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●俺メモ:マーベル・ユニバースの鉱物について。

2011.10.26 Wed

▼俺メモ・マーベル・ユニバースの架空の金属についての覚え書き:

 こう、映画『キャプテン・アメリカ』のおかげでヴィヴラニウムとかのマーベル・ユニバースに存在している「架空の金属元素」が気になってきたので、適当に調べた結果をここに書き記すものナリ。

 とりあえず、実際のコミックやオフィシャル・ハンドブックなどを読んだわけではなく、wikipediaやマーベルデータベースなどのネット上の情報だけを元に記事にしているので、間違っている箇所があれば指摘して頂きたいなぁ、などと甘えたことを前書きしてみたり(すみません)。


・プランダラーズ・ストーン(Plunderer's Stone)/アンチメタル(Anti-Metal):

 初出はスタン・リー作の『デアデビル』第13号[1966/2]。ケビン・プランダー(密林の王者ケイザーの本名ね)の父親が発見した鉱石。謎の震動波を発して、金属原子の結びつきを解消させてしまう能力を持つ。そのため、この金属で作った武器は、どんな金属でも(アダマンチウムですらも)容易に切り裂く。

 元々は『デアデビル』第12~14号の3号連続のストーリーのカギとなるアイテムとして登場。当初は単なる「鉱石(the ore)」と呼ばれていただけだが、悪人プランダラー(本名パーニバル・プランダー、ケイザーの兄)によって見いだされ、「プランダラーズ・ストーン」なる名前を付けられる。

 その性質故に、「アンチ・メタル(Anti-Metal)」とも呼ばれる(「アンチ・メタル」の名称の初出は確認中)。

 後の『ファンタスティック・フォー』第119号で、ヴィブラニウムからアンチ・メタルという合金を作ることができるとブラックパンサーが明言し、結果、アンチ・メタルはヴィヴィラニウムの派生物であるという設定になる。


・ヴィヴラニウム(Vibranium):

 初出はスタン・リー作の、『ファンタスティック・フォー』第53号[1966/8]。

 アフリカにある架空の国家ワカンダに産する鉱石で、震動(vibration)を吸収する効果を持つ。――この、スタン・リーが割と適当に思いついたであろう設定は、後のライターによって解釈が拡大されていき、「音波」「衝撃波」など、様々な「震動により伝播するもの」を吸収する物体となり、非常に便利なアイテムと化していった。

 なお、ヴィヴラニウムが吸収した衝撃波のエネルギーは、ヴィヴラニウム自体の金属原子の結びつきを強くするため、衝撃波を与えれば与えるほど堅くなる、という非常にズルい設定がある。――とはいえ、ヴィヴラニウムはアダマンチウムほどは堅くなく、高密度でもない模様。

 ちなみにワカンダのヒーロー、ブラックパンサーは、コスチュームの下にヴィヴラニウム製のメッシュスーツを着ているため、めっぽう衝撃に強い。また彼は、ブーツの底にヴィヴラニウムの板をしいているので、高いビルから飛び降りても大丈夫だったりする(足から着地できれば、だが)。

 あと個人的に好きなヴィヴラニウムの活用法は、「エージェント・ゼロ(マーベリック)は、ヴィヴラニウム製のボディアーマーを身につけているので、音をたてずに移動できる」というやつ(周囲の音も無差別に吸収してしまうので、むしろ危ない、とかいうツッコミは無粋だ)。


 当初は、ヴィヴラニウムはワカンダにしか産しない鉱石であるとされていたが、後に南極にも産するという設定が追加された(いつ頃追加されたかは捜索中。――アンチ・メタルが、ヴィヴラニウムに関連づけられたのと近い時期じゃないかと推測してるが)。

 そのため、南極に産する方は「アンタークティック・ヴィヴラニウム」もしくは「サヴェッジランド・ヴィヴラニウム」、ワカンダに産する方は「ワカンダニアン・ヴィヴラニウム」と呼んで区別される(名前は異なれど、性質は変わりないが)。


