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●続・アーカイヴスなハナシ。

2009.04.25 Sat

 っつーワケで、今日も「ここを単行本のレビューっぽいブログ」的にしようと試みてた頃に書いたテキスト再利用。

 第2弾にして既に最後のネタだったりする所にオレの飽きっぽさが見えますね。

 本当に、このブログを無軌道なゴッタ煮として走らせたのは正しい判断でした。
  
  
▼『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ・アーカイヴス』 Vol. 9:

Justice League of America - Archives Vol. 09
Justice League of America - Archives, VOL 09 (Archive Editions (Graphic Novels))Various

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 DCコミックスのハードカバーのレーベル「アーカイヴス」より刊行されている『ジャスティスリーグ』全集。

 今のところ最新刊である所の第9巻(編註:このテキストは2006年3月以前に書かれたモンであるが、不幸なことに現在もこの第9巻が最新刊のままである<本当にDCはアーカイヴスを出さなくなったよな)からは、当時のDCの秘蔵っ子(っつーか、チャールトンから移籍してきた編集者ディック・ジョルダーノの秘蔵っ子)、デニス・オニールが『ジャスティスリーグ』誌の新ライターに就任している。

※パイロット版から一貫して『ジャスティスリーグ』のライティングを担当してきたガードナー・フォックスは、第8巻収録分まででライターを降板。

 オニール的には、この時期は、伝説の『グリーンランタン/グリーンアロー』を担当する直前で、なんとかDCで己の立ち位置を確保しようと気炎を吐いてた時期(だと思う)。それ故、本作のシナリオには、なんというか荒々しい勢いが横溢してて、実に面白い。

 デビューしたてのヒーローが、人気取りのために、偶然出会った善良な異星人を騙してジャスティスリーグと戦わせる話とか、自分探しの心のスキを突かれてリーグの壊滅に荷担しちゃうスナッパー・カー(ジャスティスリーグのマスコットの人ね)の話とか、フォックス期の王道なつくりとは違った、どこかにヒネリを入れたお話が面白い。

 中でも、従業員の誰もが、どんな製品を生み出してるか知らない癖に、公害は十人前にまき散らしてる化学工場の謎を探る話なんてのは、その後の『グリーンランタン』で扱う社会派ネタの片鱗も見える。

 ただし、「今時の若者」だの「公害」だのといった現代的なテーマを作品に取り込んだ反面、従来のジャスティスリーグが持っていた「おおらかなSF」成分は減少してまして、単に荒唐無稽なホラ話を「SFでしょ?」面してたりするのは、ガードナー・フォックスからの流れで読むと、ちょいと痛し痒しかな、と。

 こう、「人々のモラルを測定する機械が悪人に改良され、人々のモラルをコントロールする機械に!」とか、「人々の深層心理を読みとる機械が、謎の放射線の影響で深層心理を実体化させてしまった!」とかね。なんだろうこの、パルプSF臭さ。

 フォックスだったら、もう一歩、読者を納得させる(あるいはケムに巻く)理屈を説いて、その手のガジェットに説得力を与えるんだろなぁ、とか思いつつ。
 オニール的には、「そんな些末なディテールはどうでも良い」とばかりに話を進めてるので、コレはこういう作風として飲み込んぢまう方が、まぁベターでしょう。

 っつーか、この『ジャスティスリーグ』の後で、オニールが『グリーンランタン』を担当するんですが、その際、同誌をSFコミックから社会派な作風に大転換さしたのは、元々ジャーナリストだったオニールが、そういう物を書きたかったってのが、大きな動機だったんだろうけど、「SFを書けなかった」というのも根っこにはあったんじゃねぇか、と、この辺の作品を見てると思いますな。
  
  
っつーワケで、ジャスティスリーグ・アーカイヴス一覧。
今のトコ全9巻なので、丁度このサイズのボックスで全部紹介できるのぜ(苦笑)。


  
  
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