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●どうでも良いトリビア:シルバーエイジのマーベルの出版点数のハナシ。

2008.08.29 Fri

 発作的書き逃げシリーズ。

 まぁ、このブログ、「書き逃げ」のカタマリですが。


▼どうでも良いトリビア:
 1950年代後半から1960年代後半にかけてのマーベル・コミックス社は、
 新雑誌を創刊したくてもできなかった。


 ソー(『ジャーニー・イントゥ・ミステリー』初出)や、アイアンマン(『テールズ・オブ・サスペンス』初出)、スパイダーマン(『アメージング・ファンタジー』初出)など、シルバーエイジのマーベル・コミックス社の人気ヒーローは、いずれも怪奇・SFコミックス誌に掲載された短編で、その初出を飾っている。

 何故か。

 理由はしごく単純で、当時のマーベル・コミックス社が「月8冊以上のタイトルを刊行しない」という契約を、流通会社との間に結んでたからである。

 何故、そのような契約を結んでいたかというと、1950年代のマーベル・コミック社(当時はアトラス・コミックスだったかも知れないが、面倒くさいのでマーベルで統一する)の経営が常から不振で、「拡大路線に走ろうものなら確実にツブれる」と、流通業者に見なされてたからである。

 この契約が結ばれた発端は、そもそも1957年10月に、当時のマーベルのコミックスの流通を担当していたアメリカン・ニュース社<American News>が倒産したことが遠因である。

 結果、マーベルは自社のコミックの流通会社として、新たにインディペンデント・ニュース社<Independent News>と契約を結ぶことになる。

 で、このインディペンデントは、マーベルが明日にもツブれそうな経営状況にあることを見て取り「月8冊までしか流通させない」との制限を課した。

※ちなみにインディペンデントは、DCコミックス(当時はナショナル・コミックスだっけか)の子会社だったりするが、別にDCの競争相手であるマーベルにイジワルしてたワケではない。

 要は、シルバーエイジのマーベル・コミックスは、いくらスタン・リーが華々しく新ヒーローを送り出したくとも、新雑誌を創刊させるキャパシティが無かった(正確には無いと見なされていた)のである。

 だから、新ヒーローの初出は『ジャーニー・イントゥ・ミステリー』誌などの、従来からあるアンソロジー誌を舞台とせざるを得なかった。

 だから、単独誌『アメージング・スパイダーマン』を創刊させるためには、既刊誌の中でも売れ行きの悪い『アメージング・ファンタジー』誌を休刊させる必要があった。

※ただし、元々SF雑誌『テールズ・トゥ・アストニッシュ』に掲載されたSF短編出身のヘンリー・ピム/アントマンのようなSF雑誌で初出を飾るべくして飾ったキャラクターもいるので、この時期のマーベルのヒーロー全てがジャンル違いな雑誌で初出を飾った、という訳ではない点には留意。


 逆にいえば『ファンタスティック・フォー』や『ハルク』といった、単独の雑誌を与えられた上で初出を飾ったヒーローは、当時のスタン・リーが、相応の自信を持って送り出したキャラクターだったのだろう(多分)。

 こうした因果を踏まえず、「シルバーエイジのマーベル・ヒーローズが、SF・怪奇雑誌で初出を飾った」という目に見えやすい結果に、何らかの意図や象徴を読み取ろうとするのは、その、どうかと思う。
  
  
 ちなみにこの制限は、1968年まで続いたそうである。

 筆者はその期間のマーベルの出版点数を正確に把握しているわけではないので、この期間のマーベルが本当に月8点しか出せていなかったかは確認できていない。

※コメント欄でアメコマー菅野さんが実例を挙げているので参照のこと。


 結果的にヒーローものがスマッシュヒットを飛ばし、マーベルは経営不振を脱せたのだから、この制限は年を追うごとに緩くなっていったんじゃないか? などとも思うが、実際どうだかは知らない。

 とりあえず、知ることのできた事実をのみ記す。
  
  
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タグ:豆知識

●続々・最近のデッド。

2008.08.28 Thu

▼その3:

 ……こう、「今度 海外通販をする時はこれもついでに買おう」と固く誓ってたハズの本の存在ってのを、注文してから3時間後に思い出すのは何故なのだろう。呪いか。

 結論としては、マーク・ミラーの『ウォンテッド<Wanted>』のTPBを買い忘れた。

※『ウォンテッド』の主人公は、デッドショットさんやブルズアイといった射撃に特化したスーパーヴィランを下敷きにしてるので、デッドショット・マニヤ的に抑えておかなイカンか、と、思ってた矢先の出来事でした。