 ちなみに、筆者個人はヴィヴラニウムの「衝撃波を吸収する」という特性が、「振動波を発して、どんな金属も切り裂ける」アンチ・メタルの効果を無効化できるのではないかと思うが、このことについて明言された資料は今のところ見つけられていないため、「筆者はそう思う」とのみ述べるだけに留める。


・ラヂオアクティブ・ヴィヴラニウム(Radioactive Vibranium):

 文字通り、放射線を帯びたヴィヴラニウム。詳細は不明。アフリカローカルのスーパーヒロイン、ヴィヴラニア(Vibrania)は、ラヂオアクティブ・ヴィヴラニウムの放射線に被曝した結果、両手から強力な衝撃波ブラストを出せる様になった、らしい(『マーベル・スーパーヒーローズ(vol. 3)』第4号[1990/12]より)。

 すごいね、ヴィヴラニウム。

(マーベル・ユニバースにおいては「ラヂオアクティブ」は何でもできる魔法の言葉)


・ザ・ヴィヴラニウム=アイアン・ミクスド・アロイ(the vibranium-iron mixed alloy):

 ヴィヴラニウムと鉄の合金。わかりやすくいえば「キャプテン・アメリカのシールドの材料」。初出は……いつなんだろう。キャプテンのシールド自体は『キャプテン・アメリカ・コミックス』第2号[1941/4]だけど、その材質について言及されたのはかなり後年のことだろうし。

 とまれ、この合金は、第2次世界大戦当時、金属工学者ドクター・マイロン・マクレーン(Dr. Myron MacLain)が、“偶然”開発してしまった合金になる。

 マクレーン博士は、鋼鉄とワカンダニアン・ヴィヴラニウムとを混合することで、衝撃に強い装甲板を開発しようとしていたが、両者を結びつける触媒が見つけられず、失敗を繰り返していた。

 あるとき博士は、研究の途中でウッカリ居眠りをしてしまったのだが、目を覚ましたらなぜだか鋼鉄とヴィヴラニウムがうまいこと混ざりあった合金ができていた。

 なんらかの触媒が、偶然、ほど良いタイミングで鉄とヴィヴラニウムに混ざり込み、この合金を誕生させたらしいのだが、なにせ眠っていた間に起きたことなので、詳細は不明。

 その合金は円盤状に成型され(一説には、戦車のハッチ用の金型に流し込まれてたため、あの形になったらしい)、ストラップをつけて超人兵士キャプテン・アメリカのシールドになった。

 設定上、この合金はアダマンチウム以上の硬度を誇り、加えてヴィヴラニウムの「衝撃波を吸収する」という特性も併せ持っている。正に「破壊不可能」と形容されるに相応しい。

 ――ちなみに、キャプテン・アメリカのシールドの材質について、「アダマンチウムとヴィヴラニウムの合金」と記載している資料もあるが、これは誤り。

 誤り、なのだが、この「アダマンチウムとヴィヴラニウムの合金」説は、まことしやかに「正しい情報」として語られることも多い。

 実はこれには理由がある。

 マーベルは、1980年代前半に公式設定資料集『ジ・オフィシャル・ハンドブック・オブ・ザ・マーベル・ユニバース』を出しているのだが、この本(最初に出た1983年度版)のキャプテン・アメリカのエントリーに、「キャプテン・アメリカのシールドの材質はアダマンチウムとヴィヴラニウムの合金である」という、誤った情報が堂々と書かれていた。

(2015/4/28 追記:今このエントリを読み返して、なんとなく『エッセンシャル ジ・オフィシャル・ハンドブック・オブ・ザ・マーベル・ユニバース』のキャプテン・アメリカのエントリを見たら、シールドの材料が「ヴィヴラニウムとアダマンチウムの合金」としっかり書かれてた。初版から直してねぇのか、マーベル)

