Homeスポンサー広告今日読んだアメコミ>●最近読んでる本とか。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●最近読んでる本とか。

2014.06.24 Tue

▼最近読んでる本とか:

 こう、先週はイマサラ『アルティメット・ファンタスティック・フォー』を3年分ぐらい一気に読んでたのですが(本当に今更ですね)。

 ここまで読んでの率直な感想としては、『ファンタスティック・フォー』を現代的にリメイクするという当初の試みは、割合に悪くなかったなぁ、と。

(「当初の」ね<ここ大事)

 特に、ベンをリードの年上の幼馴染で、超天才なリードに対して「理解できないんだけど理解しようと努力してくれる善良な普通の人」というキャラクター配置にして(一方でリードをハナから否定してかかるリード父と対比させつつ)、2人の結びつきをより強くしたのが、良い追加要素だと思いました。

 でー、その自身の理解者をザ・シングというフリークに変異させてしまったという負い目が初期のリードの行動原理になってるし(この手の天才主人公って、そういう動機がないと腰の重いキャラになりがちだし)。

 あと、割と「人間のまま」で超能力を獲得したスー&ジョニーと、臓器レベルで人外になってしまったリード&ベンという明暗の分かれたペアを組ませつつ、一方で、ベンに気さくに付き合ってくれるジョニーと、人外でもリードを好いてくれるスーというつながりも成立させてるのがいいな、と。

 それと、オリジナルのリード・リチャーズの「中年の落ち着いたオッサン」成分を、フランクリン・ストーム博士という「5人目の家族」に振ってるあたりも地味にいい仕事だと思います。

 そんな感じのキャラクター配置と、20号までの、あえて「ファンタスティック・フォー」というチーム名を名乗らせず、個々人のコードネームもつけられてない、その上「It's Clobbering Time !」という口上もまだ決められてない、という「ヒーローチーム未満」な空気感が割合に好きでした。


 ……ただ、第21号からその辺がテコ入れされたかで、割と普通のヒーローものになっちゃった──唐突にこの号から「ファンタスティック・フォー」ってチーム名で呼ばれだし、普通にコードネームを名乗って、おまけに「4」マーク入りのコスチュームまで着てる──のが、残念かなぁ、と。

 しかもこの21号からの展開で、「フライトフル・フォー」(『マーベル・ゾンビーズ』世界のファンタスティック・フォーね)という露悪的なキャラクターがヒットしたおかげで、ストーリーの雰囲気も変な方に梶を切っちゃった感もあるようなないような。続くネイモア編のオチとか、ティーンエイジャー向けのコミックとしてはカタルシスがないにも程があるというか。


 あと、Dr.ドゥームの扱いが、ね。リードが若返ったおかげで、ドぅームも若返らせざるを得なくなって、単なる中二病キャラに堕してね? とかいう初動のマズさ、あと「ヴァン・ダム」という苗字の微妙さ、「ヤギの足に金属の肉体に緑のボロ毛布」とかいう悪役としてのキャラ立てのヒドさ、自分の拠点に接近してきたリードたちを出迎える方法が、自らバズーカを肩に担いでファンタスティッカーにブッ放すというロマンのなさ、再登場時に無理矢理軌道修正されて「ラトヴェリアの王様」にされてるという扱いの適当さ、結局、リードらの事故はこの人が原因でした、なことにされちまうヒネリのなさ、なにより再登場した話のラスト(第32号、2006/8)で次元の彼方に消えてから、今年(2014年)まで帰還しなかったという存在感の無さと、パーフェクトに最悪なキャラクターに磨き上げられてて、変な笑いが漏れますね。

(その上、帰還したと思ったら、掲載誌が打ち切られるという、華麗な追い討ちまで喰らう始末)

 多分これ、作り手の方は意図的なギャグとしてやってるんじゃないですかね(棒読み)。


 その他、個人的に気になったのは、単行本1、2冊単位でライターが変わるおかげで、その場その場で付け加えられてくSF設定に統一感がないトコかなぁ。

 こう、ウォーレン・エリスが「ゴム人間になってしまったリード・リチャーズは、いかなる消化器官を備えているか」とかいう、現代的な掘り下げ(っつーか、掘り下げなくてもいいのに)を試みる一方で、マーク・ミラーが「ゴム人間になったMr.ファンタスティックは、脳味噌もフレキシブルになったので超超超天才になったんだゾ!」とかいう無邪気な設定(単なる言葉遊びじゃねぇか)を付け加えてるのを読むだに、こう、頭を抱えたくなる感じが。

