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●最近の『ロボテック』(を、語ろうと思ってた、最初は)。

2013.07.25 Thu

▼最近のジェットファイアとかロボテックとか:

 こう、ハズブロがサンディエゴ・コミック・コンベンションで出した『GIジョー/トランスフォーマーズ』の限定トイセットの中に含まれている「ジェットファイア」のトイが、北米のアニメシリーズ『ロボテック』に登場する「ヴェリテック・ファイター」のデザインの盗用に当たる、ということで、『ロボテック』の権利元のハーモニー・ゴールド社がハズブロを訴えた、というニュースが昨日あたりからあちこちで話されてますね。

 ますね。

 ますね。

 
 ……と、いう出だしから、“『ロボテック』に代表される1980年代の黎明期の北米産アニメを軽んじていて、ソースもない捏造、事実誤認を平然と語るアニメファン”と“そうした行為を「ネタ」として受容してしまい、裏を取らない場の空気”とかいう「見えない敵」相手に呪いをかけるという、非常に病んだエントリを書いてた。


 読み返して、「これあ駄目だ」と思ったので削除(このパターン久々だな)。


 けど、それで終わるとこのエントリが短すぎるので、文章の一部を前後の脈絡とかガン無視して抜粋して、ナニガシカを表現してみたい、そんな前衛的 印象派 散文詩風 エントリ。


 以下、抜粋。




 ──つか、1980年代末にRAFM社が出してた『バトルテック』のメタルフィギュアを、ホビージャパンの出版していたカタログで見つけて、いい知れぬときめきを感じたのは俺だけじゃないよね!

(コメント:いきなりこんなニッチな呼びかけを抜粋するのはどうかと思います)
(コメント:すみません)


 ちょいと英語版wikipediaのハーモニーゴールドとかロボテックの項目を流し読んだ程度の知識しか持ってない自分ですら、「ああ、根も葉もない嘘だ」とかいうのが分かる流言を垂れ流してる「事情通」とかね、嫌よね、ホント。

(コメント:最初の方の文章からの抜粋ですが、既に見えない敵と戦いだしてます)


 つかこうね、“あの頃”の北米版アニメって、「アメリカ市場の奇妙な伝統に合わせてリパッケージした」というその成り立ち故に、日本じゃひどく軽んじられて、お笑いのネタにしかされてないよね。

 全く、真剣に紹介されていない。研究されてない。

 それはどうかと思う。

 それも含めて「文化」だというのに。

(コメント:多分、今回のエントリを要約すると、この一文になります)


 この手のニュースが流れてくるたびに、訳知り顔で法律を語ったり(aka:アメリカの法律を日本の法律知識で語ったり)、うろ覚えでまた聞きで、ソースに当たってないデタラメな情報を流布したり、思い込みでアメリカの業界やファンダムをバッサリ切ったりする輩はみんな、「割とよく使う家電の充電器なりが接触不良とか微妙に断線気味になる」呪いにかかればいいのに。いいのに。いいのn……うああっ何故か俺のiPadの充電ケーブルに裂け目が!

(コメント:中盤あたりの文章より。変な方向に暴走しだし、書いてる人間もそれを楽しみだしている、実にどうにもならない文章です)


 ていうか、ハーモニーゴールドが今回裁判所に提出した訴状がね、ここのリンク先に行くとPDFで見られるんだけど(ていうか、アメリカの裁判所って訴状を複製できるのね)、

 この訴状が、「ハーモニーゴールドとタツノコプロダクションの間に交わされた取り決めや契約」についての、実に詳細かつ正確な資料になってて、大変参考になる。『ロボテック』の権利関係について調べてる人にとって、このPDFは永久保存版よ。

 ……ま、『ロボテック』の権利関係について真剣に調べてる人なんていませんけどね! 日本じゃ(嫌そうな顔で明後日の方を見ながら)。

(コメント:前半部は割といいこといってる気がしましたが、最後の一文で、見えない何かと戦いだしてて台無しですね)
(コメント:せめて「真剣に調べてる人なんているかわかりませんけどね!」にしとくべきだと思います<そういう問題じゃない)


 まあオイラは『ロボテック』に関しては、通り一遍の知識しかないので……つっても訳知り顔で俺に毒ツイーとをさささやき続けている貴様さまよりは持っているるるるる。

(コメント:この辺から「ギャグで書いてるキチガイ文章」としても見苦しくなってきたので以降、バッサリ削除)