 今なら発売当日にうるさいマニアがインターネットで嬉々としてミスを指摘するのだろうが、当時にそんなことがあろうはずもなく、また公式設定資料集の記述を疑ってかかるような疑り深い人間もそれほどおらず、結果、「キャプテン・アメリカのシールドの材質はアダマンチウムとヴィヴラニウムの合金」という誤情報が拡散していったのだという(伝聞で申し訳ない)。

 その後に出た『キャプテン・アメリカ』第303号[1985/3]で、この誤りは修正され、「キャプテンのシールドはヴィヴラニウムと鋼鉄の合金」と明言されたらしいのだが、筆者はこの第303号の現物を持っていないため、これが作中で明言されたのか、お便りコーナーあたりで明言されたかは不明(現物持ってる人の確認求む)。

 そういやウェブサイト「マーベル・データベース」のアダマンチウムの項目には、この合金は公式には「プロト・アダマンチウム(Proto-Adamantium)」と呼ぶ、とか書いてあるのだが、オフィシャルな名称なのだろうか(筆者は疑り深い人間なので、とりあえずこの名称を使うのは避ける)。


・アダマンチウム(Adamantium):

 おそらく、マーベル・ユニバースで最も有名な架空の合金。

 初出はロイ・トーマスがライターをしていた頃の『アベンジャーズ』第66号[1969/7]。科学者ドクター・マイロン・マクレーンが新たに発明した、破壊不能の金属として登場した。――で、この号でアダマンチウムはウルトロンに奪われ、悪名高い「アダマンチウム・ボディのウルトロン」(ウルトロン6)が生まれることとなる。

 ついでにいえば、このストーリーラインのラスト(第68号)では、ヴィヴラニウムが大きな役割を果たす。ライターのトーマス的には、スタン・リーが生みだしたヴィヴラニウムの設定に敬意を払いつつ、自分も架空の金属「アダマンチウム」を考えてみたよ! といった感じで、一連の話を書いたのだろうか(推測なので、鵜呑みにしないように)。

 で、このエピソードで初登場したアダマンチウムとその発明者であるマクレーン博士は、後年に設定を足されていき、

・実はマクレーン博士こそ、キャプテン・アメリカのシールドを作り出した人だった。

・しかし、あのシールドに使われた合金は偶然の産物だった。

・そのため、マクレーン博士は、「キャプテンのシールドに用いられた合金」の精製過程を再現しようと、長年研究を続けた。

・その結果、「キャプテンのシールドに用いられた合金」に限りなく近い原子配列を持つ合金、アダマンチウムを発明することとなった。

 ……ということになった模様。

 なお、『アベンジャーズ』第66号から2年後の、1971年末に出た『キャプテン・アメリカ』第145号(1972/1)のお便りコーナーには、フレッド・ジャンセン(Fred Janssen)なる人物から「キャプテン・アメリカの盾は、ヴィヴラニウムとアダマンチウムが用いられていて、その発明者はマイロン・マクレーン博士、というのはどうだろう?」といったお便りが掲載されていたという(例によって現物を持っていないので未確認)。――ひょっとしたら、この案を参考に、後年「キャプテン・アメリカのシールドの素材」についての設定が創出されたかも知れないが、真相は不明。

 他方、1974年に出た『インクレディブル・ハルク』第180~181号[1974/10-11]には、ウルヴァリンが初登場するのだが、彼はこの時点で「アダマンチウムのツメを持っている」ことが明言されていた(確認したところ、『インクレディブル・ハルク』第181号の2ページ目でウルヴァリン自身がいっている)。

 ちなみに、この『ハルク』の担当編集者は、アダマンチウムの生みの親であるロイ・トーマスで、ライターはマニアックな設定を拾いあげるのが好きなレン・ウィーン。

 そしてこの半年後に出た『ジャイアントサイズ・ディフェンダーズ』第4号[1975/4]にもガジェットとしてアダマンチウム合金が登場するのだが、こちらの担当編集者はレン・ウィーンだったりする。

