Homeスポンサー広告アメコミ講座風>●DC講座Re:フェイトと呼ばれた者たち・その2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●DC講座Re:フェイトと呼ばれた者たち・その2

2010.03.08 Mon

▼前口上:

 そーいうわけで、続きー(ナゲヤリ)。

  
  
▼フェイトA(ジャレッド・スティーブンス)

・オリジン:ゼロ・アワー事件の後、ナブの兜・アヌビスの護符・運命の外套の3種のフェイトの呪具はネルソン夫妻の支配から離れる。次空間を超えた呪具はナブの墳墓にて実体化し、盗掘家のジャレッド・スティーブンスによって見いだされる。
 直後、ネルソン夫妻はフェイトの塔(時空間の狭間に存在する塔で、時にマサチューセッツ州セイラムに顕現する。ドクター・フェイトの称号を受け継いだものの拠点)にジャレッドを召還し、呪具を取り戻そうとする。が、フェイトの呪具を求める謎の教団キングダムの配下が乱入し、夫妻は殺害される。この時ジャレッドは、右手にアヌビスの護符を握り配下に殴りかかるが、護符は彼の右手ごと砕かれてしまう。護符のエネルギーの暴発により、かろうじて怪物を退けたジャレッドは、引き裂いた運命の外套を包帯がわりに右腕の傷に巻く[Fate #0: 1994/10]。
 程なくして復活したナブは、ジャレッドをケント同様、自身の依代にしようと試みるが、ジャレッドは拒否。ジャレッドの右腕と一体化したアヌビスの護符のために彼に手を出せないナブは、不承不承彼を放す。
 その後、ナブの兜はナイフとアンク状の投げナイフに変異(元々ナイフの使い手のジャレッドが使いやすいよう)。彼はフェイトとして混沌の勢力と戦うこととなる[Fate #1: 1994/11]。

・能力:暫定的な魔力の行使。ジャレッド自身は魔術師としての訓練を全く受けていないため、物質変換などの高度な魔術は行使できない。主にナイフやアンクを媒介に魔力を発動させる。

・備考:フェイトは『ゼロ・アワー』直後に開始された『フェイト』オンゴーイング・シリーズの主役。『クライシス』で代替わりさせたはずが、気付けばまた初代に戻ってるドクター・フェイトを、再び代替わりさせようと試みた……んだと思う。
『フェイト』の連載は約2年程継続(#0-22 [1994/10-1996/9]の全23号)。
『ゼロ・アワー』イベントを契機に創刊された新世代ヒーローのオンゴーイング・シリーズは、ぶっちゃけジェームズ・ロビンソンの『スターマン』以外は短命に終わったのだが(※記憶で書いているので「あれは長命だったじゃねぇか!」とかいうツッコミ歓迎)、その中でも『フェイト』はもった方だと思う。

・余談:そういや、『フェイト』のオンゴーイング・シリーズが出てる時期にアマルガム・コミックスから『ドクター・ストレンジフェイト』が出てるけど[1996/4]、面倒なのでパス。
  
  
▼ドクター・フェイト(1)E(ケント・ネルソン+ナブ)

・オリジン:上記の『フェイト』シリーズの最終エピソードにて、ユージン&ウェンディ夫妻(前回参照。ドクター・フェイト(2)が転生した肉体な)に、死んだネルソン夫妻の魂が乗り移り、さらにユージン(ケント)とその娘ライナ(ナブ)が、かつてケントが使用していたハーフ・ヘルムを媒介に合体し、ドクター・フェイトとして再生する。
 ナブに支配されたこの新ドクター・フェイトは、真の力を取り戻すためにフェイトを襲撃する。が、折しもフェイトは謎の存在ファラオ、それに復活したティフォンと戦っており、大混戦となる。最終的にティフォンと共闘したフェイトは、新ドクター・フェイトを倒す[Fate #20-21: 1996/7-8]。
 この後、突如現われた秩序、混沌の大公らによって「私欲に堕した」との裁きを受けたナブは秩序の大公の資格を剥奪され、混沌の大公にされる(そんなすんなり転職できるものなのか)。また現世をさまよっていたネルソン夫妻は、スペクターが召還した大天使ミカエルの祝福を受け、昇天する[Fate #22: 1996/9]。

