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●最近のTPBとか。

2013.09.24 Tue

 こう、タマにはアフィリエイト・リンクを沢山貼っつけた記事を書いて、ゼニコ稼ぎでもするか、という、浅ましきエントリ(ミもフタもねぇな)。


▼最近のTPBとか(再版編):

『デッドプール&ケーブル アルティメット・コレクション』第1巻が再版されてた。

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 噛み砕いていうと、2004~2008年にかけて連載されていた『ケーブル&デッドプール』誌(全50号)を全3巻の分厚い単行本に収録し倒した『デッドプール&ケーブル アルティメット・コレクション』(※タイトルのケーブルとデッドプールの順番が変わってるのはタイプミスではありません)の、『ケーブル&デッドプール』第1~18号を収録した第1巻が、なぜか知らないけど、一時期amazonで猛烈なプレミアがついてた『デッドプール&ケーブル アルティメット・コレクション』第1巻が、再版されてて、お手頃価格で買えるぜ、とかいう感じ。

 今検索してみたら、アルティメット・コレクションの第2、3巻はまだ無闇なプレミアがついてますが。まあ、コイツらもじきに再版されて、値が下がるんじゃないでしょうか(希望)。

 オイラねぇ、この本が出るぜ、ってアナウンスされたときに、『ケーブル&デッドプール』誌をTPBとコミックブックで全話そろえてたのだけど、「この際、アルティメット・コレクション版で全部そろえることにして、TPB版はamazonマーケットプレイスで売り飛ばそう」とか考えて、とりあえず、TPB版は適当に処分したのだけど、肝心のアルティメット・コレクション版を「今度何か用事ができたときに注文しよう」的に、購入を先延ばしにしてて、結局買いそびれてしまった→気づけば無闇なプレミアが! とかいうことになっててな(全面的にお前が悪いがな)。

 今度は買い逃さないようにしようと思った(<この記事書いてる時点でまだ買ってない、という時点で何かフラグを立ててる気がするぞ、おい)。

「今度出る『シビル・ウォー:X-MENユニバース』収録の『ケーブル&デッドプール』第30~32号では、このアルティメット・エディション第1巻に収録されてる話に触れてたりもするので、割と今が読み頃かもしれませんね」とか、小池なんとかさんもいってたぜ!(ステマ)

 あと、これまた無闇なプレミアがついてたグラント・モリソンの怪作『フレックス・メンタロ』のハードカバーエディションも、いつの間にか再版されてたようで、値段が元に戻ってた。

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 ……つか、来年5月まで待てば、ソフトカバーエディションも出やがるのね。こっち買うのも手か。……ハードカバー版と400円くらいしか差がないけど。

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 ……てかまあ、現時点でソフトカバー版よりも安っすいKindle版が出てるんですけどね(ポチりながら<最近、iPadのKindleアプリで電子書籍を読むのがブームやねん)。

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※『フレックス・メンタロ』の暑苦しい表紙を3連続で載せたのは「ワザと」ですので、ウンザリするといい。

 まあ、レアな本でも電子書籍化されてると、「買い逃してプレミア化」とかいう事態と無関係でいいですね。

 ってぇか、『ケーブル&デッドプール』にしても、全話電子書籍化されてる上に、お安いデジタルTPB版も出てるから、アルティメット・コレクション第2、3巻とかをね、プレミアで買う意味ねーよなー、と、思う訳で。

 ……いや、そもそも、第1巻を実本で買うことの意味もね、割となくなってきてるのよね……。だから買い控えてる訳ですが。

※このブログの筆者は本が紙であることになんら思い入れはなくて、「読めればいい」タイプの人間です(むしろ、紙のメディアを保護するために、電子書籍の販売形態に変な枷をハメるような輩は地獄に落ちればいいと思っております)。


▼最近のTPBとか(新刊編):

