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●どうでもよい、つぶやき。その2

2008.04.24 Thu

▼最近の「なんだこりゃ」:

『デス・オブ・ニュー・ゴッズ』ミニシリーズにて重要な役割を果たす某キャラクターの帰趨が、全く関係ない『ジャスティスソサエティ・オブ・アメリカ』14号で明かされてて、一瞬目を疑う。

 やはり、喜怒哀楽のどれでもない、妙な感慨に全身が包まれつつ、「なんだこりゃ」と心の中でつぶやく、そんな午後3時。
  
  
4/25追記:上記の記事は、某キャラクターが『JSA』誌上で死んだ、と思い込んで書いてましたが――すまん、読み返したら、死んでなかった。突発的にエントリを書くと、こういうつまらぬミスをすると、反省。
  
  
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タグ:今日読んだアメコミ

●どうでもよい、つぶやき。

2008.04.24 Thu

▼最近の「なんだかなぁ」:

 今な、『バットマン&アウトサイダーズ』の5号を、読んでたですよ。
 アウトサイダーズが、秘密任務に向かうっつー、まぁ、いつもの話で。

 で、今回、通常のアウトサイダーズのメンバーの他に、2名の協力者がいて、冒頭でバットマンの危機を救うのですよ。

 読みながら俺は、
「ははぁ、こっちの人は多分、ブランドの野郎だな。でもそうなると、こっちの女性は誰……?」
とかいう具合に、謎の協力者の正体を想像してたのですが、ラストでこの2人の正体が明かされた所で、もの凄く不意を突かれてな。

 感想としては、「うあー」ですよ。

 喜怒哀楽のどれともつかない、けど、心が揺り動かされている状態、とでも言おうか。

 その、「あの2人」が健在だった、ということについては嬉しいですよ。勿論。

 でも、こういう形で「帰還」したことについては、「いいのかなぁ」と思わないでもないですよ。

 つーか、彼らが「帰還」したことを心から喜んでくれる人たちは、多分、『バットマン&アウトサイダーズ』は購読してないだろう、という客観的な事実がそこにあって、「なんで、ここで復活させるのかなぁ」という微妙な感慨が、手放しに喜ぶことをためらわせてるんだと、自己分析してみる。

 しかも、彼らの帰還は、ある意味で「セリフでしか語られていない」わけで、これを例えば、
「去年のあの人のあんまりにアレな退場の仕方や、あのクソ長いシリーズの最終話に登場したあの2人の意味深なアレのおかげで心にしこりを抱えた人は、まぁ、これを読むと少しは溜飲下がるかもよ」的に勧めるのも、「このセリフのためだけに買わせるのも、どうなのかなぁ」と、タメラわれる訳ですよ。俺個人としては。

 まぁ、当人たちは案外「現状」を楽しんでるようで、「じゃ、いいかな」と思わないでもないですが。

 ぬう。

(読んでない人には意味不明のエントリでスマン<読んでても「彼ら」に思い入れのある人じゃなきゃ、アレかもしれんですが)

※追記:何のことをいっているのかというと、『アイデンティティ・クライシス』と『52』で死亡したディブニー夫妻(『カウントダウン』最終話で幽霊として登場)が、『アウトサイダーズ』に「人間に憑依してる幽霊」として登場してたのよ。……その後、再登場したのかなぁ。
  
  
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タグ:今日読んだアメコミ

●ゾンビの次はサル。

2008.04.21 Mon

▼ジョー・ケゼーダ、ニューヨーク・コミコンにて新ミニシリーズ『マーヴル・エイプス』(全4号)をアナウンス:

 リンク先はマーヴル公式サイトの該当記事へ。

 スクラルの次はゴリラって……さてはアメコマー菅野さんがコズミックキューブを手に入れたか。

 なんかこう、凄ぇ「狙ってヒットを飛ばそうとしてる感」がして、個人的には「どうだろなぁ」とか思いつつ、ライターが割と好きなカール・ケセルなので買っちゃうかもしれん。
  