 ……っつーか、俺はいつ『シークレット・ウォーズ』のTPBをカートに放り込んだんだ?<チェックアウトの時に気づけ、バカチン。
  
  
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タグ:海外通販

●続・最近のデッド。

2008.08.28 Thu

▼その1:

 自分で書いたエントリに影響されて、『バットマン:ストレンジ・アパリションズ』TPBと『バットマン』第400号をローンスターに注文。

 ついでに、スティブ・エングルハート&マーシャル・ロジャース&テリー・オースティンの3人が再結集して送り出したミニシリーズ、『バットマン:ダーク・デテクティブ』のTPBなぞも購入。
 どうやらこのミニシリーズ、『ストレンジ・アパリションズ』の続編(後日談?)らしい?(<良く解ってない)。ま、現物読んで確認します。
  
  
▼その2:

 例の『BATMANオリジナル・コミック日本語版』以外に、デッドショットさんが日本語で言及されてないかを調べようと、小学館プロダクションの『バットマン パーフェクト・ガイド』を確認してみた。

 したら、索引にはデッドショットの項目(1個だけだけど)があったのに、該当ページのどこを探してもデッドショットの名前が挙げられていないという怪奇に遭遇。

 ……多分、該当ページ中の「シルバー・セントクラウド」の項目の、

>バットマンが殺し屋ともみ合いながらゴッサムのエクスポ・センターに突入してきたとき、
 という一文が、原文では

>バットマンが殺し屋デッドショットともみ合いながらゴッサムの~
 的な文だったんだと思う。

 で、このページの訳者がデッドショットさんをよく知らないで(固有名詞だと思わなかったとか?)、微妙にゴマカシて訳した結果、デッドショットの名前が削られたんじゃないか、とか邪推してみる(真相は知らん)。

※9/5追記:コメント欄にて、『バットマン パーフェクト・ガイド』の原語版でも、該当の記事内にデッドショットの記載はなく、「an assassin」としか書かれていない、との指摘をいただきました。ですので、上記の日本語版の翻訳スタッフへの誹謗は全くの的外れでした。いわれのない誹謗をいたしましたことを、深くお詫びいたします。
 ……ていうか今度は、原語版のスタッフは何をどうやって、こんな事態を引き起こしたのかが謎だ。

  
  
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●DCユニバース講座:デッドショットさんの歴史・その2

2008.08.27 Wed

 っつーワケで、第2回。

・前回のアラスジ:

 1950年に華々しく登場したデッドショットさんは、そのわずか1回の登場だけで、消え去りました。

 めでたしめでたし。


 ……ま、捨てる神あれば拾う神ありと言いますが。酔狂な編集者とマニアックな作家がいれば、何十年前に1コマ出たっきりのキャラクターだろうが、いきなり大物ヴィランに抜擢されたりもするのがDCユニバースの恐ろしい所でして。

 我らがデッドショットさんも、ゴールデンエイジから数十年が過ぎようとしていた1970年代に、突然の復活を果たすことになります。

 ……ま、復活できたからといって、即・活躍できるワケでないのもDCユニバースの常ですが。


 てなワケで今回は、

▼ブロンズ・エイジ デッドショットさんのハナシ:

 で、ご機嫌をうかがおうかと言う次第で。


 ──さて、時代は降りまして1976年。

 この当時マーヴル・コミックス社にて、『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ』などの看板作品を手がけ、名を馳せていた気鋭のライター、スティーブ・エングルハート<Steve Englehart>は、色々あって、マーヴルの競合相手であるDCコミックス社に移籍します。

 色々っつーか、要はDCから引き抜かれたマーヴルの新・総編集長ゲリー・コンウェイ<Gerry Conway>とモメしたからですが。

 ……ちなみに、コンウェイ自身も色々あって、この直後マーヴルの総編集長職を辞してDCに戻ってたりしますが(<本当にワケ解らねぇよ、この人)。

 こう、個人的に、コンウェイのわずか半月だけの総編集長在任期間における最も重要な仕事(※ただし「マーヴル的に」でなく「コミック史的に」)ってのは、この「エングルハートをDCに移籍させた」ことだと思うのですが、デッドショットさんと関係ない話を続けるのもアレなのでこの辺で本筋に戻りますが。

