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●どうでも良い雑記

2009.10.30 Fri

▼適当なる記:

「週刊少年チャンピオン40周年記念企画 燃えて萌えつきろ! コレクションフィギュア」とかいう非常に長い名前のソレの、白銀本気さんとイカ娘のデキが良いので、とりあえず、コイツらが発売される3月まで生きていようと思った。ていうか、きちんと発売されるのか。

 ラインナップされてる作品の微妙さに首をかしげないでもないが(特に萌えキャラ枠)、この微妙な人選だからこそ、イカ娘が立体化されたのだろうから、文句は言えぬ、言えぬのだ。

 あとは『電遊日記』のエリスとモリソンも立体化して頂きたいのですが……イカ娘以上に無理がありますね、ハイ。

 1ボックス12個入りということは、バキとイカ娘は2種類のうち1種しか入ってないな、これは。オノレ。
  
  
▼消えたよ:

 っつーわけで、期日を過ぎたので旧アジトが消えた。

 右のリンクからも消してみた。

 つぅか、ネットひきこもりの俺さんのブログに「リンク」とかいうテンプレートは必要なのか、という根本的な問題に気付く。
  
  
▼「居続ける」こと:

 こう、またぞろ方々でアメリカン・コミックスやアメリカン・トイを扱ったブログなりが増えてるような気がするですが(<ていうか、お前が久々にヨソのサイトに目を向けるようになっただけだと思う)。こう、無駄に長年続けてきたジジィからの助言としては「最初からスゲェ目標を掲げると、光の速さでやる気がなくなるよ」ということに尽きますな。

 ちょっと前にも、「ジャスティスリーグの全メンバーを紹介するぜ!」的なブログを見かけたのですが、Aから初めてHに行ったあたりで力尽きてました。これは哀しい。

 俺個人も、旧アジトの立ち上げ時には「JSAを毎号レビューするぜ!」とか意気込んでましたが、10号に届く前に力尽きました。これは恥ずかしい。

 その後は「その折々で自分が興味を持ってるものの中から、まぁ、ヨソさまが多少なりとも興味を持ってくれそうなあたりを節操なく、しかしきちんと調べて記事にする」とかいうスタンスに切り替えて、まぁ今に至るわけですが。

 趣味なんてなぁ、お金がもらえないし生活もかかってないので、同じものにテンションを注ぎ続けるってことは実は結構難しいことでして。ワシら凡俗は、その辺ウマい落としどころを見つけないと、すぐにすり減るよ、と。

 ともすれば崇高な理念と、伴わない成果の残骸が、ワールドワイドに、しかも長年放置されたままになるからね、ブログなんて(消してもキャッシュが残るし)。

 いやまぁ中には、最初から凄い目標を立てて、その目標に従ってモリモリとブログを更新できちゃう人もいますよ。けどね、「自分がその例外的な人間である」という確信、ある?(つかそもそも、そういうことができちゃう例外的な人は、確信も自覚もクソもなくやっちゃってるので、自問した時点であなたは「例外的な人」ではありませんが。<ヒデェ)

 以上、年取ってるだけのジジィの無用な助言でした。
  
  
▼コレクション整理話、その後:

「手持ちのコレクションを処分してみよう計画」の一環として、いらないプラモデルを「まんだらけ」に売り飛ばしてみた。

 あれだね、最近のまんだらけは在庫をデータで管理してて、こっちの「売りたい品」のバーコードを読みとるだけで「買取価格」が表示されるのだね。

 一昔前だと「ああいう店は店員の目利きによって査定額が変動するので、詳しくない店員が出てきたら売るな」とかいうセオリーなぞもありましたが、その目利きの部分をデジタル化しているのだなぁ、と感心する(バーコードのない古い商品や登録されてないようなマイナーな物は、まぁ専門の店員の出番なんでしょうが)。

 でー、Web拍手のコメントで、DC愛好家の方から「処分するなら私に譲っては頂けませんでしょうか」といった具合な、丁寧なコメントを頂きまして(すいません、おれ、Web拍手のコメントはあまり頻繁にチェックしてないので、気付くのに遅れました)。

 ……ただ、非常に申し訳ないのですが、現在俺が処分しようとしてるのは「1990年代の『スパイダーマン』『X-メン』『アベンジャーズ』とその関連誌、ミニシリーズといった、マーヴル・コミックス作品@割とメジャー所」ですので、貴殿の望むようなコミックはないかと思われます(まだ当分は、手持ちのDCコミックスを処分するツモリはないのですよ)。
  
  
▼バックナンバーを買った:

 こう、同人誌の原稿書くのに『グリーンランタン(vol. 2)』の1970年代頃のバックナンバーが数冊(オリバーがヒゲ剃って大統領暗殺を試みる話とか、ハル・ジョーダンの結婚式の回とか)入り用だったので、久々にローンスター・コミックスでお買い物。

 数冊だけ買ってもなんなので、ついでにここ数ヶ月のバックナンバーで買い逃してたのを注文したり、あと1970年代の『グリーンランタン(vol. 2)』誌の値段の安い所を10数冊も見繕ったり。

 これで『グリーンランタン(vol. 2)』が8割方揃うな(まぁ、第1~89号までは「ショーケース・プレゼンツ」や『グリーンランタン/グリーンアロー』TPBなんかのリプリントで揃えてるのですが)。

 いっそ、第90号以降は全部揃えるか……とか思ったけど、1970年代はキーとなるイシューを揃えるだけで(まぁ、今回の注文で揃ったのですが)、『グリーンランタン』誌が大きな転回を迎える1980年代中頃(レン・ウェイン&デイヴ・ギボンズのコンビが就任した頃)~第200号までのイシューをキッチリ揃えるくらいでいいか、とか、独り合点する。
  
  
▼最近の趣味:

 色々あって(それを説明すると、あまり面白くもなく、長くなるので略)模型趣味が復活。ヒマな時間は同人誌の原稿とかさておいて、プラモデルを作ってるぜ。……新刊でねぇな

 プラモデルは、こう、工具や塗料なんかの初期投資はそれなりにかかるけど、その辺を揃えちゃえば、金がかからなくて良い趣味だねぇと、気付く。

 最近ではプラモデルの単価も数千円するけど、その1個のキットを何日もかけていじるから、結局そんなに金はかからないわよね(まぁ、改造パーツとかを買い足してくとアレですが)。とかいいつつ、今作ってるのはリサイクルショップで700円で買った『サクラ大戦』のパワードスーツですが。

 今回、塗装の参考には横山 宏の『横山宏Ma.K.モデリングブック』を参考にしてるですが、これはいい本ですな。

 語ると長くなるんで手短にいうと、「美大で美術論を学んだイラストレーターの人が、更に長年プラモデルを塗ってきたノウハウを加えた技法を紹介しているので、非常に筋が通ってて、かつ実践的な“プラモの塗り方”が解説されてるよ」とかなんとか。

 割とこう、美術の人らが「基礎以前」に身につけてるもろもろ(影に生の「黒」を使わないとか、金色の物をまんま金色の絵の具で塗らない、とか)を、我々模型の国の人々は身につけてねぇなぁ、と。ポスト『ガンダム』のいわゆるキャラクター・モデラーなんかは特に(模型ライターで喰ってる人間も含めて)。

 そんなわけで、ヒマな時には絵皿にシンナー振りかけて、プラモに塗料を置いてるんで、部屋がシンナー臭いです。押入にしまったはずの扇風機が今更大活躍中。

 毎度、トリトメなくオワル。
  
  
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●プレビューズっぽい日々@1月

2009.10.26 Mon

▼最近のプレビューズ的な:

 まぁ、いつものように1月のDCコミックスの発売予定をサカナに、ひとくさり語ろうかというエントリでござーい。

『ブラッケスト・ナイト』は、こないだのエントリでも話したとおり、『ブラッケスト・ナイト』本編はお休み(タイインのミニシリーズは出るのね。勘違いしてた)。

 一方で『グリーンランタン』誌は50号記念号。前シリーズの第50号といえば、「エメラルド・トワイライト」最終話でハルさんがパララックスになったりしてましたが、今回の表紙も、パララックスさんが飾ってるんですが……嫌な伝統だな、オイ。
 しかもアラスジに、その名前を見ただけで胃が痛くなるようなキャラ名が。あの人がブラックランタンになったら勝てるのか 勝つのか そうか 頑張れ

『グリーンランタン・コーズ』誌は、前号に引き続きガイさんレッドランタン墜ちな話。憤怒の渦にカイルくんを引きずり込もうとするガイさんの表紙がステキー。エローイ。

 タイインの『ブラッケスト・ナイト:フラッシュ』は、アラスジに「the Flashes」と、フラッシュさんが複数形で書いてあるのですが……2人でしょうか、3人でしょうか。

『ブラッケスト・ナイト:JSA』はパワーガールvs.ロイス・レーン(アース2)@ブラックランタンの対決。ロイスの魔手がパワーガールさんの心臓をワシ掴みますか あのたわわな たわわな(バカ)

『ブラッケスト・ナイト:ワンダーウーマン』は、メーラさん(アクアマンの奥さんね)がゲスト出演な模様。表紙の黒塗りにされたワンダーウーマン(の、コスチュームをまとった誰か)が意味深ですね。


 でー、例の復活するタイインタイトル。表紙が各シリーズの最終号を値がポジ反転させただけになってるけど、さすがにプレビューズに間に合わなかっただけで、本チャンでは普通に描き下ろしてくれるんだろか。だろね。