  
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●アダム・ウォーレンなレビュー。

2008.04.19 Sat

 っつーわけで、『エンパワード』第3巻のレビューだぜよ……と見せかけて、何故かイマサラこの作品をレビュー(実はウチのブログ名物「過去に書きかけのテキストをリサイクルしてみよう」シリーズ)。

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 オリジナルは2005年にマーヴル・コミックス社の「マーヴル・ネクスト」レーベルから刊行された全6話のミニシリーズ。
「マーヴル・ネクスト」ってのは、当時、「既存のマーヴルユニバースの設定を流用しつつ、新しい世代に向けたヒーロー」的なコンセプトで送り出されてった一連のコミックで、『ヤング・アベンジャーズ』とか『アラーニャ』『X-23』とかも、「マーヴル・ネクスト」のお仲間ですな。
 どれも、ダイジェストサイズ(日本のマンガの単行本に似た版型)で単行本がでてた、ってのも特徴ですか。

 本作のストーリーはこんな感じ。

 主人公たち5人は、合衆国政府の援助を受ける(原語で言うと「quasi-governmental」:準政府、特殊法人)秘密計画、「プロジェクト・ライブワイヤー<Project Livewire>」によって造られた人造人間。
 部分的にシールドのライフ・モデル・デコイ(Life Model Decoy:通称・LMD、特定の対象の外観・人格を完璧に複製したアンドロイド)の技術やマナイテス(the Mannites:旧『Astonishing X-Men』に登場した超マイナーな人造生命体の一団)が用いられており、“そのように振る舞っている限り”、人間と全く見分けがつかない。
 しかし、高度なナノマシン(通称・スマートウェア<smartware>)の技術によって強化された彼らのボディは、超人クラスの怪力、耐弾性などを持ち合わせており、正に一騎当千のエージェントである(まぁ、持ってない個体もあるけど<後述)。
 彼ら“ライブワイヤーズ”の目的は1つ。他のトップシークレットの準政府プログラムに対する妨害・破壊工作を行うこと。彼らの「異母兄弟」とも言うべきハイテクノロジーとの戦いは熾烈を極め、物語の開幕時には、ライブワイヤーズのメンバーは、わずか5名を残すのみとなった。
 しかし、戦いは継続されねばならない。しこうして彼らは、テロ組織A.I.M.の分派やテクノパイレーツ、果ては自己進化を始めたLMDの軍団などと戦うのだった。
 だがやがて(具体的には第4話から)、彼らの前に想定外の強敵が現れる。化け物じみた自己進化を遂げた“それら”の前に、1人、また1人と倒れていくライブワイヤーズ。任務達成のために、“見習い”ライブワイヤーズのステム・セルが下した決意とは? そして、ライブワイヤー計画の過去に秘められた謎とは?

 ……とかなんとか。

 で、ライブワイヤーズのメンバーはこんな感じ。
 人造人間である彼らは特定の名前などなく、単にコードネーム(っつーか、アダ名)で呼ばれてます。

●ステム・セル<Stem Cell>:本編の主人公。物語の冒頭で起動されるライブワイヤーズの“新メンバー”。外観はおとなしめの金髪メガネっ娘。ライブワイヤーズの各メンバーは特定の任務に対応して各機能が特化されているのだが、起動したばかりの彼女は、まだプレーンな状態。故に「幹細胞<Stem Cell>」のコードネームで呼ばれる(っつーか、ライブワイヤーズの新人は、誰でも起動したての頃はステム・セルの名で呼ばれる。※幹細胞がなんなのか知らない人は、ググれ)。チームの任務や各メンバーの能力、あるいは自分自身の特性についての知識を持っていないため、適宜、各メンバーからの説明を受ける(スマートに説明ゼリフを挿入するテクニックですね)。

●ゴシック・ロリータ<Gothic Lolita>:ウォーレンいわく「日本の“コスプレ”ファッションのトレンドにちなんだ名前さ」。その名の通り外観はゴスロリファッションに身を包んだ小柄な少女。実際には、高密度のナノマシンにより、シングやハルク並の超人級の怪力を誇るチームのパワーハウス。チームメイトいわく「黒のベビードールに身を包んだベン・グリム」。外観・性格設定は無口、無表情なクール系美少女で、冷静に敵ロボットの手足をモいでくとこがステキ。

