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●時事ネタな日々・その2。

2008.06.10 Tue

 雷句 誠が小学館を訴えた件を、野次馬根性で見守る今日この頃ですが。

 こう、個人的に思う所ですが。
 その、編集者が作品の成り立ちに密接に関与しながら、最終的には「裏方でござい」面で、名前を出さないという日本人的な奥ゆかしさ、悪く言えば責任を回避できる後方に身を置いてるその微妙な立場は、マンガっつーもんがここまで発展しちまった現在、そろそろアカンのやも知れぬ、と思った。

 とりあえず、作家よりも編集者の方が立場が上だと自覚してる編集者サマはすべからく自身がプロデュースしてらっしゃる作品の表紙に、自らのクレジットを入れるべきだと思った。

 出来れば作家本人以上の級数で。

 まあ、半分は皮肉だけど、残り半分は本気でそう思うねん、俺は。
  
  
 その、いわゆるメインストリームの、ヒーローもののアメリカン・コミックスってば、大概、クレジット欄にライターやアーティストに加えて、担当編集者の名前がクレジットされてるじゃないですか。俺、アレは凄く潔いと思うんですよ。

 こう、分業制であり、編集者がスタッフを集めることで雑誌が作られてく、ヒーローもののアメリカン・コミックスにおいては、結局、雑誌のカラーを打ち出すのは編集者じゃないですか。

 実際、『ジャスティスリーグ』や『ティーン・タイタンズ』みたいな、エラく長期に渡って続いてるタイトルのバックナンバーを読んでくと解りますが、明白に「編集者の変わり目」が、作品自体のカラーの変わり目(=作品の面白さ/つまらなさの変わり目)になってるですよ。

 でー、クレジットに編集者の名前を記載することで、その編集者は自らが打ち出したカラーに責任を持つってことじゃないですか。実に潔いですがな。

 つか、ブッチャケ、こっちが「どいつのせいで俺の大好きな雑誌が駄目になったのか?」ってのを確認する上で、編集者の名前がクレジットされてると凄く便利(<ヲイ)。
  
  
 例えば『ジャスティスリーグ・インターナショナル』誌が、キース・ギフェン&J.M.デマティス、それに担当編集者のアンディ・ヘルファーが降板して以降、つまらなくなりましたが(※俺の私見です。一般的にそう見なされてるワケじゃありません)。

 アレは結局、
「ライターのギフェン&デマティスが降りて、新ライターにダン・ジャーゲンスとジェラルド・ジョーンズが就任したから」という感じの、「作家レベル」で面白い作品を書けた否かとか言う単純な理由ではなく、もう一歩引いた「編集者レベル」で、ブッチャケ後任の編集者による雑誌の舵取りミスでつまらなくなったと思うわけですよ。

 具体的には、ヘルファーの後任編集者のブライアン・オーガスティンが、『ジャスティスリーグ』誌の“従来のカラー”を一新しようと試み、「俺独自のカラー」を打ち出そうとしたのが悪い(と、思う)。

 ダン・ジャーゲンスとジェラルド・ジョーンズの2人は、オーガスティンが「俺カラー」を打ち出そうとして、手前の作家人脈の中から連れてきた作家に過ぎないわけで。
  
  
 あるいは『ニュー・ティーン・タイタンズ』の場合。

 同誌は13年以上に渡り、ずっとマーヴ・ウルフマンが書いてたシリーズですが、末期の『ニュー・タイタンズ』がつまらなくなった理由は、その「マンネリ」とか、「マーヴ・ウルフマンの筆力が落ちた」とかいう作品・作家レベルでの原因よりも、やはり「編集者レベル」の問題も大きかったと思うですよ。

 具体的には、新任の編集者が次々に派手だけど中身のない企画をブチ上げたり(「タイタンズ・ハント」とか、『チーム・タイタンズ』とか、スターファイアとナイトウィングの結婚とかな)、その後任の編集者が自分の「カッコいいアイデア」を、ウルフマンにゴリ押しして書かせてたり(『ゼロ・アワー』以降の『ニュー・タイタンズ』全て)といったことをしてたからといった、編集レベルの舵取りミスでつまらなくなったと思うですよ(※重ねていうけど、俺個人の意見ね)。
  
  
 日本だって、「ヤングサンデー」で、編集長が交代した結果、『度胸星』と『ワールド・イズ・マイン』が打ち切られて、雑誌のカラーがスポーツもの主流になったことがあるじゃないですか。

 あと近年「週刊少年チャンピオン」と「チャンピオンRED」の編集長が交代したことで、両誌のカラーが大きく展開して、今の「週刊少年チャンピオン」がエラく面白くなってるとか……チャンピオンネタはマイナーですか、そうですか。