 ……ヒマな人はこのブログの右側の柱にある「ブログ内検索」で、「ゲリー・コンウェイ」で検索かけると、多少、追加情報が読めますが。

 で、エングルハートは当初、DCの名編集者ジュリアス・シュワルツの下で、同社の看板タイトル『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』のライティングを担当していましたが、1977年より、やはりシュワルツが編集していた『デテクティブ・コミックス』誌のライターも担当することになります。順風満帆ですね。

 かくて、『デテクティブ・コミックス』第469号(カバーデート・1977/5)より開始された、エングルハートの最初のストーリーラインは、ブルース・ウェインの新たな恋人シルバー・セントクラウド<Silver St. Cloud>や、謎の悪人ドクター・ポスポラス<Doctor Phosphorous>、バットマンの正体を狙う悪徳政治家(後にゴッサム市長になるヨ!)ルパート・スローン<Rupert Thorne>といった新キャラクターを登場させる一方、とある古参のバットマン・ヴィランを復活させることとします。

 そのヴィランとは、そう! 皆様おなじみ! ゴールデン・エイジ以来、コミック忘却界に墜ちていたあの人、1940年の『デテクティブ・コミックス』第46号以来、30年間忘れ去られていた……



プロフェッサー・ヒューゴー・ストレンジでした!

 ……はいはい(読んでる人に代わって投げやりにツッコミ)

 ……勿体ぶるのもアレなんで、とっととデッドショットさんの話にしましょうか。

 このエングルハートによるストーリーラインの6話目となる『デテクティブ・コミックス』第474号の、その名も「the Deadshot Ricochet」なる話にてデッドショットことフロイド・ロートンは、四半世紀ぶりに復活を遂げます。

 この話でのロートンさんは、この前号(第473号)で牢屋に送られたペンギンの隣の房の囚人として登場(もしかして、1950年以来投獄されっぱなし?)。ペンギンの脱獄用の秘密道具を奪い、シャバに帰還したロートンさんは、再びデッドショットを名乗りバットマンへの復讐を目論むのでした……。

 もっとも、エングルハートによるこの一連のストーリーラインでは、デッドショットさんの出番はこの号だけで(※皆さんの予想通り、ロートンさんはこの号でバットマンに負け、再び刑務所に戻されます)、ストーリーの本筋には全く絡まないのですが。

 しかし、この号でロートンさんに重大な変化が訪れます。そう、この号において彼は、従来の(つっても1回しか着てませんが)地味なコスチュームに代わり、新たなコスチューム――デッドショット・ファンにはおなじみの紅白のコスチューム──を獲得したのでした。


個人的な趣味でスコット・マクダニエル筆のデッドショットを貼る
しかし「燕尾服&ドミノマスク」から、こんな派手なコスチュームになるたぁ、ロートンさんにイカなる心境の変化があったんでしょうか


 ちなみに、この号のアーティストは、当時気鋭のマーシャル・ロジャース<Marshall Rogers>(先ごろ亡くなられました。一礼)。いわば、この人が新生デッドショットさんの外観の生みの親になりますな。


 さて、名ライター、スティーブ・エングルハートによって、現代的な姿で再生したデッドショットさんは、その後エングルハートの筆により、その銃の腕前でバットマンを苦しめる新ライバルキャラクターとして再生……するかと思いきや、やはりコミック忘却界に戻されるのでした。

 その、実はこのストーリーラインが一区切りついた『デテクティブ・コミックス』第476号をもって、エングルハートは同誌のライターを降りちまったのですよ。これが。

 つかブッチャケ、エングルハート先生、「これから私は、華麗に小説家に転身する!」とかなんとか言い出して、コミック業界自体からオサラバしちまったんですが……。

 でー、エングルハート先生の後任には、当時マーヴルで『オールニュー・オールディファレント・X-メン』を手がけて名を馳せたレン・ウェイン<Len Wein>(※やっぱりマーヴルの上層部とモメてDCコミックスに移籍してきた<この頃の作家はこんなばっかしですね)が就任します。

 が、まぁ、皆さんもご存じの通り、新任ライターなんてのは「自分の色」を打ち出そうとするモンで、前任者が再生させたマイナーなキャラクターなぞは自作に登場させたりしないのですね。ええ。

 だもんで、再起のチャンスを掴んだかに見えたデッドショットさんですが、この1回きりの登場の後は、ライター交代のゴタゴタのアオリを受け、再び誌上から消えうせたのでした。不幸。

