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●『ウルヴァリン:X-メン ZERO』見たねん、の巻。

2009.09.15 Tue

▼見たよ。

 見たねん。

 歌舞伎町のオールナイトで2回。
  
  
 とりあえず、中盤のカッコいいアクションシーン(ブッチャケ、ラストバトルよりもカッコよくね?)が、全て予告編で使われてたことに愕然とした。

 予告編を作った奴はヘルにフォールしていただきたい。


 ザックリとした感想としては、「“致命的につまらない”という訳でもない。ポイント ポイントで楽しめる要素はある。けれども全ての点に置いて『アイアンマン』を下回ってるかな」という具合で。

(※)昨年来、俺の中でのアメリカン・コミックス原作の映画に対する評価として、「『アイアンマン』より上か、下か」という基準ができてることに気付いた。


 以下、いつもの「ヒーローものコミックが好きで好きでしょうがない野郎」による、偏った感想ですが、当たり前のようにネタバレしてるので、続きを読みたくば「続きを読む」ボタンを。
  
  
  
  
 ……ちなみにオイラ、実は劇場版『X-メン』三部作は見てないので、設定面などで「『X-メン』三部作では言及されてるけど、今作では触れられてない」ものに関しては間違ってるかも知れない、っつーことをあらかじめお断りしておくナリ。

  

 大雑把な概観としては、こう、「政府の陰謀に巻き込まれた主人公が逃亡しつつ逆襲するぜ」な感じのよくあるハナシに、ウルヴァリンの諸設定のミジン切りを振りかけて軽く煮込んだ感じだなぁ、と。

 こう、「政府の秘密計画(    )によって(    )な能力を与えられた主人公は、恋人との(幸福な出会い/悲劇的な別れ)を経て、(    )な因縁を持つライバルとの戦いに勝利し、(    )な計画を秘めていたラスボスと決着をつけました」
 とかいう感じの、「良くあるハリウッド映画」のテンプレートにウルヴァリンの設定を書き込んでった感じというか。
  
  
 その、「病気がちなジェームス坊ちゃん」「父殺しの原罪」「第2次大戦でも活躍した歴戦の戦士」「チームXでクリードと対立」「お姉ちゃんと山奥で同棲」「クリードにお姉ちゃんを殺される」「軍の秘密実験の献体に」「ウェポンXのXは実はローマ数字の10」「記憶の書き換え」「全裸でいた所をジェームス&ヘザー・ハドソン夫妻(本作では何故かお年寄りでしたが)に助けられる」「死んだと思った人が生きてた」等々のウルヴァリンのオリジン(っつーか、X-メン加入前の半生記)を成す諸設定の断片が散りばめられてるんだけどな。

 ……なーんかこう、“ただ散りばめられてるだけ”で、あまり物語に関与してなくね?
  
 その、「物語を面白くするために諸設定を盛り込んでいく」ってより、「諸設定を可能な限り沢山盛り込んでく」こと自体が目的になってる印象を受けた。正直、チームXとウェポンXだけに絞り込んでもよくね?

 あとこう、「ファンのみんなは、設定が言及されるたびにニヤリとしてね」って、制作側にウインクされてるような寒々しさも感じた。

 それとも、ウルヴァリンの設定を無駄に知ってるギークである所の俺視点だから、そう見えちゃってるのかしら。
  
  
 っつーか、ウルヴァリンの諸々の設定を無理に一本化しようとした結果、全部の因縁をストライカーさんが背負い込んでるのはどうなのか。

 チームXの指揮官にしてアダマンチウムの発見者にしてウェポンXの責任者にしてミュータント収監施設の所長にしてその実体はミュータントを憎んでるクルセイダーなラスボスで、対ミュータント用兵器の開発者でしたよストライカーさんは! って、なんだその山盛り加減は。学生街のマズい牛丼屋じゃあるまいし、盛りを多くすりゃいいってモンじゃねぇぞ。

 おかげでストライカーさんのキャラクター像がスジが通ってないと言うか、要所要所で何を考えてるのかがストレートに伝わってこなくて、いまいちストーリーにのめり込めなかった感が。

 割合に「実は嘘でした」「それも嘘でした」なひっくり返しのある映画なのだから、逆にラスボスのストライカーさんの行動は常に分かりやすい方がよくね? と(ひっくり返されても別に面白くないと言う点はこの際、放っておく)。
  
  
 つか、ストーリーの転機が全て「責任者であるストライカーさんが迂闊だったせい」ってのは、どうかと思う。
  
  
##こんなに迂闊なストライカーさん##

・ウルヴァリンがチームXを脱退した原因→指揮官であるストライカーさんが迂闊にもクリード好みの命令を出したから。

・ウルヴァリンが恋人を殺された原因→ストライカーさんが迂闊にもクリードを野放しにしたせい(嘘でしたが)。

・ウルヴァリンがウェポンXを脱走した原因→ストライカーさんが迂闊にもウルヴァリンの聞こえる所でナイショ話をしてたから。

・ていうか、なんの保険もなしにウルヴァリンにアダマンチウムを与えた時点で迂闊にも程がある。ナツくと思ってたのか、奴が。

・ウルヴァリンに秘密基地に乗り込まれた原因→元チームXの面々の口封じをうっかり忘れてたり、うっかりガンビットを逃がしてしまったから。

・ていうかウェポンXも、収容所も、ロクに警備の兵士を置いてないのは迂闊すぎね?(個人的にはウィンザー=スミスの『ウェポンX』のクライマックスみてぇに「無数の警備兵を相手にする暴走状態のウルヴァリン」な絵を期待してたのに……<レーティングの問題もあるかも知れんが)

・ラストで迂闊にウルヴァリンに近づいたら、お姉ちゃんのミュータント能力に囚われました。

・しかも上官殺しの後始末を迂闊にしてたのでMPに捕まりました(ていうか何故あそこで催眠術が解ける?)。

 なんたる迂闊か。
  
  
 あと個人的に一番首をかしげたのは、ウルヴァリンの名字がなぜ「ローガン」なのかが何ら語られてない点。
「記憶を失った後でドッグタグを見たらローガン/ウルヴァリンって書かれてたんで、以降、本名:ローガン、コードネーム:ウルヴァリンを名乗ることになった」的なシーンを描いておきながら、ローガンの名前の由来自体が描かれてないって、おかしくね?

