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●最近読んでる資料。

2006.04.18 Tue

▼最近読んでる資料:

The Comics Journal Library 6: The Writers
The Comics Journal Library 6: The Writers (Comics Journal Library)Tom Spurgeon

Fantagraphics Books 2006-02
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 アメリカのコミック時評誌「コミックス・ジャーナル」誌に掲載されたインタビューの再録本。

 この巻は、1975年から1985年頃にかけてコミック界で活躍したライターの特集っつー、今のオイラのブームをピンポイントで狙い撃ったかのようなコンセプトの1冊。

 この本のポイントとしては、後年に「あの時代」を振り返ってのインタビューではなく、「あの時代」のただ中にインタビューした記事を再録してる、っつー点ですな。

 要するに、当事者としての生々しい意見が読めるのが良いトコ(やっぱ、後年のインタビューだと、どうしても取り繕っちまいますし)。

 逆に、事実誤認とかがそのまま載ってる危険性もあるし、あまりに生々しすぎる話は、口をつぐんじゃっている、という弱点もありますが。


 とりあえず、ゲリー・コンウェイのインタビューを読み終えたんですが、これが、上記の弱点で言えば、「マーヴルの総編集長を降ろされた経緯」みてぇな、生々しいエピソードについちゃ、コメントを控えてて、残念。

 っつーか、「円満退社する予定が、当時ぺーぺーだったジム・シューターの讒言のおかげで、後事を託せぬまま降ろされた」とかいう発言をしてるおかげで、余計に気になっちまいましたが。

 でー、このインタビュー読んで解ったんですが、コンウェイってのは、スーパーヒーローもののコミックっつーもんに、あまり入れ込んでないですな。

 ロイ・トーマスの親友、っつーことで、オイラ的には「マニアな人」かと思ってたのですが。

 マニアどころか「コミックなんてのは、難しい小説を読めない子供が、読むためのもの」的に、ごく自然に、コミックを活字メディアよりも下に意識してるし、「コミックを読んでる大人は、その中にノスタルジーを見いだしてるんであって、いい年した輩が真剣に読むモンじゃない」とかもいってたりする。あとSFを文学よりも下に見てたりもする。

 でー、このインタビューの前後から、コミック界はグリム&グリッティとか、ダイレクト・マーケットとか、グラフィック・ノベルとかの、コンウェイが否定していた高年齢層の読者を視野に入れた流れに入ってくわけで。

 他方でコンウェイは、コミック界を去ってTVドラマの脚本家になるわけですが、この辺の信念を持ったまま、1980年代後半を体験したことが、コミック界を去る引き金になったんじゃねぇかなぁ、と愚考する次第(いつものゴトク、推測するだけで、断定はしません)。
  
  
・「コミックス・ジャーナル」の刊行物

  
  
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