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●しょうもない悪態をつく日。

2009.02.17 Tue

▼最近読んだコミックスについての どうでも良い悪態

 「詰まらないものを詰まらないということほど詰まらないことはない」てな言葉もありますが。

 それでも時々は詰まらないものを詰まらないといいたくなる時もあるワケで、まぁ、そんな感じに、最近読んだコミックで、あんまり面白くなかったものをあげつらって俺個人はストレス解消するけど、これらのコミックを面白がって読んでた人には申し訳ない、そんなチラシの裏。

 とりあえず、次回は面白かったものを面白かったというエントリにするので勘弁してください。


▼『ファイナル・クライシス:レジスト』

 自分の創造した女キャラクターをエコヒイキすることにかけては当代一といわれる(<言ってるのはお前だけだ)グレッグ・ルッカによる『ファイナル・クライシス』タイインのワンショット。

 アラスジとしては、こんな感じ。
「『ファイナル・クライシス』でのアポコリプス軍の侵攻により、チェックメイト北極支部内に籠城をすることになったミスター・テリフィック、シンカー、スナッパ・カーら。とりあえずテレポート能力を持つスナッパーが、方々にジャンプしつつアポコリプス軍に対してゲリラ活動&打開策を講じるぜ」とかなんとか。

 籠城戦なのにテレポーターがいる(でも能力的には自分自身と手荷物運ぶのが精一杯&外での活動は超能力を失う危険性もある)、というシチュエーションは、活動的に物語を進めつつ、手詰まりになっていく閉塞感をも描けて面白ぇなぁ、と思った。

 でー、段々に追いつめられてくテリフィックさんに、手に汗握ってページをめくってたですが、オチがいつものルッカの「僕らのサーシャたんの尊い犠牲によって、人類は救われました! サーシャたん万歳!」ってアレで、ウンザリして天を仰ぐ。
 ていうか、テリフィックの取った最終手段が、ダークサイドに洗脳された仲間をスパスパ殺害してく、っていうのもどうかと思うんだ。それは『JSA』で描かれてるテリフィック像と、非常に乖離してる(そもそもルッカの描くテリフィック自体、『JSA』で描かれてるそれと乖離してるんだけど)。

 今回の話じゃ、早々にサーシャが退場したんで「ルッカなのにサーシャを始末! コレは久々に面白く読めるルッカなのか!?」とか思ったら、単にクライマックスへの伏線で、ごらんの有り様だよ。

※編註:この後20行くらい「何故ルッカはヨソの編集部から借りてるキャラクターを“踏み台“にして、自分の生み出したキャラクターを世界を救うカッコ良くてけなげなヒーローに仕立て上げやがるのか」というグチを書き連ねましたが、言ってることは昔書いたエントリと何ら変わらないので削除。

 っつーか、『ファイナル・クライシス』のタイインの『レベレーション』全5話もルッカが書いてて、こっちはまだ未見なんですが。
 あえて読まずに決めつけるけど、どうせ2代目クエスチョン&新スペクター(共にルッカの生み出したキャラクター)が、他のキャラクターを踏み台にして世界を救う話なんでしょ?


▼『バットマン:カコフォニー』

 映画監督兼コミックファンのケヴィン・スミスのライティングによる新作ミニシリーズ。とりあえず第1話目を読んだ。

 アラスジはこんな感じ。
「かつて、自らが雷神であるとの誇大妄想に取り付かれていたマキシー・ゼウス。しかし彼は今や精神の平衡を取り戻し、更にジョーカーベノムから精製したドラッグにより巨万の富を築いていた。
 だが、マキシーが己のトレードマークをくだらないドラッグにしていることを知ったジョーカーは、何者かの手引きによりアーカムを脱そう。ゼウスに対し正面から戦争を挑む……。」

 ジョーカー対マキシー・ゼウス(<噛みあわなそうだよな、しかし)、そして戦争の背後に潜み、ジョーカーを援助する何者か(あとバットマン)、という、構図は割と面白い。

 こう、「バットマンには広島弁が似合う」説を唱える俺的に、ギャングたちによる『仁義なき戦い』な話ってのは、割と好きなんですが。この手の話って、群像劇にしようとして登場人物を出し過ぎて、グダグダになりがちなのよね。こないだの『ゴッサム・アンダーグラウンド』とかな(っつーか、『仁義なき戦い』に話を絞ればいいのに、なんで『カウントダウン』とかと話をリンクさせるねん)。
 この話はそうならないでいてくれるといいなぁ、と、次号以降の展開に淡い期待を抱きつつ。

