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●在庫整理、な日々。

2010.04.08 Thu

▼こないだ読んだアメコミ:

 こう、適当に綴ってたけど、完成してなかったテキストを、適当に完成させてエントリにしてしまうぜという、いつものやつ。

 今回は、「今日読んだアメコミ」カテゴリのテキストで。
  
  
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・『スターマン・オムニバス』

 ジェームス・ロビンソンの名作シリーズ『スターマン』をハードカバーで1巻から収録してくぜ、という感じな単行本。

 今回の第1巻では、『スターマン(vol. 2)』の第0号と第1~16号までを収録。『スターマン』の旧版のTPBで言えば、「Sins of the Father」と「Night and Day」の2冊分が1冊にまとめられてる感じで、結構ボリュームあり。
 ちなみに収録は発表順で、「Times Past」編(今巻収録分では第6、11号)も、きちんと収録(※旧版TPBでは「Times Past」編はワザワザ独立した単行本としてまとめられていた)。

 新規の要素としては、ジェームス・ロビンソンによる書き下ろしの前書き&後書きが掲載。ついでにオリジナルのコミックブックの第0号、第1号の2号に渡って掲載されたロビンソンから読者への挨拶も収録されてるのはポイント高いですね。

 1巻当たり17話分収録っつーことは、オンゴーイングシリーズ全82号+アニュアル2号に加えて、クロスオーバーしている『パワー・オブ・シャザム!』2号分や『シェイド』ミニシリーズ、『スターマン 80ページジャイアント』だのを加えて全6巻くらいかなぁ。

『スターマン』は、ほぼ全話が(確か)TPBになってるのですが、各巻ごとに装丁が偉く違ってるし、ブッチャケ、初期のTPBはカバーデザインがあんまりカッコ良くないんで(デジタル彩色の黎明期なこともあってか、なんかこう、フォーカスがボケたような絵になってて、塗りも不自然)、個人的には、手持ちのコミックブックと旧TPBを売り飛ばして(買い手があればな!)、デザインの統一されたハードカヴァー版で揃えちまおうと思った。

 あらすじとしては、まぁ、こんな感じか。
「オパール・シティでアンティークショップを経営するジャック・ナイト。彼は先頃引退した初代スターマン(テッド・ナイト)の息子だったが、ヒーローやヴィランの“追っかけっこ”には興味を持たず、趣味のアンティーク雑貨店を経営しつつ、気ままな人生を送っていた。が、新スターマンとなった兄ディヴィッドが、初代スターマンの仇敵ミストとその息子らに倒され、ジャック自身も命を狙われることとなる。半ばヤケっぱちで、父親の開発したコズミック・ロッド(※スターマンの各種超能力の源)を手にしたジャック。その前に、いま1人のスターマンの仇敵、シェイドが現れるが……」
 とかなんとか。うむ、俺の言葉で語るとすごく陳腐。

 なし崩しにオパールシティの新たな守護者となったジャックと、スターマンの伝統に敬意を払わない息子に対して思う所のある父テッドとの関係、スターマンの座を弟に譲った兄ディヴィッドとのシンミリした語らい(エピソードの合間に挿入される「Times Past」は、ディヴィッドとジャックが穏やかに昔話をするという、ヒーローものコミックとしては、むしろ異色な話)とかいった、「家族」とか「伝統」とかを物語の柱に据えつつも、物語自体は、「すっげぇ悪くて強い奴を、ジャックが一生懸命工夫して倒す」といった具合な、王道かつ明快な話を書いてる感じ。

 更に、これまでのコミックではキャラクター像にブレがあった悪役ソロモン・グランディの設定を、イカすワンアイデアで一本化したり、典型的な愉快犯のヴィランであったシェイド(元は初代フラッシュの敵)を、「悪事に飽きた」んでなんとなくジャックに肩入れしてくれる不老不死の紳士として描き直したりといった、過去のキャラクターの再発見ぶりが非常に巧みでな。

 結論としては「面白がれる箇所が色々とある、豊かな作品なのだよ」とかいう陳腐なそれになりますが。すまん、俺にはこの作品の魅力を端的に語ることができん。

 こう、現行のDCユニバースが、ゴールデンエイジ期のヒーローの伝統を重んじるようになってるのは、元をたどればこの『スターマン』での再評価がきっかけなワケで、その意味では、「押さえておくべき古典」(いや、ホンの15年前の作品だけど)として読むがいい、と。