●コーンフェッド<Cornfed>:コーンフェッドってのは、(アメリカの代表的な穀物である)トウモロコシを食べて育った人のこと。転じて、生粋のアメリカ人、あるいは大柄で健康的で純朴な人間(悪く言えばウドの大木)をさす言葉。まぁ、「お米の国の人間」で我らジャパニーズを指し、「大メシ喰らい」といえば気の良いデカブツを思い浮かべる(多分)のと同じようなモン。チーム1の巨漢で、アダ名そのままに「中東部の農家の息子」な感じの純朴な面構えを誇る。その体躯に反して、身体能力は並程度。チームでの役割は整備係で、その巨躯内にはストックされた相当量のナノマシンを用い、他のメンバーをリペアする(リペア方法:傷口に向け、口からゲロみてぇにナノマシンを出す)。また体内に蓄えられたスマートウェアの演算能力を利用してのハッキングにも長けるとか。

●ソーシャル・バタフライ<Social Butterfly>:諜報任務担当の金髪ねーちゃん。人造物ならではの美貌(相手の好みに合わせていくらでも変形可能。髪の色も変わるよ)に加えて、サブリミナル・ボイス、人工フェロモンなど(あるいは、対象の脳味噌に直接介入して)を駆使して対象を魅了し、必要な情報を引き出す。戦闘時には近距離の敵を無力化したり、目撃者にニセの情報を植え付けたり、といったことにも転用される。ステム・セルを抱えたままビルの5階までジャンプするなど、身体技能もそれなりに優れる。自分の顔の一次装甲を外して「素顔」を見せるのが癖(『アップルシード』のコットスか)。

●ホローポイント・ニンジャ<Hollowpoint Ninja>:その名の通り、ステルス任務に長けたメンバー。ゴシックロリータが肉弾戦のエキスパートなら、こちらは武器使いのエキスパート。戦闘時は2丁拳銃や長物だのを愛用(まぁ、拳銃ってもミニレールガンだの超硬ワイヤーの射出機だのといった、ハイテク兵器ですが)。また、レーザー銃による10マイル先からのスナイピングなども得意とする。四肢に磁力を発生させて、天井を歩く、なんてぇニンジャっぽい挙動も見せる(劇中ではゴシック・ロリータもこの能力を使ってるので、別に彼特有の技能、って訳じゃなさそうですが)。

 あー、言い忘れてましたが、本作にはウォーレンは、基本的にはライター&カバー・アーティストとして参加してます。
 このカバー・アートのみ、というのが、ある種の罠でして。「ウォーレンさまの絵が大好き♪」な感じのファンが、カバーイラストに引かれて本作を買うと、予期せぬダメージを喰らいますので注意しましょう。

 ちなみに、中身のアーティストは、DCで『アーセナル』ミニシリーズや『ザタンナ』ワンショットなんかを描いてたリック・メイズ<Rick Mays>。

 絵としては、こんな感じのスタイル(この人、個人サイトとか持ってねぁから、余り良いサンプル出せねぇけど)。こう、アダム・ヒューズをお湯で溶いて、マンガ・スタイルのダシを振りかけて一煮立ちさせたような絵とでも言いましょうか(<わからん)。

 どうでもいいけど、Googleで、「Rick Mays」で画像検索すると、かなり上位にこんなページが表示されるのが、非常に気まずいですね。<ワザと探してるだろ、お前、絶対。

 個人的には日常的の延長線上にあるようなコミックは描けても、ウォーレンの志向する、SF的な派手な画面造りはどうだろなぁ、という感じなんですが、当のウォーレンは彼のことを買ってる模様。

 ウォーレンとメイズは、ウォーレンがライター(&カバーアート<ここにも罠が)を担当していた『Gen13』第1シリーズの最末期(ブッチャケ、打ち切られる前の3話分)で組んで、何となく意気投合したとかで。
 その後、『X-メン アンリミテッド』掲載の短編などでも、ウォーレン(ライター)、メイズ(アーティスト)の体制でこなしてます。
 あと幻に終わった『ダーティペア/スーパーマン』の企画もメイズがアートを担当する予定だったとかで、「買ってる」ブリがうかがえますね。