 ただ、ケヴィン・スミスはもう少しセリフに頼らない作劇をすべきだと思う(それとも、お前の撮る映画でも、ビジュアルよりも登場人物の長台詞で状況説明してるのか)。

 一連の背景の説明が見開き一杯のデッドショットさん(ゲスト出演。おいしい役回りを演じつつ、今回で退場)の長ゼリフってのは、どうなのよ。
 つかゼウスへの雑誌記者のインタビュー(もちろん不必要に長いセリフでのやりとり)でゼウス側の状況説明っていう陳腐な演出は、どうなのよ。
 しかも、それらの説明台詞が意味もなくダラダラしてて(ジェフ・ジョーンズなら1/10の語数で状況説明できる。断言してもいい)、しかも「背景に回想が絵で挿入される」とかのコミック的な演出も皆無って……。

 あと、お前もルッカみたいに、格の高い古参キャラを踏み台に、自分の創造したキャラクターにおいしいトコを持ってかせる、とかいうシナリオ書いたら呪う。断じて呪う(ていうか、今回デッドショットさんが某スミス作のキャラクターに喰われそうになっててドキドキしたよ!)。


▼『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』:第25、26号

 アラスジ:「書く気になれねぇ」「凄い強い敵にヴィクセンが1人で立ち向かうよ。チームものなのに」

 えーと、この話は、現行シリーズ初期から延々と続いていた伏線にケリを付ける話だったのですが。

 なんつーか、展開がね。

 2年間引っ張ってきてコレかい、と。

 しかも、ケリの付け方もね、なんつーかね。

 その、中学生が書いたファンタジー小説で(もしくは中学生が考えたTRPGのシナリオで)、ありがちなウザイ展開ってあるじゃないすか。

 箇条書きにするとこんな感じ。

・主人公たちを小指の先で100回殺せるような「大魔王」キャラが出てきて、でもなぜか、「フフフ、色々あるので今日はここまでにしといたる」とか、ナンノカンノいって、結局は何もせず立ち去る。

・クライマックスで「貴様らは物語の主人公だったのだよ!」とか、無意味にメタフィクションに転がる。

・とりあえず八方ふさがりになるけど、全てに通じたデウス・エクス・マキナが出てきて、ケリをつける。

・ていうかラスボスがデウス・エクス・マキナで、「最初から全てを仕組んでいました」とか偉そうに語る。

・下手をするとその後ラスボスは「全て計算通り」とか言い捨て逃亡(読者不完全燃焼)→「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!」 うるせぇばーか(伊集院光風ツッコミ)。

 ……まさか、プロの物書きが書いた大手コミック出版社の、それも看板タイトルで、この全てを兼ね備えたソレを読まされるとは思ってなかったよ!

 ていうか、こんなどうでもいい話、『ヴィクセン』ミニシリーズなりでやれ。『ジャスティスリーグ』誌でやる意味ねぇ。

 ていうか、ゲストキャラクターにアニマルマンを迎えて、しかも、同じ社内でグラント・モリソンが看板ライターを務めてるのに、「この話は物語でした」オチは、著しく礼を失してると思うんだが。



参考:モリソンの『アニマルマン』単行本(近年全話TPBになった)。
「マイナーキャラだから、好きにいじっていいよ」とか言われた作者が、嬉々として主人公のキャラクターやオリジンを改変してって、最終的にメタフィクションになるっつー、モリソンの若々しさに溢れた作品
(ていうか、まだモリソンのあたまがおかしくなる前の作品なんで、メタフィクションでもわかりやすくサクサク読めるので君も読め。そして後で『インビジブル』読んで頭を抱えろ

最終巻のタイトルが、まんま「デウス・エクス・マキナ」ってのが、今見ると痛々しいけど、いいねん、20年前の作品なんだから。
  
  
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コメント

*

初心者に「テリフィックはどこにいるんスか。どう考えても二人いるじゃないスか」と詰め寄られて絶句してしまいました。

>まだモリソンのあたまがおかしくなる前
まともな頃があったのか...。先日話題のUKアマゾンに発注しました。別段おいしくなかったッス。

*

> 『ファイナル・クライシス:レジスト』

こちらのスナッパー・カーとチータだけで、何か活かしてくれんかな?とか思ったり。

>ファイナル・クライシス: レベレーション』

むしろレニー・モントーヤを描く為に、スペクターを踏み台にしているような…。『52』→『クライム・バイブル』を読むと、レニー・モントーヤだけはキャラが振れてないんですけどね(当たり前か)