『アトム&ホークマン』:アラスジによれば、「ブラックランタンのホークマン&ホークガールに加えて、クフ皇子&シャイ=アラ(ホークマン&ホークガールの前世の古代エジプトの人)もブラックランタンだよ!」ですって。
 予告されてた「ダブルデート」ってソレか! ……でも、『グリーンランタン』誌上でのブラックハンドの台詞によれば、ジーン(アトムの奥さんね)は死んでるらしいんで(いつだ。『カウントダウン』で海に墜ちた時か)、この人のブラックランタン化のダブルデートってのもアリだよね(自分で書いてて「ジョーンズなら嬉々としてやるだろなぁ」とか思いつつ)。

『キャットウーマン』:オリジナルのブラックマスク(『キャットウーマン』前シリーズでセリーナさんが殺したらしい)が蘇るよ! って、まぁ想定の範囲内。……あー、『バトル・フォー・コウル』とかに出てたブラックマスクって、生き返ったんじゃなくって別人だったのか。後でwikipediaでもチェックしとこ。

『ファントム・ストレンジャー』:ゲストは『グリーンランタン』第50号でも猛威を振るってるあの方。あとブルーデビルとかブラックランタン・デッドマンとかもゲスト。ファントム・ストレンジャーのオリジンが明らかに? とかいうアラスジが意味深ですね。

『パワー・オブ・シャザム!』:ビリーの両親が復活したらヤだなぁとか思ってたですが、アラスジによればブラック・アダム・ファミリーのオシリスが復活するんだと。ちょっと安心。でもアーティストはジェリー・オードウェイじゃないのか。ちょっと残念。
 アラスジ的には「いまや普通の少年少女になっちゃったビリー&メアリー兄妹がピンチだ! 新キャプテン・マーヴェル(フレディね)の援助は間に合うのか?」とかなんとか。とりあえず、個人的にはどんな形であれマーヴェル・ファミリーが露出してくれるのは喜ばしいので、今後とも機会があれば露出して頂きたく。……新生JLAのメンバーから漏れたしな……(涙)。

『クエスチョン』:アーティストが旧シリーズのアーティストも担当していたデニス・コワン&ビル・シンケヴィッチという、無駄に気張った布陣。
 アラスジは、クエスチョン(2代目)vs.ブラックランタン クエスチョン(初代)vs.レディ・シヴァだそうで。2代目が勝つる気がしねぇけど、勝つんでしょうな。<お前はルッカに対して冷淡すぐる。

『スターマン』:ブラックランタン・スターマンがオパールシティを襲うぜ! ……で、どのスターマン?(お約束)
 立ち向かうはシェイドさんだそうで。誰が主役か気になってたですが、シェイドさんなら安心だ。

『ウィアード・ウェスタン・テールズ』:ジョナ・ヘックス他の西部劇ヒーローがブラックランタンとして蘇るぞ! とかいう、予想通りの展開。むしろ誰が立ち向かうんだ。エル・ディアブロか。

『スーサイド・スカッド』:「フィドラー(『ヴィランズ・ユナイテッド』でデッドショットに殺された人)が復活してデッドショットさんを襲うぜ! 一方で、アマンダ・ウォーラー率いる新生スーサイド・スカッドも、デッドショットさんを狙うぜ! ロートンさんの貞操が危ない!」とかなんとか。
 しかもこの話、同月発行の『シークレット・シックス』第17号に続くぜ! というサービスぶり。いいねぇ。こういう企画に載った上で、自分のしたいことを重ねてくサービス精神。シモーネ萌え。
  
  
 バットマン・フランチャイズは、何故か『バットマン&ロビン』がブラッケスト・ナイトとタイインとか、『アウトサイダーズ』で新メンバー加入(クリプトン人で胸に「S」のシンボルがあるよ!)だよ! とかが個人的に気になるかなぁ、といった感じ。『アウトサイダーズ』は買っとくかなぁ。


 スーパーマン・フランチャイズは『アクション・コミックス』第885号と『スーパーマン』第696号が微妙にリンクしてるよ(※クロスオーバーではない)とか、『ワールズ・オブ・ニュー・クリプトン』では引き続きアダム・ストレンジがゲストで次号の最終回に向けてニュー・クリプトンの謎に挑むよ! とか、『スーパーガール』じゃラナ・ラングが死ぬかも? とか、『ワールズ・ファイネスト』ではようやくスーパーマン&バットマン(ディック)が共演よ、とかそんな感じ。


 その他のDCユニバースは――

『ドゥーム・パトロール』第6号が、ネガティブマン主役回らしいのですが、表紙イラストにクッパーバーグ時代のネガティブウーマンとか、モリソン時代の三角サングラスをかけたネガティブマンとかいった、歴代ネガティブマン(※『インフィナイト・クライシス』でなかったことにされたはずバージョンも含む)が描かれてるのが、なにやらイヤな予感が。ギフェンだしな。

『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』は第41号よりジェームズ・ロビンソン&マーク・バグリーの新体制に意向。チームメンバーも一新して、バットマン(3)、グリーンランタン(2)、アトム(2)、グリーンアロー(1)、ドナ・トロイ、ガーディアン(そういや、この人何代目だろ……5代目?)、サイボーグ(1)、マン・エル、スターファイア、ドクター・ライト(2)、コンゴリラという感じ。
 こう、現行の主要タイトルの各編集部から1、2人ずつキャラを借りつつ、ドクター・ライトやコンゴリラといった「ロビンソン推薦枠」を加えた陣容という感じですかね(あるいは、ドクター・ライトは「前任ライターからの引き継ぎ」枠かしら)。

『JSA:オールスターズ』第2号は、「前号の戦いで誰かが行方不明になったよ!」とか「謎の敵、ストライク・フォース(スカイマンの仇敵?)に囚われたんだ!」「しかし第3勢力が囚われたメンバーを狙ってる?」とかなんとか。バックアップとしてリバティ・ベレ(2)&アワーマン(2)のラブラブ世界旅行が始まるよ! ですって。


 TPBでは、

『ヒットマン』新版単行本2巻(「10,000 Bullets」な)が出るですが、これ、このまま最終話まで順次単行本化されるのかしら。だったら買うかなぁ。

『DCユニバース:オリジンズ』は、『52』や『カウントダウン』の巻末に掲載されていたキャラクターのオリジンの短編コミック(各2ページ)をまとめた単行本。キャラクターの簡単なオリジンを知っておきたい人や、お気に入りのアーティストを見つけたい人などにオススメ。

 あとは、ようやく『グリーンランタン:シークレット・オリジン』ソフトカバー版が登場。歴代のグリーンランタンのオリジンから要素を拾いつつ、ジェフ・ジョーンズならではの切り口(ジョーダン一家とフェリス一家の関わりとか)で、新たな息吹を吹き込んだ快作。
 ……個人的には、現行の展開が一区切りしたあたりで「シークレット・オリジン2」をやって欲しいなぁとも思ってたりしますが。
  
  
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●最近の『地獄から』。

2009.10.23 Fri

▼最近のミッドナイト・ミートレイン(タイトルと内容はなんら関係ありません):

 『フロム・ヘル』を行き返りの電車で読んでるですよ。今日読み終わりましたが。1回目を。

 しかしよく考えたら、娼婦が無修正でセクースしてて、殺人鬼が女性の遺体を丁寧に切り刻むのを丸1章かけて延々と描写してるコミックを、公共の電車内で読むのは問題あるやも知れぬ、と気づいた(今更か)。

 アレだな、この作品のアートがモノクロで、そのように“描きこまれる必要のある”シーンは、コマの内容をよくよく見ないと何が描かれているのか判りづらくなってるが故に、隣に座ってる乗客に引かれてないだけであるな。

 あとまぁ、この作品がみすず書房から刊行されている文学作品であるぞというエクスキューズによる、裏づけのない「この本は胸を張って読んでていいんだ」的なソレに背を押されてる、ってのもあるな。

 もしもこの作品が、例えばジャパニーズの萌え絵で描かれていたのなら、それは「合言葉はモツ&エロス」でおなじみの少年誌「チャンピオンRED」を電車内で読んでるのと変わらないだろうし、
 あるいはアメリキーな絵柄のカラーコミックであっても、1990年代後半のグリム&グリッティなインディーズ系ゴア・コミック(しかも血の色を生き生きと上質紙に刷りだすカラーコミック)を電車内で読んでるのも同然だろう、と思った。

 結論としては、アラン・ムーアがイギリスンに生まれつき、そしてイギリスンのコミックがB&W上等で発展してってくれてたことに幸アレ。

 ていうか、いい歳をしたオッさんが、電車の中でマンガ読むな。

 でも明日の電車でも『トップ10』を読む。
  
  
『フロム・ヘル』という作品について語れるほど俺は頭が良かぁないので、実に乏しい語彙で「きちんとしていて、面白い」とかいう、どうとでも取れる感想をつぶやいて逃げるだけですが。

 一方でネット上の掲示板とか見ると、「解説ほしいなぁ」とかいう感想を見かけますが。

 その、こういう作品に対して、「解説してよ!」じゃなくて、「俺、この作品についてよく調べたくなったよ! そしてそのテキストを自分のブログで発表するよ!」とかいう人間が居て欲しいなぁとか思った。

 そして個人的には、「『フロム・ヘル』なんてぇシロモノを書いてた人間が、割と同時期にイメージで『1963』だのを手がけつつ(『ウォーチャイルド』ってどういう具合な関わりだったんだっけか)、あげく、『スプリーム』『ジャッジメントディ』なんざ書いたのか」というあたりが気になったので、今度、実家に戻った時に、ムーアのインタビューの載ってる1990年代のコミック情報誌をひっくり返そうと思った。
  
  
 以上、実にトリトメなく。
  
  
関連記事

●DC講座Re:スーパーマンの死と再生について。

2009.10.20 Tue

▼適当なるリメイク:

