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●どうでも良き一人合点。

2009.01.15 Thu

▼最近のつぶやき。

「たけくまメモ」の最近の注目記事である所の「『バクマン』に関するコメント欄の流れ」と、それに関して意見を述べてる「島国大和のド畜生」の記事を読んで、思ったこと、気付いたことをツラツラと書く。

 あくまで俺個人が思ったことで、しかも結論なぞ出てないんで、他人さまが読んでも面白くないとは思うけど、まぁ、メモみたいなモンで。


 第1に、この手の日本のマンガとアメリカン・コミックスの製作体制比較なぞが話題に上った場合、アメリカン・コミックスが割合露出していた1990年代頃に得た知識で(大雑把にいうと「DC、マーヴルは自社で権利を持ってて印税を払わないんだぜ!」「イメージ・コミックスは作家自身に権利が属してるぜ!」とかいう非常に凝縮されたアレ)、アメリカン・コミックスの作家・編集者の体制をザックリと切る人が出るなぁ、と思う。

 まぁ、俺自身も編集者・作家の関係とか原稿料について詳しい訳じゃないので、そのように思うだけで「実際にはこうだぜ!」とか突っ込むことはできないのが申し訳ないですが。

 ……とりあえず、現在はDCもマーヴルもそれなりに著作権を認めたり、印税もしくはそれに準ずるギャランティを支払ってるはずだけどな(コミックを原作としたオモチャとかのロイヤリティでもめた話は聞くので、日本とは契約が色々違う模様)。

 ていうか、「作家の権利を保証するぜ!」とかいう錦の御旗を掲げてたイメージ・コミックスで、その辺の権益を享受できたのは創設者とその周辺だけで、各作家のスタジオに雇用された作家には、結局権利もクソもなく、やってることはDC、マーヴルと変わりない(「綿花農園から逃げた農夫が新たな綿花農園を作っただけ」と揶揄される)とか、
 理想を掲げた作家がドンブリ勘定で運営したおかげで会社が傾いて、結局、きちんとしたビジネスマンをパブリッシャーに迎えて立て直したとかいう、イメージ・コミックス社の現実って、日本じゃ全然知られてないよね(この辺は、コミックス・ジャーナルの公式HPのアーカイヴにイメージ10年史みてぇな記事があったはずなので、今度きちんと読んで、できればブログの記事にしようと思った)。


 でー、第2にね。

 この手の日米のマンガ・コミックの製作体制を比較した際、我々日本人は割と無意識に、両者の“製作費”を等価で見ているんじゃないか、ってことに気付いた。
 で、俺なりに考えてみたのですが、いわゆるメインストリームのアメリカン・コミックス(要するにDC、マーヴルの出してるヒーローもののコミックス)の製作費って、マンガの数倍はあるんじゃないのかなぁと、思い至った。

 昔、俺が「タケシ・ミヤザワ先生(※日系コミック作家。当時訪日していた)にお話を聞く会」みてぇなのに出席さしてもらった時、原稿料の話がちょいと出てな。
 ミヤザワ先生はズバリの数字こそ言わなかったものの、新人のコミック作家(この場合はペンシラー)のマーヴルのページ単価は、日本の新人マンガ家のページ単価とだいたい同じくらい、ということは言ってた(言ってた……よな<当時のメモが見あたらないので記憶で書いてますが<最悪だ)。

 えーと、アメリカのメインストリームのコミックブックというのは、基本的に分業制で、編集者、ライター(脚本家)、ペンシラー(下描き)、インカー(ペン入れ)、レタラー(セリフの写植や効果音の描き文字を加える)、カラリスト(原稿を着彩する)という具合に、細かく別れてるのですが、ミヤザワ先生の話からするに、その1部門であるペンシラーだけで、マンガ家と同じ原稿料をもらっている模様なのですよ。

 てこたぁ、ライターも大体ペンシラーに準じる金額をもらってるだろうし、更にインカー、レタラー、カラリストも(ライターやペンシラーといったメインの作家ほどじゃないにせよ)それなりの金額をもらってると考えると、アメリカン・コミックスのページ単価って、日本のマンガの優に3~4倍は行ってるのではないかと思う。
(「編集者の給料も足したら、トントンになるんじゃね?」とかいう、いらぬ茶々を思いついたけど、無視してください)。