> 『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』

こう、いつも盛り上がらないまま、なんとなく終わるので切ろうかな?とか思うのですが、ヴィクセン好きなんでなんとなく切れません(涙)

>マキシー・ゼウス

『バットマン:コンフィデンシャル』の方では、キング・タットがめちゃくちゃ怖いシリアルキラーと化したので、誇大妄想系のヴィランも生きにくいご時世になっちまったもんだぜ!とか思いました。

>まだモリソンのあたまがおかしくなる前の作品なんで

『ドゥーム・パトロール』を読んでると、徐々に壊れていく過程が分かるような気がするっす。

*

>ファイナル・クライシス: レベレーション
>ルッカはヨソの編集部から借りてるキャラクターを“踏み台“にして、自分の生み出したキャラクターを世界を救うカッコ良くてけなげなヒーローに仕立て上げやがる

「クリスパス・アレン」をカッコ良く描くために「スペクター」を踏み台にした、というのならそうだったかも。
この辺はスペクターという依代ありきのキャラ故の微妙さですね。

*

ちょいと調べたですが、『レジスト』のシナリオの核となるスナッパー・カーのテレポーテーション能力って、別にそれ以前のどっかの誌上で回復してたとかじゃなく、『レジスト』上で、何の説明もなく回復させられていたらしいのね。『アワーマン』誌上でのテレポーテーション能力のレトコンっぷりが好きだった俺的に、ちょっとイラっとした。

>Captain Yさん
>初心者に「テリフィックはどこにいるんスか。どう考えても二人いるじゃないスか」と詰め寄られて絶句してしまいました。
ブッチャケ別人ですよねぇ、テリフィック。まぁ『チェックメイト』版のアラン・スコットとかも別人ですが。
この辺、数年後(ルッカがDCを去った後で)にビュシークっぽい新人が「実はこの時点で彼らは2人いたんだよ!」とかいうツジツマ合わせをしてくれるのを期待しましょう。<気が長ぇよ。

>まともな頃があったのか...。
『アニマルマン』は、俺でも「あぁ、こういうことなのね」って解る時点で、それほどあたまのおかしい作品じゃないので、モリソン初級編としてオススメですな。
どうでもいいですが、俺がこないだイギリスに注文したなんやかやがまだ発送されてすらいないのですが、このまま待たされてる間にイギリス経済が劇的回復したらどうしようか。<多分、しない

>ロヒキアさん
>こちらのスナッパー・カーとチータだけで、何か活かしてくれんかな?とか思ったり。
チーターはともかく、スナッパーに、何かスポットが欲しい、ってのは同感ですな。まぁ、むこうの元サイドキックみたいに、何の脈絡もなく新アボミネーションになる、とかいうスポットは当てなくていいですが。

>むしろレニー・モントーヤを描く為に、スペクターを踏み台にしているような…。
むう、遂に復讐の精霊をもステップにしよるか。やるなルッカ。

>こう、いつも盛り上がらないまま、なんとなく終わるので切ろうかな?とか思うのですが、ヴィクセン好きなんでなんとなく切れません(涙)
共に付き合い続けましょう(涙)

>誇大妄想系のヴィランも生きにくいご時世になっちまったもんだぜ!とか思いました。
「単にあたまがおかしい」の一点突破じゃ物足りなくて、プラスαを求められてる時代なんでしょうなぁ。単にシリアルキラーにしちゃうよりは、も少しマシな処置を希望したいトコではありますが。

>『ドゥーム・パトロール』を読んでると、徐々に壊れていく過程が分かるような気がするっす。
確かに。
まぁ、編集者から「もっとあたまをおかしくしても

>Humanfly
>「クリスパス・アレン」をカッコ良く描くために「スペクター」を踏み台にした、というのならそうだったかも。
なるほど。
ま、ここで他の方の感想を聞いてばかりなのもアレなんで、自分で確認してみます。
そしてここで再びグチを<って、最初から駄目と決めつけるな、俺。