・備考:『フェイト』最終エピソードに登場した、ドクター・フェイトのバリエーション。デマティスの『ドクター・フェイト』の設定を再利用しつつ、フェイトvs.オリジナル・ドクター・フェイトという夢の対戦実現という、かなり燃えるシチュエーションなのだが、諸事情により、現在では「なかったこと」になっている模様(後述)。

・余談:ナブとケントの合体した存在ってことで、一応、ドクター・フェイトに含めたけど、この人、劇中でドクター・フェイトって名乗ってたっけ(うろ覚え)。
 追記:アメコマー菅野さんにより、劇中のモノローグで「ドクター・フェイト」と記載されてたことが確認されました。なのでこのバージョンもドクター・フェイト(1)の1バリエーションであります。
  
  
▼フェイトB(ジャレッド・スティーブンス)

・オリジン:ゼロ・アワー事件のさなか、エクスタントによって魔力を奪われたネルソン夫妻はフェイトへの変身能力を失う。それから3月と7日と16時間後、ナブの寺院に盗掘に訪れたジャレッド・スティーブンスは、幽霊のような姿のケント・ネルソンと遭遇する。
 ケントはジャレッドを寺院に導き、発狂したインザの傍らに置かれたフェイトの呪具を示す。呪具に触れたジャレッドは、いずこかの領域に転送され、秩序の大公ナブと遭遇する。
 ジャレッドを次代のドクター・フェイトにしようとするナブだが、ジャレッドは拒否し、ナブの寺院に戻される。と、呪具の内、兜と護符はいつのまにかナイフとアンクに変化していた。
 呪具がジャレッドに託されたことでナブのくびきから解放されたネルソン夫妻は、閃光と共に消失。ジャレッドは呪具を集め、寺院を去ろうとする。が、そこへナブと混沌の大公が現われ、それぞれジャレッドを己の配下にしようと争う。ジャレッドの半身は混沌、もう半身は秩序に犯されるが、ジャレッドはどちらの勢力につくのも拒む。やがて寺院は爆発。右腕に重傷を負ったジャレッドは、外套を包帯がわりに腕に巻く。こうしてジャレッド・スティーブンスはフェイトとなり、秩序、混沌いずれにも属さぬ、均衡のエージェントとして活動することになる。

・能力:まあ、フェイトと同じ。

・備考:『フェイト』オンゴーイング・シリーズ終了から数ヶ月後、新タイトル『ブック・オブ・フェイト』[1997/2]が創刊される。同誌は、『スケア・タクティクス』『チャレンジャーズ・オブ・ジ・アンノウン』『ナイトフォース』といったオカルト系タイトルと共に「ウィアードバース<Weirdoverse>」というレーベルを構成していた――まあ、長らく不遇だったオカルト系のコミックを復権させよう、ってな試みですな(同時期にはSF系のタイトルの復権を目指したレーベル「ヘリックス<Helix>」もやってましたね)。
 で、この『ブック・オブ・フェイト』の創刊号にて、フェイトのオリジンは上記のような具合に全面改定される。でもってオリジンが改定されたことにより、『フェイト』オンゴーイング・シリーズの展開は、割とウヤムヤにされる。
 やがて『ブック・オブ・フェイト』は1年で終了(#1-12: 1997/2-1998/1)。ウィアードバースの他のタイトルも、やはり1年かそこらで力尽きる(ついでにいえば「ヘリックス」の方も、『トランスメトロポリタン』以外はいずれも1年程度で終わりましたが)。
 ギフェン自らがアートも担当した『ブック・オブ・フェイト』最終回のナゲヤリっぷり――フェイトがロボとバーで延々と酒を飲んでるだけ――は一見の価値あり。


▼ドクター・フェイト(4)(ヘクター・ホール+ナブ)

JSA: Justice Be Done - Book 1
JSA: Justice Be Done - Book 1 (Justice Society of America (Numbered))
DC Comics 2000-04-01
売り上げランキング : 285452