1/16追記:すいません、ココ、理屈が飛躍しすぎた。
・つまり、1人がもらう原稿料はマンガ家もペンシラーも変わらないけど、作業量自体は(マンガの作業行程を「ネーム/下絵/ペン入れ/仕上げ」の4段階と大雑把にくくれば)ペンシラーはマンガ家の1/4位程度。
・しかもアシスタント代とかの、支出も少ない(1コマ描くのに「モデルを雇って、コマと同じライティングを当てた写真を取る」とかいうことをしてる作家もいるけど、そういう人はページ500ドルとかもらってる大作家)。
・また、ニューヨークと東京では、前者の方が部屋代とか物価は安い。
・そんなわけで、月産22ページ(コミックブック1冊分)、ページ単価80ドルの新人ペンシラーでも、新人マンガ家よりかはマシな生活を送れてるのではないか。

 とかいう理屈を書き連ねた上で、「(一般的な)アメリカン・コミックスの作家は、日本のマンガ家とよりも賃金水準は相対的には上なんじゃね?」とかいう言説に繋げてから、次の一文に入るベキだった。



 これまでその辺に思い至らず、オイラは割と無意識に「(一般的な)アメリカン・コミックスの作家は、日本のマンガ家と同程度の賃金水準にある」ものと思って、マンガ家とアメリカン・コミックスの作家を比べてたなぁ、と気付いた。

 こう、ね、「毎回のアシスタント代だけで赤字が出て、単行本の印税でようやくプラスに転じられる」とかいう気の狂った賃金水準にある日本のマンガ家と、コミック作家とを同列に見て「印税もらえないの? 可哀想!」とかいう短絡的な認識をしちゃうのは、実は間違っていたかも知れないと気付いた。

 間違ってないのかも知れないけど……その、日本の底辺のマンガ家のように「原稿を描けば描くほど貧乏になる」とかいう、どうかしてる生活を送ってるコミック作家って、いないと思うよ?(まぁ、コピー誌に毛の生えたようなオルタナティブ・コミックスの作家ぐらいまで行けばいるかも知れないけど)。

 むしろアメリカン・コミックスってのは、印税なりをもらえなくても(実際には現在はそれなりにもらえてるはずなんだが)、それなりの水準の生活が維持できる程度には作家が稼げるビジネスモデルが確立してるんじゃねぇの? とかいうことに気付いた。

 実際どうかは調べてませんが。

 ……とりあえず、かのビル・ジェーマス先生(マーヴルの元えらい人。コミックス製作のシロウトなのに、ベテラン作家に「こうすれば受けるヨ!」とか口出し、「じゃ、見本を見せるヨ!」とか言いつつ自分がライターのミニシリーズを刊行させたという経歴を持つ)の『マーヴィル』最終号(確か新人作家へのギャランティや契約についてミもフタもなく書いてた記憶が)を読み返そうと、思った。


 あと、「大手の出版社が作品の権利を持っていること」ってのは、それらのオリジナルの作品(スーパーマンとかバットマンとか)を創造した作家らには、色々と遺恨を残してるかも知れないけど、現代の作家志望者にとっては既に織り込み済みなことで、別に現在のアメリカン・コミックスにとってネガティブな要素じゃないと思うねん。

 ていうか、そうした権利が欲しければ出版社を立ち上げちゃうしな、向こうの作家は。

 こう、「日本のマンガ家は自分の作品を全てコンロトールできるのが、素晴らしいぜ!」とかいう言説ってあるけど、自分の作品どころか、その流通や営業までをコントロールしてるアメリカのインディーズ作家兼出版社社長のフリーダムさに比べれば、なんてこたぁない気がするぜ!

 と、毎度トリトメもなく書き連ねて、オワル。
  

 とりあえず、タケシ・ミヤザワ先生の作品へのリンク貼り付けてみる。  

  
  

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コメント

*

>イメージ・コミックス
>現代の作家志望者にとっては既に織り込み済みなこと

ここら辺は、現在バンチで展開されている「北斗の拳」関連の外伝コミック(武論尊+原哲夫が直接は関わっていないであろう諸作)を例に出したら、日本人にも分かり易いかなぁ、とか最近のジャギ外伝読んで思いました。

*

>ここら辺は、現在バンチで展開されている「北斗の拳」関連の外伝コミック
>(武論尊+原哲夫が直接は関わっていないであろう諸作)を例に出したら、
>日本人にも分かり易いかなぁ、とか
なるほど。
コアミックスって会社自体、集英社から独立した編集者が過去の担当作家と
資金を出し合って設立した会社ってなところはイメージ・コミックスと似通った
モノがありますしね。
その辺、他人に伝える時は、よい例になりそうですな。

ちなみにジャギ外伝は、「いい解釈だね、うん……」的な歯切れの悪い
感想だったり。

個人的にはジャギは、
・それまでの北斗の拳の物語の全ての悪の起点
・故に登場から死ぬときまで徹底して極悪人
っつートコがポイントなので、
あんまり「しょうがなかった」方面にキャラを掘り下げるのはなぁ、と

いいマンガだとは思うですけど>ジャギ外伝

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