 このことから、「トーマス→ウィーン→ウィーンの同世代の作家」といった具合に、アダマンチウムというガジェットは伝播、定着していったのではないかと、筆者は考える。


・セカンダリー・アダマンチウム(Secondary Adamantium):

 要するに、2線級のアダマンチウム。アダマンチウムは、精製に非常に複雑な工程を要するため、量産には金がかかる。そこで、コストをある程度犠牲にして、精製されたのがこのセカンダリー・アダマンチウムになる。

 頑丈ではあるが、しょせんは2線級であるため、ハルク程度だったら容易に引き裂けてしまう程度の頑丈さを誇る。

 過去のコミックでアダマンチウム製のアイテムが破壊されたりしていたことへの説明として「あれは実はアダマンチウムはアダマンチウムでも、セカンダリー・アダマンチウムだったのだ」的なトンチで切り抜けるために、どこかのライターが創出した……らしいが詳細は不明。どこが初出なんだろう。


・アダマンチウム・ベータ(Adamantium Beta):

 アダマンチウムの亜種。ウルヴァリンの骨を覆うアダマンチウムが、彼のヒーリング・ファクターによって組成が変化したもの。「強度はアダマンチウムと何ら変わりないが、骨の生物学上の活動を阻害しない」という特性を持つ。

 これも「ウルヴァリンが骨を金属で完全に覆ってしまったら、生物として色々と不都合ではないのか?」というツッコミに対する言い訳として考えられた模様。


・カーボナディウム(Carbonadium):

 冷戦時代、アメリカ側が開発したアダマンチウムを模倣して、ソビエト連邦が開発した金属。弾性に富み、破壊は困難(ただしアダマンチウムの方が硬い)。また、メタヒューマンのヒーリング・ファクターを無効化する、あるいは鈍化させるという、えらくピンポイントな特性も持つ。日本で割合に有名なヴィラン、オメガレッドの武器「カーボナディウム・コイル」の素材でもある。

 初出はオメガレッドの初登場号でもある『X-Men (vol. 2)』第4号 [1992/1]。

 なお、カーボナディウムは放射線を帯びており、カーボナディウム製の部品などを身に帯びるのはかなり危険である(この設定は、多分『ウルヴァリン・オリジンズ』で、オメガレッドが再登場した際に付与されたものだと思う)。

 オメガレッドがカーボナディウム・コイルを装備していられるのは、彼が「周囲の人間の生命力を吸収する」ミュータント能力を持っており、カーボナディウムの影響により減った分の寿命を補えたからである(ヒデェ)。

 なおカーボナディウムは、「カーボナディウム・シンセサイザー」なる、手のひらサイズの機械によって精製される。この機械はまた、固体のカーボナディウムを融解させることも可能。さらには、元々組成に不安定な所があるカーボナディウムを安定させ、毒素(放射線?)を除ける効果も持つという。

 ……カーボナディウムはカーボナディウム・シンセサイザーによって精製されるけど、そのカーボナディウムは組成に不安定な所があって、でもカーボナディウム・シンセサイザーを使うことで、カーボナディウムは安定した組成になるって、なんか変な気もするが。

 ちなみにオメガレッドは超人兵士として完成するために、このカーボナディウム・シンセサイザーを必要としていたのだが、冷戦時代にアメリカ側のチームX(ウルヴァリン、セイバートゥース、マーベリック)によってシンセサイザーを奪われたため、失敗作の烙印を押されて、冷凍睡眠させられていた(ウィンター・ソルジャーといい、なんでソビエトのエージェントはすぐ冷凍睡眠させられるのか)。

 唯一カーボナディウムを精製できるカーボナディウム・シンセサイザーが行方不明であり、また唯一カーボナディウム製のガジェットを装備していたオメガレッドも近年にウルヴァリンに殺害されたため、カーボナディウムは事実上、失われた技術となっている(シンセサイザーおよびオメガレッドの帰趨については『ウルヴァリン・オリジンズ』の一連の単行本を参照)。

 ……でも、ヒロイック・エイジ期のムーンナイトのコスチュームにカーボナディウムが使われているとか言及されていたり、スペリオール・スパイダーマン(ドク・オック)もカーボナディウムを使ってたりするので、実はシンセサイザーが唯一の精製手段ではない……?