 って、自分でも何を書いてるか解らなくなってきたですが、その、作品を作るのは作家ですが、その作家の舵取りをするのは編集者なワケですよ。舵取りが間違ってりゃ、いくら船のエンジンが快調に動いてても、暗礁に乗り上げるワケで。

 故に編集者は己の舵取りに責任を負うべく己の名前を自身の担当作品なり、雑誌の奥付なりに記載すべきだと、思うねん(この際「スタン・リー」みてぇなペンネームでもいいので)。

「俺らサラリーマンだから、名前出すなんてとんでもない」とか言うなら、もうあれだ、名前出して恥じる所の無いようなプロの“マンガ屋”がいる編集プロダクションに作家管理の下請け出せ。それくらい「お仕事」としてマンガを扱いやがれ。


 っつーかね、「担当編集者のクレジットを記載する」ってのは、個々のマンガの成り立ちを研究する上でも、非常に価値ある資料になると思うですよ。

 その、1つの作品が生まれるにあたっては「作家個人の内面の衝動」とか「社会の大きなうねり」とかいったミクロ/マクロな視点よりも、「作家の人間関係や周囲の環境」あたりが、大きく影響を与えると思うですよ。割と。

 でー、作家に対してもっとも強い影響を与える人間関係っつーと、担当編集者じゃないですか。

 例えば、 「月刊少年キャプテン」休刊後の田丸浩史が「AICコミックラブ」で『課長王子外伝』描いたり、角川・富士見系のアレな雑誌で連載したりとかいう流れは、結局、田丸が「キャプテン」時代につきあいの深かった編集者が、徳間書店→AIC出版部→富士見書房と移籍してたから(+田丸が大阪の枚方在住なんで、他社の編集者とあまり接触できる環境になかった)っつー、「作家の人間関係やとりまく環境」によって生じたモンじゃないですか(例えがニッチ過ぎですか、すみません)。

 で、各編集者がそれぞれの担当作品を明かせば、こういった「作家の周囲の関係・環境」が、格段に俯瞰しやすくなると思うが、どうか(「どうか」、って言われてもなぁ)。
  
  
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タグ:編集者

コメント

*

まぁ、でも今のマーヴルみたいに明らかに犯人の名前出しているのに裁かれないのはどうか、とかも思うんです、すいません。
まぁ、1タイトル/一編集者よりマクロなケースというか、「どのタイトルでもよい仕事してた編集者が総編集長が変って以降どのタイトルでもめっきりダメになった」ケースとかもある訳ですけど<今のマーヴル

>近年「週刊少年チャンピオン」と「チャンピオンRED」の編集長が交代したことで、両誌のカラーが大きく展開して、今の「週刊少年チャンピオン」が偉く面白くなってるとか
ここは凄ぇ同意だなぁ。ていうか、この時期を境にまた週チャン読み始めましたもん、俺。

>「月刊少年キャプテン」休刊後の田丸浩史が「AICコミックラブ」で『課長王子外伝』描いたり、角川・富士見系のアレな雑誌で
角川・富士見とは思えぬキャプテン臭が濃厚な雑誌だったので、当時、思わず奥付見直して編集長の名前確認して、「ああ、やっぱり」と思いました。
だけど、とり/ゆうきの「土ワイ」のカラーが変っていたのは、あれは作家の方のカラーが変ったからだと<更に例えがニッチ過ぎ

*

>Humanflyさん
>今のマーヴルみたいに明らかに犯人の名前出しているのに
>裁かれないのはどうか
ボクチンDCの人なんで、詳しいコメントパスー。<逃げた。

総編集長が変わって、一部の編集者がダメチンになる、ってのはままありますな。
過去のコミックのクレジットから、そうした編集者間の人間関係を類推するのは
楽しいけど、現在進行形でそういうの見ると、ションボリしちゃいますが。

>チャンピオン
長年のチャンピオン紳士として、ここに同意していただけますと、本望ですな。
どうでもいいですが、最近はチャンピオン熱が高じて、月刊、REDはおろか、
ヤング・チャンピオンにも手を出してますが。『ブラック・ジョーク』オモシレぇなぁ。

などとトリトメの無い返信ですみません。

結論としては、みんなも本の奥付を見る癖をつけると楽しいよ、と。<毎度異次元から結論を引きずり出す男。

#……例えば、某スーパーなロボットゲームの初回特典の構成が、
#某社から出てたスーパーなロボットゲームのファンブックの構成と
#似てるのは、作ってる人が同じだからなんだ、とか解ると楽しいよ。<ヲイ

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