 っつーか、エリスにしても、地球人の認識をはるかに超えた異世界であろうN-ゾーン(本作版のネガティブ・ゾーン)を「割とフツーの死にかけの恒星系」として書いちゃって、あまつさえアナイラスを「単なる独占欲が強い羽根生えたオッサン」にして、しかも頭に光線銃が命中しただけでアッサリ死んじゃう程度の弱者にしちゃうという、イマジネーションとワンダーに欠ける展開を臆面もな書き飛ばしちゃうあたり、サムズダウンなのですが。

 オースン・スコット・カードを連れてこいとかいう気はないけど、それなりにSFのわかってる人間に設定資料集を作らせて、ライター陣はそれを参照するとかいう、世界観の作り込みは欲しかったかなぁ、と。

 以上、毎度散漫な感想で。……褒めるつもりでテキスト書きだしたのに、なんか後半ダメ出しヒドいな。


 どうでもよい余談:某話に登場する「ズヴィルポグア(Zvilpogghua)」とかいう怪物が、調べてみたらいわゆるクトゥルー神話関連でもトビキリにマイナーな神性であることが解って噴いた。マーク・ミラーは何を思ってこいつを出そうと思ったのか。


 次は『ニュー・サンダーボルツ』でも読もうと思う(脈絡ないなぁ)。
  
  
Ultimate Fantastic Four Vol. 1 : The Fantastic (Ultimate)
Ultimate Fantastic Four Vol. 1 : The Fantastic (Ultimate)Brian Michael Bendis Mark Millar Adam Kubert

Marvel 2007-07-18
売り上げランキング : 47212


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 華麗なる表紙サギな第1巻(作中ではこんなコスチュームは着てません)。この1冊に限れば完成度高い話だと思う。

Ultimate Fantastic Four: Doom Vol. 2
Ultimate Fantastic Four: Doom Vol. 2Warren Ellis Stuart Immonen

Panini Books 2005-07-03
売り上げランキング : 445586


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 やはり表紙サギな2巻。ドゥームさんがロケランでファンタスティック・フォーを迎撃する、アレな感じのクライマックスが素敵(褒めてない)。

Ultimate Fantastic Four - Volume 3: N-Zone
Ultimate Fantastic Four - Volume 3: N-ZoneWarren Ellis Andy Kubert

Marvel 2005-06-08
売り上げランキング : 73081


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 実に堂々たる表紙サギな(こればっか)第3巻。ネガティブゾーンの帝王アナイラス(スゲェ小物な悪党)とのあまり盛り上がらないクライマックスに酔いしれろ!(適当)

Ultimate Fantastic Four - Volume 4
Ultimate Fantastic Four - Volume 4Mike Carey Mark Millar Jae Lee

Marvel 2008-09-24
売り上げランキング : 778309


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ネガティブゾーンから帰還したら、マッド・シンカーがバクスタービルを占拠してたり、あとインヒューマンズと遭遇したりと、新キャラ登場で世界観が広がるようで広がらない第4巻。折角のインヒューマンズ初登場なのに煮え切らないオチにションボリ(『アルティメット・ファンタスティック・フォー』の全般的なオチが、エンターテインメントとして丸きり煮え切らないという指摘は無視します)。

Ultimate Fantastic Four - Volume 5
Ultimate Fantastic Four - Volume 5Mark Millar Greg Land

Marvel 2006-04-12
売り上げランキング : 387509


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

『マーベル・ゾンビーズ』の世界観が産まれる第5巻。個人的には同時収録の「ネイモア編」の展開のアレさと煮え切らなさに、ここで読むのを辞めました。
  
  
関連記事

コメント

コメント投稿

Private

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ironjoe.blog7.fc2.com/tb.php/496-2659fc17
この記事にトラックバックする(FC2ユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。