追記:このテキスト自体は『スターマン・オムニバス』第1巻が出た頃の時期(2008年秋頃)に書いたものなんで、第1巻のことにしか触れてませんが。今の所、『スターマン・オムニバス』は第4巻まで発売中。第5巻が今年の10月頃発売予定。テキストでは「全6巻?」とか予想してたけど、実際、全6巻で確定しているようです。収録内容は以下のような具合。

・『スターマン・オムニバス』第1巻:448ページ/『スターマン』第0~16号を収録。

・『スターマン・オムニバス』第2巻:416ページ/『スターマン』第17~29号、『スターマン・アニュアル』第1号、それに『ショーケース'95』第12号と『ショーケース'96』第4、5号に掲載されたシェイド主役の短編(無論、ロビンソンがライト)を収録。

・『スターマン・オムニバス』第3巻:432ページ/『スターマン』第30~38号、『スターマン・アニュアル』第2号、『スターマン シークレット・ファイルス』第1号、『ザ・シェイド』ミニシリーズ全4号を収録。

・『スターマン・オムニバス』第4巻:432ページ/『スターマン』第39~46号、『スターマン80ページ・ジャイアント』第1号、『パワー・オブ・シャザム!』第35、36号、『スターマン:ザ・ミスト』第1号(DCのフィフス・ウィーク・イベント「ガールフレンジー!」の一環で刊行された読み切り)、『バットマン/ヘルボーイ/スターマン』第1、2号(これも収録されるのか!)を収録。

・『スターマン・オムニバス』第5巻:464ページ/『スターマン』第47~60号、『スターマン』第1000000号(イベント『ワンミリオン』のタイイン)、『スターズ&ストライプ』第0号(ジャックがゲスト出演で、ジャックと初代スタースパングルド・キッドとの関わりが開かされる、よく考えたら重要なイシュー)、『オールスター・コミックス80ページジャイアント』(多分、ロビンソン&ディヴィッド・ゴイヤーの書いたジャックとワイルドキャットのボクシング対決の短編10ページのみを収録)、『JSA:オールスターズ』第4号(多分、巻末に掲載されたロビンソン作のテッド・ナイトが主役の8ページの短編のみ収録?)を収録。

 オイラが予想してたあたりに加えて、『スターズ&ストライプ』第0号とか、ロビンソンが諸々の雑誌に書いてた短編も収録してるのがイカス。


  
  
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・『ジ・オーソリティ:プライム』

 2007年に出た同名のミニシリーズ(全6号)の単行本。

 もはやワイルドストーム・ユニバースの現状は追えてない俺ですが、この話はミニシリーズとして完結していて、しかも内容的にわかりやすかった(大雑把な概要:僕らのヒーローチーム、ストームウォッチとオーソリティが、両チームの最大の敵の復活を阻止するよ!)ので、サックリ読めた。

 アラスジ:ストームウォッチの元指揮官ウェザーマンことヘンリー・ベンディックス。彼の本性は狂気の科学者であり、オーソリティのアポロとミッドナイターらを始めとする超人たちの創造者でもあった。現ウェザーマンのウィリアム・ベンディックスは彼の息子であり、父親が残した狂気の遺産を回収することをその生涯の目標としていた。
 ある時ウィリアムは、ヘンリー・ベンディックスの残した秘密基地の所在を発見する。ストームウォッチのリーダー・バタリオンは、直ちにチームを率いて現場に向かうが、そこへオーソリティが現れる。互いにヘンリー・ベンディックスに因縁を持つ両チームは、彼の残した技術が相手チームに渡ることを危惧し、争いとなる。しかし、ヘンリー・ベンディックスの人格を移植された基地の人工知能が起動し、事態は一層の混沌に叩き込まれる。

 感想らしきもの:こう、「2大ヒーローチーム夢の競演(そして最初は戦うヨ!)」「2大チームの最強の敵の復活?」「再生怪人軍団登場!」「味方になったはずのあいつがまさかの裏切り?」「ラスボスが超パワーを入手!」ってな感じの、絵に描いたような「東映まんが祭」的なシチュエーションの話で、ストーリー的には明快で、悪役もイヤらしく、中心となるキャラクターの葛藤などもアリアリで、面白かった。

 ただアーティストが、あまり「ヒーロー同士の乱戦」をカッコいい構図の絵に落とし込む技量がないというか、カッコよくヒーローを描くこと自体が苦手そうで、盛り上がるべきシーンでも絵的に盛り上がらないのが今ひとつだった。