 さて、今回は旧ホームページに掲載されてた「スーパマンの死」に関する記事のリメイクを掲載しようかと。
 この原稿を書いた当時は、まだまだその辺の大型書店なぞに中央公論社版の『スーパーマンの最期』が転がってたモンですが、最近はようやく見なくなりましたな。
 ま、古本屋に行けば割合見かけるし、Amazon.co.jpでも定価以下で中古が手に入るのですが。

 とまれ、こちらのテキストは、1990年代に物議を醸し、しかも日本で中途半端に邦訳されたことで微妙に知名度のある「スーパーマンの死」について、その前後の出来事も含めて解説してこうという次第で。

 というわけで。

1.基本事項

 そもそも、このスーパーマンの死と再生というのは、全3部の構成にて発表されております。

 最初がスーパーマンが謎の怪物ドゥームスディと交戦して死ぬ、『ドゥームスディ』(単行本タイトルは『デス・オブ・スーパーマン』)
 2作目、スーパーマンの葬式と、彼のいないメトロポリスの風景、そして彼の墓から死体が消失するという、復活を暗示させるラストの『フュネラル・フォー・フレンド』(単行本タイトル『ワールド・ウィズアウト・スーパーマン』)
 そしてスーパーマンの後継者として登場した4人の謎のスーパーマンと、真のスーパーマンの再生を描く最終作『レイン・オブ・スーパーメン』(単行本タイトル『リターン・オブ・スーパーマン』)の3つです。

 日本ではこの3部作の1作目を『スーパーマンの最期』として刊行したものの、残りの2作が発行されなかったために、復活の経緯などがウヤムヤに伝えられることとなったのですが。


2.スーパーマンが死ぬまで:その1・スーパーガールとその周辺

 で、本題に入りたい所ですが、その前にスーパーマンが死ぬまでの経緯、って所から書きたく思います。その、3部作だけ解説してもいいんですが、それじゃ情報として充分じゃないんで、その前後の流れで本編に関わってくる部分は解説させてください。はい。

 いきなり知らないキャラをポンと出されても、ワケ分かんないでしょうし――実際、何の予備知識もなく『スーパーマンの最期』を読んだ人って、スーパーマンやジャスティスリーグと言った登場人物の人間関係や、ルーサーとスーパーガールの関係とかが解らなくて、結局、「スーパーマンが死んだ」という事実だけが、ポンと提示された感じだったでしょ?

 えーと、スーパーマン=クラーク・ケントは実は滅亡したクリプトン星から、小型宇宙船マトリクス・チャンバーに乗せられてやって来て、ケント夫妻に引き取られて、成人してから超能力発現、スーパーマンとして世のため人のためにその力を使うようになった、ってのは大丈夫ですね? ここからダメ、って人はその、容赦なく切り捨てますんで、小プロの『スーパーマン/バットマン』でも読んでから出直して来て下さい。
(2009年註:現在はこの辺の基本設定も改定されてきてるんですが、そこまで言及するとキリがないので「当時はそうだった」ということにしてください)


 で、ですね。そうして活躍してるスーパーマンは、ある時彼とそっくりの衣裳を着た、(しかも幼なじみのラナ・ラングにそっくりな)女性と遭遇します。彼女は自分が我々の地球にそっくりな世界を持つ、ポケット・ユニバース(閉鎖宇宙)よりやって来たことを告げ、スーパーマンに助けを求めます。

 いわく、彼女の地球は、3人の凶悪なクリプトン星人(ゾッド将軍、ザオラ、クエックス・ウル)によって壊滅の危機に瀕しており、同じクリプトン人であるこちらの世界のスーパーマンの助力を借りたい、と。

 ちなみに彼女は、自分が向こうの世界のレックス・ルーサーによって人為的に力を与えられた存在だと思っていたのですが、後にルーサーが、向こうの世界のラナ・ラングをモデルに造り出した人造生命体(プロトマター・マトリクス)であることが判明します。

 ともかく、彼女と共に向こうの世界に渡ったスーパーマンでしたが、自身と同じ能力を持つ(しかも向こうは3人)クリプトン人に圧倒され、生き残りの人々も殺されてしまいます。彼らがこちらの世界にやって来たら、たとえ世界中のヒーローの力を結集させたとしても制止することは困難であり、また多くの犠牲者が出るだろう、という判断から、スーパーマンはクリプトナイトの放射線を用いて3人を殺害してしまいます。

 一方、マトリクスは3人との戦いでダメージを負い、ラナ・ラングの姿を取ることすらできず、いびつな泥人形の様な姿で、ケント夫妻に引き取られます。
 で、このマトリクスは後に知性と変身能力が回復し、スーパーガールを名乗って、スーパーマンと共に戦うようになります。

 『スーパーマンの最期』に少しだけ登場したスーパーガールが、いきなり殴られたら粘土状の肉体になってしまったのにショックを受けられた方も多いかと思いますが、あの子こそが、このマトリクスさんであります。
 ちなみにあの当時、彼女がレックス・ルーサーの側にいたのは、向こうの世界の“善人の”レックス・ルーサーに好感を抱いていたスーパーガールが、こっちの世界のルーサーも善人だと思い込んで、彼の元に身を寄せてたからです。後にルーサーは本性を現して、2人は別れますが。

※この辺のお話は自分も本編は断片的にしか持っておらず、『シークレットファイルズ』や、『スーパーガール』単行本序文等のリトールド部分から構成してますんで、致命的な誤り等ございましたら突っ込んで頂ければ吉です。
(2009年註:ていうか、『インフィナイト・クライシス』周辺の設定改定により、このマトリクス・スーパーガールも「存在しなかった」ことにされました。あとクリプトン人も10万人の生存が確認されてて、その1人には「本物の」ゾッド将軍も含まれてる現在から見ると、たった3人のクリプトン人に汲々としてるスーパーマンがなんだか……)

 ちなみに『スーパーマンの最期』を読んで、髪の毛がフサフサで若々しいレックス・ルーサーに違和感を抱いた方も案外おられるのではないでしょうか。あの人はレックス・ルーサー2世と言いまして、飛行機事故で死亡したレックス・ルーサー1世の隠し子です。
 ……と言うのは真っ赤な嘘で、実は、ルーサー1世本人です。
 一時期、対スーパーマン用にクリプトナイトをはめ込んだ指輪を身につけていたルーサーは、その結果、放射線によって末期ガンに侵されます。しかしルーサーは己の死を回避すべく、元カドモス・プロジェクトのドクター・ドノヴァンの協力で、自身のクローンを製造。この肉体に脳移植を行い、1世の事故死を装った上で、「実は僕は隠し子の2世です」と登場したのでした。


3.スーパーマンが死ぬまで:その2・スーパーマンとモングル

 さて、スーパーマンの過去話はまだ続きます。スーパーガールとの一件で、スーパーマンは相手が地球を滅ぼした大悪人だったとはいえ、自らの手で裁きを下してしまったことに、心の底から罪悪感を抱きます。

 ケントが二重人格になって、クライム・ファイターの「ギャングバスター」を名乗って密かに活動したりといった紆余曲折の末、人々の命をたやすく奪うことのできる自身の能力が、周囲に害を及ぼすことを怖れたスーパーマンは地球を去ることを決意します。

 宇宙をさまようスーパーマンは、やがて、戦闘惑星ウォーワールドの帝王モングルに捕らえられ、彼の奴隷剣闘士となります。しかしながら、剣闘士に堕しても、対戦相手の命を奪うことを拒否するスーパーマンの高潔さは、弱肉強食の論理が支配するウォーワールドに波紋を投げかけ、最終的に下層階級の人々の反乱を喚起、モングルの帝国は壊滅します。
 そのさなか、スーパーマンはクレリックなる異星の伝道師と遭遇します。かつてクリプトン星を訪れたことのあるクレリックは、スーパーマンにクリプトン製の人工知能、エラディケイター(外観的にはフットボールよりやや小さいくらいの頭を持つマクロファージ、とでも言おうか。スーパーマンが地球まで乗ってきたマトリクス・チャンバーにも似ている)を手渡します。


4.スーパーマンが死ぬまで:その3・エラディケイターとハンク・ヘンショウ

 さて、ウォーワールドでの経験で、自身のモチベーションを取り戻したスーパーマンは、エラディケイターを手土産に地球に帰還します。が、元来、クリプトン人を絶対的に守護する兵器として製作されたエラディケイターは、やがて最後のクリプトン人であるスーパーマンを完全なるクリプトン人――情緒も、愛も切り捨て、論理のみに生きる冷血な種族――に昇華させようと試み、徐々に彼を洗脳していきます。

 このことに気付いたスーパーマンは、エラディケイターを南極の氷に封印しますが、人工知能は南極大陸の地下にクリプトン星を再現した要塞を築き、地球全土のクリプトン化を目指します。
 その過程で再度スーパーマンを洗脳したエラディケイターは、彼を感情無き“クリプトンマン”に変えます。が、クラークの両親ケント夫妻の愛情を込めた説得により、スーパーマンは自身を取り戻し、エラディケイターを打倒。人工知能を太陽に投棄します。不屈のエラディケイターは、更に後、太陽エネルギーをチャージして、ヒューマノイドの形態をとって帰還するも、再びスーパーマンに倒されました。
 ちなみにこの時エラディケイターが南極に作った要塞は、“孤独の城塞”と名付けられ、以降スーパーマンが利用することになります。

 一方、それらの出来事とは全く関係なく、ナサの宇宙飛行士ハンク・ヘンショウは、仲間たちと共にスペースシャトルで宇宙に旅立った際、謎の宇宙線に被爆します。シャトルはスーパーマンにより救助されますが、宇宙線の影響でヘンショウの仲間は異形のミュータントに変異し、程なく死亡します。
 ですがヘンショウ自身は、宇宙線の効果により、自身の意識をいかなる機械にも移送できる超能力を獲得しており、周囲の機械に憑依することで肉体を侵していた致死の放射線病から逃れます。やがて、地球に己の居場所がないことを悟ったヘンショウは、スーパーマンの乗ってきたマトリクス・チャンバーに意識を移し、その技術を吸収すると、自身を小型の星間宇宙船に変移させ、宇宙の彼方に消え去ります。

※余談ながら、ヘンショウと3人の仲間たちが宇宙船で放射線に被曝、と言うクダリは『ファンタスティック・フォー』のパロディとなっています。


5.ここまでのまとめ:

 えー、長々と書きましたが、とりあえず

・元ウォーワールドの帝王、スーパーマンに恨みを抱くモングル
・クリプトン人の無差別守護天使エラディケイター
・機械に乗り移れる器用な人ハンク・ヘンショウ

 の3人のキャラについて心に留めておいてください。

 さて、ここからが本番、3部作本編の解説になります。


6.『スーパーマンの最期』

 まずはスーパーマンのデス&ライフ3部作の開幕となる『スーパーマンの最期』について。これはですね、まぁ、テキストとして邦訳版が出てますんで、そっちを読んじゃってください。まだ古本屋でも見かけますし。ストーリーは、謎の怪物ドゥームス・ディが登場して、ジャスティスリーグ・アメリカが壊滅、スーパーマンも相打ち、と。
(2009年註:まあ、読むがよいです)


余談:あの人は誰なの?