※一方で、レン・ウェインは3代目クレイフェイスやルシアス・フォックスといった新キャラクターを創造して、バットマン世界を拡張してったのですが。

 まあ幸い、今度の「お休み」期間はさほど長くはなく、それから5年後の1982年に出た『バットマン』第351号(カバーデート・1982/9)から始まる一連のストーリーラインでデッドショットさんは再登場します(※第351号ではカメオ程度の出演ね)。ちなみにこの号のライターはエングルハートと因縁深いゲリー・コンウェイ。

 ついでに言えば、このデッドショットさんの復活に呼応するかのように(してません)、翌1983年に、スティーブ・エングルハートもコミック界に復帰してます(ただしDCでなくマーヴルで)。


 で、この後のデッドショットさんですが、この1982年の再登場で、ルパート・スローンに雇われて、バットマンを狙う暗殺者として暗躍(……したはず。今原本が手元にないからうろ覚えだけど)した後、1984年にも再登場し、アルフレッドの娘(この当時は設定上存在してたねん)を狙うなど、とりあえず、コンウェイ期の『バットマン』&『デテクティブ・コミックス』誌上で、「忘れた頃に再登場してバットマンの手を焼かす腕利き暗殺者」的なキャラクターとして、何とかバットマン世界に位置を得ます。

 と言っても、この時期のデッドショットさんは、キャラクターとして特に掘り下げられることもなく、「無口な銃の名手な暗殺者」という役割だけを買われて、「バットマン」各誌に登場できてる、まぁ、キャラクターの格としては「名前が付いてるだけマシ」な待遇でしたが。


 ──やがて、1985~86年の一大イベント『クライシス・オン・インフィナイト・アーシズ』により、DCコミックスの作品世界は新生の時を迎えます。

 会社を挙げての世界観全体の見直しと建て直し、無数の設定の整理が行われていくその渦中で、逆に、これまで個性らしい個性が与えられていなかったデッドショットというキャラクターは、それ故に新たな世界で自分の居場所を見つけてしまうこととなってしまうのですが、その辺はまた次回、っつーことで。


 ツヅク。


▼この時期のデッドショットさんを読むには:

 まず、新生デッドショットさんの初登場回である『デテクティブ・コミックス』第474号ですが。

 実はこのスティーブ・エングルハート期の『デテクティブ・コミックス』は、コミック・ファンから「バットマン」のオールタイム・ベストの1つに数え上げられるほどの評判をとってまして。

 特に、471号からレギュラー・アーティストに就任した、マーシャル・ロジャース<Marshall Rogers>:ペンシル、テリー・オースティン<Terry Austin>:インクの号が高い評価を受けているとか(<すいません、俺個人はエングルハート期の『バットマン』は、キチンと通して読んでないので、この辺は受け売りです。つか、今回のエントリを書いたのを期に後述の単行本を読むことにしました<泥縄だ)。

 その為、エングルハート作になる、この8話分は幾度かリプリントされています(代表的なトコでは1986年・刊の全5話のミニシリーズ『シャドウ・オブ・ザ・バットマン<Shadow of the Batman>』とか。<これは現在ではあんまり出回ってなかったり、余分なプレミアが付いてたりするので、オススメしませんが)。

 現在も買えるものですと、単行本『バットマン:ストレンジ・アパリションズ<Batman: Strange Apparitions>』ですが。

 ……今Amazonで検索したら、なんか微妙に高いですな。

 安く買いたいなら、「ギルド(※神戸のお店な)で注文してみる(※在庫があるかどうかは未確認)」「紀伊國屋書店Book Webで新品/中古TPBを探す」「海外のコミックショップで、他に欲しい本と一緒に買う」あたりをお勧めしますが。

 なお、新生デッドショットさんの初登場号である『デテクティブ・コミックス』第474号は、日本語訳もされてたりします。

 1989年のティム・バートン版『バットマン』の劇場映画の公開時に近代映画社から発行された『BATMANオリジナル・コミック日本語版』ってハードカヴァーがあるのですが。この本に新生デッドショットさんが初登場した「the Deadshot Ricochet」が収録されてるんですわ。上記の単行本が入手できない人はこちらを抑えるのもアリかと。

※ただし、第474号「しか」収録されてないので、これを読んでもロクに話が掴めないんですが。

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343ページもあるのに1800円強、しかもまだ新品が買える(どんだけ刷ったんだか……)のがイカス