 こないだ、コミックショップに10月の新刊を注文してて気づいたのですが、『クリーチャー・コマンドーズ』がTPB化されるのですね。

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 1から説明しときますと、「クリーチャー・コマンドーズ」というのは、DCコミックス社の刊行していた『ウィアード・ウォー・テールズ』誌の末期に連載されていた作品でして。

 でー、この『ウィアード・ウォー・テールズ』誌というのは、怪奇+戦争ものコミック、要するに「戦場に幽霊が現れたぜ!」「兵士のゾンビが!」「不死身の兵士の正体は狼男だ!」的な話の専門誌だったのですが。

(ちなみに、こんなニッチなコンセプトの雑誌なのにも関わらず、1971~1983年の12年間、全124号が出てました。 ※12年で124号なのは初期と中期に隔月刊だったため)

 でー、まあ、この雑誌は、DCの戦争もの&怪奇ものコミックスの常として、毎回数本の読みきりのコミックスを載せているスタイルの雑誌だったのですが、末期になると「今の時代、連載もののコミックを載せないと読者人気は得られないよ!」的な要請が出まして、コレに対してJ.M.デマティス(ライター)が創造したのが、この「クリーチャー・コマンドーズ」でした。

 クリーチャー・コマンドーズは、一言でいえば、「西洋の怪物たち(っぽい改造人間)で編成された特殊部隊」でして、隊で唯一の常人であるマシュウ・シュライブ中尉をリーダーに、エリオット・“ラッキー”・タイラー(バラバラになった肉体をつなぎ合わせて再生された、「フランケンシュタインの怪物」っぽい人)、ヴィンセント・ヴェルクロ(特殊な血清を投与されたことで、各種の吸血鬼っぽい技能が発現した人)、ウォーレン・グリフィス(人狼への変身能力を持つ)、それに連載中期に新メンバーとして参加したミーナ・ローデス博士(通称:ドクター・メデューサ。特殊なガスを吸入することで、頭髪を蛇に変える能力を持つ)といった、怪人たちが参加していました、と。

(メンバーのプロフィールについては昔作った同人誌より、「DCの軍隊ものコミックの著名なキャラクターのプロフィール」のテキストを流用。ありがとう、昔のオレ。だが、2箇所ほど「クリーチャー・コマンドー」と表記ミスをしているのは感心せんな、昔のオレめ)


 でー、今回のTPB版は288ページの、そこそこ厚い本で、『ウィアード・ウォー・テールズ』誌の第93, 97, 100, 102, 105, 108-112, 114-119, 121, 124号が収録されるそうですが、さっき調べたところ、これで『ウィアード・ウォー・テールズ』連載分の「クリーチャー・コマンドーズ」は全話収録されてるようですね。

 まあ、オイラ個人も実は連載を読んでないんで、内容について語ることはできないのですが、J.M.デマティスだから、多分、普通に面白くて、ちょっとヘンで、案外ホロリとする作品じゃないかと思います(適当だな、おい)。

 ……と、思ったら、今調べたところによると、デマティスは第108号でライターを降りて、以降はロバート・カニガー(DCの戦争ものコミックを数十年間1人で支え続けた鉄人)がライターでした。どうりで末期の「クリーチャー・コマンドーズ」は「G.I.ロボット」(カニガー作。『ウィアード・ウォーテールズ』の同時期の連載作品の1つ)とちょくちょくチームアップしてたワケだ。……まあ、ロバート・カニガーも戦争ものではいい話を書く作家だからいいや(適当だな、おい)。

 個人的には、こーいう「マイナーなジャンルの中でも、更にマイナーな雑誌の、それも最末期に連載されていた、カルト人気を誇る作品(失敬)」のような、「電子書籍化の順番が巡ってくるのがあと10数年かかりそう」な感じのコミックを書籍化することに、「電子書籍が隆盛するこの時代にTPBを出す意義」みてぇなモンがあるような気もする(……そんなTPBばっか出しても売り上げが立たないがな)。気のせいだった。