 ──て、いうかね。

 ちょいとネット上で検索かけた程度のことで、今回の件に関して、つまびらかに語れるほど、底の浅いジャンルじゃないですから、『ロボテック』って。


 しごく単純な意見としては

「知らないなら触れなければいいのに、なぜ半端な知識で語りたがるのか/語れると思うのか」

「語りたいなら最低限のことは調べるのがマナーだと思う」

 とかいう感じですよ。ええ。

(コメント:シメの文章。最後の最後に正気に返った……というか、単なる道徳規範だこれ)




 いじょう。抜粋したの読み返しても、なんか頭のおかしい人の書いた文章でした。

 てかね、オイラ個人は『ボルトロン』という“黎明期のいわゆるジャパニメーション”を代表する作品を、その成り立ちも含めて愛している、という背景があってな。

 その『ボルトロン』に非常に立ち位置の近い『ロボテック』を、こう、なんか訳知り顔でネタにされているのを見ると、必要以上に猛って、脳味噌の変なスイッチが入ってしまうのだなぁ、と、分析してみた。

 そんな感じ。
  
  
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●アメコミの原稿料のハナシ、続く。

2013.07.10 Wed

▼続いた:

 こう、前回の記事を書いた後で、アメリカン・コミックスの原稿料とかについて、適当に検索してた(どれくらい適当かというと、英語でなく「アメコミ 原稿料」という日本語のキーワードで調べてたぐらい適当)。

 したら、かのバロン吉本先生が、1980年頃にアメリカで生活してて、マーベル・コミックスとかに営業をかけて、最終的に『サヴェッジ・ソード・オブ・コナン』でB&W(要は白黒ね)の短編を執筆したという話を見つけて「へぇぇぇぇ」となる。

 詳しくは、こことかここを読んでいただけると、まぁ、一発なのですが、要するに、バロン先生、1980年頃にサンディエゴ・コミック・コンベンションに参加して、で、その帰りの飛行機で、同じくコミコンに出席してた手塚治虫と一緒になって。

 でー、治虫がいつものように思いつきで「マンガ家同士でアメリカに家を買おうぜ!」とかいいだしたら、バロン先生、なぜか自分1人でアメリカに家を買っちゃって、その上、「よし、アメリカの出版社に持込みするぜ!」とか決心して、マーベル・コミックス社ほかの出版社を巡った、という。

 ……スゲェ。意味が解らないがとにかく凄い行動力だ。

 まあ、当時の先生は代表作の『柔侠伝』シリーズが完結して、それなりにまとまったお金を持ってたかしてたのでしょうね。……に、しても、アシスタント10名引き連れてアメリカに渡り、3ヶ月間アメリカで色々な体験をしつつ、日本向けの原稿を執筆してたとか、カリフォルニアに買った家からはるばるニューヨークのコミック出版社に営業かけに行ったとか、並大抵じゃない行動力だよなぁ。

 ちなみに、バロン先生が書いた短編が掲載されてるのは、『サヴェッジ・ソード・オブ・コナン』の第67号ね。アメリカのコミックデータベースサイト、GCDにもBaron Yoshimotoとして登録されてるのだ。ちなみに脚本はブルース・ジョーンズで、先生はペンシル&インクを担当。

 で、インタビューによれば、先生は当時日本ではページ1万円ほどの原稿料をもらっていたのだけど、マーベルでの原稿料はその5倍だったそうで。要は5万円、と。

 ちなみに1981年当時の平均円相場は、おおよそ1ドル221.45円(参考:wikipedia日本語版)。

 50000円÷221.45=225.78なので、この仕事でのバロン先生のペンシラー&インカーとしてのギャランティは、1ページあたり約225.78ドルって感じかしら。前回のエントリの数字だと、ペンシラー:150ドル、インカー:130ドルで、大雑把に合計して280ドルだけど、1980年頃は今よりも多少物価が安かったろうから、まあ、妥当な数字なのではないでしょうか(適当な)。


 あと、もう1つ見つけたのが、かの平田弘史先生が1980年代初頭に、DCコミックス社向けに描き下ろしグラフィック・ノベルを執筆していた、という記事。

 これね。

 まあ、元の記事を読めば解るように、結局、平田先生はもろもろあって原稿の完成を遅れに遅らせ、最終的にDCコミックス社と契約を解消、その後、さらに時間をかけて完成した原稿はインディーズ系出版社エクリプス・コミックス社から刊行されるという事態になったそうなのですが(DCから出ていたら、フランク・ミラーの『ローニン』と同時期の出版になってましたね)。

