになったりしても、もはや「さもあらん」という顔をして拍手するより他にない。


 でー。

『デッドプール・クラシックス』第6巻を、読んでたですよ。クリストファー・プリーストがライターを務めていた『デッドプール』第34~44号(+『ブラックパンサー』第23号)を丸々収録してることでおなじみのソレを。

 こう、オイラの認識だと、このプリースト期以降、デッドプールはメタな発言をするキャラクターになってった、という感じなのですが。これって正解かしら、と、フト気になった。

 どうだろ(知らぬ)。

 上記の認識が正しいとすると、当時のプリーストの出世作で、時折メタなネタをやってた(ある回の冒頭で、読者に向かって「“ニグロ”という言葉が使用できないので、今回は別の言葉に言い換えます」なんて宣言したり)『クァンタム&ウッディ』が、デッドプールのメタ化の原典なのかも知れぬ、と愚考してみたが、どうだろう。

 それにしても、プリースト期の『デッドプール』はやりたい放題だよなぁ。『クァンタム&ウッディ』や『ブラックパンサー』よりもネジを外しているというか、全体的にヤケクソというか。

 全く唐突にDCのロボのパロディキャラクターを出して、収拾がつかなくなったら爆発オチ、デッドプールの深宇宙での冒険を続けてたらどうも読者に不人気だったようで、次回予告で「解った、次回で終わらすから!」とかいいつつ、すげえ適当な説明(「親切な人が俺を見かけて宇宙貨物船に連絡しといてくれた」から)で地球に戻ってくるとか、しまいにゃホークマンが「俺はあいつに発狂させられて、リンボ送りにされたんだ!」とかいって、プリーストの死体が沼(略)

 っつーか、この記事書いてて、むしろ『クァンタム&ウッディ』とか『ブラックパンサー』読み返したくなってきたんで、今度、実家に帰って物置を漁ろうと思った。つか、『ブラックパンサー』第23号で、ブラックパンサーの中の人がエリック・キルモンガーとかいう人になってて、「この頃、そんな展開だったっけ?」とか巨大なハテナが頭上に浮かんだのですが。いかん、全然覚えてないな。

Deadpool Classic - Volume 6
Deadpool Classic - Volume 6Christopher Priest Glenn Herdling Paco Diaz Luque

Marvel 2012-02-01
売り上げランキング : 38208


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

『クァンタム&ウッディ』がAmazon.co.jpに登録されていないことに遺憾の意を表明したい。
  
  

●続・最近のデッドプールさんの巻。

2011.01.18 Tue

▼新たなるデッドプールさんが来たぜ、の巻:

 延々と発売日が延期されてた(いつ予約したのか忘却の彼方や)、ダイヤモンド・セレクトのデッドプール8インチ・フィギュアが届いた。


大きさ比較用に10インチのデッドプールさんを(一般の方が実寸をよく知らないブツを置いても対比にならんて)。
ブリスターについてたデッドプールさんステッカーがカッコいいので切り出してみた。


 マーベル・セレクトのアクションフィギュアは初めて買うのですが、まぁ、噂にたがわぬ微妙な関節可動ですね。個人的には、こういう棒立ちで造形した素体に、ほどほどに関節を入れたモンより、DCダイレクトみたいに、「なんとなくカッコいい素立ち」ポーズのフィギュアに、ほどほどに関節を入れたモンの方が好きかなぁ。……すいません、DC好きの身びいきなのは自覚してます。

 でも、アクションなポーズは取れなくて、素立ちにチョイと手足曲げて的なソレで飾ることになるんだし、そうなると、「ちょっと手足が曲がってるだけの棒立ち」よりは、「何となく自然なポーズ+ちょっと手足曲げ」の方が、見てて気持ちいいと思うのねん。


 どうでもいいけど(※警告:ここから十数行に渡り、本当にどうでもいい語りが続きます)、このコスチュームがいつ頃のデッドプールさんがモチーフなのかがわからなくてな。

 ほら、デッドプールさんのコスチュームって、細かすぎて伝わらないバリエーションが無数に存在するじゃないすか。

 例えば、

・マスク:こないだ描いたけど、頭頂部のシッポの有無、目の黒丸の大きさなど。

・手首:わかりやすいトコでいえば「赤い手袋をつけてて、スソで折ってるバージョン(デッドプール初出の『ニュー・ミュータンツ』第99号の表紙参照)」と「黒いベルトを2本巻いているバージョン(今回の8インチフィギュア参照)」とか。

