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●続・どうでもよきモーニング。

2008.10.23 Thu

▼ビリーバットな日々・その2:

 今週は色々と読むモンがあるので、深夜のコンビニに「モーニング」なぞ買いに行く。伊達政宗さん、イカス。

 てなわけで、アメリカン・コミックスファンの間で、話題騒然(多分)の、『ビリー・バット』の2回目も、読んだ。

 とりあえず、アラスジ全部書いちゃうので、続きを読む人は、とりあえず「......Read More」ボタンを押すといいさ。



※毎度のことながら、ブログのトップページ経由でなく、このエントリのアドレス「http://ironjoe.blog7.fc2.com/blog-entry-191.html」の方に直接飛んできてると、「......Read More」ボタンは表示されないがな(どうにかならんのか、この仕様)。
  
  
 っつーワケで。

 あらすじ:散々な目にあって事務所に戻ったビリーバットを迎えたのは、くだんの浮気調査の対象であった奥さんだった。ビリーバットが事情を聞こうとしたその時、何者かの放った銃弾が事務所の窓を割る。奥さんと共に、逃げの一手にかかるビリーバット。その道中で彼は事件の真相を奥さんから明かされる。突然、何者かが背後からビリーバットに襲いかかる。その男の正体はソビエトのスパイバレシニコフだった……てな感じのコミックのペン入れをしていた『ビリー・バット』の作者、ケヴィン・ヤマガタは、「いくらなんでもこのオチはないんじゃないか」と、頭を抱える。しかし、彼の担当編集者のニューマンは、「今日びなんでもかんでもソ連のせいにしとけばオッケーなの」と聞き入れない。
 やがて、玄関のベルがなり、ヤマガタの仕事場に2人の警察官が上がりこんでくる。向かいの部屋の住人がソ連のスパイらしいという通報があったので、ヤマガタの部屋(向かいの部屋を見張るのにベストなロケーション)にしばらく張り込ませて欲しいと要請する2人。いい迷惑なヤマガタ。
 と、ヤマガタの原稿を手に取った警官の1人が、「このコウモリのキャラクターとそっくりそのままな漫画を日本で見た」と言う。自分が必死に考え付いたキャラクターに対する思いもよらぬ反応に当惑するヤマガタ。そして、舞台は1949年の東京に移る……。

 とかなんとか。

 とりあえず、前回の予想の結果は、(2)の「現実世界に舞台が移る」でした。

 ただ、オイラは時代設定が現代に近いあたりになるんじゃないかと予想してたんですが、これが、なんと第2次世界大戦の終戦後、メリケンが徐々に赤狩りの波に飲まれだしていた1949年が舞台でした。ふむ。

 マンガ史的には、1947年に刊行された『新宝島』で赤本ブームを巻き起こした手塚治虫が『メトロポリス』なぞを出してる頃ですか。

 でー、ラストページのアオリが「伝説のコミックを創造した男の物語は、戦後の東京へと続くのか!?
」なんて書かれてるってことは、じきに物語の舞台は日本に移っちゃいますか。もしかしなくても。

 なんかこう、このままアメリカのコミック業界を舞台にして、スタン・リーやジャック・カービィをモデルにしたような作家・編集者が登場するのかと思ったら。

 で、まあ、今回の感想も「次回まで様子見」っつー感じすな。

 ブッチャケ、主人公と今後の物語の指針が語られただけなんで、まだ全然ハナシは動いちゃないですから。


 ちなみに今回の2ページ目には、『ビリーバット』の著者であるケヴィン・ヤマガタ先生のプロフィールが掲載されてました。

 大雑把にまとめると、ヤマガタ先生は1923年11月26日生まれ。出身はカリフォルニア州オレンジ郡、日系2世(両親は共に新潟出身)。
 幼い頃から絵が得意で、高校卒業後に美術学校「ファニーアート オブ ロスアンジェルス」に進み、地元の映画業界新聞にイラスト描きの職を得、同時に探偵漫画の連載を持つ。
 またリトルトーキョーの日系新聞にも、探偵漫画『テキサス捕物帖 ピストルヘアー荒野を行く』を連載
 1945年、通訳として東京に赴任。翌46年までGHQに所属。除隊後、マーブルコミックス社で『ビリーバット』シリーズを連載開始。
 たちまち「スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンに並ぶ人気ヒーローの誕生」、「ディック・トレイシーを凌駕するデテクティヴコミック」と評価される。

 だって。


 アメリカン・コミックスのマニヤ的には、1940年代に「ファニーアート オブ ロスアンジェルス」なんてぇ校名からしてカートゥニスト養成系な感じの専門学校があったのか? とか、日系人向け新聞でマンガ連載→コミックブックの作家に転進って経歴は、結構辛酸をなめてきたんじゃないか、とか、戦時中は何してたんだろう、この人とか思った次第。
 とりあえず、マンガ専門学校みてぇな商売が何時成立したかは今度調べてみようと思った。