※ちなみに記事中に出てくる、平田先生とDCとの仲介をしたMike Friedrichは、メインストリームのコミックス界では『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』、『アイアンマン』などのライターとして知られるマイク・フリードリヒその人ですな。

 でー、この記事で興味深かったのは、平田先生がDCからもらっていた原稿料の金額が堂々と書いてあるところですね。

 平田先生はページ単価約215ドルだったそうです。おお。

 でもってこのレートは、DCコミックス社の他の作家の20%増し、新人作家としては50%増しの金額だったそうです。つまり、当時のDCの一般的なアーティストへのページ単価は約215ドル÷120×100=約179.16ドル。新人作家のページ単価は約215ドル÷150×100=143.3ドル、という感じですかね。

 ……あれ、でも215ドルって、バロン吉本先生のページ単価より安くね?

 あるいは平田先生の215ドルってのはペンシル+インクの原稿料じゃなくて、ペンシル単独でのギャランティなのかなぁ(でも平田先生って他人にインキングとかさせなさそうだしなぁ)。

 もしくはバロン先生が描いた『サヴェッジ・ソード・オブ・コナン』はマガジンサイズの雑誌だったから、通常のコミックブックとはギャランティのレートが違ってた、とか?

 それとも平田先生とDCとの仲介をしてたマイク・フリードリヒが仲介料を取った後の金額?

 あるいは単にDCコミックスがマーベルよりもギャランティが安……(<待て)


 まあ、とりあえず、1980年代にアメリカでコミックを執筆した作家とそのギャランティについての貴重な証言、ということでメモしておくものナリ(ていうか、マイク・フリードリヒが日本のマンガに興味を示して、個人的に活動してたことの方が驚きだよ!)。

 ちなみに劇画系の作家がアメリカの出版社で単発仕事をするというと、後は1993年にエピック・コミックスから刊行された小林源文・画の『サイコノーツ』が有名ですかね。こいつは日本語版も出てますが(考えてみれば、エピック・コミックス・レーベルの数少ない邦訳である。ついでにいえばアラン・グラントの数少ない邦訳作品でもあるな)。


 まあ結論としては、今度バックナンバー買うときに、クダンの『サヴェッジ・ソード・オブ・コナン』と、平田先生の『Samurai, Son of Death』を一緒に買おうと思った(サイコノーツはそのうち日本語版で)。

 以上。
  
  
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タグ:アメリカのマンガ

●アメコミの原稿料ってページ単価500ドルなんだって、というハナシ。

2013.07.03 Wed

 Captain YさんがTwitterで紹介してたパブリッシャーズ・ウィークリィの記事(この記事)が面白かった。

 けど、その記事の話をここでワガ物顔でするのも気が引けるので、まあこの記事については簡単に概要を説明する程度で、後はこの記事がリンクしてた別の記事についてダラリと語ろうか、というエントリ。

 追記:Captain Yさんと原稿料の話といえば、この記事も、本稿と合わせて読むといいやも知れぬ。


 クダンの記事の中身は、これが結構込み入ってて、元々は2008年頃に『ウォーキング・デッド』の作者であるロバート・カークマンが「みんな、クリエイター・オウンの作品を書いたほうが儲かるぜ」とか何とかいってDCとマーベルと仕事をしなくなって、一方で、当時マーベルからクリエイター・オウンの『パワーズ』(昔はイメージから出てたけど)を出していたブライアン・マイケル・ベンディスが「いや、あんたは例外ですから。『ウォーキング・デッド』なんて規格外の大ヒットじゃないすか」とか反論して、実際にコミックの原価と、問屋が発表してる受注部数を元に「何千部売れれば利益が出るのか」というミもフタもないラインを引きつつディベートした、ということがあってな(この記事)

 で、該当の記事は、そのディベートから4年がたった2012年現在ではどれだけのインディーズの作家が「儲けを出してるのか」ということを、もろもろの情報ソースを元にもっかい試算してみるという、実にまあ、アケスケな記事で(「4年間経って、全体的に利益を出してそうな部数のインディーズ・コミックスが増えてるぜ!」とかいう結論)。

※この記事には、コミックブックの部数あたりの原価(1000部しか刷れないと1冊当たり2.77ドルもかかるけど、1万部刷れば1冊66セントだって)とか、色々と興味深いデータが載ってるので、各自読んどこう(ナゲヤリ)。


