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●スーパーボーイは、ジェリー・シーゲルの著作物だった。その4(余談風):

2007.03.30 Fri

 うぃす。

 ちと前回から間が空きましたが、長々続けてきた「スーパーボーイは、ジェリー・シーゲルの著作物だった。」シリーズ最終回気味なソレで。

 今回は「以下、余談」な話をしようかと。

▼余談その1:著作権を持っていても、シーゲル家は「スーパーボーイ」のコミックを出版できないのだ。

 その、今まで語ってきたような次第で、「スーパーボーイ」の著作権はシーゲル家に戻ったわけですが。
 で、権利が戻ったからといって、「じゃ、今後『スーパーボーイ』のコミックは、下手をしたらDCコミックス社以外から出ることになるんだ。もしかしたら、マーヴル・コミックス社から出るかも! なんてこった!」……とかいう具合にゃあ、ならないのが世の中のママならぬ所でして。

 なぜなら、「スーパーボーイ」という名前の「商標権」は、DCコミックス社が所持しているのですわ。これが。
 でもって、商標権っつーのは、法律上は、DCコミックス社が「スーパーボーイ」の名前を商業目的で使用し続ける限り、同社が保持してられるんですわ。
 加えて、DCコミックスは、スーパーボーイやスーパーマンの胸についている「Sマーク」の商標権も所持していまして。
 でもって、法律上は、DCコミックスが「Sマーク」を商業目的で使用し続ける限り(以下略)。

 つまりは、「スーパーボーイ」の著作権を所持しているシーゲル家が、彼ら自身の『スーパーボーイ』のコミックを出そうとした場合、ですな。DCコミックス社が上記の商標権を所持している以上、

1.該当のコミックのタイトルに、『スーパーボーイ』を使えない

2.該当のコミックの主人公は、おなじみの「Sマーク」付きのコスチュームを着てはならない

 という、2点を満たしたコミック、要は「スーパーボーイ」としての特徴が、スポイルされたしかモンしか出版できないのですわ。

 ただまぁ、シーゲル家は、多分、彼ら自身で「スーパーボーイ」のコミックを出版する気はないでしょうが。
 余所の会社(まあ、DCコミックス社がその筆頭でしょうが)に、相応の条件・金額で、ライセンスを与える方が、遙かに楽に金を儲けられますから。

 ちなみに、この「著作権を持っていても商標権は他社なので、コミックを出版するのに不都合が生じる」例として代表的なのは、元フォーセット・コミック社の「キャプテン・マーヴル」ですな。
 現在、DCコミックス社は、フォーセット・コミックス版の「キャプテン・マーヴル」の著作権を所持してるわけですが、「キャプテン・マーヴル」の商標権自体は、マーヴル・コミックス社が所持してます。
 故に、DCコミックス社は「キャプテン・マーヴル」の登場するコミックのタイトルに、そのまんま『キャプテン・マーヴル』の名を使用できず、代わりに、『パワー・オブ・シャザム!』といったタイトルで出版しております、と。


▼余談その2:スーパーボーイ(コナー・ケント)が死んだのは、本件と関係がない(と、思う)。

※以降には『インフィナイト・クライシス』のクライマックスに関わるネタバレがあるので注意してくださいな。


 えー、「スーパーボーイの著作権がシーゲル家に戻った」っつー、判決が、ニュースサイトなどで広まったのが2006年3月ですが。
 この時期ってのは、丁度、DCコミックス社の一大クロスオーバー『インフィナイト・クライシス』がクライマックスを迎えてた時期でして。

 で、ご存じの方も多いでしょうが、この『インフィナイト・クライシス』本編では、当時のDCコミックスの作品世界における「スーパーボーイ」(コナー・ケント。スーパーマンのクローン人間で、テレキネシスの応用で、スーパーマンに似た超能力を発揮する人)と、「スーパーボーイ・プライム」(平行世界アース・プライム出身。オリジナルの「スーパーボーイ」によく似てるけど、オリジンは全く異なる)が戦い、スーパーボーイ(コナー・ケント)の方が死亡する、と言う展開がありまして。