 で、ですね。この本を読んだ人から良く聞かれる質問がですね、「ブラッドウィンドの正体って何?」ってやつです。
 邦訳版の真ん中辺りで、ブルービートルが「そうか! ブラッドウィンドの正体は!」とか驚いてるあのシーン。作中ではなんらフォローされてないんで、嫌な感じに気にかかっていた人もいるのではないかと思いますが。

 はっきり言えば、ブラッドウィンドの正体はジャスティスリーグの最古参メンバー、マーシャン・マンハンターです。

 手短に話しますと、この『ドゥームズディ』事件の前に、ジャスティスリーグ全体を巻き込んだ「ブレイクダウン」事件てのが起きまして、この事件で、リーグ内から死者1名と多数の離脱者を出すこととなります。

 この後、当時リーダーを務めていたマーシャン・マンハンターも傷心でリーグを辞し、リーグ自体も解散します──その後スーパーマン、バットマン、グリーンランタンらによって、リーグは再編成されるのですが。

 で、あてどもなく地球の成層圏あたりをさまよっていたマーシャン・マンハンターは、謎の魔術師ブラッドウィンドと遭遇します。その時ブラッドウィンドは、彼の胸に付いているブラッドジェムという宝石に封印されていた、悪の化身ロトの攻撃を受けておりました。で、マーシャン・マンハンターが彼の宝石に触れた所、ブラッドウィンドは宝石の中に引きこまれ、しかも宝石はマーシャン・マンハンターの胸に張り付いてしまいます。
 そして、宝石内部のロトから洗脳と、マーシャン・マンハンターの変身能力により、マーシャン・マンハンターは、身も心もブラッドウィンドに化身してしまいます。

 さて、外界への脱出を企むロトは、宝石の封印を打ち破れるだけの強力なエネルギーを持つメタヒューマンを求めており、そのためブラッドウィンド/マーシャン・マンハンターを、強力なヒーローたちの集うジャスティスリーグに加入させます。
 しかし彼は本質的にはマーシャン・マンハンターでして、『スーパーマンの最期』の件のシーンでは、マーシャン・マンハンターの弱点である火炎に巻き込まれたために、無意識に変身を解除してしまい、そこをブルービートルに目撃されていたのでした、と。

 ちなみに『スーパーマンの最期』の直後に起きた『ハンズ・オブ・ディスティニー』事件にて、ブラッドウィンド=マーシャン・マンハンターという事実が判明し、程なくアトム(2)、レイ(2)らの協力で、ブラッドジェム内から本物のブラッドウィンドが救出され、ロトも倒されます。

 全然手短ではありませんね。反省。


7.スーパーマンなき世界

 さて、『スーパーマンの最期』で、スーパーマンは死亡します(当たり前ですが)。これに続く2話目が『ワールド・ウィズアウト・スーパーマン』、もしくは『フュネラル・フォー・フレンド』というストーリーラインです。

 ストーリーは、スーパーマンの葬式をジャスティスリーグが行う一方、スーパーマンがいないメトロポリスでスーパーガールやガーディアンたちが奮戦。また最愛の息子の葬式が盛大に行われているのに、スーパーマン=ケントという真実を明かすわけにもいかず、葬儀に参列できないケント夫妻の苦悩が、淡々と描かれた話です。

 とりあえず、この話の中のポイントは2つです。
 第1は、政府に支援を受ける遺伝子研究機関、プロジェクト・カドモスがスーパーマンの遺伝子を目的に、彼の死体を盗み出したこと(その後、スーパーガールとレックス・ルーサー2世によって、死体は棺の中に戻されるのですが)。
 第2は、本編ラストにて再び死体が消失し、調査の結果、どうやら墓の“内側から”何者かが扉を開けて出ていったらしい、ということです。

※今気付きましたが、墓から死体が消えるって、某救いの御子と同じパターンですね。確か、本編でも7日目くらいでしたし。


8.スーパーマンの帰還――ただし4倍に増えて……。

 さて、上の2つの伏線を引きつつ開幕するのが、3部作最終話『リターン・オブ・スーパーマン』もしくは『レイン・オブ・スーパーメン』です。

 この話はスーパーマンの死体が行方不明になった直後、「スーパーマンの後継者」を名乗る4人の新スーパーマンが登場する所から始まります。それぞれがスーパーマンという偉大なヒーローの志や外観、あるいは魂を受け継ぐこの4人は、各々の手法を貫き、メトロポリスの市民を守ってゆきます。ではまず、この4人の紹介からいきましょうか。

・バイザー:ラスト・サン・オブ・クリプトンを自称。南極にあるスーパーマンの孤独の城塞にエネルギー体にて顕現、その後メトロポリスのスーパーマンの墓に侵入し肉体を得る。エネルギー源であるはずの太陽光にセンシティブになり、サングラスをかけている(そのため付いたあだ名がバイザー)。
 冷血漢で、手から放射するエネルギーブラストで、悪人どもに瀕死の重傷を負わせるなど、元祖スーパーマンとはかなりかけ離れた行動理念を持つ。
 孤独の城塞を拠点としている、クラーク=スーパーマンだと知っている、スーパーマンの死体に乗り移って復活した(様に見える)等の点から、本物度数はかなり高い。

・サイボーグ:全身の大部分を機械化して復活した(と自称する)スーパーマン。性格的にはオリジナルに最も近いが、記憶の大部分は失われている(らしい)。
 調査の結果、機械化部分はクリプトン星のテクノロジーで構成され、また生身のDNAもほぼスーパーマンと一致することが判明。断片的ながらロイスとの記憶を持ち合わせており、バイザーの次に本物に近い。

・スティール:“マン・オブ・スティール”の称号を受け継ぐ。元エンジニアのジョン・ヘンリー・アイアンズは過去に自身の開発した武器が、ギャングによって悪用されていること、あまつさえその武器で近所の子供が殺害されたことに怒り、過去に製作していたパワードスーツを完成させ、胸にSのエンブレムを付け、スーパーマンの代わりとなってメトロポリスを守ることを誓う。
 スーパーマンとは全くの別人だが、アイアンズの隣人の占い師が「外見は異なっていても彼にはスーパーマンの魂が乗り移っている」と発言したためにスーパーマンの後継者として目される。理念的には最もスーパーマンに近く、ロイスですら一時「魂乗り移り」説を信じかけたほど。
 本人的にはスーパーマンの意志を継ぐ気でいたものの、本物のスーパーマンの座を奪う気は無く、“後継者争い”からは距離を置く。

・スーパーボーイ:“マン・オブ・トゥモロー”を自称。カドモス・プロジェクトが産み出したスーパーマンのクローン。見かけは16歳程度。最もスーパーマンの後継者争いに熱心で、スーパーボーイと呼ばれると「俺はスーパーマンだ!」と、非常に怒る。


9.仁義無き相続

 さて、こうして登場した4人のスーパーメンはそれぞれの手法、方法論を打ち出し、人々に受け入れられていきます。中でもサイボーグはカドモス・プロジェクトが秘匿していたドゥームズディの死体をハーネスだのワイヤーだので隕石にくくりつけて宇宙に投棄。一方でホワイトハウスを襲ったテロリストを倒して大統領の賛辞を得、“本物”として認められていきます。

 が、程なく謎の巨大宇宙船が、グリーンランタン(ハル・ジョーダン)の故郷、コーストシティに襲来。調査に赴いたバイザーは、突如翻心したサイボーグ・スーパーマンに重傷を負わされます。直後、宇宙船はコーストシティに数千の核爆弾を投下、700万人の市民の住む大都市は一瞬にして焦土と化します。悠然と宇宙船の甲板に降り立ったサイボーグを出迎えたのは、かつてのウォーワールドの帝王、モングルでした。


 サイボーグの正体は、ハンク・ヘンショウでした。

 スーパーマンのマトリクス・チャンバーを奪い、外宇宙への旅に出たヘンショウは、荒涼とした宇宙空間を流離う内に精神に異常をきたし、自身の現状、仲間たちの死、それら全てをスーパーマンのせいだと思いこみ、彼に対して激しく憎悪を募らせるに至っていました。
 やがて、荒涼とした惑星に降り立ったヘンショウは、偶然その星に流れ着いていたモングルと遭遇。スーパーマンという共通の憎悪の対象を持つ2人は手を組むこととなります。
 マトリクスから得たスーパーマンのDNAおよびクリプトン星のテクノロジーを用いたヘンショウはサイボーグ・スーパーマンの肉体を作り出します。その後、地球に帰還した彼はスーパーマンの伝説を失墜させるべく、彼の名を騙り、密かに地球破壊計画を遂行していたのでした。