(それとも『X-メン』3部作の方で描かれてるのかしら。<にしても、こっちでも描きゃいいだろ)


 ウェポンXI、ことウェイド・ウィルソンさんは、冒頭でデッドプールさんを意識させる無駄口の叩きップリでしたので、なんとなく「あれはあれで」って感じで、まあ、許すことにしました(正味、ラストバトルでマーク・ウィズ・マウスっぷりを発揮されても困るしね)。半年ぐらいしてフィギュアが投げ売りになったら、映画版のウェポンXIさんも買おうと思う。

 っつーか、ラストバトルの舞台に必然性がなさすぎるのが微妙ー。ラストの大破壊のシーンが描きたくて、そっから逆算してあそこが舞台になった感じというか。ウェイドさんに背を向けて、懸命にエントツを登ってるウルヴァリンさんには失笑を禁じ得ぬ。

 っつーか、エージェント・ゼロとウェイド・ウィルソンはミュータントなのかどうかが劇中で明言されてないのが気持ち悪りぃので何とかして頂きたい。
  
  
 まとめっぽい話としては、「コミック>映画」な価値基準の俺的には、これまでの30年間で生み出された“オイシイ設定”を、他の設定と等価で盛りつけてるだけなのが、死ぬ程もったいない映画だなぁ、と思った。

 その、例えば、この映画でウルヴァリンに興味を持った人間がコミックブックに手を出したとするでしょ。

 でもその人は、『ニュー・X-メン』で、グラント・モリソン渾身の「ウェポンX=ローマ数字の10だったんだよ!」ってチャブダイ返しを読まされて、あの腰砕けとも驚嘆とも付かない「えぇー」とかいう感嘆を漏らすことはできないのですよ?

 あるいは、『ウルヴァリン:オリジン』を読んでも、ジェイマス先生渾身のトリックが既にネタバレされてるですよ?

 それらコミックを読んだ時の「新鮮な驚き」と引き替えに見せられる映画がこれだよ?

 その価値はあると思うですか?
  
  

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タグ:デッドプール アメコミ映画

コメント

*

ウルヴィーとセイバートゥースを兄弟にしてしまったのは案外良かったかな?あと、ライスは原作に近くて良かったです。本当に“部分”で見ると面白いんですけどねー。

*

ヤンデレでツンデレなクリード兄さんはよく見りゃ弟の為に頑張ってる感いっぱいで悪いのは全部ストライカーってのも何だかなぁ。
クリードさんコミックではFC、AOAで人気が出た時に、粗暴だけど子供には優しいナイスガイ、殺人衝動が玉に瑕、な路線に行くかと思いきや、仲間になったと思ったらチームメイト半殺しで脱走する事数回と立位置を変えないイカレヤロー路線の方がステキです、ハイ。

ウェイドはいてもいいけど、ウェポンXIは変わりにミミックにしときゃ良かったんじゃないスカね。

*

>ロヒキアさん
>ウルヴィーとセイバートゥースを兄弟にしてしまったのは案外良かったかな?
>あと、ライスは原作に近くて良かったです。
>本当に“部分”で見ると面白いんですけどねー。
クリード兄貴を初めとする、ウルヴァリン&ストライカー以外の
キャラクターの立て方、アレンジのしかたはいいですよね。
個人的には「過食症でブロブになっちゃった」ってのが、
唐突ではあるけど、なんか理にはかなってて好きでした。

>サントスさん
>ヤンデレでツンデレなクリード兄さんはよく見りゃ弟の為に頑張ってる
今作のクリードさんって、結局お姉ちゃん殺してないし、
ストライカーの命令も一応聞くし、周囲の一般人は巻き込まないしで、
実は案外「いい人」ですよね。
もう少し理不尽で気の違った所を見せてくれても、というのは非常に同意。
ていうか、ウェイドさんもローガンさんも、みんな揃って
気の違った獣になって頂きたかった。

一番理不尽に人殺しをしてたのがエージェント・ゼロこと
マーヴェリックさんってのは、ねぇ。

*通りすがりですみませぬ。

いっその事マーヴルコミックスの諸設定と
ストライカー関連は潔く無視して
映画版オリジナルの設定を打ち込んで
アダマンチウム注入以前のローガン時代だけ
やっていた方が良かったのではなかろうかと……
バネ足ジャックの正体はローガンです
とか
実はジェボーダンの獣はローガンでした
でも良いから此の際。

それだと原作ファンが色々嫌になるかもしれないけど其れは其れで。

*

>葬流者さん
>映画版オリジナルの設定を打ち込んで
>アダマンチウム注入以前のローガン時代だけ
>やっていた方が良かったのではなかろうかと……
ソレは俺も見たいかもしれんのですが、多分、一般の人が
ウルヴァリンの映画に求めてるモノとは大幅にずれる気が……。

こう、映画版『ウォッチメン』みたいに、オープニングで
150年間のローガンさんとクリードさんの遍歴みたいなものを、
簡潔かつ充分な情報を盛り込みつつ見せてくれてたらなぁ、
とか思い返したりしてますが。

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