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●続・最近の著作権とか。

2014.07.15 Tue

▼例の件についてやっぱり書こうかどうしようか……な日々:

 これまでのアラスジ:ニトロプラスの二次創作ガイドラインについて何か書こうかと思ったけど、別にアメリカン・コミックと関係がないので辞めた。


 だがその後。

 今回のガイドラインの一件で、二次創作側の立場でTwitterなどで発言してて、おそらく二次創作サイドで最も矢面に立ってるであろう、水龍敬さんのブログのエントリ「ニトロプラスのガイドラインに見る同人の今後」で、ちょっとだけアメリカン・コミックスについて触れていた。

 ので、そこにだけ言及しようと、思った。


 ……けど、引用した文章が、ホンの数行の文章ではあるのに対して、こちらのツッコミがかなり長くなって、「それはどうなのか」と自己批判。

 そんなわけで、やっぱりやめた。

<完>
  
  
▼と、自己完結しててもショウもないので:

 一応、ツッコンでみる(以下、結構な長文ですが、元の文章はもっと長かったのです)。


 その、具体的には、以下のリンク先の、

「ニトロプラスのガイドラインに見る同人の今後」

 中程にある以下の文章なのですが。

>そもそもが「非営利の二次創作活動に限ってこれを認める」ことで同人が健全化されるのなら
>フェアユースの抗弁権のあるアメリカがまさにそのもので、それならアメリカにもコミケがあっていいはずです。
>しかし現実には表現規制や法律の厳しさゆえに、一度生まれかけた商業コミック市場ですら壊滅し、
>子供の読み物として細々残存するのみです。日本の将来的なコンテンツ産業の在り方としては、最悪の見本です。


 まず、前段の、

>そもそもが「非営利の二次創作活動に限ってこれを認める」ことで同人が健全化されるのならフェアユースの抗弁権のあるアメリカがまさにそのもので

 という、日本語の意味が分からないのですね。

 何が「まさにそのもの」なのか、も少し噛み砕いて書いてはいただけないものか。

 ……こう、アメリカには著作権がらみの法律にフェアユースの概念があるから、非営利であれば二次創作同人誌は成立しうる……ということが言いたいのですかね。推測ですが。

 個人的には非営利であっても、図版の引用とかじゃなく、二次創作である以上、フェアユースにはならないと思いますが、まあ、オレが推測したことにオレがツッコミいれてもしょうもないですね。


 で、仮にアメリカの著作権にフェアユースがあって、非営利の二次創作同人誌が成立する、として、なぜそこから「それならアメリカにもコミケがあっていいはずです」という論旨に繋がるのかも、理解できないです。

 推測するに(推測ばかりですね)、

 非営利なら同人誌沢山作っていい→同人誌たくさん出る→同人誌を流通させる受け皿がいる→コミケが誕生する

 ……的な論旨でしょうか。いや、自分で書いてて論理展開おかしいから、推測間違ってるんだろうなぁ。

 ていうか、ここで言ってる「コミケ」ってのは、コミック・コンベンションとは違う意味合いなのかなぁ。

 ……とまあ、そんな感じで、言葉少なに書かれた文章から推測を重ねないとツッコミが入れられないので、できればもう少し噛み砕いて、論旨を解りやすくしていただきたいなぁ、と。


 で、後段の方、

>しかし現実には表現規制や法律の厳しさゆえに、一度生まれかけた商業コミック市場ですら壊滅し、
>子供の読み物として細々残存するのみです。日本の将来的なコンテンツ産業の在り方としては、最悪の見本です。

 という文章。

 ……ここ、何でアメリカの「同人誌の市場」の話じゃなくて、「商業コミック市場」(狭義には「メインストリームのコミックブックの市場」)の話をしてるのですかね?

 その、「コミケがあっていいはずです。しかし現実には~」って具合に文章が続く場合、普通は「現実にはアメリカにはコミケが成立していない」ことと、その理由となるアメリカンの同人誌界隈の状況を書くと思うのですが。なぜ突然、同人誌とは関係ないコミック業界の話になるのか。話が繋がっていません。

 水龍敬さんの中では繋がっている事象であるというなら、やはり、もう少し噛み砕いて説明して欲しいところです。


 というか、ここで語られてる「現実のアメリカのコミック業界」の話ですが、ブッチャケ、例の「アメコミはコミック・コードによって市場が壊滅し、子供向けのヒーローものしか残存していないのだ」とかいう、「使い古されたデマ」を元に書かれていますよね。