 サイボーグ・スーパーマンとモングルは、地球を第2のウォーワールドとすべく、コーストシティの跡地に巨大な機械化都市、エンジンシティを建設、続いてメトロポリスに狙いを定めます。
 サイボーグはコーストシティの惨事を全てバイザーに被せ、またスーパーボーイをエンジンシティにおびき寄せ、捕虜にします。そして、アステロイド付近に宇宙船の本隊がいるという偽情報でジャスティスリーグやグリーンランタン(初代)らを宇宙の彼方に派遣し、エンジンシティへの介入を防ぎます。

 一方、瀕死の重傷で孤独の城塞に戻ったバイザーは、城塞のロボットたちに治療を受け、その過程で自身の本来の記憶を取り戻します。


 バイザーの正体はエラディケイターでした。

 スーパーマンがドゥームズディと相打ちになったその直後、クリプトン人を絶対的に保護することを第一義とするエラディケイターのプログラムが機動し、人工知能はエネルギー体として孤独の城塞に復活を遂げていたのでした。
 その後スーパーマンの墓に赴いたエラディケイターは、墓の壁をすり抜けてスーパーマンの死体に接触。彼のDNA、記憶を読みとり、自身の肉体を組み上げます(※実体を持たなければ満足に活動できなかったため)。

 こうして実体化したエラディケイターは、スーパーマンの死体を携え孤独の城塞に帰還していました。スーパーマンの死体が消え、墓が内部から開かれていたのは、こうした理由によります。その後エラディケイターは、太陽光線を集束するリジェネレイション・マトリクスを製作、マトリクス内にスーパーマンを封印し、蘇生を試みます。しかし、スーパーマンのDNAを読みとった際にエラディケイターは多少の記憶の混乱を起こしており、自身がスーパーマンであると思いこみ、活動を開始していたのでした。


 さて、エラディケイターが城塞に帰還する寸前、リジェネレイション・マトリクス内の本物のスーパーマンは、奇跡的に蘇生を果たしていました。しかし、復活した彼の肉体からは、超能力が消えていたのです。やむを得ずクリプトン製のパワードアーマーに乗り込んだスーパーマンは、南極から海底を歩いてメトロポリスに向かいます。

 一方、辛うじてエンジンシティからの脱走に成功したスーパーボーイは、サイボーグの翻心とその計画を伝えにメトロポリスへ向かい、スーパーガール、スティール、そしてメトロポリス湾に上陸した本物のスーパーマンと合流します。
 コーストシティの惨状を聞いたスーパーマンは、レックスの部下からロケットブーツを借り、スティール、スーパーボーイ、スーパーガールと共にエンジンシティへ飛びます(ただしスーパーガールは、いざという時のための切り札として、姿を透明化して同道)。サイボーグとモングルの姿を求め、都市内に侵入したスーパーマンたちは、エンジンシティと一体化したサイボーグに出迎えられます。

 エンジンシティでの戦いは苛烈を極めます。やがて、メトロポリスに向けて発射されたミサイルを制止しようとしてスーパーボーイは重傷を負い、スティールもアーマーをサイボーグに乗っ取られ、無力化されます。スーパーマンを密かにアシストしていたスーパーガールまでも倒され、危機に陥るスーパーマンでしたが、間一髪、復活したエラディケイターに救われます。

 他方、コーストシティの守護者グリーンランタンは外宇宙から帰還し、焦土と化した故郷の仇を取るべくモングルと交戦していました。モングルの黄色い肌に苦戦しつつも(※グリーンランタンのパワーは、なんであれ、黄色の物体には無効)、コーストシティの人々の怨嗟の声に突き動かされるジョーダンは、傍らに落ちていたスティールのハンマーでモングルを打ち倒します。

 その頃、エラディケイターと共にエンジンシティ中心部にたどり着いたスーパーマンは、サイボーグ/ヘンショウと対峙します。不敵に笑うサイボーグは、エンジンシティの駆動源が巨大なクリプトナイトの結晶であることを明かし、スーパーマンに向けクリプトナイトの粉塵を浴びせかけます。
 が、いち早くエラディケイターが楯となり、クリプトナイトの放射線を吸収。自身のエネルギーを触媒にしてクリプトナイトの放射線の極性を変換し、逆にスーパーマンにエネルギーを充填させます。結果、超能力が復活したスーパーマンは、弾丸よりも速いその一撃で、サイボーグの胸のエンブレムを貫き、超高速振動でサイボーグのボディを原子から破壊します。

 かくて、ただひとりのスーパーマンが残りました。

 めでたし、めでたし。


追記:事件後の各人各様

・クラーク・ケント:ドゥームズディ事件後、スーパーマンの表の顔であるクラーク・ケントは行方不明として処理される。だが後にスーパーマンは、ドゥームズディに破壊された市街地の片づけの最中、瓦礫に埋もれていた非常用シェルターの中にいるケントをX-レイ・ビジョンで発見し救助する。人々が見守る中、救出されたケントと親友スーパーマンは、固い握手を交わすのだった……以上、スーパーマンとスーパーガールの(救助されたケントはスーパーガールが変身したもの)自作自演でした。
 ちなみに「死んじゃってた」間にアパートの大家はクラークの荷物を引き払って部屋をスーパーボーイに貸すわ、プラネット新聞社は彼の後継者を雇い入れるわで。
 その後、ペリー編集長を拝み倒してプラネットに復帰するわ、住みかがないのでジミー・オルセンの家に居候するわ、エンジンシティで浴びたクリプトナイトの影響で超能力が大暴走するわで、日常を取り戻すのに少しばかり苦労することとなるのでした。

・スーパーボーイ:程なく、自身がスーパーマンのクローンではなく、カドモス・プロジェクトのディレクター、ウェストフィールドの遺伝子から作られたクローンであることを知る。彼の超能力も、スーパーマンの超能力とは異なる接触念動力(タクタイル・テレキネシス)であった。その後ハワイに定住。1年後、スーパーマンの正式な従弟となり、コン・エルの名を貰う。
(2009年註:更にその後、実はウェストフィールドがレックスに騙されていたことが判明。スーパーボーイの正体は、スーパーマンとルーサーの遺伝子のハイブリッドであった)

・スティール:その後ワシントンにてヒーロー活動を開始。その才気を買われ、新生JLAメンバーに。後にメトロポリスに帰還。

・エラディケイター:クリプトナイトにより重傷を負うもかろうじて回復。ガンで死にかけていたスター・ラボの研究員デビッド・コナーの人格と合一する。その後ヴィジランテチーム、アウトサイダーズに参加。やがてエラディケイターの原プログラムと、コナーの人格、それに個としてのエラディケイターの人格がせめぎ合い、人格崩壊を起こすも、個としてのエラディケイターが他の人格を統合し、また原プログラムを切り離すことで、アイデンティティを取り戻す。
(2009年註:最近姿を見ないな、と思ったら、なんや『インフィニット・クライシス』の前あたりに、オマックに襲われて意識不明の重体になった模様。クリプトン人絡みの設定が大幅に変わってる現在、旧設定に依存した出自の彼が復活する余地はあるのか……?)

・ジャスティスリーグ・アメリカ:彼の死んでいる間に、ワンダーウーマンがリーグに招聘され、リーダーに就任。スーパーマンは復帰後、再びリーグに誘われるものの復帰せず。
 ガイ、マキシマ、マーシャン・マンハンターらも程なく抜けてゆき、かわりにオブシディアン、アトムスマッシャー、ブルーデビルといった2線級のキャラが続々加入(解散したジャスティスリーグ・インターナショナルからフラッシュが編入されたのがせめてもの救いか)。おかげでリーグ一層弱体化。
 その後、国連からも支援を打ち切られ、解散同然に。あげく、スーパーマン、バットマンらによって新生ジャスティスリーグ・オブ・アメリカが結成。気付けばワンダーウーマン、フラッシュまでも新生JLAに鞍替え。おまけに異星人に衛星軌道上の基地を破壊され、引導を渡される。合掌。

・レックス・ルーサー:スーパーマンが復活してからしばらくの後、ルーサー2世のクローンボディが突如老化&ロイス・レーンに正体を見抜かれるといったダブルパンチを喰らい、ヤケを起こしてメトロポリスを道連れに自爆を試みるも、スーパーマンらによって阻止され、植物人間状態で警察に拘留。
 が、その後のアンダーワールド・アンリーシュド事件にて、妖魔ネロンと取引をしたルーサーは、若々しく健康な肉体に復帰。その後に行われた裁判では、「クローンボディの一件は、(クローンボディの製作者である)ドノヴァンに脅迫されて従っていただけで、私に罪はない」とヌケヌケといい放ち、更にファイナル・ナイト事件で人類救済に貢献したことで心証を良くし、無罪放免される。

・モングル:メタヒューマン専用の刑務所に収容されていたが、脱走。フラッシュやグリーンランタンらと交戦する。が、程なく欺瞞の皇子ネロンに首の骨を折られ、死亡。
(2009年註:現在シネストロ・コァに所属してるのは、彼の息子の2代目モングル)

・サイボーグ:ドゥームズディの死体を留めるハーネス内にバックアップを保存しており、ドゥームズディと共に、惑星アポコリプスにて復活。アポコリプスの帝王ダークサイド+スーパーマンと交戦。しかしダークサイドのオメガ・エフェクトによって原子レベルまで分解され、彼の虜囚となる。