 ちなみに、この『ライブワイヤーズ』の絵ですが、実は第5号以降、アーティストのクレジットにウォーレンの名前が追加されてましてね。
 ……多分、ウォーレンがライティング&レイアウトに時間かけすぎて、メイズがアートにかける時間が削られて、結果、ウォーレンのレイアウト(ウォーレンは、自分がアートを担当しなくても、完成原稿に近いクオリティのレイアウトを描く悪癖がある)を流用して完成原稿が描かれた……とかいう事情じゃないかと思うのですが(<いつもの俺の勝手な予想ですので、信用しないように)。

 第6号なんか、1ページごとにメイズとウォーレンのキャラが混じって、非常になんだかなぁ、といった具合です(ラストの大ネタが明かされるトコでウォーレンの絵なのは個人的には良かったんですが)。
 っつーワケで、「ウォーレンの絵」目当てに本作を買った人は、後半で微妙にその目的が達せられます。よかったですね(ヲイ)。

 ストーリーの構成は、アクションがメインな「現在」のストーリーを軸としつつ、要所に回想シーンが挟まれ、その回想シーンではナノテクだのライフ・モデル・デコイだのライブワイヤーズ開発者の思惑だのといった、設定解説や伏線などのBLAH BLAH BLAHが語られる、といった、ウォーレンが得意とする「例の構成」。
「SFを書こうとしてる時のウォーレン」というと、ファンなら解るんじゃないでしょうか。解りませんか。

 個人的には、この「合間に回想シーンが挟まる」構成は、面倒くさい解説セリフをアクションと分離させられる、っつー点に置いては良いとは思うのですが。
 ただ、「現在」の方と、「回想」の方のコミックを読むスピードの格差が激しくなる場合(要するに、「現在」の方はアクション主体で1ページ数秒で読み終わるのに、回想シーンは読むのに1ページ1、2分かかるようなことがある)は、読んでて違和感あるなぁと思う。
(……この違和感は、俺が英語読むのが遅いせいで、アクションシーンとセリフの多いシーンとの速度差が大きく開いちまうことにも起因してはいますが。ちなみに、ウォーレン作品で、この速度差による違和感が顕著なのは、「現在」のシーンがほぼアクションだけで構成されてる『ザ・タイタンズ:シザース・ペーパー・ストーン<the Titans: Scissors, Paper, Stone>』ワンショットじゃねぇかと。内容的には大好きですが)

 が、この「速度差」が、本作では、割と「現在」のシーンでも、それなりに台詞やモノローグがあって、あまり格差がない感じで、読み易かったです、と(これは、本作が「チームもの」で、掛け合いが多いのが功を奏してるかと)。

 全体的な感想としては、絵的にはいろいろと問題はあるけど(……ブッチャケ、リック・メイズいらな……いやいや)、ストーリーは、ウォーレン作品の中では屈指の完成度を誇ってる、と思うですよ。
 第4号後半からアクセル全開で展開されるライブワイヤーズvs.ラスボス軍団の絶望的な戦い(主人公連中がメカなので、容赦なくズタボロのバランバランにしてくウォーレン先生のサディストっぷりがステキ)は、読んでてかなりゾクゾクするし。
 あと、前述した現在のシーンと過去の回想が交錯してく例の構成で張られた伏線が、ラストで明かされる意外な事実に集束してくのが、うめぇと思った。

 絵さえアレなら(<まだいうか)『ダーティペア:シム・ヘル』以上の傑作SFコミックになってたと思う。マジで。

「俺はウォーレンの絵だけじゃなく、SFガジェット感満載なストーリーも好きなんだぜ!」とかいう人は、『アイアンマン:ハイパーヴェロシティ』(これもウォーレンはライティングだけだけど、どんでん返しが連続する1~2話の構成とか、主人公の設定とかが非常にイカスSFコミックやねん)共々買うことをオススメするのぜ。
  