 なお、「アダマンチウムを模して作った金属」が、なんでカーボナディムなんていう、炭素(カーボン)をほうふつとさせるネーミングなのかという点だが、これはオメガレッドが初登場した前後の時期(1980年代後半~1990年代前半)に、「新素材ブーム」だの「ハイテクブーム」だのが起きていたという時代背景が影響していると思われる。

 当時のブームにおいては、「炭素繊維(カーボンファイバー)」「ガラス繊維(グラスファイバー)」「アラミド繊維」といった繊維関連の素材が割合に脚光を浴びていたため、同時代のSFっぽいフィクション内においては、「カーボン」「ケブラー」「光ファイバー」などといった、その手のマテリアルの単語を意味もなく挙げることが無駄に大流行していたのだ。

 ――当時のSFアニメのテーマソングのサビで、「光ファイバー コミュニケーション 回路全開」という、全くワケがわからない歌詞が、崇高なる呪文の如く、高らかに歌われていたのを記憶している方も多いだろう。

 オメガレッドの創造者であるジョン・バーン&ジム・リーも、多分、「カーボンなんちゃら」とかいうネーミングに当世風のカッコよさを感じて、「カーボナディウム」なんていう名前を捻り出したのだと思われる。当時、時代の寵児であったこの2人が、逆に時代に躍らされた、そんな皮肉を内包した素晴らしきネーミングだといえよう。多分。


 ……ま、こんな所か(最後のカーボナディウムのネーミング考察はいらなくね?)。

 とりあえず、前書きでも書きましたが、本稿の記述に対して意見のある方は、コメント覧、ウェブ拍手などでお伝え頂ければ幸いでアリマス。

 以上。寝る。
  
  


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コメント

*スペシウムとかジャポニウムとか

> 「光ファイバー コミュニケーション 回路全開」という、全くワケがわからない歌詞が、崇高なる呪文の如く、

ワロタ。あの頃の学研の付録でも、用途も無いのに光ファイバーが付録でついたり、企業CMで謳われていたりと、期待の素材だったのだなーと。すっかり当然のようになっていますが。

その辺のアニソン歌詞で最新の単語取り入れて風化したり、意味違ったりとか割とありますよね(と本題に触れることもなく/汗)

*こっこれは、カーボナディウムシンセサイザーだぁぁぁっ!

なつかしの格ゲーX-MENだと何故かアステロイドMにあり、ラスボスマグさんを倒すと手に入るというアイテム、めでたく手に入れたアルケィディさんは好きなだけ殺しを楽しみましたとさ。
ゲームつながりでいけば、’91年に出た「キャプテン・アメリカ&アベンジャーズ」のキャラクタープロフィールでもキャップのシールドについてはアダマンチウムとヴィヴラニウムの合金となってますな。自分の持っていたアーケード基盤でもジェネシス版でもこの設定は変わってませんでした。キャップ誌上では否定していてもマーベル自体としては深く考えずに容認していた様で、これも誤解を広めた一因となったんじゃないでしょうか。(半可通な俺も近年否定されるまで信じてたんだぜ!)
ウルヴァリンといえばキャラモノをやらせればクソゲー確定なアクレイムからスーファミソフトが出ていたんですが、とりあえずアメコミブームに乗っかれ!な時期に日本でも発売、しかし日本の良い子は格ゲーでウルヴァリンは知っていても、戦う相手がハンドだのサイバーだのシヴァだのLDGだので何それ状態。何より日本の販売代理店がアメコミの事が殆ど解っておらん様で、取説でのキャラやアイテム説明が直訳同然で感情移入しづらいヨ。(アダマンチウムがアダマンタンとか、そりゃ実在の分子だろ!)ゲームは虚弱体質なウルヴィーがチクチク体力を削られながら敵と戦うベルトスクロールアクション。ヒーリングファクターはどうした。
などと大昔ロヒキアの本に寄稿した際漏れていたエクセルデータがあったので今更補完。すいません。