考えてみれば、「ハル・ジョーダンがスペクターに」っていう、よく考えたらデタラメなアイデアが通った時点で、近年のスペクターというキャラクターの扱いは、割と微妙なことになってますな。
いっそ、マダム・ザナドゥーとかみたいに、ヴァーティゴ送りにした方が本来のキャラクター性を取り戻せるのかしら、とか思ってみたり。

*

いかん、ロヒキアさんへのレスで1箇所コピペをミスった。
↓コレが正式なレスー。

>『ドゥーム・パトロール』を読んでると、徐々に壊れていく過程が分かるような気がするっす。
確かに。
まぁ、編集者から「もっとあたまをおかしくしても いいよ」とかいわれて、徐々にタガを外してってるんだろうな、とか思いつつ。

*

あっ!地味にボーンズ長官がぶっ殺されてるのが泣けました!>FC
でもボーンズ長官だから本当は生きてるかもしれない!
それどころかボーンズ長官じゃないかもしれない!

*

> スペクターという依代ありきのキャラ

最初のホストであるコリガンの場合、“悪への飽くなき戦い”という「刑事」としての側面が非常に「スペクター」という存在に合致していたと思うので、正直ハル・ジョーダンのスペクターには抵抗ありました。でも、自分の周りだと、あの「スペクター」はアレはアレでアリって人が多かったんですよね。

クリスパス・アレンも、そういう面で活かしてほしいとは思ってるのですよ。出来ればルッカ以外で!

*

>Captain Yさん
>あっ!地味にボーンズ長官がぶっ殺されてるのが泣けました!>FC
コマの隅っこで地味に死んでるキャラはクロスオーバーの華ですな
まぁ、人も通わぬ山奥に咲いた紅葉みたいな華ですが

……どうでもいいですが、ボーンズさんは骸骨じゃなくて、「皮膚と内臓が透明な人」だって設定、最近割と忘れられてる気が……

>ロヒキアさん
>クリスパス・アレンも、そういう面で活かしてほしいとは思ってるのですよ。出来ればルッカ以外で!
ブッチャケ、ルッカの書いてない『クライシス・アフターマス』のスペクターのミニシリーズは佳作だったんで、あのライターの人に続けて頂ければ……。

っつーか、ルッカとかスターリンとか悪い意味で作家性を世界観より優先させる上、他の作家に睨みをきかせられる立場の作家が、好き勝手にやれる体制を作ってるDCの編集者の(以下長いので略)

*

2年近く前の記事にアメコミとは関係ないコメントをつける事お許し下さい。

>……まさか、プロの物書きが書いた大手コミック出版社の
>それも看板タイトルで、この全てを兼ね備えたソレを
>読まされるとは思ってなかったよ!
ジャンル違いですが、その全てを兼ね備えた『スーパーロボット大戦α』が好評を博した事を考えると「やりようにもよるんだな」と考えさせられます。

*

>オレンジフードさま
過去のエントリを読んでいただきましてありがとうございます。

ただ、個人的には『スパロボ』の評価って
システムとか戦闘アニメとかユニットの性能の再現とかが重視されてる一方、
「シナリオ」ってあんまり重要視されてないと思うのですよ。

シナリオを語る時でも、原作アニメの再現とかのコンティニュィティ的な
語りに終始してて、ストーリーそれ自体の良しあしとかが語られることって少ないようですし。

その点でアメリカン・コミックスとは同じベクトルで語れないのでは、と思います。

(スれっからしのロボアニメ好きのオッサンの印象論ではありますが)

*

>ルッカとかスターリンとか悪い意味で作家性を世界観より優先させる上、他の作家に睨みをきかせられる立場の作家

今更ですがジム・スターリンの某サノスなんかは典型的なメアリー・スーですわな
ギフェンせんせーが書いてもサノスが優遇されてしまう辺り、そんなにスターリンって権力ある作家なんでしょうかねぇ?
一応「サーシャたんとは違って他のライターにも受け入れられたキャラなんだよ!」って可能性も、あるかも知れませんが

*

スターリンにとってのサノスはメアリー・スーの定義には
あまり当てはまらないような……
どちらかというと、近年の永井 豪がなにかってぇとデビルマンに
帰結させちゃうような、「どうしょうもなく作者がお気に入りにしちゃってる」
キャラじゃないかという印象です。
他の作家にもいい扱いをさせてもらえるのは、デビュー以来堅実に積み上げてきた
実績によるものじゃないかと。

(カービィ好きなんでどうもスターリンには厳しいのですが
 サノっさんは「憎めない人」枠に入れてる者の意見でした)

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