 ちなみに、今調べたところによると(<泥縄過ぎる)、『ウィアード・ウォー・テールズ』第124号(最終号)に掲載された「クリーチャー・コマンドーズ」&「G.I.ロボット」の最終話はたった1ページだけで、内容は「ポール・レーヴィッツ将軍に死刑を宣告されたコマンドーズとG.I.ロボット。でも処刑される代わりに宇宙での任務に送り出されたよ! ロケットが故障したんで二度と帰ってこないけどね!」とかいうナゲヤリ極まるソレだった模様。……やべぇ、この話を読むためだけでもこのTPB買う価値あるわ。

※一応いっときますと、ポール・レーヴィッツはこの当時のDCコミックスの編集部の「とても偉い人」ね(本名そのまま出すなよ!)。

 ……しかし、この最終回の25年後、『アクション・コミックス』第868号で、クリーチャー・コマンドーズは生還するんだけどな! 当時読んでてアゴを外したよ! まさかあのタイミングでクリーチャー・コマンドーズを出すとは! この号のライター誰だと思う? ジェフ・ジョーンズに決まってるだろ!


 閑話休題。

 チナミに、「連載もののコミックを載せないと、人気が得られないんですよ!」という波は、同時期の怪奇もののコミック誌にも訪れてまして、その流れの中で生み出されたのが、やはりJ.M.デマティスによる連載作品「アイ……ヴァンパイア!」だったりしますね(掲載は『ハウス・オブ・ミステリー』誌で1981~1983年まで連載)。

 こちらは、New52の一環として『アイ……ヴァンパイア!』新シリーズが創刊されるという特需のおかげで、2012年4月頃にTPB化。『ハウス・オブ・ミステリー』掲載分の全話+ゲスト出演した『ブレイブ&ボールド』第195号を収録という、「できておる」内容で、オイラをはじめとするJ.M.デマティスファンを喜ばせましたとさ。

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▼本日の反省会:

Q:このテキストの内容は、アフィリエイトリンクを押したくなるようなものですか?

A:すいません、もう少し手加減した文章を書くつもりが、いつもの調子の「オレだけ楽しいウンチク語り」に暴走してました。


Q:この後、『プラネタリー・オムニバス』『マーシャル・ロー:ザ・デラックスエディション』のことを書こうと思うのですが。

A:長いです。次の機会にしなさい。


 んじゃ、また今度(しれっと)。
  
  
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タグ:今日読んだアメコミ

●どうでもよいトリビア:レックス・ルーサーはゴーストによってハゲにされた。

2013.09.17 Tue

▼なんか見つけた:

 昔のファイルを整理してたら、なんか、8割くらい書き上げてた、トリビアルなテキストが出てきた。

 ここ最近、更新頻度が下がってるので、この拾い物のテキストを、適当に体裁を整えて、1個のエントリとしてみたく思った。

 ……問題は、いまひとつ情報の裏が取れていない、という点だが、まあ、間違っていたら読者諸兄が突っ込んでくれるだろう、とか、他力本願極まりないソレを期待しつつ、とりあえず掲載してみる。


 急募:今回のネタ元のコミックスが収録されている『スーパーマン・クロニクルズ』第2、3巻あたりを持っている方(ヲイ)。


▼どうでもよいトリビア:レックス・ルーサーはゴーストによってハゲにされた:

 スーパーマンの宿敵のレックス・ルーサーは、「ハゲ頭」というのが最大の外観的な特徴である。

 である、が、実はルーサーは最初期はハゲていなかった。まあ、一般的な量の赤毛を生やしていた。

 彼が何故ハゲたのかは、正確なところは不明だが、比較的信頼の置ける理由としては「ゴーストのせい」らしい。


 順を追って話そう。

 レックス・ルーサーが初登場を飾ったのは当時スーパーマンのコミックスが連載されていた『アクション・コミックス』第23号(1940/4)になる。ちなみに初登場時の彼は単なる「ルーサー」であって、名前はまだ付いていなかった。