 こう、クライマックスでラスボスに接近し、刀で「死ね!」とか見得を切ったキャラクターが、次のコマの背景にすげぇ小さく、しかも銃で攻撃を加えてる、とかいうアレな構成は、正直、目を疑った。演出で時系列がすっ飛んだか、乱丁でページが飛んだかと思った。
  
  
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・『ショーケース・プレゼンツ:スーサイド・スカッド』

「メタヒューマンによる犯罪活動を危惧する元代議士秘書アマンダ・ウォーラーは、大統領と直々に掛け合い、カウンター・テロ組織タスクフォースXと、その実働部隊スーサイド・スカッドを誕生させる。このスーサイド・スカッドこそは、逮捕されたメタヒューマン犯罪者を、刑期の短縮と引き替えに徴用し、使い捨て同然に危険な任務に送り込む、文字通りの“自殺部隊”であった……!」

 1980年代後半のDCにおける傑作オンゴーイング・シリーズ(個人的には、ギフェン&デマティスの『ジャスティスリーグ・インターナショナル』と並ぶ)、『スーサイド・スカッド』をまとめた分厚いモノクロ単行本。

 こう、『ヴィランズ・アンリミテッド』『シークレット・シックス』などで活躍するデッドショットさんや、『シャドゥパクト』のエンチャントレス、といったキャラクターのパーソナリティは、本作によって初めて掘り下げられたモンなんで、上記のシリーズのファンは、必読ナリ。あと、『チェックメイト』のアマンダ・ウォーラー絡みの話は、『スーサイド・スカッド』を踏まえての話も多いんで(ブロンズタイガーとか、実は生きていたあの人とか)、グレッグ・ルッカのファンも読め。

※編註:オリジナルのテキストは、上記に挙げたコミックが連載中に書いてた模様。なので、微妙に古いシリーズ名が挙げられてます。

 収録作品は、『スーサイド・スカッド』第1~18号に加え、『ジャスティスリーグ・インターナショナル』第13号(『スーサイド・スカッド』第13号とクロスオーバー。命令を無視してロシアに潜入したスカッドを制止するため、ジャスティスリーグが出動する話)、『ドゥーム・パトロール&スーサイド・スカッド スペシャル』(ニカラグアで人質になったホーク&ダヴのホークを救いに行ったスーサイド・スカッドとドゥーム・パトロールが、ロケットレッド・ブリゲイドに虐殺される話)を収録。

 しかし、『スーサイド・スカッド』の事実上の第0話である『シークレット・オリジンズ』第14号が未収録なのは、どうなのか(贅沢いえばスカッドの初登場エピソードである『レジェンズ』も全話入れて欲しいけど)。
 この『シークレット・オリジンズ』第14号は、ゴールデンエイジ~シルバーエイジまでの歴代スーサイド・スカッドの歴史や、ウォーラー自身のオリジンを描きつつ、多様な伏線(中には、本シリーズの第50号になってようやく解消されるものまでも)が含まれてる重要な話なので、入れなきゃ駄目だろと思うのですが。

 っつーか、第2巻(出るとしたら)の収録話数を逆算すると、どう考えても後半に「ヤヌス・ディレクティブ」(『スーサイド・スカッド』第27-30号+『チェックメイト』第15-18号を核に、10数誌に渡って繰り広げられたクロスオーバー)を収録しなければならないんですが、「ヤヌス」を最後まで収録しようとすると、この前に収録して然るべき『デッドショット』ミニシリーズ(オチが『スーサイド・スカッド』第22号のオチに直結してる)が収録できない気が。どうなるんだろ。……『スーサイド・スカッド』だけで単行本化、とかされたらやだなぁ。


 なお本シリーズの主人公、アマンダ・ウォーラー(通称・ウォール)は、デブな黒人女性で未亡人という、少年マンガの主役としては空前絶後のキャラクター。しかし己の信じる正義の実現のためには、悪人を使い捨てにすることも厭わない女丈夫で、スカッドの維持のためには上院議員の暗殺も辞さない(まぁ、さすがに少年マンガなんで、この上院議員さんはスカッドを脅迫して再戦を狙う「悪徳政治家」だったりしますが)、その上、あのバットマンと知略で渡り合う、じつに男前な方。

 その彼女を中心に、生真面目で立派なリーダー(きちんとウォーラーの理不尽な命令にも反抗する)だけど、密かに破滅願望を抱えているリック・フラッグ、やはり自殺願望に取り憑かれたニヒルな暗殺者デッドショット、世をスネたロクデナシで他人の足を引っ張ることに生き甲斐を見いだすキャプテン・ブーメラン、強力な黒魔術の使い手だが暗黒面に飲み込まれる危うさを持つエンチャントレスといった、無闇に際だったパーソナリティを持ったキャラクターが、グダグダ絡みつつ、時にアッサリと死亡したりするお話。