日本を代表する架空の合金といえばマジンガーZの超合金Zでしょうか。光子力エネルギーの源となり、日本の富士山麓地下でのみ採取される新元素ジャパニウムから精錬される地上最強の合金。スーパーロボットといえば特殊な合金によって製造されるものと決定づけた作品ですが、こちらは'72年と数年遅れて登場。果たして互いに何かインスパイアされての設定なのかだろうか。

んなこたーない(AA略

*長ぇよ、オイ

キャップがシールドでウルヴァリンの爪を受け止めている表紙で有名なCaptain America Annual #8(脚本:マーク・グルンウォルド)に、キャップのシールドがアダマンチウム製であるオリジンが載っているのかと期待して読むと肩すかしなので注意な<余計な心配

> ヴィヴラニウムと鉄の合金。わかりやすくいえば「キャプテン・アメリカのシールドの材料」。初出は……いつなんだろう。キャプテンのシールド自体は『キャプテン・アメリカ・コミックス』第2号[1941/4]だけど、その材質について言及されたのはかなり後年のことだろうし

>その後に出た『キャプテン・アメリカ』第303号[1985/3]で、この誤りは修正され、「キャプテンのシールドはヴィヴラニウムと鋼鉄の合金」と明言されたらしいのだが、筆者はこの第303号の現物を持っていないため、これが作中で明言されたのか、お便りコーナーあたりで明言されたかは不明(『オフィシャル・ハンドブック』含め、現物持ってる人の確認求む)

Captain America #302-304('86年2-4月 脚本:マイク・カーリン 編集:マーク・グルンウォルド)で、ステイン工業がキャップのシールドと同じ材質でアーマーを作ろうとして(これは同時期のIron Man誌上でオバディア・ステインがアイアンモンガーアーマーを作る前振りという側面もあった)、マクレイン博士を拉致するという事件があり、そこでのマクレイン博士の台詞で、偶然作っちゃったよということが言及されています。読み直してみましたが、ここではアダマンチウムという単語は出てきていません。
まるまる台詞を写すと、"They gave me some of this with...VIBRANIUM, I believed it is now called, I tries vainly to bond it to this steel alloy I was trying to develop."とあります。

>しかし、あのシールドに使われた合金は偶然の産物だった。そのため、マクレーン博士は、「キャプテンのシールドに用いられた合金」の精製過程を再現しようと、長年研究を続けた
というのは、this steel alloyという部分のことでしょう。だから、これは「鋼鉄とヴィブラニウムの合金」の「鋼鉄」の部分にはあんまりこだわらなくていいような気も。

で、クリストファー・プリースト版(第Xシリーズとかカウントするのが面倒なのでこれで済ます)Black Panther #30で、第2次大戦中にナチスとヴィブラニウムを巡って争い、ワカンダを訪れたキャプテン・アメリカが、当時のワカンダ王にして先代ブラックパンサーであるティチャカと会った際に、希少な資源を求めて侵略してきたという点でナチスとどこが違うのかと問われ、自分の旧シールドを差しだすという行為の返礼としてヴィブラニウムを賜っており、これを持ち帰って例の合金シールドが出来た、即ちキャップのシールドはキャップ自身の存在があって誕生した、という経緯が後付けされております(この後付けの影響で、キャップの旧シールドもふたつ存在することになったとか、最近のCaptain America/Black Panther:Flag of our Fathersミニシリーズ('10年)でこのシーンは上書きされているとかもありますが、面倒なので略す)。