 初登場時のルーサーは、前述の通り、まあ一般的な分量の赤毛を生やしていた。

 その後ルーサーは当時は季刊誌だった『スーパーマン』第4号(1940/春)、第5号(1940/夏)に登場した。この時もルーサーには毛が生えていた。

 なお、GCDのデータによると、『スーパーマン』第4号に登場したルーサーは赤毛だったが、第5号のルーサーは灰色の毛だったらしい。この辺は筆者は実本を持っていないので確認できないのだが、第4、5号が収録されている『スーパーマン:クロニクルズ』第3巻なぞをお持ちの方は、筆者に代わって確認してみるといいのではなかろうか(待て)。

 あとどうやら第5号で「レックス・ルーサー」という名前が成立したようなのだが、これも未確認である(いばるな)。


 が、赤毛だか灰色だかは知らぬが、ともかくも髪の毛を生やしていたはずのルーサーは、その後、新聞で連載されていた『スーパーマン』のコミックストリップに登場した時には、ハゲ頭で描かれていた。

 更に後、『スーパーマン』第10号(1941/5-6 ※この頃は既に隔月間になっていた)でコミックブックに再登場したレックス・ルーサーもハゲ頭で描かれていた。

 以降、ルーサーはハゲ頭で描かれるのが定着したようだ。


 で、クダンの新聞マンガで“ハゲ頭の”ルーサーを描いたのは、スーパーマンのオリジナルのアーティストであるジョー・シャスター……ではなく、レオ・ノワックという人物だった。

 当時のシャスターは、スーパーマンが大ヒットしたために、コミックブック、新聞コミック、グッズ等々、次から次にスーパーマンのアートを描く仕事を依頼されて、大忙しだった。そこでシャスターは、彼に似せた絵を描ける作家を雇って、彼らにもスーパーマンを描かせることとしていた。

 要するに、ゴースト・アーティストという奴だ。

 ルーサーが2度目に登場した『スーパーマン』第4号にしても、ポール・キャシディというゴースト作家が描いていた。

 で、ゴースト作家というのは、オリジナルの作家から色々と指示を受けて(このキャラクターはこの号のこの話に登場してるので、それを見て似せて描いてね、とか)、アートを描くわけだが、どうもこの連絡が上手くいかなかった結果、レックス・ルーサーはハゲ頭になったらしい。

 一説には、ルーサーの2度目の登場となった『スーパーマン』第4号には、ルーサーの配下として、「ハゲ頭の男」が登場しているのだが、どうもノワックは、このハゲ頭の男をルーサーと取り違えたらしい。本当かどうかは分からないが、割ともっともらしい気はする。


 ……あるいは、ルーサーの登場以前にスーパーマンの仇敵だった悪の科学者にしてハゲ頭のキャラクター、ウルトラ・ヒューマナイトと間違えた、という説もある。

 ──が、筆者は、この説には懐疑的だ。

 なぜならウルトラ・ヒューマナイトは、いわゆる“ツルッパゲ”ではなく、頭の周りに多少、髪の毛が残っていたからである。


 ちなみにこのウルトラ・ヒューマナイトは、1939年刊行の『アクション・コミックス』第13号でデビューした、「スーパーマンの最初期のレギュラーの仇敵」である。

 彼の容姿は前述したように、側頭部に多少白髪の残ったハゲ頭、それに白衣という、典型的な“世界征服を企むマッドサイエンティスト”のものだった。

 彼は、『アクション・コミックス』第13号(1939/6)で初登場し、その号で死亡した(合掌)。

 ……と、思いきや、続く第14号(1939/7)で再登場し、更に第17号(1939/10)、第20号(1940/1)と、ぼちぼち再登場した挙句、第21号(1940/2)で今度こそ死亡した。