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


・オリジン:混沌の大公の1柱である魔導師モードルーは、ドクター・フェイトの力を求め、フェイトことジャレッド・スティーブンスを殺害する[JSA #1: 1999/8]。結果、ジャレッドの支配を離れたフェイトの呪具は、再び元の兜・アミュレット・マントの姿に戻る。続いてモードルーは、次代のドクター・フェイトになるべき運命を持って生まれた赤子を捜し出し、その力を奪おうと試みる。
 が、このモードルーの計画は、再生したJSAによって防がれ、赤子はナブの魔力によって急速に成長を遂げる。しかもその赤子は、JSAとゆかりの深いヘクター・ホールが輪廻転生した存在であった。かくて、再び現世に降臨したドクター・フェイトは、JSAに参加し、悪と戦っていくのだった。

・能力:魔力の投射。へクターは魔導師としてはまだ未熟だが、ナブの兜の中の秩序の大公ナブの加護を受けることにより、相応に高度な魔術を操る。

・備考:ゼロ・アワーのスピンオフとして創刊されたジェームズ・ロビンソンの『スターマン』オンゴーイング・シリーズは、当時巻き起こっていた「王道もののヒーローものコミック再評価」なブームにも乗り、望外のヒットとなる。
 このヒットは同時に、『スターマン』にてリスペクトされたDCのゴールデンエイジ期のヒーローの再評価にもつながる(ゼロ・アワーは、JSAの面々を一線から引かせて、フェイトや新スターマンら、新世代のヒーローを送り出そうという意図もあったのだが、まるっきり逆の結果を残したことになる)。
 そんなわけで1999年、『JLA』へのJSAのゲスト出演[JLA #28-31: 1999/4-7]や、イベント「ジャスティスソサエティ・リターンズ!」[1999/8]といった露出を経て、新生『JSA』オンゴーイング・シリーズが創刊される運びとなる(あとジェフ・ジョーンズのデビュー作『スターズ&ストライプ』も『JSA』に先駆けて創刊されてますね)。
 で、この最初のエピソードにて、ドクター・フェイトが新生することとなる(※フェイト/ジャレッド・スティーブンスはあくまで「フェイト」というヒーローであって、「ドクター・フェイトの○代目」としてカウントされるわけではない点を、今更だが指摘しておく)。
『JSA』の創刊当初のライターは、ジェームズ・ロビンソン&デヴィッド・ゴイヤー。ロビンソンは、なんつーか、新規タイトルの第1話で「景気づけにマイナーキャラを殺す」というイヤなクセがあり、『JSA』ではフェイト/ジャレッド・スティーブンスに白羽の矢が当たる……。
 なお、『JSA』創刊号に登場したフェイトのコスチュームは、何故か『ブック・オブ・フェイト』版ではなく『フェイト』版だったりする。ただし、『JSA』の作中にて、「ネルソン夫妻がアヌビスのアミュレットの中に住んでいる」「ナブが秩序の大公として登場」といった事柄が描写されており、このことから『フェイト』のラスト・エピソードの「ネルソン夫妻昇天」「ナブ、混沌の大公に転身」の展開は「なかったこと」になった模様。

