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●『ゴーストライダー』を見た。

2007.03.11 Sun

▼『ゴーストライダー』を見たねん。

 公開初日のオールナイトで2回見た。

 感想としては、ビジュアル面で、カッコいい所もあるけど、脚本がヒドいなぁ、と。

 とりあえず、脚本で一番気になったのは、ダメな物語(メディアを問わず)にありがちな「なぜか何でも知ってて、主人公をご都合主義的に導く」存在が、3人(メフィスト、ケアテイカー、ブラックハート)もいやがる点。
 ジョニーさんは、なんら主体性なく、こいつらに引かれたレールに沿ってバイクを走らせるだけなのにはウンザリです。
 それ以外に、物語に影響を及ぼすのは「すげぇ偶然」(たまたま力尽きた所が墓所だった。たまたま窓から見えるところでゴーストライダーが暴れていた)だけだし。


 以下は原作ファンとしてのツッコミ。

1:ジョニーが、冒頭からエンディング(そしてそれ以降も)、「魂」を奪われっぱなしなのはどうなのか

 原作コミックを知らない人に言っておきますと、コミック版では、ジョニーはメフィストに魂を奪われてねぇのですよ。実は。
 原作じゃ、魂を奪いにきたメフィスト(初期の設定ではサタン)は、ロクサーヌによって退散させられてます(パンフには「ジョニーが悪魔祓いを行いサタンに復讐」とか書いてありましたが、間違いです。多分、原作読んでないんでしょう)。
 なんでも、彼女は「無垢な精神の持ち主」であったそうで、その彼女のジョニーへの愛情は、「吸血鬼に十字架」並に、悪魔を退散させる力があるんだとか。

 でー、ジョニーの魂を奪えなかったメフィストは、嫌がらせにジョニーに呪いをかけて、夜中になると問答無用でゴーストライダーに変身するようにしちまう、ってな流れで、物語が幕を開けますわ(パンフには「初期のエピソードは魔界を舞台」とか書いてありましたが、間違いです。多分、原作読んでないんでしょう)。
 こう、「ロクサーヌのピュアなハートでジョニーが救われる」っつー、原作の展開は、ハリウッド映画向きな設定じゃけぇ、うまくアレンジしてくれるんじゃねぇかなぁ、とか思ってたら、ばっさりカットかよ!

 いや、今回のロクサーヌ役のお姉ちゃんに「ピュアなハート」言われても「じゃ、まずその胸の谷間をしまえ」とか突っ込みますが。
 つかロクサーヌがTV局のレポーターに、とかいう改変は、安易すぎ。

2:なんでジョニーが「ペナンス・ステア」の能力を持ってやがるのか

「ペナンス・ステア」の能力は、復讐の精霊の化身である2代目ゴーストライダー固有の超能力であり、ジョニー版ゴーストライダーは持ってません。
 っつーか、原作のジョニー版ゴーストライダーの正体は、メフィストの旧敵・妖魔ザラソス<Zarathos>ですので、「ペナンス・ステア」のような、悪を罰する能力は持ち合わせようもないです(パンフには、「ザソラス」って書いてありましたが以下略)。

 劇場版にしてもジョニーはメフィストの呪いでゴーストライダーになったわけで、その彼が何故「ペナンス・ステア」を持ってたのかが、全く解らねぇ。堕落した魂を回収する役割のゴーストライダーが、その魂をいちいちウェルダンにしてどうする気やねん。
 実はジョニーは原作版みてぇに特別な血統で、彼をゴーストライダーにすることで、ペナンス・ステアが使える……とか、無理矢理考えてみたが、劇中でケアテイカーが「ゴーストライダーはすべてペナンス・ステアを持ってる」って明言してるので、今のナシ。

 てな具合。

 どうでもいいけど、公式サイトの「プロダクションノート」の冒頭、
「原作コミック『ゴーストライダー』のオリジナル版は1940年代にスタートした。当初は西部のガンマンを主人公とするウェスタンだったが、70年代にマーベルが版権を取得した際、スタント・ライダーのジョニー・ブレイズを主人公とする超自然ものへと生まれ変わる」
 って一文が、ツッコミどころ多すぎです。何とかしてください。
 