 この本、オリジナルは「バットマン」の各年代ごとの傑作を集めた『バットマン:ザ・グレーテスト・ストーリーズ・エバートールド<Batman: the Greatest Stories Ever Told>』でして、まぁ、とりあえず、デッドショットさん目当てでなくとも、バットマンのファンなら一家に一冊常備しといて損のない本じゃないでしょうか。

 こう、自分の中のバットマンに関する知識が増える毎(まぁ、2、3年に1度)に読むと、新しい発見があって面白いすよ、本当。


 その他、この時期におけるデッドショットさんが登場してるコミックは、以下の8冊。

・Batman #351 [1982/9]
・Detective Comics #518 [1982/9]
・Detective Comics #520 [1982/11]
・Batman #354 [1982/12]
・Batman #369 [1984/3]
・Detective Comics #536 [1984/3]
・Crisis on Infinite Earths #10 [1986/1]
・Batman #400 [1986/10]

 これらは、『クライシス』第10号を除いてリプリントされてませんし、多分、今後もリプリントされる機会もないでしょうから(多分)、現状は実本を古本屋なりコミックショップなどで購入するしか、読む手段はないかと。

 ……1冊10ドル前後しますけどね(中でも『バットマン』第400号は記念号な上に、豪華なゲスト作家陣が参加してるので一際高いぜ! っつーか、俺もまだ買って無ぇ!<いばるな)。

 ……ちなみに、『クライシス』でのデッドショットさんの出番は、第10号の9ページ目で、クリーパーに首を絞められているカットのみ。
  
  
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タグ:アメコミ講座

●最近の資料本とか。

2008.08.24 Sun

▼最近のフラッシーな本:

 デッドショットさん講座の続きは、まぁおいといて(書いてますよ?)、今日は最近出た書籍の紹介なぞ。

■ the Flash Companion
The Flash Companion Carmine Infantino
Ross Andru
Mike Wieringo

Twomorrows Pub 2008-06-25
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 無闇に情報量の多い資料本を出してくれるTwomorrows Publishingの新刊。タイトル通りにDCコミックス社の伝統的かつ人気ヒーロー、ザ・フラッシュの歴史をまとめた本。

 70年弱・4世代に渡るフラッシュの歴史をまとめたモンなのですが、何分マニアが作っている本なので、内容的には、アメリカン・コミックス史上におけるマイルストーンな存在であった2代目フラッシュのボリュームが、一番ゴツいですな。

 ページ配分としては、こんな感じ。
初代フラッシュ(ジェイ・ギャリック):24ページ
2代目フラッシュ(バリー・アレン):83ページ
実写ドラマ版フラッシュ:17ページ
3代目フラッシュ(ウォーリー・ウェスト):54ページ
4代目フラッシュ(バート・アレン):12ページ
ローグス・ギャラリー:22ページ

 目次では、実写ドラマ版もバリー・アレンの章に含んでるので、全224ページ中、実に100ページ、半分近くがバリー・アレンに費やされてるわけです。

 圧倒的です、バリーさん。

 各章の内容としては、冒頭でキャラクター・コミックスの歴史について、折々の時期の環境や作家・編集者の変遷なども交え解説。その後、ガードナー・フォックスやカーマイン・インファンティーノ、マーク・ウェイド、ジェフ・ジョーンズといった、各世代のフラッシュを代表する作家・編集者へのインタビュー、合間合間に1~2ページ程度のコラム、といった構成ですな(ラストのローグス・ギャラリーは、フラッシュの代表的な悪役について1~2ページのプロフィールを掲載)。

 ちなみにクリエイター・編集者へのインタビューは、シェルドン・メイヤーやジュリアス・シュワルツといった既にお亡くなりになられてる方は、インタビューではなく、各人のプロフィールになってます。
 プロフィールの原稿は、フラッシュ関連がメインではあるものの、作家になるまでや、他社での仕事についてもキチンと触れられているんで、コミック史に残る偉人たちのプロフィールとしても読めますな。

 ちなみに、先年亡くなられたマイク・ウィーリンゴにも3ページほど紙面が割かれています(マーク・ウェイドによる1ページの回想+2ページのトリビュート・ギャラリー)。

 こう、感想としては、前半部分の多くを占めてる「巨匠」のプロフィールは非常に勉強になるなぁ、ってのと、後半のインタビューは、聞き手がフラッシュ・マニヤだけにいいツッコミ具合で、ミもフタもない本音を引き出せてるのがステキです、とかなんとか。