 でで、この記事は、あちこちのソースから数字を引用しているのですが、そのうちの1つ、今回のエントリのタイトルである所の「アメリカン・コミックスの原稿料はページ単価500ドル」という奴は、グレン・ハウマン(Glenn Hauman)という編集者兼パブリッシャー、小説家のブログの記事が元になっていてな。

※ここでいう「アメリカン・コミックス」はメインストリームの伝統的なコミックスのこと、と一応いっておく。


 このハウマンは、米版Wikipediaのエントリを読む限りは、それなりにキャリアを積んだ編集者で、ほんでもってパブリッシャーとしても成功してる人でして。まあ、その人のいうことだから、割合的を射てる価格なんじゃないかと思います(適当)。

 で、クダンのハウマンのブログ記事によると、伝統的なカラーのコミックブックの1ページ分の原稿料の総額は、

・ライター:100ドル
・ペンシラー:150ドル
・インカー:130ドル
・カラリスト:90ドル
・レタラー:30ドル

 ってな具合になっていて、その総額が「500ドル」だそうで。

 まあ、会社の規模とか、担当作品の人気とか、使ってる作家の「格」とかによって、この数字は上下するわけで、結局はケース・バイ・ケースではあるのですが、「だいたい500ドル」ってのが一般的な感覚らしいです、と。


 感想としては、やっぱりコミックスの花形であるペンシラー&インカーというアーティストが1、2位で、3番目がライター、4番目がカラリストで一番最後がレタラーって感じなのね、と(見たまんま)。

 レタラーは作品によっては(セリフがクソ長いブライアン・マイケル・ベンディス作品とか)ページ単価30ドルじゃやってられないような気もしますが。いや、逆にベンディス作品だと、「キメのコマだけど擬音がない」とかいうページも多いから、楽なのかしら。

※つっても、こないだのエントリでも触れましたが、近年の大手出版社のレタラーは社内受けがメインなので、大手の場合は、多少、事情が違ってきてると思いますが。


 ちなみに、元記事のハウマンのブログだと「一番金をもらってるペンシラーだけど、月1冊担当して(150ドル×22ページ=)3300ドル。年収は39600ドルだけど、毎号の表紙のイラストは、別にギャランティが出るから、それも加味すれば年42000ドルくらい。ま、さほど大金持ちって訳じゃないね。ライターにしても、月1冊で2200ドル、彼らは表紙なんかを描いて収入を増やせないので、だいたい2冊担当することで、うまいメシを食ってる感じ」的なコメントを書いてるのね。

 ……個人的には、割といい金額もらえてると思うけど、「アメリカン・ドリーム」な大金じゃあない、って感じかね。

 ちなみに一般的なアメリカン・コミックスのペンシラーの月産生産枚数は22ページ前後だそうなので、彼らはライターのように2冊担当するってのは割と難しいみたい。

※まあ、これもケース・バイ・ケースで、一時期のマーク・バグリーとかロン・リムみたいに週22ページ描けちゃう作家もいるにはいる。

※無論、隔月で22ページが限界とか、年22ページで何とか、みたいな遅筆な作家(あえて名は出さない)もいる。


 昔、レジェンダリー大作家ロブ・ライフェルド先生が、「デビュー当時に僕がペンシラーとインカーを兼任してたのは、家計を支えるために、インカーのギャランティも欲しかったからだ」的なことをいってましたが(ライフェルドは諸事情により働き手がいなくなったライフェルド家を養うため、一念発起してコミック作家になったのだ!)、ペンシル+インクだとページ単価280ドルなんで、月1冊担当すれば280×22=6160ドルと、家族を養って余りある金額よね(実際、それくらいの金額をもらってたかは解りませんが)。

 ちなみに、近年割りと見かけるようになってきた「ペンシルの原稿にインクを入れず、直にスキャニングしてカラリング用の原画とする」とかいうスタイルのアートの場合、ペンシラーにはインカー分のギャランティは支払われないけど、「下描きの線を整理する」という作業に関して、多少のギャランティが発生するって、昔、タケシ・ミヤザワ先生がいってた。

 そういや、1990年代中頃のキース・ギフェン大先生は、ペンシルなしで、いきなり原稿にインクで描いてくという、豪快極まるアートスタイルでしたが、あれは、インカー分のギャランティしかもらえてなかったのかしら(どうでもいい)。