 以上、原作ファンも面白がって見てる訳じゃねぇ、的な感想でした。
  
  
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タグ:アメコミ映画

コメント

*

パンフはまぁ、いつものことなんで置いといて(いや、問題ですが)、

一応、原作スキーで映画肯定派の脳内保管ってコトで

> たまたま力尽きた所が墓所だった。=運命の思し召しじゃよ。

>たまたま窓から見えるところでゴーストライダーが暴れていた=運命の思し召しじゃよ(コレは嘘)

>ペナンス・ステア

コレは魂の摂取の副次的な作用。こうして邪悪な魂を集めている。悪人は魂抜かれて廃人、とか。

>ジョニーが魂を奪われっぱなし

様々な時代の(只でさえ設定変更の多い)ゴーストライダーを複合させている混乱があるのは事実なんですけど(アメコミ映画にありがちな弱点でもある)、あえて「ファウスト」パターンの構造を持ってきたのかなーと。最初の選択を誤って、中年になるまで「自分の人生」を生きることが出来ず、結局は悪魔同士の戦いで利用されてきたからこそ、最後の選択が活きてくると思うのですがどうでしょうか?

つーことで、『ゴーストライダー』に便乗して、『どろろ』に続く手塚原作妖怪漫画の映画化は、ヘタレ男が魔物と契約して“力”を手に入れる『百物語』に決定です(このネタ、mixiでも使ったな)

同じ映像化なら、スタントライダーにしてオカルトに造詣が深く、カーニバルのリーダーでもある、90年代版『BLAZE』も見てみたいですけどね。

*まだ映画観てないけど

別に映画として最低な出来だろうがなんだろうが、ゴースティの場合、アレが大画面で動いてりゃそれでOKですよ……ってか『Ghost Rider: Finale』が出ただけで映画さまさまですよ。ビヴァ映画! 最終号の発売をここ十年待ってた推計3千人くらいのファンはみんなそう思ってると思うぞ。
あと
>多分、原作読んでないんでしょう)。
ってのはグレイソンもガース・エニスも「ダニー版以降読んでません」と公言してライターやってたのでここんとこのコミックス版もご同様ではないか。今回始まったレギュラーシリーズの1号で「ちゃんと前の展開を踏まえている(らしい)」というところで感動させられちゃう辺り本末転倒だと思った。

*管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

*

>ロヒキアさん
>最初の選択を誤って、中年になるまで「自分の人生」を生きることが出来ず、
>結局は悪魔同士の戦いで利用されてきたからこそ、最後の選択が活きてくると
>思うのですがどうでしょうか?
最後の選択はねぇ、「お前、それ、次回作に目配せしての発言やろ」って感じで、
今ひとつ覚めた目で見てましたわ。っつーか、あそこにこそ、ご都合主義な、
「魂は取り戻した上に、ゴーストライダーの能力も意のままに!」的な、
とってつけたようなハッピーエンドが欲しかったかなぁ、と。
 
>boxmanさん
>ゴースティの場合、アレが大画面で動いてりゃそれでOKですよ
その点は俺も同意です。バイクをかっ飛ばすシーンとか、砂漠を走ってくシーンとか
ゴーストライダーならではのカッコ良い絵面は、最高ですわ、この映画。
むしろ、脚本なんざいらないから、2時間ずっとバイクで走っててください。
 
>今回始まったレギュラーシリーズの1号で「ちゃんと前の展開を踏まえている(らしい)」
>というところで感動させられちゃう辺り本末転倒だと思った。
エニス版のラストは、むしろ踏まえないでよかったのに……。<文句多すぎだ。
ていうか、せっかく最終回出したんだし、ダン・ケッチの復活を求めたい所ですが、
今のレギュラーシリーズ、このまま延々とルシファーの分身を適当に追っかける
ロードムービーな展開に終始しそうで…いかん、また文句が。
 
……いや、文句いってばっかですが、料金分は楽しめたし、
そういう突っ込みどころの多さも、むしろ愛嬌だと、思ってますよ? いや本当に。

*

>魂は取り戻した上に、ゴーストライダーの能力も意のままに

それ、イイっ!(笑)

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