あと、Daredevil #13でアンタークティック・ヴィブラニウムが初登場した際には、これはヴィブラニウムと呼ばれていませんでした。Fantastic Four #119('72年2月 脚本:ロイ・トーマス 編集:スタン・リー)で、ワカンダ・ヴィブラニウムからアンチ・メタルとなる合金を作ることが出来るということがブラックパンサーの口から明言され、繋がりが示唆されています。具体的にアンタークティック・ヴィブラニウムという単語が出てきたのはちょっと分かりません。

……ワカンダン・ヴィブラニウムの「衝撃を吸収する性質」は初出からだったと思うな。リードが「これで飛行機や宇宙船を作れば、どんなに凄いか」という台詞があります。

あと、最初のOfficial Handbook of the Marvel Universeは、考証面での設定はここで初めてマーク・グルンウォルドが考えたものも多いので、この時点では間違いではないというか、ここの時点ではこれがオリジンだった、という部分もある訳です。以後のコミックでフォローされなかったり、矛盾したものも多々出てくる訳ですが。
Captain America #302-304ではアダマンチウムとは言っていないけど、ハンドブックを書いたグルンウォルドが編集として目を通している訳で、矛盾が生じたというほどでもないのでは?Captain America Annual #8で、キャップのシールドをウルヴァリンの爪やテス・ワンといったアダマンチウム製の敵と戦わせて、「アダマンチウム並みの硬度といって問題ない」描写も入れてきたのも、微調整というか修正を図る意図があったのかと思います。

*

>ロヒキアさん
>ワロタ。あの頃の学研の付録でも、用途も無いのに光ファイバーが付録でついたり、企業CMで謳われていたりと、期待の素材だったのだなーと。すっかり当然のようになっていますが。
ありがとうございます。
あすこは深夜に、「すごく脈絡ないけど、同世代なら笑ってくれるはず」的に、ねじ込んだモンでして、とりあえず、ロヒキアさんが笑ってくれたなら、本望であります。
よく考えればあの時代って、旭化成とかいうとてつもなくケミカルな会社が、当時視聴率トップのフジテレビのゴールデンタイムの1時間番組を1社提供してて(『なるほど・ザ・ワールド』ね)、しかも視聴率がすごく良かったという、そんな時代でしたよねぇ、と。

>ビートルさん
懐かしいですねぇ、キャップ&アベンジャーズ。
あれでオイラはクローとウィールウインドのキャラを知ったっけなぁ(<1面から先越せてないのバレバレだ)。
>キャップ誌上では否定していてもマーベル自体としては深く考えずに容認していた様で
これは多分、デコが「開発資料ちょうだい!」っていったらマーベルがクダンのハンドブックのキャップのページ他をコピーしてよこして、それをそのまま記載した、とかいう適当な流れだったんじゃないかと邪推しますが。
ていうか、あのゲーム、なんでジャガーノートが『ダグラム』のマッケレル見たいなモノアイになってたんだろ……。
あの当時のゲームといえば、コナミの『X-メン』が、最近iPadのアプリで85円で売ってたんで、狂喜しながら購入しましたよ。
あの非常な難易度は調整してなくて、代わりに残機が最初から7、8個あるという、開き直った調整に苦笑しつつ、1面のパイロを倒したとこで満足しちゃって先に進んでませんが。

あとオイラの世代的には、架空の金属といえば、『ガンダム』のルナ・チタニウムもありますな。なんか、音の響きが良くて、好きなんです、特に「るなちた」のあたり(意味が解らん)。

*

>Humanflyさん
もろもろご指摘ありがとうございます。「アンチ・メタル」につきましては、かなり記述が間違ってそうで、ご指摘でなんとなく設定の変遷の流れなども見えてきましたので、記述の方、修正していこうと思います。
ていうかやはり現物読まないで語る、という愚にいまさら気づいてもいますが。
(とりあえず、エッセンシャル版の『デアデビル』『オフィシャルハンドブック』なぞをAmazonでポチりつつ)

