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●どうでも良きドカベン。

2010.04.16 Fri

▼適当な前書き:

 秋田書店のマンガ雑誌についてのエントリを書いてたら、『ドカベン』関連のテキストが長くなったので、独立エントリにしてみた(そして元のエントリは、完成させる前に話題の旬が過ぎたのでボツにした)。そんな感じ。

 読み返すと、思いついたことを次々に盛り込んでったトリトメのない文章になってて、「駄目だ、これは」と思うも、まぁ、いつものことなので諦めた。

 とりあえず、現行の秋田書店について思う所は、
「『ケルベロス』って、毎週毎週、無駄にエロスに力を入れた1コマがあるのがすばらしいよねー。先週だかのお姉ちゃんが胸元に汗かいて土下座してるコマとか」
 とか、
「『バビル2世』のリメイク版、も少し宣伝に力を入れるべきじゃね?(いや、連載第1回の際に、電車の中吊り広告入れたのが秋田の営業の精一杯なのかもしれないけど)」
 とか、
「雨宮 淳&プレイコミックっていう、絶好の舞台を用意しておきながらヌードの1枚も描かない『ワイルドキャット』には絶望した」
 とか、
「月刊チャンピオンが、最近付録をつけてるせいでコンビニで立ち読みできなくて困る」
 とか、そんな感じ。

 このブログもその内、毎週「週刊少年チャンピオン」のレビューを書くブログに移行しようと思う(こいつ、割と目が本気だ……)。
  
  
▼適当な導入:

 コンビニ行ったら廉価版単行本の『大甲子園』第1巻が売ってたので、思わず購入する。まあ、『大甲子園』単行本は全巻持っているのですが、実家に置きっぱなしなのでな(<誰に言い訳してるんだか)。

 あとこの第1巻は、個人的に『大甲子園』名試合ベスト3な「明訓vs.白新」を完全収録なので、久々に読んで心を燃え立たそうかと思った。

 ……ちなみにベスト3の残りの2つは、「明訓vs.室戸学習塾」と「青田vs.クリーンハイスクール」。この廉価版単行本シリーズが続くとしたら、続く第2巻、第3巻あたりに収録されるので、多分、買い続けるのだろうな。

 ていうか、「vs.白新」編の10回裏の殿馬のセリフ「よォ火の玉ボールづらぜ」の誤植――セリフ自体に問題はないけどフォントが間違ってる(アンチGじゃない)――が、いまだに直ってないのな。愛蔵版、文庫版と、版型を変えつつ版を重ねてるのに、誰も気付いてないのか。


 こう、自分の人生をふと省みるに、『大甲子園』の「vs.巨人学園」戦以降の展開が読みたくて、歯医者や公民館で「週刊少年チャンピオン」を見つけては読んでたことが、チャンピオンという得体の知れぬ少年誌を積極的に読むようになった導入であったと気付く。

 ……してみると「ドカベン・バキ・浦安」という超ベテラン連載陣は、やはり新規読者層の獲得に貢献しているのであろうな、多分。


▼適当な本題:

 ちなみにオイラは、昔1度、『ドカベン』絡みの仕事をしたことがあってな。まあ、『ドカベン スーパースターズ編』単行本第1巻の巻末に収録されてる、選手プロフィールのページなのですが(今出てる文庫版には収録されてるのかしら)。

 こう、アメリカのヒーローものコミックスが大好きなオイラ的に「十数年にわたるコンティニュイティを持つキャラクターのプロフィールを、設定上の矛盾等に折り合いを付けつつ適切にプロフィールとしてまとめる」感じのお仕事は大好きな部類でして、非常に楽しんで仕事をさせて頂きました。

 ちなみに、テキストに関しては水島プロからは特に修正もなく、スムーズに進んだのですが、……ただ1箇所、「このキャラクターはコンティニュイティ上のミスを抱えているので、そのミスに関連した記述を削ってくれ」とかいう要請があったけどな。

 まあ、チョロリと文章を書き換えるだけで済んだので、ホイホイ応じましたが。

 むしろ水島プロが自作のコンティニュイティの矛盾に自覚的なのだな、ということに驚いた(まぁ、水島御大はどうかは知りませんが)。


 その、ぶっちゃけ、各キャラクターのプロフィールをまとめてるとね、やはり諸々のコンティニュイティ上の矛盾は散見されるのですよ。
 特に『ドカベン』における南海ホークスの犬飼小次郎と、『ドカベン プロ野球編』のダイエーホークスの犬飼小次郎のプロデビュー当初の描写が、微妙に齟齬があった……気がする(<スマン、今やうろ覚えだ)。

 あの当時に出した結論としては、「『大甲子園』が水島マンガにおける『クライシス・オン・インフィニット・アーシズ』であり、あれ以降、水島ユニバースが変質したのだろう」という感じでな。
(※このネタは多分、旧ホームページでも話題にしてた気がするけど、まぁ、覚えてる人間はいないだろうし、オイラ自身も忘れてるので、気にせず続ける)。

 こう、甲子園って、いわば水島マンガにおける「宇宙の中心」いやさ「マルチバースの中心」じゃないですか。その特異点たる甲子園に、マルチバースの垣根を越えて、各世界の闘士(ムアコック風に「チャンピオン」とルビを振ること)らが集って、バトルロイヤルを繰り広げる。これをクライシスと呼ばずして何というか。

 こう、『極道くん』ユニバースのヒーローによく似たキャラクターが揃った青森りんご農園高校(スコードロン・スプリームみたいなモンやね)や、弁慶高校のリメイクである紫義塾が参戦したり、あと「明訓vs.巨人学園」「里中vs.荒木」といった、「ヒーローチームvs.平行世界における鏡像」的な定番イベントもあるしな。