 でー、この展開と、裁判の判決を結びつけて、
「『インフィナイト・クライシス』のストーリー中で、スーパーボーイ(コナー)が死んだのは、シーゲル家の元にスーパーボーイの著作権が戻ったあおりで、DCコミックス社が、スーパーボーイを処分することを決めたから」
 などといったことを指摘するファンもおりましたが。
(あと、『インフィナイト・クライシス』のラストで、スーパーボーイ・プライムが、DCユニバースから隔離・封印される、ってオチは、スーパーボーイがDCコミックスの手を離れた、っつーのを暗示している、とか)

 個人的には、この説は、根拠や必然性に乏しく、まぁ、ブッチャケ、「偶然の一致」だと思います。

 理由としては、まず、

1.『インフィナイト・クライシス』第6号(スーパーボーイが死ぬ回)、第7号(最終回。スーパーボーイ・プライムが封印される回)は、確か2006年3月&4月頃に発売されている。

2.コミック雑誌の進行を考えるに、例の判決が下った2006年3月23日の時点で、『インフィナイト・クライシス』第6&7号のシナリオは、既に完成していたと思われる。

 故に、「タイミング的に“例の判決”を、作中に反映させることは、無理くさい」と。

 っつーか、仮に、その辺のシナリオが改変可能な時期に、「著作権が元に戻ったよ」ってなニュースが飛び込んできた、と、してもですよ。『インフィナイト・クライシス』みてぇな、数年がかりで積み重ねてきた、20年に1度のイベントのオチを、今さっき飛び込んできたニュース、しかも会社的にデリケートなニュースを、シナリオに盛り込もう、とか、考える編集者がいると思いますかね? 俺は、思わないが、どうか。


 あと、シーゲル家が所持する「スーパーボーイ」の権利に、スーパーボーイ(コナー)が抵触してるから殺した、ってのが、どうもね。
 別に、殺すことは無いのに。

 その、
1.シーゲル家が所持している「スーパーボーイ」の権利は、あくまで「子供時代のクラーク・ケント」が主人公の物語とその派生物であり、「スーパーマンのクローン人間」であるスーパーボーイ/コナー・ケントは、上記の著作権には含まれない(=シーゲル家にオリジナルのスーパーボーイの権利が移ったからと言って、スーパーボーイ/コナーの権利まで、シーゲル家に移るわけではない<当たり前ですが、念のため)。

2.一方で、「スーパーボーイ(コナー)はオリジナルのスーパーボーイをパクっていて、実に著作権侵害です」とか、指摘される可能性もあるが、これについては、コナーの能力やコードネームを変えるなどすれば、コナー・ケントを、シーゲル家の保持する著作権とは関係のないものにすることもできた。

3.で、オリジナル・スーパーボーイの著作権侵害を回避するための手段は“殺す”以外にいくらでもあったのに、スーパーボーイは死んだ、ということは、むしろ、スーパーボーイ(コナー)は、シーゲル家に著作権が戻ったこととは、関係なく死なされたんじゃねぇのか? って、オイラは思うが、どうか。

 まぁ、微妙に、説得力ないですが。


 つかまぁ、オイラの持ってる『インフィナイト・クライシス』(ハードカバー版)の巻末の解説に、「スーパーボーイが死んだ理由」について書いてあったりするんですが。

 その理由ってのが、こんな感じで。

1.『インフィナイト・クライシス』を統括していたDCの偉い人、ダン・ディディオは、当初は物語のクライマックスで、ナイトウィングを殺すつもりでいた。

2.これに対して、『インフィナイト・クライシス』のライター、ジェフ・ジョーンズを筆頭とするスタッフは、ナイトウィング殺害を断じて拒否。

3.ディディオ「殺したくないなら、ナイトウィングぐらいに、“殺すとインパクトのあるキャラクター”を提案したまえ」

4.「じゃ、スーパーボーイで」と誰かが言った。

5.ジェフ・ジョーンズ、それも嫌がったけど渋々同意。

6.スーパーボーイ、名誉の戦死。

 っつーことらしいですわ。ひどいね、どうも。

 まぁ、上記の経緯は、「全部嘘」で、本当は、「シーゲル家に文句を付けられないよう」スーパーボーイを殺したのかもしれませんが、俺的には、上記の経緯が、実に「もっともらしいし、まぁ、そんなモンだろう」と、思いますわ。

 まぁ、信じたい説を信じればいいんじゃないでしょうか。

 っつーわけで、取りとめも無くなった所で、この話はオシマイ(なんたる適当さだ)。

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