 こう、ガッツリとした硬派な本だけど、ペラペラめくって、気になってる作家のプロフィールや、お気に入りの作家のインタビューをチマチマ読むだけでも楽しい本です。

 フラッシュのファンなら買い。あと、シルバー・エイジ&ゴールデン・エイジのDCコミックスの作家陣に興味がある人もどうぞ、とかいうアリガチなシメでオワル。

 10月には『タイタンズ・コンパニオン2』と『ホークマン・コンパニオン』が出るのでこっちも楽しみだ。 
  
  
Twomorrows Publishingから出てる「コンパニオン」な本もろもろリンク。

※値段が書いていない本はAmazonでは売り切れ(マーケットプレイスで出品されてるかもしれないけど)。
※マニア向けな本なんで(=そんなに部数が刷られてないんで)、発売されたらすぐ買わないと泣きを見るぞ。
  
  
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タグ:資料本

●DCユニバース講座:デッドショットさんの歴史・その1

2008.08.22 Fri

▼ゴールデン・エイジ デッドショットさんのハナシ:

 うぃす。

 っつーわけで、こないだ予告したように、「祝・『ダークナイト』公開」および「『シークレット・シックス』オンゴーイング・シリーズもうすぐ創刊」記念とか、適当に銘打ちまして、DCユニバースの微妙にマイナー、けど根強いファンの多いヴィラン、我らがデッドショットさんの歴史についてひとくさり語ってこう、という次第で。

 とりあえず第1回目(語り出したら長くなるのはウチのブログの常ですんで、数回に分けます)は、ゴールデン・エイジのデッドショットさんのお話から。

 えー、そもそも、デッドショットというキャラクターが登場したのは、これが実に半世紀以上も前、1950年の春頃に発行された『バットマン』第59号(カバーデート・1950/6-7)にさかのぼります。
 この号の巻頭に掲載された12ページの作品、「The Man Who Replaced Batman!」こそが、デッドショットの初登場話になります。

 こちらがギークの強い味方、GCDのホームページの該当号のデータへのリンク。

 巻頭に掲載されたってこたぁ、この号の表紙も飾ってるかと思いきや、リンク先を見れば解る通り、この号の表紙は巻末掲載の「Batman In the Future! 」を題材にしてまして、残念ながらデッドショットさんは表紙には登場しません。ウヌレ。

 で、この話のアラスジはこんな感じ。

 バットマン&ロビンが休暇でゴッサムを離れていた間に、デッドショットなるクライム・ファイターが登場。卓越した銃の腕前で悪人たちを倒し、ゴードン本部長の信頼も徐々に得ていく(ついには、「バット・シグナル」ならぬ、「ブルズアイ・シグナル」まで市警の屋上に設置される)。
 やがてゴッサムに戻ったバットマン&ロビンは、デッドショットの正体が億万長者のフロイド・ロートンであること、そして彼の目的が、クライム・ファイターとしてバットマンを追い落とした後、ゴッサムのギャングたちの頂点に君臨する、というものであることを突き止める。
 程なくしてバットマンは、デッドショットに挑むが、あらかじめデッドショットの銃の照準を狂わせていた(<卑怯ナリ)バットマンに軍配が上がるのだった……とかなんとか。

 ちなみに、この時点でのデッドショットさんは、「ドミノマスク+燕尾服」で「リボルバーの2丁拳銃」という、実にジェントルメンなスタイルをしておりました。
 その彼の勇姿は、

 こちらのページの

 この記事で参照できるので、見るがいいです。

 俺の書いたソレよりも詳細なアラスジも載ってるので、気になる方は読めばいいかと。

 ちなみに、この話の作者はおなじみボブ・ケーン。おなじみじゃない方に向けて付け加えれば、バットマンの創造者とされてる人ですね(※個人的にはバットマンはボブ・ケーンとビル・フィンガーの創造物だと断じたいですが、まぁ、ここで語るべきことじゃないので以下略)。