  
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タグ:アメリカのマンガ 今日読んだアメコミ

●キャプテンとライセンスとエターニティなソレ。

2008.04.18 Fri

 まぁ、イマサラなニュースですが。

▼キャプテンハーロック:松本零士さん「許諾してない」と困惑 韓国で映画化報道 

 でー、この 『キャプテン・ハーロック』のライセンスがらみのトラブルと聞いて、思い出したのが、かつて存在したコミック版『キャプテン・ハーロック』のライセンスにまつわるトラブルの話。

 っつーわけで、例によって「未発表の書きかけテキストを、適当な機に乗じてまとめ上げてみた」シリーズより。


▼アメリカン・コミック版『キャプテン・ハーロック』の紆余曲折

 さて、さかのぼること1986、7年頃。『ボルトロン』、『ロボテック』といった日本産のアニメ作品(の、再編集版)が北米で放映され、諸々のアニメ作品がビデオソフト化され、ビズ・コミックス社が活動を開始し、ナウ・コミックスが『スピードレーサー』や『アストロボーイ』を出したりと、アニメ・マンガブームが方々で萌芽し始めたそんな時期(記憶だけで書いてるので時系列は微妙)。

 そうした流れの中で、小規模出版社のコミコ・コミックス(Comico Comics)社発行のコミック版『ロボテック(Robotech)』が成功しまして。この流れを察知した、やはり小規模出版社のエターニティ・コミックス(Eternity Comics);は、自社でも日本産のアニメのコミック版を出版することで、流れに載ろうとした。

 彼らは、自社で作品を発表している“アニメ通の”コミック作家ベン・ダン(Ben Dunn)の提案を容れ、日本の人気作家、松本零士原作の『キャプテン・ハーロック』のコミック化を決定した。

 実はアメリカでは、ほんの1、2年前(1985年)にアニメ版『ハーロック』第1作(※1978年度版の「青い」アルカディア号の出て来る方)が、『千年女王』とのカップリングで『キャプテン・ハーロック&ザ・クイーン・オブ・ア・サウザンド・イヤーズ(Captain Harlock and the Queen of a Thousand Years)』のタイトルで、シンジケーション局にて放映されており、その辺の認知度を見越してのことだったのかもしれない。……が、この北米版は、ロクにヒットしなかったので、別に見越したりはしてないのかもしれない。

 筆者個人としては、この提案は松本ファンだったベン・ダンが、趣味に走って提案したのだと思う。ベンの代表作『ニンジャ・ハイスクール』にもちょいちょいハーロックあたりのパロディキャラは出てたしね(※実際の所どうかは、各自判断下さい)。


 まあそんなわけで、当時、『キャプテン・ハーロック』のライセンスは、『キャプテン・ハーロック&ザ・クイーン・オブ・ア・サウザンド・イヤーズ』の製作元であるハーモニー・ゴールド社(かの『ロボテック』の製作元だ)が持っているはず……だったのだが。

 がー、よくよくエターニティが調べた所、いまや『ハーロック』のライセンスは、コーラル・ピクチャーズ(Coral Pictures)なる会社に移っていたことが判明する。

 ま、別にどこの会社がライセンスを持っていようがかまわんエターニティは、このコーラル・ピクチャーズに接触し、コミック版『ハーロック』の3年間の出版契約を結んだのだった。


 やがて1989年初秋、エターニティからコミック版『キャプテン・ハーロック』が出版される(カバーデート:1989/10)。

 アートを担当したのは(やはりというか)ベン・ダン、ライターはロバート・ギブソン(Robert Gibson)であった。ちなみに表紙はカラーで、中身はモノクロのコミックというスタイルだった(エターニティは小規模出版社なので、やや質の悪い紙にモノクロで印刷、というのがスタンダードだった)。

 ちなみに、このシリーズに登場するアルカディア号は、1978年度版『キャプテン・ハーロック』に登場した「青い方」ではなく、艦首のデカいドクロがチャームポイントな『我が青春のアルカディア』版の「緑色の方」であった(絶対、ベン・ダンの趣味だ)。