・手の甲:主に「黒い四角」「デッドプールさんのマーク」「何にも描かれてない」とか。

・ベルトのバックル:「デッドプールさんのマーク」「四角い普通のバックル」など。

・胸にかかってるベルト:バリエーションが多すぎて書ききれねぇ(一番メジャーなのは『ケーブル&デッドプール』期のY字のベルトだろうか)。

 ……といった具合に。


 でー、今回のフィギュアの大まかなフォルムは、『デッドプール』オンゴーイングシリーズ(vol. 1)の最末期から『エージェントX』の時期(※)、まあウドン・スタジオが描いてた時期のソレがモチーフな気がするのですが(顔つきもウドン版に近いと思う)。

※だいたいこの辺とか、この辺の時期ね。

 ……ただ、この時期のデッドプールさんのベルトは今回のフィギュアみたいなデッドプールマークのバックルじゃなくて、割と普通の四角い留め具っぽくてな。

 つーことはこの時期のプーさんの立体化、って訳じゃないのかなぁなどと、一人勝手に首をひねってる今日この頃ですが。

 まあ、特定の時期のデッドプールを忠実に立体化するコンセプトではなく、いくつかの時期のデッドプールさんのイメージを集約した公約数的なソレとして造形してるのやもしれないので、細部のディテールにこだわって、どーのこーのと突っ込むことに意味はない気もしてますが。

 つか、今気付いて調べてみたら、トイビスの旧マーベル・レジェンズ版デッドプールさんも、今回の8インチと同じ「手首に二重の黒いベルト」「バックルはデッドプールさんマーク」なのね(胸のベルトの形状は違うけど)。もしかして、このバージョンのコスチュームって、俺が知らないだけでメジャーなのかしら。

※注:オイラはデッドプールファンではありますが、『デッドプール(vol. 1)』末期~『エージェントX』の頃のコミックって、飛び飛びでしか持ってないんで、このあたりのコスチュームの変遷は把握しきれてないのです。


 さらに調べてみたら、コトブキヤから出てるデッドプールさんのスタチュー(↓コレね)も「手首に黒いベルト」「バックルはデッドプールさんマーク」になってて、かなりく心配になってくる。

DEADPOOL ファインアートスタチュー デッドプール (1/6スケールコールドキャスト製塗装済み完成品)
DEADPOOL ファインアートスタチュー デッドプール (1/6スケールコールドキャスト製塗装済み完成品)
壽屋 2010-11-16
売り上げランキング : 85110


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 ……いや待て、このスタチューの手首のあたりの拡大画像を見てると、これ、ベルトじゃなくて「手袋のスソを畳んだ状態」として造形されてる箇所を黒で塗ってねぇか? 色塗りの指定ミスじゃね?(<そうやって、他人を責めることで己の不安を軽減しようとするのはヤメレ)
  
  
 そういや、ダイヤモンド・セレクトは、今度1/4サイズのデッドプールの大型可動フィギュア出すらしいんだけど、これも手首に黒ベルト+デッドプールマークのバックルだ。最近のプーさんの立体化はコレじゃなきゃいけない、とかいうルールでもあるのか、おい。

 ちなみに『マーヴルvs.カプコン3』のデッドプールさんは、ゲーム中のカッコは「赤手袋」+「デッドプールマークのバックル」という、『デッドプール(vol.1 )』の初期で割と頻出してるスタイルな一方、公式イラストでは「手首に黒ベルト2本」+「ポーズ的にバックルが確認できない」という、「どっちやねん!」なコスチュームでした。勘弁してください。
  
  
Marvel - 1/4 Ultimate Figure: Deadpool
Marvel - 1/4 Ultimate Figure: Deadpool
ダイアモンドセレクト 2011-02-25
売り上げランキング : 198706


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 話のついでに、1/4スケールのデッドプールさんのアフィリエイト・リンクなどを貼ってみる。サンプル写真からただよう大味さがスゲェ。