 彼が死亡した後、その跡を継ぐように、第23号から登場したスーパーマンの新たなハゲ頭の仇敵がルーサーだった(まあ、初登場時はハゲ頭ではなかったが)。


 ちなみに、ウルトラ・ヒューマナイトは『アクション・コミックス』第20号に登場したときに、女優ドロレス・ウィンターズの肉体に自身の脳を移植する、という、中々にマッドなことをしている。

 ……なので、厳密には後期のウルトラ・ヒューマナイトはハゲ頭ではない。むしろフサフサであった。


 その後、1980年に出た『スーパーマン・ファミリー』第201号(1980/5-6 ※隔月刊)にて、“実は生きていた”ウルトラ・ヒューマナイトは、実に40年ぶりにコミック上に再登場したのだが、この時の彼は、自身の脳を「巨大なアリ」に移している(マジ)。

 更に、1年後の『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』第195-197号(1981/10-12)に、ウルトラ・ヒューマナイトは再登場するが、この時の彼は、アルビノの猿人という姿を採っている。

 女優→アリ→サルと実にワケの解らない変遷を遂げてきたウルトラ・ヒューマナイトだが、以降、約20年ほどは、この「白いサル」の姿でコミック誌上に登場し(※)、彼の“外観”の中でも最も有名なものとなる(後年のアニメ『ジャスティスリーグ』にも、この白いサルの外観で登場したし)。

(※)1983年に創刊された、第2次世界大戦当時のアース2を舞台とした『オールスター・スコードロン』誌では、ウルトラ・ヒューマナイトはドロレス・ウィンターズの姿で登場しているが、まあこれは例外。

 ──その後、ジェフ・ジョーンズの『JSA』にて、ウルトラ・ヒューマナイトは新たな肉体に脳を移すこととなるのだが、まあ、これはネタバレになるので、多くは語らない。


 以上。なぜか半分くらいはルーサーじゃなくてウルトラ・ヒューマナイトのトリビアでしたが。
  
  
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タグ:豆知識

●マン・オブ・スティールを見た。

2013.09.12 Thu


 見た。


▼利いた風な感想:

 つまりはかつてのドナー版『スーパーマン』が時代の最先端であったのに対し『スーパーマン・リターンズ』では時代の空気を読み損なった結果一般的な評価を得るこができずそれを受けての『マン・オブ・スティール』は色々と時代に合わせる形で作られている感があり──そもそも監督にザック・スナイダー、製作クリストファー・ノーランという布陣自体が既に時代に合わせているのだが──スーパーマンが葛藤の末に殺人をしたり派手な画面作りのためにビルを次々に倒壊させたりペリー・ホワイトが黒人でその恋人がアジア系だとかスモールビルの風景が理想的な田園風景ではなく薄汚い農村だとか言うのもポスト『ダークナイト』な状況下における選択s

 ……ごめん、ここまで書いたのを読み返して、自分でも「しゃらくせぇ」と思ったので、この路線の感想は中止、中止~。


▼仕切り直し:

 オイラ個人の感想としては、「ジョー=エル無双映画だコレ!」とかいう感じですか。

 前半部のあの無駄なアクションなにあれ。ゾッド将軍に格闘戦で勝つとか、お父ちゃん強すぎじゃね? 更に後半、ホログラム化して別種の無敵ブリを見せるし。

 てか、「どうせクリプトンは滅びるんじゃぁ!」のヤケクソ感で、あのガイコツ盗み出す大冒険を繰り広げる覚悟のできておるジョー=エルさんが、返す刀でゾッド将軍を「どうせクリプトンは滅びるんじゃぁ!」でブチ殺してれば、この映画大団円だったんじゃね? あるいは、ゾッドの宇宙船のコンピューターにアップロードされた時点で、宇宙船をファントムゾーンに送り返せばよくね?