・ドゥームズディ:宇宙の彼方にて復活し、暗黒惑星アポコリプスを蹂躙。彼の復活を知ったスーパーマンと時空監視人ウェーブライダーにより時の果てに封印される(しかし何者かが時空間に干渉し……)。
(2009年註:その後、幾度も復活したり、ダークサイドによって量産されたりと、スッカリ安っぽい怪物に成り下がりました)

グリーンランタン:自身のパワーリングの力を用い、コーストシティの復活を試みる。が、彼のあるじであるガーディアンズ・オブ・ジ・ユニバースにリングの力を私利に用いたとされ、叱責を受ける。
 逆上したジョーダンは惑星オアのセントラル・パワーバッテリーのエネルギーの吸収を試み、その過程でグリーンランタン・コァを壊滅させる。ガーディアンはグリーンランタン・コァ最大の造反者、シネストロを蘇生させてまで制止にかかるが、ジョーダンはシネストロを殺害。
 ジョーダンはセントラル・バッテリーの全エネルギーを吸収し、エネルギーを断たれたガーディアンズはただひとりを残して全滅する。神域の力を手に入れたジョーダンは全てを有るべき姿にすべく、時空の地平に消える。
(2009年註:すべてはパララックスのせいでした<ナゲヤリ)
  
  
今検索したら、『デス・オブ・スーパーマン』と『リターン・オブ・スーパーマン』ってば、1冊のハードカバーで出てた。……投げ売りされてるソフトカバーを買った方が安い気もするけど、宣伝素材とかの資料集40ページは見たいかも。
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●本日の神保町。

2009.10.19 Mon

▼邦訳アメコミ、な日々:

『フロム・ヘル』の上巻をようやく読み終わったというのに、もう『トップ10』の2巻が届きやがった。オノレ。

 なんとなく、本文を読む前に『トップ10』の解説を読んでたら、「Green Lantern Corps」のカタカナ表記が「グリーンランタン・コァ」と表記されてて「うむ、元の発音を守りつつ、カナ表記としての格好良さを求めると、こうなるか」と思う。みんなも、「コーズ」とかいう表記は辞めて、これからは「コァ」にしたまえ(<お前は?)。

『トップ10』の帯によれば、次は『バットマン:イヤー1/イヤー2』だそうで。

「イヤー2」ってサホド面白くはないし、そもそも現状ではコンティニュティ外じゃね? とか、アメリカじゃ「イヤー2」は「バットマン:フル・サークル」とペアで単行本化されてるのに「イヤー2」だけ? とか、ていうか「イヤー3」は? とか、思うことは色々あるけど、送り手的には「現代の読者に向けて出すことに意味がある作品」を真摯に考えた上で出すんでしょうから、いんじゃね?(個人的な趣味で出す、とかだったら、どうかしてると思うが)
  
  
▼神保町で会いましょう、な日々:

 神保町の中華料理屋でメシを喰って、高岡書店で「チャンピオンRED」(最近『ヨメイロちょいす』が面白くなってきてる自分が怖い)を買って、神保町を適当に歩く、そんな優雅な午後。

 したら、小宮山書店の店頭のラックに、X-メン関連のTPBを10数冊発見。『アルティメイト・X-メン』とか、『X-スタティックス』とかオースティン期のアンキャニーとか、ウルバさんの「エネミー・オブ・ステーツ」ハードカヴァーとか、セイバートゥースとかウェポンXとかで、だいたい1冊500~1500円な感じ。

『X-スタティックス』が1500円で、オースティンのが500円というのは、なかなかモノの価値が解っておるワイ、とか独りごちつつ、『アストニッシング X-メン』1巻と、『X-メン:オールド・ソルジャーズ』を購入。各500円也。

『オールド・ソルジャーズ』は、表紙が「ミュータント・マサカー」タイインのアンキャニー第213号(要するに有名なウルヴァリンvs.セイヴァートゥースのアレ)のリカラー版だったんで、この2人の古強者の因縁を描いたアンソロジーかと思いきや、クリス・クレアモント&アラン・デービスの初期の作品を集めたアンソロジーで驚愕する。「オールド・ソルジャーズ」って、クレアモント&デービスのことを指してるのかよ!
  
  
 以上、トリトメもなく。
  
  
↓「有名なウルヴァリンvs.セイヴァートゥースのアレ」。
 言葉でいうよりリンクを張った方が早いですね。
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●よみがえるコミックス、な日々。

2009.10.16 Fri

▼なんたる再臨:

 まあ、ヨソでも既に伝えられてるニュースですが。

 バルティモア・コミコンで発表された所によると、DCコミックスの1月発売分は『ブラッケスト・ナイト』とそのタイイン・タイトルは1回休みで、代わりに特別号が出るよ、というハナシだそうで。

 でー、その特別号の詳細ってのが、
「かつて休刊した人気タイトルが、ナンバリングを継続しつつ、ワンショットで復活するよ」
「無論、『ブラッケスト・ナイト』タイインでネ!」

 とかいう感じだそうで。

 復活する8誌の誌名と担当ライターは以下のような具合。この機に乗じて俺の好きなシリーズについては簡単なレビューも。

『ザ・パワー・オブ・シャザム!』第48号(作:Eric Wallace)
 オリジナルの『パワー・オブ・シャザム』は、1995年創刊。ジェリー・オードウェイによる同名のグラフィック・ノベルの好評を受けてオンゴーイングシリーズとして始動。オードウェイがライター兼カバーアーティスト、そして時にはペンシラーとして全47話(+α)を手がけたという破格のシリーズ。
 内容的には、「マーヴェル・ファミリー」の誕生・拡張や、仇敵らのオリジンのリトールドといった旧来の設定の現代的なリメイクをそつなくこなしつつ、「あの仇敵の背後にはDCユニバースのあの悪役が!」的な展開とか、数々のクロスオーバーとのタイイン、スーパーマン、バットマン、あとプラスチックマンらのゲスト出演などで、DCユニバースとの接点を作り、でもって時には「いい話」なども挟みつつ……と、実にオンゴーイングシリーズとして、キャプテン・マーヴェルのリメイクとして優れたシリーズでした。
 残念なことに、まとまった形で読むには、バックナンバーを揃えるしかないんだよなぁ――単行本になってんのは、前述のグラフィック・ノベルと『スターマン』とのタイイン「ライトニング&スターズ」だけ……。
『ブラッケスト・ナイト』タイインだと、ビリーの両親あたりが復活するのかしら……嫌だなぁ。
 アーティストはオードウェイなのかしら。それも微妙かなぁ(最近のオードウェイは、俺的には「衰えてるなぁ」という感慨しか抱けてないので)。

『ザ・クエスチョン』第37号(作:Greg Rucka)
 オリジナルのシリーズは1987年創刊。元々はチャールトン・コミックス社のキャラクターだったのが、1980年代中頃にDCコミックスに権利が移って、まあ、今に至る。
 何故か知らないけど、ライターのデニス・オニールが気に入ってて、オンゴーイングシリーズ全37話を1人でライティングしたという。しかも、シリーズが打ち切られてもオニールは、季刊誌『クエスチョン・クォータリィー』(全5号)や、ワンショット『クエスチョン:リターンズ』を出したりと、しつこく書き続けていったという経歴を持つ。
 オニールが書いてた期間のクエスチョンは滅多に他のシリーズにゲスト出演したりもせず、そのくせザ・センセイとか、リチャード・ドラゴンあたりのオニールの手持ちのキャラと設定を繋げたりするので、個人的には微妙な印象(まぁ、ロクに読んではいないのですが)。
 なんか最近TPBになってるんだっけ。面倒くさいから調べないけど。
 第37号は、ライターがグレッグ・ルッカって時点で、どういう展開でどういうオチになるかが読める様な。あれでしょ、初代クエスチョンが蘇って2代目クエスチョンの前に現れるけど、2代目クエスチョンの偉大なカリスマ(っつーかルッカのえこひいき)で、めでたしめでたし、とかいう感じじゃねーの?(適当すぎる)

『スーサイド・スカッド』第67号(作: John Ostrander and Gail Simone)
 オリジナルのシリーズはこっちも1987年創刊。名ライター、ジョン・オストランダーによる、俺がとても大好きなシリーズ。
 旧来のDCのマイナーキャラクターに新たな息吹を与えつつ掘り起こし、一方でオストランダーの創出したキャラクター群と絡めることで、双方の魅力を存分に引き出すという作劇が最高やねん。
 ジェフ・ジョーンズ、ガイル・シモーネの2人も、オストランダーの作劇、世界観の作り上げ方には強く影響されててな……(長くなるのであえて省略)。
 でー、今回の第67号はオストランダー本人と、オストランダーに影響を受けたガイル・シモーネ(カルキュレーターとかキャットマンといった、マイナーなキャラを掘り起こしてカッコ良く描くやりかたは正にオストランダー式だよな)がタッグを組んで送り出す感じで、正に俺的に「ひゃっほぅ」という感じであることだなぁ。

 ――ここまでテキストを書いてきて、「オードウェイもオニールもオストランダーも、それにジェームス・ロビンソンも“キャラを抱え込んで作家性を出しつつリメイクする”という点では、やってることは同じなのに、何故オイラはオニールのみを嫌うのか」ということに思い至ったが、気にせずに続けることにする(多分、オニールの場合、どの作品でも主人公のキャラづけが一緒なのが飽きるっつーのと、奴は過去のコンティニュティにあまり敬意を払ってないのが嫌なのだと思われる)。

