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●"I am Baytor!"な、日々。

2013.06.01 Sat

▼『ヒットマン』が、邦訳されるって?

 ……日本語でいうと、『ヒットマン』が、邦訳されるって?

 説明ゼリフ的にいうと、ガース・エニスがライターを勤めてた頃の『ザ・デーモン』のアニュアル2号に「新ヒーロー」として登場させ、ほどほどに好評を博したがゆえに『ザ・デーモン』本誌にも登場し、季刊誌『バットマン・クロニクル』でチョロっと露出を経た後、なぜだかオンゴーイング・シリーズを獲得してしまった(しかもガース・エニス&ジョン・マックルアという『ザ・デーモン』の作・画がそのまま再登板)『ヒットマン』が、その後、連載は第60号(あと、第100万号も出た<1990年代のコミックスを語るとき、いちいちこれとか「第0号も出た」っていわなきゃならないのが面倒くさいよな)まで5年に渡り継続し、最終的に大団円に終わった快作であり、同時期の『プリーチャー』と並ぶガース・エニスの「デタラメなドンパチングですげぇ人は死ぬけど、その割に読後感が爽やかで、最終話を読み終えた後に空を仰いで微笑みたくなる」感じな、『ヒットマン』が、邦訳されるって?(長ぇよ)

 わぁい『ヒットマン』 あかり『ヒットマン』大好き(中学1年生以下の感想)。

 こう、こないだの『JLA』2冊とか、今回の『HITMAN』とか、1990年代後半の名作(しかもライターがイギリス人)の邦訳ブームが来てる感じですかね。

 ……つまりはモリソンの『アズテック』とか『インビジブルズ』とか、エリスの『トランスメトロポリタン』とか『プラネッテリー』とか、エニスの『プリーチャー』とか『エネミー・エース:ウォー・イン・ヘヴン』とかもじきに訳されるというわけですな! あるいは、アラン・ムーアの『ウォーチャイルド』とか!(<せめて『スプリーム』にしとけよ!)

※『エネミー・エース:ウォー・イン・ヘヴン』は1990年代後半ではないけど(2001年)、多分、誰も気づかないだろうから名前を挙げてみた。なぜならオイラが大好きな作品だからだ!(いばるな)


 とりあえず、訳者の海法紀光さんのツイッターでの呟きによると現在DCコミックス社から出ている単行本(全7巻)が底本となっていて、今回の日本版は原書の第1、2巻をまとめた感じらしいですね。第1巻が144ページで、第2巻が176ページなんで、300ページ強の本になりそうね、と。

 底本っつーても、リンク先のツイートを読んでくと、オリジナルの単行本では、第7巻だかに収録されてた『ヒットマン/LOBO』が追加で収録されてるそうで、完全に同じ内容じゃないみたいですが。

 ……つか、底本にしてる『ヒットマン』の単行本自体、第1~3巻までは144~176ページだったのが、第4巻で196ページに増えたと思ったら、第5巻では352ページと一気に倍に増えて、第6、7巻も300ページ台で出されるという、訳のわからないつくりですんで、アレを踏襲するわけにもいきませんがね。

※きちんと確認したわけじゃないけど、多分、記憶が確かなら『ヒットマン』の単行本は1990年代に刊行されてたのが前半の第3巻か4巻で止まってて、その後、TPBでシリーズ全話出すということが一般化した2009~2012年にかけて、従来のTPBの出し直しと、シリーズ後半部のTPB化が行われた影響で、こういうマチマチなページ数になったんだ、と思う。


 ……追加収録の分、元々の収録話数が減ってたらどうしよう(ないない)。

 いや、第2巻の最後に収録されてる第8号(「ファイナル・ナイト」タイイン)が、オイラの大好きな話でね。個人的にはあの話が翻訳されることが、今回の『ヒットマン』第1巻の刊行における、もっとも嬉しきことですんで(割と真顔)。「『ヒットマン/LOBO』を収録したから、第8号は2巻でね!」とかいうことになりますれば、血涙流してエンターブレインに「なぜかまた初台に移転してしまう」呪詛を飛ばしますんで。

 とりあえず、第8号のあらすじを大まかにいうと、DCのクロスオーバー・イベント「ファイナル・ナイト」の作中で、太陽がガス状生命体サンイーターに“喰われて”な、地球は氷河期に陥るのですわ。でー、“スーパーガイズ”が事件の収拾にあたる中、一般人に過ぎないモナガンと友人たちは、馴染みのヌーナンズ・バーに集まり、「今度こそ駄目なんじゃねぇかな」的に“世界の終わり”を待ち受けている、と。
 でで、店主のシーン・ヌーナンが、朝鮮戦争当時、今日のような厳寒の夜に38度線で体験した思い出を話したのをきっかけに、モナガンたちは自分たちが“最も死に近づいた瞬間”の話を語り始める……。という具合な、特に派手なドンパチングも、ドッグウェルダーが出るでもない、シンミリとした話なんね。
 このシンミリ具合が、ていうか、エニスがオンゴーイング・シリーズの幕間に書く、こういうシンミリ話が大好きなのよね、オイラ。こう、アイリッシュバーとかアーリントン墓地に集まった古強者たちが、昔の戦場での体験をシンミリ語る系のアレ。『プリーチャー』第50号とか(うろ覚え)。