 そもそもクリプトン関連の描写の適当さ──クリプトン人が英語を話してるのに何も説明が入らないのとか、ファントムゾーン周りの描写が全く掘り下げられてないのとか、挙句の果てに「この宇宙船をあっちの宇宙船にぶつければ、ファントムゾーンに封印されるよ!」とかいう説明してるようで何の説明になってないアレとか、悪人側のクリプトン人でスーパーパワーで暴れまわってるのがなんでゾッドとほか2人だけなのよ、とか──どうなのよ。あの大雑把さは。

 まあ、スタッフロールの「脚本:ディヴィッド・S.ゴイヤー」で、全部納得しましたけどね。ゴイヤーじゃ、しょうがねぇ。しょうがねぇ、ゴイヤーじゃ(反復倒置)。

※わたくし個人のゴイヤーの評価:「大筋はいい話だけど、細部は気にしない」


 あとこう、ノーランの『ダークナイト』三部作が、まあ、ポスト・クライシスの「バットマン:イヤーワン」を定本としてたのに対して、こっちはポスト・クライシスの「スーパーマン:マン・オブ・スティール」(+ジョン・バーン期の『スーパーマン』フランチャイズ)を意識した感じの内容だった気がする。ああ、だからタイトル『マン・オブ・スティール』なのか。

 今では忘れ去られてっけど、ジョン・バーン期には割合にいい味出してたサブキャラクターのハミルトン教授が出てたり(まあ教授はバーンじゃなくてウルフマン&オードウェイ創出だけど)、クリプトン宇宙船内にいたドロイドのデザインがまんまジョン・バーン版だったりとか。あと、クリプトン人がかつては宇宙開発してたけど、その後、母星に引きこもってたとかも、ポスト・クライシスのスーパーマン的よね(この辺の設定はバーンじゃなくてダン・ジャーゲンスな気もするけど)。

 つか、「北極の1万数千年前の地層に何か埋まってる」とかいうセリフで、「……まさか、スーパーガール(マトリックス)が埋まってるんじゃあるめぇな」とか、ドキドキしたよ!


 どうでもいいけどスクリーン中で元気に活躍してるハミルトン教授の姿を見てたら、「スーパーマンの親友ハミルトン教授が恐るべき極悪人ルインの正体だったのだ!」とかいう一発ネタのために結構長いことモッタイブッたストーリーを展開した挙句、何のフォローも掘り下げずにハミルトン教授を使い捨てたグレッグ・ルッカのことを思い出して、すげぇ腹が立ってきた(実にどうでもいい)。つか、あの時期のルッカときたら、ムクイズプトルクすら殺したし(ライター替わったらシレっと復活したけど)、なんかこう、一言でいえばどうかしてると思う。


 あとは、クラークさんの回想で出てくる自動車修理工場の看板に「スリヴァン」って書いてあって、「おお、ヴィンセント・スリヴァン(※『デテクティブ・コミックス』や『アクション・コミックス』の初代編集者)」と思った。<やぁねぇ、マニアって。


 個人的に気になったのは、1997年にお父ちゃんが死んでから2013年まで何してたかの描写が全くなかったとことかね。

 つーか、なんでクラークさん33歳なんだろ。ジョナサン死んだ後、1、2年放浪して20歳からスーパーマンとしてデビュー、とかでよくね?
  
  
▼結論めいたもの:

 とかまあ、色々書いたけど、何のかんのいっても面白くて泣ける映画でしたし、スーパーマンが全力で敵と殴りあう、っていう、「見たかった絵面」は見れたので満足ですよ、と。

 っつーかね、オイラは「パパ・ケントがクラークの目を見て話す」「ママ・ケントがクラークの目を見て微笑む」とかいった、「ケント夫妻が息子に誠実に人生について話す」という画を見ただけで泣ける位には「スーパーマン」という物語に思い入れがあるのだなぁ、と気づいた。

 できれば、も少し「大人のクラーク・ケント」と他の人間の関わりも見たかったけどね。──要は、大人になったラナ・ラングとピート・ロスとの絡みね。一言二言でもいいんで。それだけでもオイラは泣くから。

 つか、クラークの能力を知ったために、割と人生を踏み外しちゃったラナ(※バーン版の設定ね)と、スモールビルの中でよき大人に成長しつつあるピートって、あれはあれで、スモールビルの物語には欠かせない存在だと思うのさ。