 10インチデッドプールの大雑把さを愛するオイラだけど、こっちの大味ぶりに7800円は出しにくいなぁ。

 こう、ホットトイズとかメディコムが1/6スケールのピーキーなフィギュアを2万円以上の値段を付けて売ってるこのご時世に、それより一回り大きい1/4スケールの、それなりに可動して、それなりにオプションも付いてる、それなりな出来のフィギュアが7800円で出されるって、考えてみれば「安い!」って思うべきなのにね。
  
  
▼オマケ:ウチの10インチフィギュア・コレクションに、シャッタースターが加わったぜ!:



 ああ、この大味な造形と目立ちまくりのパーティングラインとプラスチック成型色まんまのテリ具合と適当な塗装(基本はマスクしてエアブラシで塗ってるけど、細かな個所は筆塗りで、要所でハミだしとそれをぬぐったアトがあるのが味わい深い)が、実に素晴らしい。最高。

5インチをただ倍に拡大しただけで、ギミック・オプションは5インチ版から劣化しまくっている、取り柄といえばその無駄な存在感だけという、この「ガキのオモチャ」ぶりがいっそ清々しい(※心からホメてます)。

 てか、やっぱり10インチ・デッドプールさんの手持ち武器はシャッタースターの武器の流用だったのねー。その辺の無頓着さもイイね!

 どっかに10インチのウェポンX(ケインさんの方ね)、投げ売りされてないかなぁ。
  
  

タグ:アメリカン・トイ

●最近のデッドプールさん&歴代のデッドプールさんな日々。

2010.12.31 Fri

▼最近のフィギュアと、俺の好きなデッドプールさんのデザインと:

 ハスブロのデッドプールさん2パックがメリケンから届いた(※今月の上旬に)。

 編註:今回のエントリは今月上旬から書いてはいたものの、完成してなかったエントリを、大掃除のついでに完成さしたものです。

 とりあえず、初代のトイビズ版デッドプールさんと記念撮影。




 今回のデッドプールさん(右)は、オンゴーイング・シリーズ『ケーブル&デッドプール』版が連載されてた頃のデザインですな。

 人形の命であるフェイス部は、「マスクの上方に縫い目」「ツムジのあたりに“シッポ”がある」「エラが張ってる」「目のまわりの黒い部分が小さくて“◆”な感じのフォルムになっている」等々の『ケーブル&デッドプール』版デザインの特徴を無闇に再現してて、非常にスバラシーです。

 ……問題は、オイラ個人は『ケーブル&デッドプール』版のデザインが「あんまり好みじゃない」という点ですが(ヲイ)。


↓参考:適当に筆ペンで模写してみたアーティストごとのデッドプールさんの描き方。



 個人的には「アゴのラインがシャープな卵顔」「目のまわりの黒丸はデカくて丸い」「縫い目とかシッポはあってもなくても可」な感じの顔で、ボディはやせマッチョなのが、こう、オイラの好みのデッドプールさんかなぁ、と(要は初出時のライフェルド版の延長線上にあるフォルム)。

 ま、ゴリマッチョなプロポーションのエド・マクギネス版も好きなんですが。あのプロポーションでフィギュア化しないかなぁ。


▼どうでもいい余談:

 今回の2パックの発表当初から思ってたことなんですが。こう、なんで『ケーブル&デッドプール』版のデッドプールさんと、ワーパスを組ませたんでしょね、ハズブロの担当者は。

 確か『ケーブル&デッドプール』の頃のデッドプールさんてば、『X-フォース&ケーブル』ミニシリーズくらいでしかワーパスと競演してないじゃないですか。

 しかもその時のワーパスって、今回フィギュア化された2種のデザイン(おなじみ赤・青のと、X-フォース加入時の白黒)のいずれでもないコスチューム着てたと思うし(うろ覚え)。

 ていうか、この2パックセットが出るのに合わせたかのように、「ワーパスくん、色々あってX-フォース退団」「入れ替わりっぽくデッドプールさんが新カラーのコスチュームを着てX-フォース入り」とかいうストーリー展開をしちまうマーベルはだと思う。


 ていうか、『アンキャニー・X-フォース』版のコスチュームのデッドプールさん欲しいよね。

 以上、いつものごとくグダグダに。
  
  

タグ:アメリカン・トイ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。