で、ご指摘もろもろいただいておきながら、あえてその指摘に対して疑問を呈してみるという、無礼をいたしますが。

その、やはりキャプテンのシールドの材質が「アダマンチウム+ヴィヴニウム」という記述は、書かれた時点で矛盾が生じていると、思うのですよ。

根拠としては、ごく単純に、
「アダマンチウムが発明されたのは、『アベンジャーズ』第66号のエピソードのあった少し前くらいなのだから、第2次世界大戦中にアダマンチウム+ヴィヴラニウムの合金を作ったというのは、時系列的におかしい」
というものですが。

で、その時系列的についてフォローせずに、戦時中に「アダマンチウム+ヴィヴラニウム」の合金が存在していた、と記述するのはオリジンの創出というよりは、単純な間違い、ではないかと思うのです。

あとグルンウォルドが「アダマンチウム+ヴィヴラニウム」を是としていたのならば、くだんの『キャプテン・アメリカ』誌上で、アダマンチウムの誕生した時期について何らかのフォローを入れさせていたのでは……とかいうのは強引な憶測ですね、すみません。

(※現物のコミックを読まず、オフィシャルインデックスの『アベンジャーズ』第66号のシノプシスに、アダマンチウムが「マクレーン博士の最新の発明」と記述されていることのみを論拠に書いてしまっているので、歯切れの悪い文章になっていることをお許しください)

*遅ればせながら夏コミではお世話になりました

ちょうど去年の夏コミで初めて出した『AVENGERS AND POWER PACK』本で「キャップの盾はアダマンチウムとヴィブラニウムの合金」と記載して、大恥かいた私にとってはとても他人事とは思えない話題です(汗)

その間違いを指摘されて、過去の小プロ邦訳とかを読み返してみれば「キャップの盾はアダマンチウムとヴィブラニウムの合金」ってどこにも明記されてないんですよね。
何でこんな勘違いをしたんだろうか?と自問自答してて、竹内さんが取り上げた『キャプテン・アメリカ』第145号(1972/1)のお便りコーナーの方みたいに「その方が箔が付くしロマンもある」と思いこんでたんだろうなと。

冬コミで出す本は思い込みでいい加減な記述しないように気をつけようと思いました。

*

>コナミの『X-メン』が、最近iPadのアプリで85円
mjd?そういう事聞くとiPad購入考えてしまうなぁ。そういえばあれのジャギーも妙にスマートなうえバズーカ撃つとか無茶キャラだったな。

合金の組成についてはあえて誰も書かないので書いちゃいますけどスタトレ的展開で未来のDr.マックレーン本人から合金の精錬方を伝授されるとかもアリだな。あと魔法(オイ

*

次は是非DCユニバースの鉱物の考察をw

*

毎度レス遅れてすみませぬ。11月の目標は、「ブログ放置しない」で。

>オレンジフードさん
同人誌は、書き換えられませんからねぇ。
コミックスの資料本なんかだと、間違いを指摘してくれる読者さん、ってのもあんまりいませんし、書いてるこっちがいちいち気をつけなきゃイカン所はありますね。

まあ、最近は、コンビニで売ってるゴシップ満載な本とかで、臆面もなく「どこをどうしたらこんな勘違いできるのか」な記事を書いてるライターもいますが(哀)。

>ビートルさん
マジですよー。ドムのジャイアントバズを撃ってくるジャガーノートの出てくるコナミ版X-メン、コスチュームがジョン・バーン版の茶色&オレンジなウルヴァリンの出てくるコナミ版X-メンですよー。
ちなみにWiFiで4人まで同時プレイができたりもするステキ仕様です。

>次は是非DCユニバースの鉱物の考察をw
実はDCって、アダマンチウムくらいに有名で浸透してる鉱物がなかったり……。


追伸:今の仕事が一段落したら、このエントリに手を入れる予定です。

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