※あと、設定自体も、トチローが生きてたりと、『我が青春のアルカディア』寄りになっている。


 そんなクリエイター陣の熱意もあってか、同作はそれなりに成功を収め、シリーズは続いていった。当初は月刊のオンゴーイング・シリーズとして刊行されていた『キャプテン・ハーロック』だが、このシリーズは13号で一旦終わり、以降は、数話完結のミニシリーズを連続して送り出す、というスタイルに変更された。

 後にベン・ダンは、自作『ニンジャ・ハイスクール』の執筆に集中するためアーティストを降板するが、『スターブレイザーズ』(北米版『ヤマト』)のコミック版の執筆経験のあるティム・エルドレッド(Tim Eldred)が後任アーティストとなり、シリーズは継続する。
  
 ……ところがやがて、エターニティは予期していなかった事態に巻き込まれる。


 1990年代初頭のことだった。エターニティ・コミックス社は、アニメ版『キャプテン・ハーロック』の権利者である、日本のアニメ製作会社、東映動画(現・東映アニメーション)からのメッセージを受け取る。

 東映動画側が、エターニティに告げたことを要約すると、こうなる。

「御社はコミック版『ハーロック』を出版しているようだが、我々東映動画は、御社にアメリカでの『ハーロック』の出版権を与えた覚えはない。一体誰の許可を得て、コミック版を出版しているのか?」

 寝耳に水のエターニティが、コーラル・ピクチャーズについて再度調査した所、驚愕の事実が判明する。

 このコーラル・ピクチャーズという会社、実は実体のないペーパー会社であり、エターニティが契約料を払い込んだ相手は、フロリダ在住のライセンス詐欺専門の詐欺師だったのだ。

 事情を聞いた東映アニメーションは、エターニティが区切りの良いところまでシリーズを継続することを認めてくれた。エターニティ側が被害者であったとはいえ、破格の対応と言っていい(筆者の推測では、エターニティがさかのぼってライセンス料を払ったのではないかと思う<確証はないので信用しないこと)。

 なおエターニティ側は、これを機に東映動画と正規の契約を結び、彼らの『ハーロック』を継続することを望んだが、東映動画はこれを丁重に断った(多分、コミック版『ハーロック』が、アニメ版や松本零士版の設定を尊重しつつも、相当にオリジナル要素が含まれた作品だった為かと思われる<これも推測なので信用しない方がいい)。

 かくて、エターニティ版の『ハーロック』は、ファンに惜しまれつつも1993年で終了した。

 最終シリーズとなったミニシリーズ『キャプテン・ハーロック:マシン・ピープル』の最終4号の表紙には、ヤケクソのようにデカく「ファイナル・イシュー」の文字が刻まれていた。


 その後エターニティ・コミックスは1994年に解散した。

 そもそもエターニティ・コミックスは、マリブ・コミックス社のレーベルの1つで、主にクリエイター・オウンのシリーズを出版していたブランドだった。

 しかし大元のマリブ・コミックスが、大手出版社のマーヴル・コミックス社に買収されたため、エターニティは作品の権利を各クリエイターに返却した上で解散したのだった。

 余談ながら、この当時ベン・ダンは、自分のコミック出版社アンタークティック・コミックスを経営しつつ、エターニティで代表作『ニンジャ・ハイスクール』を連載するという奇妙な体制を採っていた。しかし、エターニティは解散にあたり、『ニンジャ・ハイスクール』の権利をベン・ダンに戻してくれため、ダンは以降アンタークティックから『ニンジャ・ハイスクール』を出し続けることができた。
  
  
※以上、シリーズ後期のアーティストを勤めたティム・エルドレッドへのインタビューを適当に訳したり言葉を足したりして構成してみた。
  
  

  
  