『ファントム・ストレンジャー』第42号(作:Peter Tomasi)
 1969年に創刊された第2シリーズ全41号から番号を継続。こう、ファントム・ストレンジャーなんてぇマイナーな怪奇系キャラクターのタイトルってことで、『シャドーパクト』のビル・ウィリンガムがライターかなと思ったら、現行の『グリーンランタン・コーズ』のライター、ピータ・トマシが担当で、微妙に驚く。
 まあ、トマシ自身も『ライト・ブリゲイド』(傑作! ※リンク先は現在在庫のある旧版のTPB。そろそろ新版TPBが出るハズ)と『ブラック・アダム:ダークエイジ』(これも名作だと思うぜ)とかいった微妙にスピリチュアルな背景の作品を書いてるので、案外面白いものを書いてくれるかもネーと、上から目線でスマン。

『キャットウーマン』第83号(作:Fabian Nicieza)
 2002年創刊で、こないだまでやってたシリーズの続巻。すまん、正直読んでなかった。エド・ブルベイカーの書いてた頃くらいは、きちんと読んどきたいと思いつつ……(※昔、松村書店で買い込んだので、バックナンバーはそれなりに持ってるのだ<読めよ、なおさら)。アダム・ヒューズが描いてたカバーがエロかったよね(<最悪だ)。

『ジ・アトム&ホークマン』第46号(作:Geoff Johns)
 オリジナルのシリーズは、元々『ジ・アトム』として1962年に創刊。第39号から、打ち切られた『ホークマン』と合併して『ジ・アトム&ホークマン』とタイトルが変更。ほんでもってその後第45号で打ち切り、という経緯を持つ。でもってこれ以降、ホークマン&アトムは、なんかペアとして認識されるようになる。
 ていうか、ただ単にジェフ・ジョーンズが『ブラッケスト・ナイト』でホークマン&アトムの絡みを書き足りなかったから、『アトム&ホークマン』にかこつけてるだけじゃねぇのか。

『ウィアード・ウェスタン・ストーリーズ』第71号(作:Dan DiDio)
 オリジナルは1972年創刊。西部劇ものコミック誌。初期は「ジョナ・ヘックス」の連載が看板だったけど、後にヘックスが個人誌を獲得したことで、第39号あたりから「スカルプハンター」が看板になった、とかいう当たり障りのない解説しか書けなくてスマヌ。
 とりあえず、ダン・ディディオがライターですって。西部劇タイトルが「ブラッケスト・ナイト」とどうタイインするのか、とか思ったけど、まぁ、ジョナ・ヘックスが現代に蘇るとか、そういうハナシでもいいのか。

『スターマン』第81号(作:James Robinson)
 オリジナルは1994年創刊。全80号(+2号と、アニュアルと、シークレット・ファイルズと、スピンオフの『シェイド』と……<もういい)。こないだ、『スターマン オムニバス』ハードカヴァーが出た時に、この作品の良さを語ろうとして、割と陳腐な言葉しか思い浮かばずに己を憎んだものですが(どうでもいい)。
 えーと、父親から望まずして「伝統」を継がされた青年が、己の価値観をブラさずに、自己流で伝統を継いでいこうという王道のハナシです。基本的には。
 で、その過程で青年が己の内に秘めていた「伝統」への敬意を再認識したり、父親と歩み寄ったり、兄と和解したり、父親の仇敵とその子供たちというもうひとつの「伝統」と対立したり、「スターマン」という名前を受け継いできた者達の連帯を感じたり、因縁の仇敵の意外な側面を発見したり。
 そうした出来事の中で、ささやかな幸せを掴もうとする青年、そんな感じのハナシ。
 ちなみに、このシリーズの創刊前、1994年の『ゼロ・アワー』クロスオーバーにおいて、DCの編集部はJSA他のゴールデン・エイジのヒーローらを切り捨てようとしてたですよ。
 しかし、本作が高い評価を得て、ゴールデン・エイジのヒーローらが再び脚光を浴び、ゴールデンエイジのヒーローを題材にした、優れたリミテッド・シリーズが送り出され(その1つ、ロビンソン作のリミテッド・シリーズ『ヴィジランテ:シティ・ライツ プレーリー・ジャスティス』は切なくビターなハードボイルドでオイラが大好きな1冊)、ロビンソン&ジェフ・ジョーンズの『スターズ&ストライプ』を経て、『JSA』に至るという、DCコミックス史的にも重要なマスターピースというか。
 っつーか、今の「ジェフ・ジョーンズ・ヘヴン」はこのシリーズがなかりせば、だよな。
  
  
 以上。

 書きたいこと書いたのでオワル。
  
  
ジェームス・ロビンソン作品とか。

 今『スターマン』を集めようというのなら、旧版のTPB(ほぼ絶版。そしてどの巻から読んでいいのか分かり難い)を買うよりは、腰を据えてハードカヴァーの『スターマン オムニバス』を1巻から購入していくことを勧めます。発表順に収録されてるしな(<割と大事)。
  
  
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●さようなら俺の隠れ家、の巻。

2009.10.15 Thu

▼うむ、すっかり忘れてたぜ、な日々:

 そのな、このブログを解説する以前、俺さんてば「Well, here's another fine mess you've gotten us into.」というウェブサイトをアジトにしてたですよ。

 まあ、こっちのブログに移行した2006年の3月以降、更新をほぼ停止して、スッカリ放置してたですが。
  
  
 でー、な。

 今月頭に、ウェブサイトのスペースを貸してくれてたGeoCitiesからメールがありまして、いわく、
「フリー・ウェブサイトのサービスを辞めるんで、10月26日をもってお前のウェブサイトのデータを消す」
と。

 あらあら、そうなの(他人事のように)。

 まあ、とりあえず、あのページ内の情報に、ナニガシかの価値(暇つぶしにはいんじゃね? とか)を感じてた人は、こう、期日までにナニガシかをしたらいいのではないでしょうか。

 とりあえず、ここ3年程放置してたページではありますが、周囲のアメリカン・コミックス系のウェブサイトが立っては消える中、実に10年以上も在り続けてきたトコだけに、なくなるとなると、それなりに感慨は……スマン、あんまないわ。

 まあ、同人誌の原稿書いてて、突然1970年代の「DCインプロージョン」前後に創刊されたコミックブックのことが知りたくなった時とかに、俺さんのページがあると割と便利だったので、その辺の利便性がなくなるのは、ちと不便かもね、と(<他人事だな、しかし)。
  
 まあ、Internet Archiveには記録されてるみたいなんで、大丈夫なんじゃね?
  
  
 とりあえず、「DC講座」とかは、「フラッシュ講座」みてぇに、旧アジトのテキストをアップデートして、ブログに載せられたらなぁ、とか思ってはいるけどネー。

「グリーンランタン講座」とか、書き直した原稿が膨大なモンになったんで、小出しに同人誌にしてるとか、媒体自体が変わっちゃってる原稿とかもあるけどさ。

 あー、「ジョー・チルの設定の変遷」って、今だと『バットマン・ビギンズ』、『インフィナイト・クライシス』、さらにはモリソンのバットマンやゲイマンのアレについて書き足さなきゃならんのか……考えただけでウンザリするな。
 あとドクター・フェイトも代替わりしてるし、ホークマンについても現行の設定をきちんと踏まえなきゃならんし……書き直すの辞めよっかな……。

 ていうか、今読み返すと、「現行の設定に照らし合わせると明らかに間違い」な記述も結構あるね。「スーパーボーイはスーパーマンのクローンじゃない」とか(※記事を書いた当時はクローンじゃなかったんですが、ジェフ・ジョーンズのおかげで「やっぱクローンでした」な設定になりました)。

 とりあえず、最低限の改定ですむ「スーパーマンの死」の改稿から手を付けるかねー。

 その次は、「フラッシュ講座」の再改定だねー(『フラッシュ:リバース』の最新号で、スピードフォース関連の設定がアップデートされたんで)。
  
  
 まあ、そんな感じで、オレはオレ個人の書いたテキストに対して責任を持つだけで手一杯ですので……というハナシでした。
  
  
 さようなら。
  
  
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●コレクション整理話、続く。

2009.10.13 Tue

●何故私は狂った猿のように1000万円分の書籍を切り刻んだのか
[出典:やねうらお-よっちゃんイカを食べながら年収1億円稼げる(かも知れない)仕事術

 ……「コレクションの整理」を突き詰めるとこうなるのだろうな、というオハナシ。
  
  
 その、な。

 今のオイラ的には、手持ちのコミックブックの蔵書の大方は「一次情報の掲載された資料」という認識やねん。

 でー、資料ってのは、望む時に望む情報が見られればそれでいいのであって、情報量さえ劣化してないなら、オリジナルだろうがリプリントだろうがTPBだろうがこだわらないし(ただ、「TPBにまとめる過程で、数ページカットしました」とかいう情報量を劣化させる行為に対しては怒りを抱くけどナー)。

 でー、その辺の媒体にこだわらなさを突き詰めると、もはやコミックブックという「情報が保存される媒体」自体にもこだわらなくていいよなぁ、と。

 こう世の「本好き」の中には、「本という媒体」それ自体を愛していて、「紙じゃなきゃ駄目なんだっ!」とかいう方もいますが。俺はべつにそーいうのとか、オリジナル至上主義とかはないんで。

  
 そんなわけで、手持ちのブツを(著作権法の範囲内で)、デジタルデータに「変換」することをオイラも考えてみるぜ、とかいう結論に達した。
 ――まぁ、「趣味人としての俺」じゃなく、「紙媒体を送り出すことでメシを喰ってる俺」としては、紙媒体をデジタル化することに、わずかに抵抗あるけどさ。
  
  
 でー、実際にソレをやるとして、コミックブックの場合は中綴じだから、引用元の様に裁断機を使わなくても、ホチキスを取るだけでバラせるのは、こう、平綴じの書籍に比して楽チンですね。