 ちなみに、プロフィール中にある「マーブルコミックス社」って、後に『スパイダーマン』『ハルク』を送り出す、あのマーブルコミックス社なのかしら。

 でも、あのマーブルコミックス社は、1949年当時は「マーブルコミックス社」って社名でなく、「タイムリィコミックス社<Timely Comics>」だったよなぁ、とかいう、いかにもマニアくさいツッコミをしてみる。

 ……このプロフィールを書いた人間があえて解りやすさを優先して「マーブルコミックス社」と書いた、という言い訳も考えてみたけど、第2回の作中で、ヤマガタのアシスタントがしっかりと「マーブルコミックスのニューマンさんからお電話です」って言ってるしなぁ。


 あと、コミックマニア的に気になったのが、「今日びなんでもかんでもソ連のせいにしとけばオッケーなの」ってセリフ。

 1949年の時点では、まだ「なんでもかんでもソ連のせいにしとけばオッケー」って程に「ソ連オチ」は蔓延してなかったと思うんだが、どうだろう。これも調べてみよ。

 あとはコミックブックに連載されてるマンガを褒めるのに、新聞マンガの『ディック・トレイシー』を引き合いに出すか? とか思うんだが、オイラ自身、新聞マンガというジャンルをあまり理解できてないんで、このツッコミは保留で。


 まあ、『ビリーバット』作中で描写されてるアメリカはフィクションなんで、現実のコミック誌を根拠にツッコミを入れてもしょうがないのですが。
 その辺の考証をキッチリやることが目的でもないだろうし。

 でも最後に1つだけ言わせてくれ。
 なんでこのマンガのタイトルは、『ビリー・ザ・バット』じゃなく、『ビリーバット』なんだ?(つか、警官のセリフで『ビリー・バット』って表記になってたけど、いいの?)

 あと、カラーページ掲載の『ビリーバット』のコミックが、ページの周囲が「酸化してますよ」風な処理がなされてるけど、1949年に刊行されたコミックブックならもっと真っ黄色に変色してると思うんだが。あの酸化具合は、せいぜい30年程度の古び方だと思うんよ。

 ……すみません、気の向くままに書いてたら、「最後に1つだけ」じゃなくなりました。


▼余談:

 本作の舞台となある1949年は、アメリカン・コミックス的には、ゴールデンエイジと呼ばれた、ヒーローものコミックの一大ブームの最末期にあたりまして。

 ナショナル・コミックス(後のDCコミックス)では、同社の一線級のヒーローものコミック誌『フラッシュ・コミックス』『グリーンランタン』が休刊。
 一方で、ヒーローものに代わって動物ものを看板にしたり、ハリウッドスターが主役の『Jimmy Wakely』『Adventures Of Alan Ladd』や、人気ドラマをコミック化した『Ozzie And Harriet』などが登場したり、新たに少女の読者層を狙ったロマンスもののコミック『Girls' Love Stories』『Secret Hearts』などが創刊されたり、スーパーヒーローものとティーン・コミックを融合させた『スーパーボーイ』が創刊されたり、西部劇ヒーロー「トマホーク」が『スタースパングルド・コミックス』の看板作品になったり。

 タイムリィ・コミックス(後のマーヴル・コミックス社。当時は弱小出版社だったけど)は、看板雑誌の『マーヴル・ミステリー・コミックス』(ヒューマントーチの掲載誌)を休刊させ、『キャプテン・アメリカ・コミックス』も『キャプテン・アメリカズ・ウィアード・テールズ』に誌名を変えて怪奇コミックに路線変更、と思いきや、翌1950年に休刊と、ヒーローものコミックをタタミにかかり、その一方で怪奇・犯罪・ロマンス・擬人化動物・西部劇・戦争もの等々のコミックを節操なく出してた頃ですな。

 まぁ、総じて「ヒーローものコミックじゃ売れなくなってきたので、別のジャンルを開拓しようぜ」ってな感じの時代ですわ。

『ビリーバット』も、そうしたポスト・ゴールデンエイジを模索して創造された、擬人化動物ものなのかしらん。
 ……でも、「スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンに並ぶ人気ヒーローの誕生」って程に『ビリーバット』が人気を博してたら、この世界にはシルバーエイジ(1950年代末頃から始まったヒーローものコミックの第2のブーム)が到来しないんじゃないだろか。

 以上、毎度トリトメなく。





  









 つか、単なるフェイクなコミックの主人公が、スーパーマン、ディック・トレイシーらメリケンの文化的イコンに対して「並んだ」とか「凌駕した」とかって、なんつーか、礼を失してると思うねん(ボソリ)。
  
  
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>英語版出せ!
その場合、開きは右でしょうか左でしょうか。


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