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●『X-ファクター』とピーター・デイヴィッド、の巻。

2011.03.26 Sat

▼『X-ファクター』について思うことなど:

 こう、部屋の掃除をして、コミックブックの整理をしたのさ。

 したら、「部屋のあちこちに散ってるので通して読めない」状態にあった『X-ファクター』がきちんと揃ったのよ。

 ので、ここ8ヶ月分くらいを一気に読んだ。大雑把にいえば、ラトヴェリアでグダグダやってた話が終わった後から、ラスベガスでの一件が終わるまで(それ以降の号は……多分、玄関の靴箱の上あたりに置かれてるコミックの山を整理したら出てくると思う<ヲイ)。

 感想としては、「ピーター・デイヴィッドのクオリティは安心できるなぁ」という感じ。

 基本となるストーリーを適切に進行させつつ、サブプロットでその他のキャラクターの関係を掘り下げつつ、新たな伏線を張る……っていう「言うは易く行うは難し」なソレを、毎号毎号、水準以上のクオリティを保ちつつ、着実にこなしてくソレがね、実にちゃんとしてて、安心して買い続けられるよなぁ、と思う。

 最近は、ドクター・ドゥームとか、バロン・モルドーとか、ヘラみたいな、Xタイトルとはあんま接点のないヴィランを絡ましてるのもいいね、と(そういや、みんなコスチュームが緑色だけど、なんか意図してるのかしら)。

 あと5年くらい前に張られっぱなしだった「マドロックスは、ミュータントじゃない?」って伏線が、「セカンド・カミング」クロスオーバーの際に「あ、ちゃんと覚えてますんでご安心ください」的にサラリと言及されてて、「おおう」と思うと共に、「……まだ当分、この伏線を解消する気ねぇな!?」とも思う。
  
 この辺の長短様々なスパンの伏線をちりばめてって、50号くらい後にそれらが集約、読者が「おぉ」と膝を叩くような、「腰をすえたストーリー展開」は、正にピーター・デイヴィッドというライターの真骨頂であり、アメリカン・コミックスというものを毎月毎月読み進める醍醐味の一つであるなぁと、思うのね。

 こう、今やマーベル、DCの大手2社は、自社の大概の連載作品を、キチン、キチンと単行本化するようになってさ。『X-ファクター』みてぇな5年以上も続いてる長期シリーズであっても、1号から手軽に追えるようになってるのでさ。

「興味のある方は、ミニシリーズ『マドロックス』→『X-ファクター』第1巻って順番で単行本を読んでね!」とか、手軽にすすめられるのがいいですね。

 ……『Madrox: Multiple Choice』のTPBが品切れで、マーケットプレイスでプレ値が付けられてて、手軽には買えない? それはマーベルに文句いえ!

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ソフトカバー版よりハードカバー版のほうが安い……だと……?


 でー、ここまで書いてきて、ふと、俺がデイヴィッドに寄せている「彼ならどんなに引っ張った伏線でも、きちんと着地させてくれるだろうから、安心して毎号追っていこう」という、この信頼感は、「仮にデイヴィッドが『X-ファクター』を降りることになっても、彼なら降板までの数号を使って、主要な伏線にそれなりにケリをつけてくれるだろう」という、「マイナスな方にころんだ場合の信頼感」も含まれてることに気づいた。

 ……これは多分、デイヴィッドがライターをしてた『スーパーガール』の打ち切り騒動での経験によるモンだな。


 あと、これは印象論だけどさ、『X-ファクター』の読者って、「X-メン関連タイトルだから読む」的な「キャラ萌え」的な部分よりも、「ピーター・デイヴィッドが書いてるから読む」的な「作家萌え」が読む動機の「割と大きめな部分」を成してると思うのね。

 でー、そうした「作家萌え」な読者が本誌を支持してて、編集サイドもその辺を理解した上で、デイヴィッドが書きやすいような体制を作ってて(※)、でもってデイヴィッド自身もそうした期待に応えて、安定したクオリティの作品を送り出してるっつー感じで、よい具合に回ってやがるなぁ、と思う。