 加えて中綴じは、両面認識できる&B4サイズを読みとれるスキャナーなら、1度の行程で4ページスキャニングできるし(後でトリミングして、ノンブル振り直す手間はあるけどな)。

 あと、ホチキスで綴じ直せば元に戻るし……てかそもそも「読めればいい」程度のクオリティで良しとするなら、コミックをバラさなくてもいいし(ま、スキャニング作業は手動になるので、作業効率は著しく低下しますが)。

 更にスキャニングし終えたコミックブックを売り飛ばせば……いや、さすがにそれは俺の中のモラルが許さんな。
  
  
 などといった具合な、実にどうでも良き「蒐集家としてのこの先」なぞを考えてみた日々。
  
  
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●どうでもいいことども。

2009.10.07 Wed

▼単独エントリになりにくい適当なつぶやきを箇条書き風:

『ブラッケスト・ナイト:タイタンズ』を読んでたら、初代ダヴと2代目ダヴ絡みの描写に後半の伏線っぽい感じのネタが盛り込まれててな。割と本編とは関係ないタイインかと思ってたので、「へぇ」と思った。っつーか、2代目ダヴって、ジェフ・ジョーンズが『JSA』誌上で生き返らせたキャラだったりするんだけど、将来的に大ネタで使う予定で生き返らせていたのを、『ブラッケスト・ナイト』に転用した、とかいう感じなのかしら。
  
  
 先月中頃に中野書店に行ったら、『アイデンティティ・クライシス』だの『インフィナイト・クライシス』だの『シビル・ウォー』だの『シークレット・インベーション』だのといった具合なここ近年の有名イベントや有名エピソード(スパイダーマンの大統領ゲスト出演回とか)、あとアニバーサリーイシューがゴソリと増えてた。
 なので、『ハルク』第100号だの、『ソー』第600号だの『アルティメイタム』(4号まで)だのを購入してみた(マーヴルばっかりなのは、DCのその辺の有名所はオレは既に全部持ってるため)。
  
  
 でー、評判の悪い『アルティメイタム』読んでみた(4号まで<しつこい)。
“大事な人が大変な目にあったので、個人的な動機で、衝動的に行動している/行動せざるを得ないくらい混乱してる人々”を、カタルシスもなく丸々4号に渡り描き続ける、というのは、“人気ヒーローの集う大クロスオーバー”というジャンルのストーリーとして、誰が喜ぶの? という感想ですね。
 なんだろ、東映まんが祭を見に行ったのに『対馬丸』だの『はだしのゲン』だの見せられた感じ?
  
  
 いつの間にか、Grand Comic-Book Databaseのホームページが新しくなってた。
 こう、このサイトは同人誌の原稿なぞを書いてる時に「む、『Justice League of America (vol. 1)』第110号のジョン・スチュアートがゲスト・アピアランス回のライターは誰だ?」とか「『ニュー・タイタンズ』がそびえ立つクソの様なストーリーラインを展開してた時期のヌケサク編集者は誰だ」とかいうことを調べたくなった時に、非常に役に立つページなのですが。
 以前は時々サーバーが吹っ飛んで、「Supermanで検索かけたのに、1件もヒットしないとはどういうことだ! なんたるファックか!」とかいう事態がままあったり、サーバーが飛んでなくても異様に重かったり、とかいう事態があったのですわ。
 今回の改定では、「サーバー増強したよ!」ってのが目玉の1つな様なので、その辺、割合に解消されてるようでありがたいですね。
 これで夜中に突然「うおお、シルバーエイジの『ザ・フラッシュ』のシュールな表紙画像群を某掲示板に貼り付けまくりたいぜ!」とかいう衝動に駆られた時も(<どんな衝動だ)、スレが流れる前にすばやく連続貼りができますね。
  
  
 こう、歳を取るってことは、欲しいものよりも処分しなきゃならんものの方が増えることやもしれぬと、思った。いや、単に不要なコミックスが溜まってウザイだけですが。
 手持ちの要らないTPBについてはAmazonマーケットプレイスに適当な値で出品して買い手がつくのを待つとかいう手段で処分してますが、問題はコミックブック(いわゆるリーフ)だよなぁ、と。
 いや、縛ってゴミの日に出すのは簡単だけど、できれば「欲しがってる人」に押しつけたいよなぁ、と。そしてついでにナニガシかの金子も手に入れば良いなぁ、と(<アサマシイ)。
 処分する手段としては
・古本屋:とりあえず何軒かに持ち込んでみて、ブログのネタにしようかと思ってるけど、いまだに実行せず。
・フリマで処分する:昔、ロヒキアさんが参加してたらしい(※すいません、記憶違いでした。コメント覧参照)「アキバ系フリーマーケット 楽市楽座」にでも出てみようかと。
・このブログとかでサバく:いらないコミックをエクセルファイルに打ち込んでアップして、「欲しいコミックに○を付けて下記のメールアドレスまで。1冊100円でお譲りします」とか。FC2ブログは商用利用OKだし(確か)。
 あたりか。

 ……あとは、多摩川の土手あたりにみんなで集まって(公民館とか借りる気も金もない)、青空処分会でも開くか。
  
  
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●最近のウェポンX。

2009.10.05 Mon

▼最近のマイブーム:

 こう、映画『ウルヴァリン』以来、ウェポンX関連の設定が微妙にマイブーム。ただ、ウェポンX関連の話って、全容を把握するには方々のタイトルを買わなアカンのが面倒だし、バックナンバーも在庫切れだったりプレミア価格になってるのが多いなぁ、と。

 できれば、ウェポンX関連のアンソロジーTPBとか欲しいのですが、せいぜい今月出る(発売が伸びたってAmazonからメールが来たけどな!)『ウルヴァリン:テールズ・オブ・ウェポンX』と、今じゃ入手困難な『ウルヴァリン/デッドプール:ウェポンX』くらいかしら。

 今月はもう1冊『ウルヴァリン:ウェポンX-ファイルズ』って本がでるけど、コイツは、1996年(13年前だよ、『ウルヴァリン:オリジン』すら出てねぇ)に出た資料本『ウルヴァリン・エンサイクロペディア』(1号だけ持ってる)に、今年出た資料本『ウルヴァリン:ウェポンX-ファイルズ』を足した資料本で、コミックじゃないんで俺的にはパス。
  
 と、いうわけで、結局はこないだ買った『ウルヴァリン パーフェクト・ガイド』なぞを拾い読みしつつ、微妙に知識欲を満たしてる今日この頃。

 っつーか、この本、ウルヴァリンは死んだら地獄で天使と戦って、勝ったら生き返れるんだヨ! とかいう設定を始め、オイラの知らない話も結構多くてタメになるんだけど、それらの設定やエピソードの初出が載ってないのは面倒だなぁ、と。

 あと、これはしょうがないことですが、これまで語られたウルヴァリンの断片的な過去、言うなればカッコ良さ優先で好き勝手描かれてきた印象的なシーンの数々が、「実はこれはロミュラスの指示で」「この件の背後にもロミュラスが」「実はこの人物はロミュラスに関連した組織の……」云々の「真相(笑)」が書かれてるのが、なんつーか、タネを丸見えで手品をやられてるような感じのミもフタもなさというか、ロマンのカケラもありゃしねぇなぁ、と。

 あと、翻訳ですが、なんつーか、こう、時に軽口を叩き、時に大袈裟な形容詞を並べ立てる、いわゆる「アメリカ人の解説書文体」の雰囲気を再現する努力をすべきだと思った。なんか、「原文をそのまま訳しました」感が濃くて、硬いねん。
  
  
 あとウェポンXつながりで、デッドプールさんの熱も普段の2倍程盛り上がって、こないだ臨時収入があったのをいいことにAmazonでプーさん関連誌を数冊購入してみた。
『デッドプール・クラシック』第1巻に『ケーブル&デッドプール』TPB(タスクマスターが表紙のヤツ)、更には『ケーブル&X-フォース』(デッドプール出てないけど)を。

『デッドプール・クラシック』は、まだ初々しい頃のジョー・マドレイラやイアン・チャーチルの絵を堪能できる上に、コピーキャット、ウェポンX(ケーンね)、トム・キャシディ、サイリーンあたりの初期デッドプール・ユニバースの住人(ていうか、『X-フォース』ユニバースの住人ですが)が次々登場してくるのも懐かしく、実に「クラシック」の名に相応しい本でした。

 ただ、『ニュー・ミュータンツ』第99号の表紙絵から切り抜いたデッドプールさんを、適当にリカラーして、芸のない背景にハメ込んだだけのこの表紙は、なんとかしていただきたいのですが。
  

この「あんまり感」を共有して頂くために、ワザワザ表紙をスキャンしてみた
(Amazon.co.jpで見られる表紙は現物とは違うので注意)


 現在は順調に第3巻の発売が決定してる『デッドプール・クラシック』ですが、そうなると『デッドプール』ミニシリーズ2作とオンゴーイングシリーズの間の時期、『X-フォース』や『ウルヴァリン』誌にゲスト出演してるプーさんのコミックもまとめて欲しいなぁ、とか思うのは贅沢というものでしょうかね。
(せめて、コピーキャット→サイリーンというプーさんの女性遍歴はフォローすべきだと思うねん)
  
  
 あとは、ちょっと前に買った『アルティメイト・スパイダーマン:デッドプール』の単行本を読んだ。まぁ、孤高のキチガイヒーローである所の今のデッドプールさんが好きな俺的には、嬉々として配下を率いて、ちょいと卑怯な悪人としてスパイダーマン&X-メンと戦ってるアルティメット版デッドプールは、ちょいとノれなかった。素顔のデザインとか好きだけどね(フォロー)。
  
  
 そんなわけで、特に意味もなく愛らしいデッドプールさんのイラストを貼り付けて、今日はオワル。

  
  
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