 バットマンの作者自らが創造者なんて、デッドショットさんも実は以外に格の高いキャラクターだったのですね。

 ……ま、この時期ボブ・ケーンは、脚本はゴースト任せ、絵にしてもバットマンとロビン以外は全部アシスタントに描かせてたことは、有名なおハナシでして。

 後年の調査により、この号に関わった作家はだいたい下記のような具合だったことが判明しています(まぁ、前述のGCDホームページのデータの転載ですが)。

 スクリプト:デーヴィッド・バーン・リード<David Vern Reed>
 アート:ボブ・ケーン<Bob Kane>(※バットマンとロビンのみ)
 ペンシル(※バットマンとロビン以外):ルー・シュワルツ<Lew Schwartz>
 インク(※バットマンとロビン以外):チャールズ・パリス<Charles Paris>
 レタラー:イラ・シュナップ<Ira Schnapp>
 カラリスト:不明

 てな感じで、現在、デッドショットを創造した作家は、ケーンとバーン・リード、シュワルツの3人とされています。

 
▼この時期のデッドショットさんを読むには:

 残念ながら、この『バットマン』第59号は、2008年8月現在、1度もリプリントされておりません。これが。

 ……ゴールデン・エイジ期の『バットマン』誌のコミックを年代順にリプリントしているハードカバー『バットマン:ダークナイト・アーカイヴス』の、最新第5巻の時点で、『バットマン』第20号までを収録してますから、このシリーズが15巻ぐらいまで出続ければ、多分、第59号の収録が果たされるんじゃないでしょうか。
 ……つってもこのアーカイヴスの刊行、2年前で止まってますけど。

 同様に、ゴールデン・エイジ期の「バットマン」のコミックを年代順に収録してくソフトカバー『バットマン・クロニクルズ』は、第5巻の時点で『バットマン』第9号までを収録してるので、こっちのシリーズが30巻ぐらいまで続けば……もういいですか、すいません。

 てなわけで、このデッドショットさんの初登場話を読むには、現状、「現物を買って読む」しか手段はありません。
 ま、買おうとしても、モノが半世紀前のコミックですんで、どこのコミックショップにも在庫はないですが。
 e-bayを丹念にチェックしたり、コミックショップに1000ドルほど投げつけたりすれば、多分、手に入るかと思いますが。
 時間も金もない人は、ゲイル・シモーネ先生の『シークレット・シックス』のオンゴーイング・シリーズが大ヒットして、登場キャラクターの過去の話を特集したリプリント誌なり単行本なりが出るのに期待しましょう。俺もしてます。


 さて、バットマンに取って代わろうというドテラい野望をもって初登場を飾りました我らがデッドショットさんですが、その後、しごくアッサリと忘れ去られます。
 ブッチャケ、ゴールデン・エイジのデッドショットさんの出番は、この初登場回だけで、以降、彼はコミック忘却界(※リンボとルビを振るとムアコックっぽいぞ)に送られます。南無。

 ……俺個人の勝手な推測になりますが、この時期、バットマンのヴィランはジョーカー、ペンギン、トゥーフェイスといった、アクの強いレギュラー・キャラクターがローテーションで登場してるような感じで、その中に分け入ってレギュラーの悪人の座を得るには、デッドショットさんは「微妙に地味」だったんじゃないですかね。燕尾服にドミノマスクって風貌にしろ、「銃がすごくうまい」って技能にしろ。

 で、デッドショットの「バットマンの向こうをはる実力者」というキャラクター像に「派手な外観」を与えてリメイクしたのが、翌1951年に登場したキラー・モスじゃねぇかと思うですが(こっちは「ブルズアイ・シグナル」ならぬ「モス・シグナル」で出動)。

 ま、コイツにしても、1951年に3度登場しただけで、その後15年間忘れ去られますけどね。
 ホントにバットマンのヴィランてば、層が厚くて新人は苦労するよなぁ。
 ……もはやデッドショットさんとは何も関係ないハナシになってますね、すみません。

 っつーわけで、いつものように無駄話で長くなりましたので、今回はこの辺で。
  
  

  
  
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タグ:アメコミ講座

●最近のボルトロン。

2008.08.20 Wed

▼「百獣王ゴライオン」のハリウッド実写化企画売却へ:Variety Japan

「2007年夏公開!」→「2008年夏公開!」と、順調に先延ばしになり、具体的な進展も聞こえてこなかった劇場版『ボルトロン』ですが、

だが関係筋によると、法的にはニュー・リージェンシーは映画化権を獲得できていなかったという。日本の権利保持者との契約をまとめきれず、製作を先延ばしにしてきたというのだ。
(斜線部リンク先記事より引用)