・備考2:ヘクター・ホールは、ゴールデン・エイジ・ホークマン&ホークガールことカーター&シーラ・ホール夫妻の1人息子。この人とその周辺の歴史を語るとすげぇ長くなるのですが、語る。
 大学へ進学したヘクターはエヌス・メタル(着用者が意志の力で重力を制御できるようになる神秘の鉱石で、ホークマンらの飛行能力の源)を用いたパワードスーツを開発し、ヒーロー・シルバースカラベとしてデビュー。
 一方で、同世代の仲間たち(いずれもゴールデンエイジのヒーローとゆかりが深い)と共にJSAへの加入を志願するが、すげなく断られる。これを受けて独自のヒーローチーム・インフィニティ・インクを結成する[Infinity, Inc. #1: 1984/3]。
 インフィニティ・インクとして活動するかたわら、ヘクターは幼なじみであり、チームメイトのフューリー(リタ・トレヴァー。旧設定ではゴールデン・エイジ・ワンダーウーマンの娘。現設定ではワンダーウーマン(3)ことヒッポリタ女王の義理の娘っぽい人の娘)と恋仲になり、婚約する[Infinity, Inc. #16: 1985/6]。
 が、ホークマンの仇敵ハス・セトの呪いに支配されたシルバースカラベは、インフィニティ・インクと交戦し、死亡する[Infinity, Inc. #44: 1987/11]。
 しかし、彼の魂はいかでか異世界ドリーム・ディメンジョンに引き込まれ、そこにて死亡していた2代目サンドマンの肉体に憑依。3代目サンドマンとして活動することとなる。ドリーム・ディメンジョンの住人となったサンドマンは、現世には1日に1時間しかとどまれず、ヘクターはその時間を、婚約者のリタとの逢瀬に利用する。やがて、インフィニティ・インクの面々は、ヘクターの現状を知り、最終的にリタが現世での生活を放棄し、ドリーム・ディメンジョンに住むことになる[Infinity, Inc. #49-50: 1988/4-5]。
 ……が、実はヘクターは夢界(ドリーミング)の妖魔ブルートとグロブによって、王なき夢界を支配するための道具として利用されていたのであり、サンドマンが守護するドリーム・ディメンジョンは偽りの世界に過ぎなかった。
 やがて夢界の本来の王モルフェウス(ドリーム)は、永きにわたる幽閉より解放され、夢界に帰還する。夢を操る呪具と、夢界の支配を取り戻していく過程で、モルフェウスはヘクターを打ち倒す。この結果、現世に帰還したリタは、モルフェウスをヘクターの仇として憎むようになる(実際には、ヘクターは3代目サンドマンとなった時点で死亡しており、モルフェウスは彼の魂を解放したに過ぎぬのだが)[Sandman (vol. 2) #12: 1989/12]。
 モルフェウスの兄弟であるデスによって、ヘクターの魂は死後の世界へ送られた……はずだったが、運命の気まぐれによって、彼は再び現世に転生することとなる。

・備考3:その後リタは、ヘクターの子を出産。モルフェウスにより赤子はダニエルと名付けられる[Sandman (vol. 2) #22: 1991/1]。
 が、程なくしてダニエルは、欺瞞の神ロキによって連れ去られる。ダニエルを連れ去ったのがモルフェウスだと思いこんだリタは、かつて彼女に力を与えたフューリーズ(エリニュスとも)の加護を得て、夢界に侵攻。ついにはモルフェウスを討ち果たす。
 しかし、自身が倒れることを予期していたモルフェウスは、ダニエルに自身の力を託しており、彼の終焉をもってダニエルが新たなドリームとなる[Sandman (vol. 2) #57-69: 1994/7-1995/7]。
 その後、現世に帰還したリタは、いつの間にやらフェイトのアミュレットの中に封じられる。後に彼女は、ドクター・フェイト(ヘクター)によってアミュレットから解放されるが、意識不明のまま眠り続ける[JSA #58, Hawkman (vol. 4) #25: 2004/4]。

・備考4:後の『インフィニット・クライシス』のさなか、ヘクター・ホールは暴走するスペクターと交戦。この結果、ヘクターはフェイトの呪具を失った状態で、意識のないリタと共に地獄の辺境にある雪山へと送られる。
 やがてヘクターが意識を失うと共に目を覚ましたリタは、息子ダニエル(ドリーム)の提示した救済にすがり、現世での生活を放棄し、夢界にて生きることを選択する。ヘクター(の魂)を抱き上げたリタ(の魂)は、ダニエルの開けた扉をくぐり、彼方へと消える一方、彼らの肉体は現世に残される(<つまり、上記の事柄は、リタが死ぬ前に見た幻視というイヤな解釈もできる)[JSA #80: 2006/2]。

・備考4:ヘクターさんはミニシリーズを1回獲得するものの、さして人気が得られなかったようで、上記のように『JSA』誌上で退場(しかもメインのストーリーラインではなく、サブのストーリーとして、他のメンバーと全く絡まない形で)。個人的にはちょっとションボリ。
  