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●7月のDCはキース・ギフェン祭。

2008.04.15 Tue

 DCコミックスの7月の新刊情報が出てますな。こちとら昨日ようやく6月の新刊を注文し終わったトコだというのに(<関係ない)。

 個人的に一番アゴを外したのが、『アンブッシュ・バグ:イヤー・ノーン』(……号数書いてないけど、多分ワンショット)。

※追記:すまん、ミニシリーズだった。

 無論、ライター&アーティストはキース・ギフェン御大。しかも、過去の『アンブッシュ・バグ』のミニシリーズ2作でスクリプトと担当してたロバート・ローレン・フレミングが共著者として参加という、手抜かりの無さが空恐ろしい。
「DCの一番偉い人」ことダン・ディディオのキース・ギフェンへの熱愛ブリもここまで来たか、という感じですね。
 その一方でカバーは、通常版のカバーはJ.H.ウィリアムズ3世、ギフェン先生のは「ヴァリアント・カバー」扱いという、わきまえた営業判断がステキ。

 どうでもいいけど、「このページ(※『カウントダウン』のネタバレ注意)」で紹介されてる『カウントダウン』第4号冒頭の、「家に帰ってドア開けたらダークサイド様がいた」ってシチュエーションは、ギフェンの最初の『アンブッシュ・バグ』のオチのパクリだと思うんだ(<誰も知らねぇよ)。

 よいこの皆さんへ:アンブッシュ・バグとは、キース・ギフェン大先生の描かれます、愉快・痛快ギャグカートウーンの傑作です。バグは元々は、作:ロバート・クッパーバーグ、画:キース・ギフェンのスタッフによる『DCコミックス・プレゼンツ』掲載のコミックで初登場しました(多分、本来のクリエイターは、ロバート・クッパーバーグの方だろうに ※追記:すまん、インタビューとか読んだら、ギフェンがキャラクター原案・アート・プロットを担当して、クッパーバーグはギフェンのプロットにセリフを入れる、という形での体勢だったので、ギフェンが大部分創造してる)。
 その後、キース・ギフェンが『アクション・コミックス』で「スーパーマン」の短編を連作してた際にギャグキャラとして再登場させたら、読者に変に人気を博した&編集著のジュリアス・シュワルツも変に気に入ったおかげで、ついにはミニシリーズを与えられました。
 とりあえず、スーパーマンと知己だし、その正体を知ってたりもするし(本当)、あとジャスティスリーグ・オブ・アメリカのメンバーでもある(本当)、DCユニバースでもイイ感じなヒーローですよ。

『アンブッシュ・バグ』の変な人気を示す例として、当時、メイフェア・ゲームズからリリースされていた「DCヒーローズ・ロールプレイングゲーム」(※テーブルトークの方のロールプレイングゲームな)のサプリメントとして、アンブッシュ・バグがゲームマスターとなってプレイヤーを引っかき回すシナリオ、その名も「ドント・アスク!(聞くな!)」が発売されてたくらいで(しかもミニシリーズの発売直後というわきまえたタイミングで)。
 ……俺、このサプリメント持ってるですが(確かマイルハイで売ってた)、ゲームマスターがかぶる用の「アンブッシュ・バグお面」が付いてきたり、「あまりに理不尽なシナリオに、プレイヤーから突っ込まれた時は、このサプリメントのタイトルを叫びましょう」(うろ覚え)とかいった、シュールなギャグが盛り込まれた、とてもステキな逸品です。

 こんな作品書きつつも、キース・ギフェン大先生ときたら、DCユニバースの地獄界が大変なことになる『レイン・イン・ヘル』や『DCvs.ワイルドストーム:ドリーム・ウォー』といったイベント的なミニシリーズを平行して書いてる、無闇な売れっ子っぷりがイカス。

 ……しかも、同月にはギフェンがライターを勤めた(部分的にアートも担当)による、DCの1988年度のクロスオーバー、『インベーション!』もTPBになるし(大傑作! 買え! 読め!)。

 あまつさえ、DCダイレクトから、ギフェン&デマティスがライターを勤めてた時期の『ジャスティスリーグ・インターナショナル』版のアクション・フィギュアが出るに至っては……。

 ……っつーか、どうせなら、『アンブッシュ・バグ』ミニシリーズと『サン・オブ・アンブッシュ・バグ』ミニシリーズと、各種ワンショットを単行本化して欲しいのですが。

※追記:ミニシリーズどころか、1990年代までのアンブッシュ・バグが登場したコミックを完全収録した『ショーケース・プレゼンツ:アンブッシュ・バグ』が出やがりました。抜かりねぇな!
  