 文中の「しかし現実には表現規制や法律の厳しさゆえに」という一文を読むだに、下手をすると水龍敬さんは、コミックス・コードを「法律」だと思っているのではないでしょうか(違っていたらすみません)。


 水龍敬さんは、著作権について、二次創作のあり方について、同人誌を取り巻く産業について、きちんと見聞して、他人の話も聞いて、論理武装したうえで、理路整然と、エントリを書いておられる様なのですが。

 その水龍敬さんにして、アメリカのコミックの歴史とか1950年代のロイ・トーマスから連綿と続くファンジン文化とか、コミックス・コードと表現規制の歴史について、この程度の認識しか持っていない、興味がない。

 その事実が、わたくしの心を萎えさせるのであります。


 あ、いや、「アメリカン・コミックスについて勉強しろ」と言いたいわけじゃないですよ。

 単に、「知らないなら、無理に語らなければいいんじゃないかな」と言いたいだけです。

 ていうか、そもそも今回の水龍敬さんのエントリにおいて、上記の文言は本論とは関係のない枝葉の文章です。バッサリ削除しても成立する文言なんですよね。

 そんな語る必要の無い枝葉をいい加減に書いてしまって、どこぞの狂犬のようなアメリカン・コミックスのマニアに噛み付かれる隙を作る、実に面倒な話です。バッサリ削るべきでした(他人事のように)。


 よく知らないなら触れなければいいのに、なぜ半端な知識で語りたがるのか/語れると思うのか。

 語りたいのなら、最低限のことは調べる。

 調べるのが手間なら、最初から言及しないければいい。

 ただ、それだけのことなのに。


 都条例のときも、TPPのときも、「日本の偉大なるマンガ文化を守らなければ!」とかいう使命感に駆られて、長文でアジテートして、で、筆の勢いに乗って、「アメコミのコミック・コードみたいに、日本のマンガが規制されてしまう!」的な、半可通な知識で、アメリカン・コミックスという文化を無自覚に馬鹿にした文章をウッカリ書き飛ばした人々を見かけました。

 自国の文化を守ろうとして、大掴みでしか知らない他国の文化を腐して、「それに比べて日本の文化は偉大であることだ」という最初から用意していた結論で締める。

 どうなんでしょう、それは。


 自国の文化を守るために無数の人に己のアジ文を拡散し、結果、無数の人に他国の文化についての誤解を広める。

 正直、ウンザリです。


※一応フォローしておくと、「ウンザリです」は水龍敬さん個人に対してのものではなく、「なんか規制についての話題になると、半可通の方々がコミックス・コードについて語りたがる流れ」そのものにウンザリしております。


▼余談その1:

 こう、「何故アメリカでコミケが成立しなかったのか?」という命題について考えてたですが(※ここでの「コミケ」とは、「二次創作同人誌の巨大なマーケット」的な意味合いで書いております)。

 理由としては単純に、「アマチュアよりもプロの方が儲かるから」で、アマチュアに留まる理由は少なくて、故に、アマチュアの創作物のマーケットが必要以上に育たなかった、ということかと。

 むしろ、アマチュアの二次創作が全国規模で流通していて、半端なプロの収入を凌駕する市場を形成していて、「プロになるよりもアマチュアに留まっていた方が儲かる」ことすらある日本の方が、奇妙な発展を遂げていると思いますが、みなさまはどう思われるでしょうか。


▼余談その2:

 よく考えれば、アメリカのコミッション文化って、「著作権者から黙認されてる」「営利の二次創作活動」であり、同人誌に似てなくもないですよね(すいません、強引な論旨なのは承知してます)。

 でも、コミッションは、「プロとしての技量と知名度に応じて値段が上がる」わけで。いくら技量があってもアマチュアのコミッションは二束三文にしかならないわけで。やっぱり「プロの方が儲かる」構図になってるんですよね、と。


 以上、トリトメなく。
  
  
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タグ:同人誌

コメント

*

Release the Hunger Dogs!
(カービー見開きで)

*

>Captain Yさん
>Release the Hunger Dogs!
>(カービー見開きで)
いやいや、そんなカッコいい犬じゃないですがな。
せいぜいカマンディの背景で舌出してボンヤリしてる犬人間とかそんな感じです(でも狂犬病持ち)。

*

元記事が.....消えた.......

*

 つまり、アメリカン・コミックスへの誤解を広めかねない文章が、拡散する心配はなくなったということですね! よかった! 本当に、良かった!(屈託のない笑みを浮かべつつ)

 さて、この記事どうしよ……。

 とりあえず、しばらく残しといて、タイミングを見計らって非表示設定にしようかしら。

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