  
▼ナブ

・おなじみ、秩序の大公。ヘクターがドクター・フェイトだった頃は、一時的に彼の精神を支配したり、「リタは死んだからあきらめようぜ!」とかウソをついたりしてた。
 スペクターによってヘクターから引きはがされたのを受け、ナブはしばしの間、“よりしろ”となる肉体なしに、兜・アミュレット・マントだけの状態で活動。3たび復活したモードルーを、JSAと共に倒している[JSA #80: 2006/2]。
 この後、ナブはスペクターと再戦するも、スペクターによって致命傷を負わされる。
 ナブの死により、魔術の第9世代<Ninth Age of Magic>は終わり、 第10世代<Tenth Age>が始まる。
 ナブの兜はデテクティブ・チンプに託されるが、チンプは兜をキャプテン・マーベルに渡し(兜が頭に入らなかったのだ)、マーベルはそれを宇宙の彼方に放り投げ、兜を“運命”の導きに任せる。

・備考:こいつはナブ単独の状態ですので、ドクター・フェイトの○代目としてはカウントせず。


▼「ヘルメット・オブ・フェイト」

The Helmet of Fate
The Helmet of Fate
DC Comics 2007-10-03
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


・『インフィニット・クライシス』から1年後、フェイトの兜はラルフ・ディブニーさんの手に渡ったかに見えたが、実はこの兜は偽物であった(詳細は『52』を読もう)。

・本物の兜は、宇宙空間をさすらったあげく地球に戻り(なぜか宇宙をさまよううちにハーフ・ヘルム型に変異)、イベント「ザ・ヘルメット・オブ・フェイト」にて、様々な人物の手に渡るのだった。

・備考:この「ザ・ヘルメット・オブ・フェイト」は
 『ザ・ヘルメット・オブ・フェイト:デテクティブ・チンプ』[2007/1]
 『ザ・ヘルメット・オブ・フェイト:アイビス・ジ・インビンシブル』[2007/1]
 『ザ・ヘルメット・オブ・フェイト:サーゴン・ザ・ソーサラー』[2007/2]
 『ザ・ヘルメット・オブ・フェイト:ザウリエル』[2007/2]
 『ザ・ヘルメット・オブ・フェイト:ブラックアリス』[2007/3]
 という、隔週ペースで刊行された5冊のワンショット(1冊だけ刊行される特別号のこと。基本的にはボリュームが多めで、読み切りのことが多い)にて展開された。
 それぞれの物語は、まあ、タイトルになっているキャラクターの元に「フェイトの兜」が転がり込んだり、あるいはその敵などの手に兜が渡ったりして、なんやかやして結局は兜を手放すぜ、とかいう具合なお話。

・作中ではデテクティブ・チンプ(なぜかこの時は兜を被れた)がドクター・フェイトのコスチュームを身に着けて短期間活躍したり、ブラックアリスがヘルメットを被ったりしてますが、こいつらはドクター・フェイトの○代目とはカウントしない模様。
  
  
▼ドクター・フェイト(5)(ケント・V.ネルソン)

Dr. Fate: Countdown to Mystery
Dr. Fate: Countdown to Mystery
DC Comics 2008-09-09
売り上げランキング : 378097


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


・オリジン:転々と所持者の変わっていったフェイトの兜は、運命の導きによってケント・ネルソンの甥の息子にあたる、ドクター・ケント・V.ネルソンの手に渡る。
 ネルソンは元々はそれなりに優れた精神科医だったが、浮気が元で妻と不仲になり、あげく、彼の担当患者が正気を失い車で十数名をひき殺すという事件を起こし、わずか数ヶ月で路上生活者にまで身を持ち崩していた。
 わずかな金のために、殴られるところをビデオに撮られたネルソンは、金を取られたあげくゴミ箱に叩き込まれる。が、そこにてケントは偶然にフェイトの兜を手にする。
 何気なしに兜をかぶり、その内に蓄えられていたドクター・フェイトの歴史を知ったケントは、当初は兜を質屋に入れたり、兜を被ってカジノで小銭を稼いだりしつつも、やがて現れた妖魔ネガルとの戦いを経て、ドクター・フェイトとしての運命を受け入れる[Countdown To Mystery #1-8: 2007/11-2008/7]。