 それから水島ユニバースの「アース2」ともいえる『男どアホウ甲子園』ユニバース(※)のチャンピオンであった藤村甲子園の「その後」が言及されるのも、ユニバース統合における、あるべきイベントだとは思わぬか。

(※)つまり『一球さん』は水島版『インファニティ・インク』なのであるな。

 でー、このユニバースを混交してのバトルロイヤルの結果、『ドカベン』ユニバースが最強のユニバースとして君臨することとなってな(おそらく紫義塾の存在は、このバトルロイヤルの裏で陰謀を巡らしていた何者かが、対明訓の切り札として召還した「平行世界の弁慶高校」)。

 その結果として、以降、統合・再編成された水島ユニバースは、『ドカベン』をセントラル・ユニバースに据えつつ、各ユニバースが緩やかにリンクする世界観になったのだろう、と。

 まあ、おかげで中西球道の2年春の甲子園大会優勝が、現行ユニバースのコンティニュイティ上では不確かなものになるという弊害も生じたりしたけどな!(なにせ現ユニバースでは、その年の春の大会で優勝したのが明訓なのは揺るがせないですから)

 一方で、この戦いに参加しなかった『あぶさん』ユニバースは、セントラル・ユニバースから独立した、いわばヴァーティゴ的な「大人向け」ユニバースとして位置づけられた、と。

 ――『あぶさん』ユニバースは、初期は、あぶさんが『男どアホウ甲子園』にゲスト出演したり、水島ユニバースにおける英雄の介添人・岩田鉄五郎が顕現したりと、他の水島ユニバースとの接点があったのですが、独自の重厚なコンティニュイティを獲得した結果、セントラル・ユニバースから乖離した、という点においてヴァーティゴっぽいと思うがどうか(って、今調べたら2008年度の『あぶさん』に岩田鉄五郎出てたのか。『JSA』にダニエルが出るようなモンだな!<強引にまとめた)。

 でー、『ドカベン プロ野球編』以降の水島ユニバースにおいて、旧来の『ドカベン』ユニバースと微妙に齟齬のある設定――高校から野球を始めたはずの犬飼知三郎が、中学時代にキャッチャーだったことが判明したり、『大甲子園』で剛速球投手だった星王が、スローボールしか投げられなくなってたり――が語られるのは、やはりこのユニバース統合の影響で、設定が「ポスト・クライシス」になったのだろう、と。

 また、『大甲子園』で言及された「山田のロッテ入り」とか「里中と荒木兄弟疑惑」とか「岩鬼がストライクを打てる」とか「影丸、いきなり剣道に転向」とか「中西、突然スコープドッグに変身」とか諸々の「忘れ去られたり、適当に流された伏線」は、ユニバースが混淆した副産物として浮上したものの、時空間の統合の結果、消失した「ありうべき可能性」と考えることはできまいか。

 ――あるいは、このバトルロイヤルの「黒幕」が、明訓を混乱させ、あわよくば彼の側に引き込まんとして、時空流を操作して生み出した「山田たちの潜在的な願望を具現化した“あるべき”平行世界」なのやもしれぬ(だから誰だよ「黒幕」って)。
  
  
 余談ながら、『ドカベン』『球道くん』両作の重要なサブキャラクターである所の土井垣と中西大介(いずれも闘士ではなく、闘士のそばで剣を振るった戦士)が、日ハムの選手食堂(闘争からかけ離れた地、いわばタネローン)でドカベンvs.球道のユニバースの衝突を見守るシーンは、このクロスオーバー・ユニバースの世界観に深みを与える演出として、重要であると思うのであるが、どうか。


 以上、毎度トリトメなく。
  
  
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タグ:チャンピオン

コメント

*

秋田書店フリークならエレガンスイブも目が離せませんぜ。
「嫁姑の拳」に「花のズボラ飯」と、レディースコミックでも秋田書店らしさを満喫できます。

*

『球道くん』は『あぶさん』にも出たバージョンの岩田鉄五郎が出てたので、俺の中では同一ユニバースでした。

メッツもなかなかユニバースの中心にいると思うのですが、これで『ストッパー』を読んだ日にゃ、またパラレルかよ!と突っ込みを入れずにはいられない。

でも『光の小次郎』や『白球の詩』みたいに独立した世界観だと、逆に物足りないよなーと。

*

>喜多村さん
どうも、初めまして(で、いいのかな?)
「エレガンスイブ」は、「色々凄い」と噂には聞きつつも、読む機会がないですね。
「花のズボラ飯」は単行本が出たら一も二もなく買う気ではいるのですが。
……今度、マンガ喫茶に行ったときに探してみるかな。

>ロヒキアさん
ああ、そういや『球道くん』にもスカウトの鉄五郎出てましたな(『球道くん』はとびとびでしか読んでないので印象薄いのです)。

鉄つぁんは水島ユニバースでも特異な人ですよねぇ。
水島先生的に
「ここで岩田鉄五郎的なオヤジを出して主人公にハッパをかけたい」とか
「主人公の対極として岩田鉄五郎を置きたい」的な場面に、
“コンティニュイティはまぁおいといて”ホイホイ便利に召還しちゃうもんで。

ていうかあの人、実は『野球狂』ユニバースのキャラクターでなくて、
実は「岩田鉄五郎」こそが1個のユニバースであり、
むしろ、岩田ユニバースの中にメッツが存在してるんじゃねぇか、とか
ワケの解らないことを考えてますが。

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