 ……まだ版権取得も正式にできてなかった模様。

 なにしてたねん、この1年。


 記事中には「来週にも監督が決まる」とか書いてあるけど、それって要するに今まで決定してなかったってことだよなぁ……。
(ま、版権取得できてないのに監督決めてもしょうがないか)


▼余談(むしろ本題):

 念の為に、Variety.comのオリジナルの記事を確認してみたら、上記の日本版の記事の誤訳を発見。

 オリジナルの記事(下記斜線部)では、『ボルトロン』の企画が進行していなかった理由について、

Technically, New Regency never had the rights to the project, insiders close to the project said. The shingle couldn't wrap up a deal with "Voltron's" rights holders World Events Prods., based in St. Louis, delaying any further development of the pic.

 ……てな具合に、
『ボルトロン』の権利元である、セントルイス州に拠点を置くワールド・イベンツ・プロダクションとの契約が結べないまま」的なことが書いてるんですが、
 日本版の記事では、ワールド・イベンツ・プロダクションについては一切触れられず、代わりに、「日本の権利保持者との契約をまとめきれず」などという、元記事と全く違う理由が記述されてるですよ。

 多分、記事を訳したライターが、ワールド・イベンツ・プロダクションのことをよく解らずに、「何で日本のアニメの権利の交渉をアメリカの会社としてるの?」とか悩んだあげく、「ま、元は日本のアニメなんだから、権利は日本人が持ってるんでしょ?」的に、「日本の権利保持者」なんてぇ、デタラメな記述をデッチ上げたんじゃないかと思いますが(違っていたら、申し訳ありません)。

 いちボルトロンファンとしては、その辺、ちゃんと調べて欲しいなぁ、と思うた。
  
  
 っつーか、北米で公開する『ボルトロン』の映像化にあたっては、東映に許諾取る必要ってあるのかなぁ。俺は必要ないんじゃないかと思うんだけど、誰か正確な所を知ってないかなぁ。
(ま、東映とワールド・イベンツの間にどのような契約が交わされてたかに寄るんで、当事者以外は「正確な所」なんて言えないでしょうが)

 以上、毎度トリトメなく。
  
  
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タグ:ボルトロン

●最近のデッド。

2008.08.01 Fri

▼最近のデッド・その1:

 サンディエゴ・コミコンで上映された『ウルヴァリン』の予告映像に登場するデッドプールさんが、いかにも三下そうな面構えで、しかも十把一絡げな役回りっぽくって、ガッカリな今日この頃。

 出るだけマシか、出ないほうがマシか。
  
  
▼最近のデッド・その2:

『バットマン:ゴッサム・ナイト』のDVDが届いたけど、忙しくて第6話「デッドショット」しか見てない。

 っつーか俺、デッドショットさんの勇姿が見たいがためにこのDVD買ったんで、割と目的は果たせてるんですが。

 でー、「デッドショット」だけど、肝心のデッドショットさんことフロイド・ロートンさんは、カッコイイにはカッコイイけど、コミック版とキャラクターが全然違っててションボリ。

 バットマンに銃を破壊されて泣きながら命乞いをするって、なんやねん。

 デッドショットさんってのは潜在的に破滅願望を抱えてて、自分の命を弄ぶのが大好きな人なんだから、あーいうシチュエーションだと、命乞いじゃなく、ダークナイトに面倒くさげに視線を投げつつ「殺さば殺せ」的な悪態の1つも言うのがあるべき姿じゃねぇかと。

 脚本書いた奴ぁオストランダーの『スーサイド・スカッド』とシモーネの『シークレット・シックス』で顔洗って出直していただきたい。

 あと、「狙撃のタイミングは一瞬だぜ」的なシチュエーションで、割と悠々と照準を合わせてるのが、なんか気になった。

 ま、愚痴を書き連ねてもしょうがないので、次回のエントリは、「『ゴッサム・ナイト』でデッドショットさんに興味を持った人に送る、コミック版デッドショットさんの歴史&推薦図書」みてぇなテキストでも書こうかと思った。
  
 
 しかし、『ショーケース・プレゼンツ:スーサイド・スカッド』は、いつになったら出るんだ。

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 っつーかAmazonは、発売が延びてる本を「在庫切れ」表示にするのは紛らわしいからヤメロ。
 もしくは、「カタログ情報を更新する」機能で、その辺の誤りを指摘できるようにしろ。

  
  
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タグ:アメコミ映画 デッドプール

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