・能力:魔力の行使。フェイトの兜の中にはすでにナブはいないが、兜の中に残された魔力と知識によって、広範な魔術を操ることが可能。
 ちなみにフェイトの兜は普段はハーフ・ヘルムの形状だが、いざという時には、フルヘルムに変形して、それと同時にケントの身体がドクター・フェイトのコスチューム、マントに包まれる。日本の変身ヒーローぽくって、なかなかカッコよい。あ、ちなみにハーフ・ヘルムの状態でもそれなりに魔法を使用することは可能。

・備考:一応、現行のドクター・フェイト。元々は「ザ・ヘルメット・オブ・フェイト」の後、スティーブ・ガーバー作の『ドクター・フェイト』新オンゴーイングシリーズが始動する予定だったのだが、ガーバーの体調不良のために、新シリーズは取りやめとなり、代わりに『カウントダウン・トゥ・ミステリー』全8号ミニシリーズにて、「エクリプソ」とのカップリングで掲載されることとなる。
 が、第7号までのシナリオを書いた時点で、ガーバーは亡くなり、物語はケントと友人マディが妖魔ネガルの領域に引き込まれたところで未完となる。
 そこでDCは、ガーバーが生前親しくしていた4人のライター(アダム・ビーチェン<Adam Beechen>、マーク・エバニアー<Mark Evanier>、マーク・ウェイド<Mark Waid>、ガイル・シモーネ<Gail Simone>)を招き、それぞれに「ガーバーならこのように決着をつけるだろう」というエンディングを書かせ、それを各4ページでコミック化したものを、『カウントダウン・トゥ・ミステリー』第8号に掲載する、というやり方でこの物語を完結させる。
 各作家のエンディングは、「ケントがネガルに勝利し、マディ、インザ(※物語の中盤で登場した少女。インザ・ネルソンと同名なのは“運命”の導きか?)と共に現世に帰還する」という流れはおおよそ共通しているものの、ケントがネガルに勝利する方法や、インザの復活の経緯(※インザは初登場回のラストで、ネガルに唐突に液体に変えられ死亡? していた)などが大きく異なっている。
 ちなみに、その後、ドクター・フェイト(5)は、ミニシリーズ『レイン・イン・ヘル』や『ジャスティスソサエティ・オブ・アメリカ』誌に登場しているが、上記の4つのエンディングの内、どのエンディングが「正しい」かは明言されていない。
 個人的には、この「どれが正規のエンディングなのか明言されていない」状態というのは、非常に居心地が悪いので、どれかに決定して欲しいのだが、まあ、そういうワケにも行かないのだろう。


 以上。
  
  
関連記事

タグ:アメコミ講座

コメント

*

>この人、劇中でドクター・フェイトって名乗ってたっけ
FATE #21のモノローグでTHAT'S NABU, A.K.A. DR. FATE.と言われてました。
FATEの最終3話、敵が3人も出て大混戦ですが、味方もチャーネリーに加えてセンチネルが参戦、さらにインザやファントム・ストレンジャー等が惜しみなく登場して盛り上がり、好きな最終回です。もちろんBOOK OF FATEのラストも大好きですが。

*

>アメコマー菅野さん
ご指摘、どうもありがとうございます。
『フェイト』とかは、現在原本が手元になくて、割と記憶や海外のwikiあたりを頼りにブラッシュアップしておりますので、割合、記述があやふやで申し訳ないです。
一応、今度実家に帰ったら「ハンズ・オブ・フェイト」だけでも読み返すかな……。

『フェイト』は、まあ、1990年代のアレなテイストが山盛りな作品ではありますが、シナリオは割合にしっかりしてて、割合「面白い」&「おしい」タイトルだったりしますね(記憶を美化してるだけかもしれませんが)。
もう2年程早く出てれば、案外、今も生き残れてたかも……いや、時代の趨勢がロビンソンに移った時点で、退場は運命だったか……。

『ブック・オブ・フェイト』は、まあ、ギフェンの作品なんで人を選びますが(苦笑)。

コメント投稿

Private

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ironjoe.blog7.fc2.com/tb.php/290-b8d537a4
この記事にトラックバックする(FC2ユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。