(※)X-ファクター探偵社をユートピア入りさせなかったり、『X-ファクター』をクロスオーバーの本筋に絡ませないようにしたり、とかいうあたりは、「他のX-メン・ファミリーと足並みをそろえるために、色々と制約が課せられる」状態を回避させるための措置だと思うさ。
 まあ、デイヴィッド自身は、クロスオーバーに合わせてそれまでのストーリーラインを変更することができる器用さを持ってるけど、読者的には「メシア・コンプレックス」の時みてぇに、「なんで『X-ファクター』でヨソの知らない話を展開してやがる、つか俺のライラがぁ!」とかいうアレを年1回くらいのペースで挟まれるのは、勘弁して欲しいさ。


 ……こう、クリス・クレアモント御大とは異なる意味で、X-メン・フランチャイズの中で独立した立場を確立してる感じというか(<御大に失敬だ)。

 願わくば、もう数年は、この“よい具合”が続きますように。
  
  
っつーわけで、デイヴィッドの『X-ファクター』を読みたまエ。

・今回のオチ:こう、ピーター・デイヴィッドの『X-ファクター』を散々ほめときながら、実はオイラの一番心に残ってる『X-ファクター』のエピソードは、J.M.デマティスが書いてた『X-ファクター』第100号前後のアレ、だという。
  
  
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タグ:今日読んだアメコミ

コメント

*

せっかくだから俺はX-FACTORでもオンスロート後のブラザーフッド、XUE編辺りを押すぜ!
本筋のゼロトレからもハブられ、アウトローチームを引っ張るハヴォックさん奮戦記。次男坊キャラを応援する会会員としては応援せざるをえない。洗脳?もうされてんだかされてないんだか判んなくなったぜ!でも陽の当たらないミュータント達の為に戦うんだぜ!→一段落したんでエグゼビアの理念に立ち返った行動をするぜ!→ちゅどーん!!→そしてMUTANT-Xへ、の流れはあんまりだァ!
まぁNo Alternativeとか謳っておきながらのWHAT IF?集大成的MUTANT-Xの初期展開が結構面白かったんで許すが。
この頃のXタイトルって35周年記念仕切直し前で、ゼロトレ後の展開が全体的にグデグデな中で、CABLEとかX-FORCEがいい感じになったり結局ションボリ展開になったりのアップダウンが激しい時期だった記憶が。

ザ・シンンプソンズの内容が不謹慎だとかで一部放送を中止と気を使ってる国があるとか。
日本の放送で自粛するのはやむなしとしても気を使い過ぎだw 逆に無事が確認された福島各地に点在している親戚一同は最低限インフラが復旧した現状で情報が入っても割と平常運転でしたがこっちはこっちで少しは気にした方がいいかと。
911時にリアル志向とされたアメコミヒーロー達に与えた遥かに重い現実が以降のストーリー展開に新たな指針を与えたが、今回の災害は「原子力は夢のエネルギーの時代」に生まれ、パワーを得たキャラのアイデンティティにどんな影響を与えるのか。
・・・オリジン変えるだけかなぁw

*

>X-ファクター』の読者

逆に私は最初X-メン関連タイトルだと思って読んでたんですが、
関連タイトルの癖に、全く関係ない話しかしねぇ!
って感じで、最近は読むのをやめてしまった人間です…

*

>ビートルさん
>せっかくだから俺はX-FACTORでもオンスロート後のブラザーフッド、XUE編辺りを押すぜ!
また、渋い時期を……(笑)
オイラは、AoAの後くらい、フォージとミスティークがメインになってきたあたりで『X-ファクター』読むのやめちゃってたんですよねー。なんか、「俺の読みたいメンバーちゃう」とか思って。
ただ、現行の『X-ファクター』を読んでると、この時期のマルチプルマン&ストロングガイの復帰エピソードが読みたくなってきてどうしよう、と。
(ていうか、政府と対立する方向に向かってた当時の『X-ファクター』が、何故にOZTと絡まなかったんだか……)

福島の親戚の方が健在で何よりです。
一方で、アメリカは国内でスリーマイル島の事故が起きても、さほど動じなかったんで、放射能関連は、当座の自粛こそすれ、根っこは動じない気が……。

>riseさん
ああ、riseさんですと、「関連しない関連タイトル」は、反応に困るでしょうね。
やはり現行の「タイトルにXってついてるけど、あっちはあっち、うちはうち」的な関わり方が、いいんでしょうな。

ただ、そういう「意志を持って切った」タイトルに限って、あとあとで自分の読んでる本線のタイトルに関わってくる設定が、サラリと出てきてたりするのがアメコミの恐ろしいところですが……(自分の経験を振り返りつつ)。

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