Homeスポンサー広告日記>●どうでもよき感慨。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●どうでもよき感慨。

2013.06.03 Mon

▼「面白い」について語るということ:

 こう、前回のエントリを書いてる途中でな。

 ふと、ブログとかでマンガだのを紹介するテキストには2種類あるな、と、思った。

 1つは、まあ、「このマンガ面白いから、読んでみなよ」と、「面白い対象」を紹介して読者に「読んでみようかなぁ」というココロモチにさせたいテキスト。

 もう1つは、なんというか、「この面白マンガを、面白く紹介してる俺って面白いでしょ?」的に、マンガをネタにした「話芸」的なモノを披露して、読者に「このブログ面白いなぁ」と思わせたいテキスト。

 まあ、この2つにパッキリ分かれてるという訳じゃなく、大概のレビューのテキストというモンは、この2つの方向性が入り混じった上で書かれてる感じ、というか。

 個人的には「これ面白いから読んでみなよ」が大部分で、「オレのテキスト面白いでしょ?」はかなり薄めな比率で書きたいものであるなぁと思うのですが、まあ、ブログなんてやってる時点で、「オレ面白いでしょ?」が相当な比率を占めているのよね、実際。


 あとこう、「面白い作品の、面白さを、面白そうに紹介する」テキストを書く上で“対象の作品のオチをバラしちゃう”という行為は、書き手にとって一番ラクで、読者も面白がりはするけれど、必然の結果として、読者の読む気を削ぐ行為であるなぁ、と。

 対象の作品を「面白い読書体験」のために読めず、単なる「知ってるオチの確認作業」になってしまうことであるなぁ、と。

 いやまあ、ちょうどこないだ聞き返してたポッドキャストで、伊集院光がいってたことのウケウリですが(その昔『13日の金曜日』がTVで放映されることになって、ティーンの頃の伊集院が楽しみにしてたら、冒頭で淀川長治さんが「この映画、最後の最後にとてもビックリするようなことがおきますので……」的な解説をしてて、おかげでラストのジェイソン登場シーンが「確認」でしかなくなったとかいう話)。

 こう、淀川長治のような解説のプロであっても、そういうウッカリ受け手の興味を削いじゃうような語りをしてしまうのであるわけで、ましてや一応全国に向けて無差別に発信してるメディアで、何がしかをレビューするという行為には、気を配りたいものであるなぁ、と思った。


 あとこう、「ネット上の情報だけで、対象の作品を“読んだ気”になって、原本を買わずに語ったりもする」的な行為が、まぁ、アメリカン・コミックスみてぇな情報偏重のジャンルにおいてはアリがちじゃないすか。

 けどこれは受け手側の問題だけでなく、ネタ元のレビュー記事で、ウケを取るためにサックリとネタバレを書いてしまったりとか、あるいは詳細すぎる情報をネット上に上げてしまった送り手側にもいくばくかの責任はあるのではないか、とか、思ってみたり。

 ただ、アメリカン・コミックスの場合、「英語が解らない人への一助として台詞を翻訳してみる」とか「キャラクター解説」みたいな形で、正々堂々と物語の全容を語るケースもあって、それらは「レビュー」とはテキストの性質が違ってるしなぁ、と。

 ──例えば、オイラがグラント・モリソンの『アズテック』のTPBの紹介をする場合は、『アズテック』の後日談である『JLA』の例のエピソードの話はボカした形で書くでしょうが、「JLA全メンバープロフィール」みてぇな同人誌でアズテックのプロフィールを書く際には、実はアズテックを後援していたQの実態は……とか、邪神テスカトリポカの正体は……とかいうあたりは包み隠さずテキストにしますわ。なぜなら、「プロフィール」のテキストにおいては、ネタバレとかいうウェットな要素よりも、「情報を正確に、精緻に記述する」というクールな要素のほうが重視されるからで。

 まあ結局は、興味のある作品のタイトルを打ち込むだけで、それら「ネタバレを避けて書いてるテキスト」と「ネタバレをいとわず正確に記述してるテキスト」とが等価に検索結果として提示されるインターネットという無慈悲なる平等さを持ったメディアにも、責任の一端はあるとは思うのですが(と、とりあえず、道具のせいにして逃げる)。


 皆さんは、どう思われますか?(<問題を提起するだけして、答えは受け手に丸投げという、送り手として最悪なシメ)
  
  
関連記事

コメント

*

私の扱っている(?)カテゴリーは、経験上、「私の筆力で何を書こうと、十中ほとんど十、読まれない」と確信。つまり「オチをばらそうと、ばらすまいと読む気がない人が圧倒的多数」ならば「オチまでばらせば、興味を惹かれてくる人がいるかもしれない」可能性に賭け、「最初っから私より、このジャンルに精通していて、オチをばらそうとばらすまいと、関心の度合いは変わらないが、情報発信をしていない人に、情報発信行動を促せるかもしれない」という一縷の望みを抱いて、設定からオチ、私の感想まで書き出します。以上、お粗末さまでした。

*

面白く読ませていただきました。私は英語が出来ないので邦訳
ばかり読んでいます。なのですこし前に出版されたキャラクター事典や、ネットの情報によって知識を増やすということがほぼ当たり前になっています。ネタバレ上等で読んでいます。
しかしアメコミの性質なのか、さらに言えばアメリカの文化がそういうものなのか分かりませんが、あえてネタバレぎりぎりのものを見せて読者に注目されることで、読んでもらうという見世物の性質があるような気がします。
アメコミの場合はネタが全てじゃないから、知ってても全然面白く読めてしまう。そのように作られているのかなあと思いました。

*

毎度、レスが遅くて申し訳ありません。

>小笠原功雄さま
お久しぶりにコメント、ありがとうございます。
そうですね、今では露出度が結構増えておりますアメリカン・コミックスに対して、韓国漫画はまだここから広がっていく感じといいますか、まずは読者の興味を引くために、やれることをやっていく具合なのでしょうね。
自分のような「読んでいる人」だけに向けてテキストを書いている身としては頭が下がる思いであります。

>レウイさん
はじめまして。割かし何も考えずに書き出してみた文章ではありますが、興味を持っていただきましてありがとうございます。
まあ今回のエントリは、かなり初心者な時期の読者へのネタバレを想定して書いてる感じですので、レウイさんのような、自分の読んでいる話を楽しむために他のストーリー、キャラクターのネタバレを読む方、いわば“前向きなネタバレ”の楽しみ方をしてる方は、さほど気にしなくて良いかと思います。

>あえてネタバレぎりぎりのものを見せて読者に注目されることで、読んでもらうという見世物の性質があるような気がします。
この辺は、ヒーローもののアメリカン・コミックスの特徴でしょうね。
「もうじき出る最新号の中身をチョイ見せ! あのキャラクターが死ぬかも!?」とかいうプロモーションの仕方は、日本の週刊マンガ誌ではやりにくくて、月刊ペースのコミックスならではだと思います(最近のマーベルは週刊、隔週のコミックスも出してますが)。
ヒーローもののコミックスは、数ヶ月先までストーリー展開を決めた上で製作をしているので、そういう「期待をあおる見世物」なプロモーションもやりやすいでしょうし。

この辺の、先の展開まで解ってる製作側が、情報の出し方をうまくコントロールし、先の展開を期待させる絵を見せつつ、1ヶ月期待をあおる……という手法は、日本のアニメのプロモーションに似ているなぁ、と、このコメントを書きながら気づきました。

コメント投稿

Private

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ironjoe.blog7.fc2.com/tb.php/459-5919162c
この記事にトラックバックする(FC2ユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。