 とかなんとか、毎度散漫な感想で。
  
  
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●最近の負け犬。

2013.09.09 Mon

▼最近の小学生以下の感想:

『ヒットマン1』を読んだ。

 面白かった。

 <完>


▼余談:

 巻末の「奇天烈アメコミキャラ名鑑」という記事で、ドクター・ライトが「特徴:婦女暴行癖」として紹介されてた。

 その、ドクター・ライトさんというのは、1962年の『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』第12号で初登場した古参キャラで、現行の「New52」でも設定を一新しつつ登場している、要は50年ほど地味に現役なキャラクターなのですが。

 でー、その半世紀以上の歴史を持つドクター・ライトにですな、「婦女暴行魔」という設定が付与されていたのは、実は近年のホンの5、6年間──具体的には2004年の『アイデンティティ・クライシス』~2010年の『ブラッケスト・ナイト』までの期間──なのですが。

 その程度の扱いなのに、日本において「婦女暴行癖」が最大の特徴な奇天烈キャラクターとして紹介されちゃうのは、なんつーか、ドクター・ライトはブラッド・メルツァー(※『アイデンティティ・クライシス』でドクター・ライトに婦女暴行魔の設定を付与した人)を風評被害で訴えていいと思った。


 個人的にはポスト・クライシス直後の『スーサイド・スクワッド』作中で掘り下げられた、「負け犬」キャラクターなドクター・ライトが好きだったので、

「ドクター・ライトは婦女暴行魔なんかじゃないんです! 負け犬であり、自分が負け犬であることを自覚してるが故に、なんか色々と取り返しのつかないこと(※)をしでかちゃう、とっても哀れな人なんです!」

 とかいうエントリでも書こうか、と思った。

 けど、そんなに必死に擁護するほどドクター・ライトのことが好きではない、という結論に達したので、辞めた(いつものパターン)。

(※)色々と取り返しのつかないこと:自分のトラウマに触れられて暴走したら、倫理的にマズいキャラクターの胸に大穴が開いてた。


・ドクター・ライトの負け犬キャラの実例:『スーサイド・スクワッド』誌のサブプロットで、スクワッドの隊員にパイを投げつける怪人パイマンが登場(マジ)→でもライトは「負け犬」なので、パイマンの被害者にすらなれない→思い余ったライト、自分で自分の顔にパイをぶつける→ほらほら、俺を見て、顔にほら、パイが、クリームたっぷりで、ねえ、ねえ、俺もパイマンの被害者になれたんだよ、見てよ、俺を見てよ! 見てくれよぉ!→その場の全員、ライトに視線もやらず「自作自演でしょ?」とバッサリ→心底悲しげな顔でその場を去るライト(直後に彼めがけてパイが……)


 結論:DCコミックス社は、実は地道に『スーサイド・スクワッド』をデジタル・コミック化してるので、みんな読むがいい(紙の単行本の方は1巻出て以降サッパリだし)。

 ちなみにデジタル・コミック版『スーサイド・スクワッド』は今のところ第35号まで出てるけど……実は、続く第36号こそが、『スーサイド・スクワッド』におけるドクター・ライトの最大の見せ場なのよね……。なにこの計算されたタイミング。

 あ、第1号を読む前に、実質の『スクワッド』第0号である『シークレット・オリジンズ』第14号を読むのを忘れずにね。『シークレット・オリジンズ』はろくろくデジタル化されてないのだけど、この第14号はピンポイントでデジタル化されてるのぜ。偉い。

 ……でも、同誌の中盤の一大クロスオーバー「ヤヌス・ディレクティブ」の『キャプテン・アトム』『チェックメイト』『ファイヤーストーム』のパートはまだデジタル化されてないんだけど、そこは気合で何とかしてくれよな!(ヲイ)
  
  
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タグ:今日読んだアメコミ

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