 あと、メインキャラクター以外にも、サブキャラクターも割とクセのある人が多くて、スカッドの輸送ヘリのパイロットなんだけど、ヘリに死んだ自分の娘の名前を付けてる人とか、デッドショットに恋してて彼の担当になりたがってる精神科医とかな。


 ちなみに、今巻に収録されてる『スーサイド・スカッド』第17-18号は、中東某国のテロ組織「ジハード」が、マンハッタンでテロ活動を行う話で(タイトルが「バトルグランド・マンハッタン」「マンハッタン・マサカー」)、今読むと非常に気まずいですな。

 ていうか、このシリーズって、レーガン政権当時に連載開始して、その後ペレストロイカ&冷戦終了を経て、「戦争からテロへ」な時代に移りつつあるただ中で連載されてたんでね。初期はキューバやソ連とかを舞台にしてたけど、やがて中東や東欧を舞台にしてくようになるのが、まぁ時代よね、と。
 同時期の『ジャスティスリーグ・ヨーロッパ』でもイラクをモデルにした国家(「クラク」ってあんまりなネーミングだよな)と国連麾下のジャスティスリーグが対立したりしてましたが。

※このテキストは、多分このブログで以前発表した『スーサイド・スカッド』やデッドショット絡みのテキストで部分的に流用してると思うんだが、面倒くさいので特に書き直さない。まぁ、リフレインみたいなもんと思って諦めろ(最悪だ)。
  
  

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タグ:今日読んだアメコミ

コメント

*

「ストーム・ウォッチ」は昔からアートに恵まれないなァ~。

WSユニバースがリセットされて死んだキャラが復活したり変更したと思ったら、フジやウィンター辺りはしっかり復活描写があったりして、エイリアンのスカイウォッチ襲撃事件は在ったことになってるんだなーとか思ったり。

ウェザーマンの息子もなかなかアクロバティックな設定ですが、そいやマーベルもフューリー死後にフューリーの息子とか出してたよなーというのを思い出しました(w

「オーソリティ」はドクター交代辺りの失速ぶりが印象強いですが、もう「チームアキレス」の皆さんは活躍が無いのかしらん?

「スーサイド・スカッド」13号は、最近JLIのTPBの方で読んだのですが、「ブレイブ&ボールド」でのバットマンとネメシス競演話を読んだ現在読み返すと、感慨深いですね。

*

>「ストーム・ウォッチ」は昔からアートに恵まれないなァ~。
まぁ、初期『オーソリティ』が「泥くさい絵」で人気を博してたんで(まあ、それだけで人気を博してたわけでもないですが)この単行本もその伝統を継いだ人選なのかな、と。
個人的には、最初期の原色バリバリな頃のストームウォッチの印象が未だに残っているんで、も少しスタイリッシュになってくれてもな、と思いますが。

>フジやウィンター辺りはしっかり復活描写があったりして、
>エイリアンのスカイウォッチ襲撃事件は在ったことになってるんだなーとか思ったり。
この辺は『オーソリティ:プライム』本編でも言及されてて、ちょいと気になったんですが、下手に調べようとすると泥沼になりそうで……。

>そいやマーベルもフューリー死後にフューリーの息子とか出してたよなー
>というのを思い出しました(w
いましたねぇ。「マーヴル・エッジ」の頃ですな。
なぜかG.W.ブリッジが偉くなったり、パニッシャーがマフィアになったり、記憶喪失になったり……(<話題がずれてる)

>「オーソリティ」はドクター交代辺りの失速ぶりが印象強いですが、
>もう「チームアキレス」の皆さんは活躍が無いのかしらん?
もはや、その辺は名前しか覚えてないですな。「モナーキー」とか。
(モナーキーはヘンリー・ベンドリックス絡みだったっけか)

>「スーサイド・スカッド」13号は、最近JLIのTPBの方で読んだのですが、
>「ブレイブ&ボールド」でのバットマンとネメシス競演話を読んだ現在読み返すと、
>感慨深いですね。
『ブレイブ&ボールド』のネメシス関連の話は、TPBとかで出たりしませんかね。
一応、ミニシリーズを得る程度には人気を得ているんで、過去にもスポットを当てて欲しいもんですが>ネメシス(『キャットウーマン』でのゲスト出演は、この際無視して)。

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