  

  
  
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タグ:プレビューズ 豆知識

●どうにもならないエントリ。

2008.04.12 Sat

▼『Batman: Puzzle Master』:

 ・あらすじ:

 悪徳と退廃で練り上げた漆喰で、赤黒き狂気を包み隠した現代のソドム、ゴッサムシティ。

 闇の十字架を背負った騎士バットマンが、道化師、二つ顔、謎かけ屋ら、鬱々たる狂人たちと、正気を代価に生命を削り合うこの街に、また新たなる狂気の種が舞い降りていた。

 夜と霧の隅に棲む者たちの間に、ひそやかに流れる、かの噂。

 奔放に、複雑に入り組んだ格子と数列にて構成されたその「パズル」。

 この世ならぬ論理、人ならざる頭脳にて組み上げられた、狂気の断片たる「それ」を解いたものには、かの闇の騎士の永劫の秘密が与えられる、と。

 誰が知ろうか、その真偽。

 人から人へ、狂人から狂人へと流転するかのパズルは、ついに最も相応しき者の手に落ちた。

 誰あろう、誰あろう。地獄の道化師ジョーカーそのひとであった。

 だが、いかな気まぐれか、ジョーカーはかのパズルを自らのものとせず、手下の謎かけを愛する小人に渡したのだった。

 かの道化師の狂気を持ってすら、狂気の結び目はほどけなかったのか? 

 あるいは、パズルと道化師、2つの狂気は、けして交わらぬ、捻れたる動線であったか? 

 いやさ、狂人の心の機微など、誰知ろう、誰知ろうや?

 しかし、しかしである。この名前すら定かでない小人、パズルの書かれた紙片をためすがめす、霧雨の中を踊り泳ぐこの小人こそが、パズルの真の理解者、パズルに選ばれたる狂人、彼岸の伝道師であった。

 やがてパズルを弓手に掲げつつ、右手に担えた銃をもって、小人はとある路線バスを奪う。

 狂気を燃料に疾駆する、そのバス。

 目指し、目指すは届かぬ地の果て、正気、狂気を紙一重で分かつ地平線。そを彼岸とはよくぞ名付けたり、名付けたり。

 そしてバスの座席をパズルの升目に見立た小人は、驚喜、狂気に喜々として、人質たちを升目に座らせていく。

 狂人にしか理解し得ぬ機微、機巧、規範、気まぐれに基づき、席に着かされる正気の人々。

 小人はつぶやく。

「ああ、さうではない、さうではない」

 誤った席に着いた人質の眉間を拳銃で吹き飛ばし、小人は叫ぶ。

「やりなおしだ! かたなしだ!」

 やがて、彼岸まで3マイルの地。訪れる黄昏にふと窓の外に視線を泳がせ、はじかせた小人は、窓の外の陰に手を伸ばす。

 窓を破り、影法師のごとく伸びたその腕が、バスに取り付いていた闇の騎士バットマンを捕らえる。

「きたぞ! きたぞ! これが最後の1マス、6のさかさ、8のつぎ、その名をコウモリの9!」


 ……ってトコで目を覚ましたわけですよ。

 ええ、今朝見た夢ですが。

 多分、寝る前に白木みのる の「銭$ソング」を繰り返し聞きながら、「数独」パズルをやったせいで、こんな夢を見たのだろうなぁ、と分析してみる。

 ちなみに今回の夢は、俺が夢の中の特定の人物になるのではなく、夢を映画のように眺めてる感じでした。




 ……と、いう、書いた覚えのないテキストを、愛機シグマリオンのマイドキュメントから発見。

 なんだ、これ。(知るか)
  
  
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タグ:俺メモ

●Amazonな日々。

2008.04.07 Mon

 アマゾン・アフィリエイトの「くるくるウィジェット」が面白そうなので、試してみた、というそれだけの日記。

 俺、今の仕事が終わったら、『エンパワード』第3巻のレビューを書くんだ……(死亡フラグ)

  
  

  
  
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