 あとオイラ的に『ヒットマン』で好きな話は……ベタだけど第34号ですかね。これもやっぱり、アクションとかギャグはなしんこで、偶然、屋上で出会ったスーパーマンと、シンミリと話をするだけの話ですが。

(※)ベタ:この第34号は、1999年度のアイズナー賞「ベスト・シングル・イシュー」を受賞してるぐらい万人の認めた名作なんで、まぁ、「ベタ」よね。

 こう、バットマンに対しては、面と向かって憎まれ口を叩いて汚い台詞を吐きかけるモナガンが、スーパーマンに対しては、さながらボーイスカウトの少年のように背筋を正して敬意を払うという、ゴッサムの一市民を代表している感じの距離感が凄くいいのよね(それだけにこの話の後日談である『JLA/ヒットマン』で、スーパーマンとモナガンの関係が変わっちゃったのはちょいとションボリでしたが)。

 とりあえず結論としては、第34号が邦訳されるまで刊行が継続しますように、という具合ですか。

 いや、無論、最後まで出ることを望みますけど。

 最終エピソードの1個前のエピソードで、突然に世界の命運を背負わされたシックス・パックが、何一つ動じずに成すべきことを成すカッコよさとか、ラストエピソードでそれまでのストーリーラインに登場してきた奴らとその関係者だのが再登場していく王道の流れとか、とある登場人物が最後の最後に漏らす一言とか、唐突に「そういや、ヒットマンって『ブラッドラインズ』クロスオーバーで誕生した新ヒーローだったんだよな」とかいうソレを思い出したりする展開とか。

 あの辺のアレは、なるたけ多くの人々が読んで欲しいわさ、と。

 そして、ラストのモナガンの選択に強くウナズいて、最終巻の表紙を見返して、そして奇妙に爽やかな読後感に包まれたままに、夜空なんかを見上げて、微笑んで欲しいわさ。

 そんな感じで(ナゲヤリ)。


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▼余談:

 こう、邦訳アメリカン・コミックスという、数千部程度の部数しか出ないジャンルの本が、逆に底の固い商品として、毎月数社から出るようになって結構経ちますが、今だとそれらの本の実売データを材料に「定価は高いですが、それでもコンスタントにこれだけの部数が売れます」って、営業を納得させ易いのかなぁと、思った(適当な想像です)。

 ちなみに、『ザ・デーモン』にヒットマンがゲスト出演してる回(第43、44、45、52、53、54号)はアメリカでも単行本になってないし、そもそもエニス期の『ザ・デーモン』は、コミックショップのバックナンバーでもロクロク見かけない代物だし、デジタル・コミックスですら1冊しか登録されてないので、もしも神龍とかに願い事をしなければならないような事態が生じた方におかれましては、「ギャルのパンティーおくれ」とかいうしょうもない願いはさておいて、エニス期の『ザ・デーモン』がデジタル化されるようお願いしといてください。
  
  
 ほんじゃま、"GOODBYE LADS"
  
  
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コメント

*

本日読了(邦訳版1巻です)。
大変面白かったのですが、『DCキャラクター大辞典』に
ばっちりラストの展開が書かれていたので
少しゲンナリしました(読んだことを後悔……)。
それにもかかわらず、彼にチョウ・ユンファのご加護のあらんことを。

*

>AIさま
コメント遅くなりましてすみません。
その間に自分も何とか購入しました、『ヒットマン』。
(まあ、まだ『デーモン・アニュアル』しか読めてないのですが)

『DCキャラクター大辞典』は……ある意味罠ですね。
初心者のために作っておきながら、初心者が読むと、実本を読んだ時のオモシロを盛大に削がれるという……。

ただ、なんというか、「アメリカン・コミックスのファンとしての経験値」みたいな物を上げるには、その手の辞典系をネタバレを覚悟して読破してくことが、割と通過儀礼な気もしますね。

「今回このネタバレを読んで得た知識で、次に読む本は感動的に読める」的に、「次の読書体験」のためだと思いつつ、また『ヒットマン』はラストを知っていても、それはそれとして感動できる話だと思いますので、明日に向かって突き進んでいってください。

うむ、自分でも何を言っているのか分からないレスですね。

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