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●狼男だよ、なハナシ。

2009.02.28 Sat

▼またwikipediaからのウケウリですまんが:

 なんとなく読んでた英語版Wikipediaの、マーヴ・ウルフマンの項に書かれてたエピソードが面白かったので適当に訳しつつ噛み砕いて紹介してみるという、毎度なソレ。

・どうでも良いトリビア:ライターのマーヴ・ウルフマンは、その名字がコミックス・コードの検閲に引っかかりそうになったことがある。

 マーヴ・ウルフマンといえば、『ニュー・ティーン・タイタンズ』や『クライシス・オン・インフィナイト・アーシズ』等のライティングで、1980年代のDCコミックスを代表する作家だ。

 彼の名字「ウルフマン<Wolfman>」というのは本名であり、ペンネームではない。多分、彼の祖先が毛深かったのだろう(ウソ)。

 ウルフマンは1960年末からDCコミックスでインターンとして働きだし、やがてコミックのライターとしてデビューした。

 当時のウルフマンは『ティーン・タイタンズ』などのヒーローものに加え、怪奇コミック『ハウス・オブ・シークレッツ』誌などにも作品を提供していった。

 さて、この当時の『ハウス・オブ・シークレッツ』等のDCの怪奇コミックは、基本的に1冊の本に3、4本の短編が収録されており、巻頭そして各短編のオープニングには“ホスト役”のキャラクターが現れ、読者に向かって「ようこそ秘密の館へ。さて、これから始まる物語は……」といった具合に、イントロを行うというのが基本スタイルだった(日本のTVドラマ『世にも奇妙な物語』のタモリの役回り、といえばわかるだろうか。若者はわかりませんか)。

 さて、1970年頃、『ハウス・オブ・シークレッツ』のとある号のイントロページのライターを担当することになったDCの若手(当時)ライター、ゲリー・コンウェイは、ウルフマン担当の短編の前に挿入されるイントロ部のセリフに、作者の名前を忍び込ませた。

「これから始まる話は、僕が昔々にさまよえる狼男(ウルフマン)から聞いた話なんだけど……」といった具合に。

 が、このセリフが、コミックス・コード・オーソリティ(CCA)による検閲の段階で問題になった。

 なぜなら当時のコミックス・コード(コミックス・コード・オーソリティの定めた自主検閲コード)では、「作中で狼男を描写してはいけない」というザックリとした要項があり(正確には「歩く死体、吸血鬼殺、吸血鬼、喰人鬼、食人嗜好、狼男等の描写や、それらを想起させるものは禁ずる<Scenes dealing with, or instruments associated with walking dead, torture vampires and vampirism, ghouls, cannibalism, and werewolfism are prohibited.>」)、クダンのセリフがこの要項に引っかかったのだった。実に杓子定規なことだが。

 このセリフを削除するよう通達したCCAに対し、コンウェイと担当編集者らは、セリフで言及されている「ウルフマン」が、実在の人物の名字にひっかけたものだと訴えた。最終的に、短編の冒頭にマーヴ・ウルフマンの名前をクレジットすることで(クダンのセリフの指すものを明らかにすることで)セリフを削除せずに済んだ。

 ちなみに、当時のDCの怪奇ものコミックにおいては、伝統的に各作家の名前を表記しないこととなっていた(理由は知らぬ)。が、ウルフマンがこの件でクレジット表記されたのをきっかけに、他の作家もクレジットの記載を求め、以降の怪奇コミックでは、(ヒーローものコミックなどと同様に)巻頭にクレジットを表記するようになった。


 また、この1件のせいかどうかは知らないが、1971年度に改訂されたコミックス・コードでは、例の「「歩く死体、吸血鬼殺し、吸血鬼、喰人鬼、食人嗜好、狼男等の描写は禁止」の要項は、単に「歩く死体や拷問の描写は禁止<Scenes dealing with, or instruments associated with walking dead or torture shall not be used.>」と手短になった。

 また狼男らに関しては、「吸血鬼、喰人鬼、狼男に関しては、『フランケンシュタイン』、『ドラキュラ』と言った古典、或いは、著作が世界中の学校で読まれている、エドガー・アラン・ポーや、サキ、コナン・ドイルその他の、著名な作家によって書かれた程度の高い文学作品のように、古式伝統に則った扱われ方をする場合、これを許可する<Vampires, ghouls and werewolves shall be permitted to be used when handled in the classic tradition such as Frankenstein, Dracula and other high calibre literary works written by Edgar Allen Poe, Saki (H.H. Munro), Conan Doyle and other respected authors whose works are read in schools throughout the world.>」という具合な長たらしい文言が加えられ、事実上解禁された。

●参考:クダンの事件の顛末と『ハウス・オブ・シークレット』の該当号のスキャニング画像を載っけてるページ
  
  
・ウルフマンの怪奇コミックの代表作『トゥーム・オブ・ドラキュラ』単行本


 結構沢山出てるのね(俺が持ってるの、『エッセンシャル』の1巻だけだ)
  
  
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