 まあ、ケース・バイ・ケースと(またそれか)。

 感想としては、なるほど。興味深い(社会人としてあまりに貧困な感想)。


 ……ま、この程度の感想で終わるのもなんなので、試しに「日本のマンガ」と比べてみようかね。竹熊健太郎式炎上商法で(そゆこというな)。

 こう、日本のマンガ家の一般的なページ単価は、「俺が聞いたところによると(<誰だお前)週刊少年チャンピオンの某大御所は3万円」「本宮ひろしは10万円(うそくせー)」「某社の4コママンガ誌の新人は6千円」とか、作家や出版社の「格」によって上下しますが、一般的な相場としては8千~1万円前後ですかね(異論は受け付けます)。

 まあ、今の米ドル相場にするとだいたい100ドル前後で(ファック円安!)、ペンシラー、インカー、ライターあたりとだいたい同価格帯のページ単価、と。

 ……ただし、一般的なマンガ家はライター、ペンシラー、インカー、レタラーの仕事をほぼ兼任する上、更にスクリーントーン貼りや仕上げ作業までをやって、ようやく1万円前後と、作業量的にはアメリカン・コミックスの作家の数倍の手間がかかってるのは、一応指摘しておくですね。

 ついでにいえば、アメリカン・コミックスのペンシラーが月産22ページ前後でやってけてるのに対して、日本のマンガ家の最前線であるところの週刊少年マンガ家の場合、週19ページ前後×4=月産76ページを最低限描かねばならない上に、人気作品の場合カラーページ(ページ単価は2、3倍くらい増えるけどシメキリは早い)や表紙(カラーページよりもいい金額もらえるけど、やはりシメキリは早い)をローテーションで描く「義務」が生じる感じで……働き者よね、日本人って(目をそらしながら)。

 しかも日本のマンガ家って、場合によっては背景やトーンワークを担当する人間を用意するわけだけど、その賃金は、出版社の「マンガ制作費」としては計上されず、作家個人が負担するという……

「単行本が出ればまとまったお金が手に入る」とかいうけど、要するに「単行本が出るほどに成功できなければまとまったお金が入らない」という……

 かてて加えて「単行本作業で連載をお休みする」とかいうことがあっても、単行本作業に関してギャランティでないし、連載をお休みするというリスクに対して出版社から保証金が支払われるでもなく……

 ……改めて書きだしてみると、ヒドい…スゴいな、日本のマンガ家。


※こーいう結論になっちゃうから、アメリカン・コミックスの作家と日本のマンガ家の比較はしたくなかったのよね(しれっと)。

※2014/0917追記:ていうか、日本のマンガ家とアメリカン・コミックスの作家とのギャランティにおける最大の違いって、「アメリカン・コミックスの作家は“アドバンス(前払い)”で原稿料がもらえる」「日本のマンガ家の原稿料は基本的に後払い」って点よね。
 アシスタント代に汲々してるマンガ家は、アドバンスで原稿料をもらえれば、かなり楽になるのよね。
 ちなみにアドバンスの場合、原稿が仕上がらなかったりすると、原稿料は返却するのね。当たり前だけど。


 とりあえず、日本のマンガ家は、何らかの形で待遇改善を求める組織を作ったり、ギャランティの交渉を行う代理人とかを立てたりするといいのでは……って、昔、竹熊健太郎が似たようなことをいってたな。


 ちなみにアメリカン・コミックスの歴史では、1960年代後半ぐらいにDCコミックス社で仕事をしてたベテランライター陣や一部の編集者が、「作家で組合的なものを作って給金上げさせよう!」という運動を起こしましたが、ライターよりも給料をもらっていたペンシラーやインカーが運動に興味を示さず(ヒデェ)、DCのベテラン編集者ジュリアス・シュワルツが運動の中心となっていたフリーランスのライターに仕事を振るのを止め(ヒデェ)、組合派の編集者がいつのまにかDCを退職してたので(……)、アッサりと潰れました。

 その後も組合的なものを作ろうという声は何度か上がってますが、形にはなってませんね。つか、現代のメインストリームのアメリカン・コミックスの場合、出版社に真っ向から楯突く位の気概のある作家は、「自分でインディーズ系出版社を立ち上げてコミックスを出版する」ってルートを採るしね。

 ……お、なんか冒頭のロバート・カークマンの話題につながった。


 そんな訳で、結論としては、日本のマンガ家も、ロバート・カークマンや、さいとう・たかを先生のように、インディーズ出版とか、自分で出版社を立ち上げるとかで、大手出版社に頼らないお金の稼ぎ方を模索するといいのではないでしょうか。

 ……って、その辺突き詰めると鈴木みそみたく、過去作品を個人で電子書籍化、みたいなハナシになるのか。

 じゃ、それで(ナゲヤリ)。

 オワル。
  
  
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