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●チナ・クラグストン・メジャー、かく語りき。

2007.04.21 Sat

▼なんたる書き逃げ:

 なんか、手持ちのテキストを整理してたら、個人的にチナ・クラグストン・メジャーのインタビューを翻訳してたテキストを見つけたんで、日記のネタも無いことだし、掲載。

 いっしょに、アダム・ウォレンと、ベン・ダンのインタビューの訳しかけも出てきたけど、まぁ、こっちは隠匿しとこう。
 なんで、クラグストン・メジャーのテキストだけ訳が出来てたのかは、当時の俺が、「女言葉」でテキストを書くのが面白かったから、の模様。

 元のインタビュー記事が、はたしてどこのサイトからコピペしてきたものやら、思い出せねぇんだけど、どうも、今は亡き『PULP』の公式サイト(リンク先はウェブ・アーカイブスへのリンク)のアーカイブページから引っ張ってきてた模様。

 俺のいいかげんな訳を信用できない場合は、アーカイブを丹念に探って、元記事を見つけるといいんじゃないでしょうか。<投げやりだ。


▼チナ・クラグストン・メジャー<Chynna Clugston-Major> インタビュー

 ラブストーリーとマンガ嫌い<Love Stories & Hating Manga>

 インタビュアー:ジェイソン・トンプソン<Jason Thompson>


 チナ・クラグストン・メジャーは、幼い頃から、自分がいつかカートゥニストになると知っていた。
 彼女が初めて買ったコミックは、近所のドラッグストアで買った『アーチー』だった。
 1980年代中頃、彼女はオルタネイティブのコミックシーンを発見した。エヴァン・ドーキン<Evan Dorkin>の『パイレート・コァ<Pirate Corps>』、ヘルナンデス兄弟<Hernandez Bros>の『ラブ&ロケッツ<Love and Rockets>』、それに英国の雑誌「デッドライン<Deadline>」に掲載された、ジェイミー・ヒューレット<Jamie Hewlett>の作品などだ。
 高校では、彼女は擬人化されたキャラクターの登場するミニコミックスを描いていた。そして、19歳で、彼女の初のプロとしてのコミックを送り出す(『ブラッドレッティング<Bloodletting>』、ファンタコ<Fantaco>・刊)。

 彼女を一躍有名にした、高校を舞台としたコメディ『ブルー・マンデー<Blue Monday>』は、1999年、『ダークホース・プレゼンツ<Dark Horse Presents>』誌の第127号に、1ページのコミックとして掲載された。
 それから、『ブルー・マンデー』は「アクション・ガール<Action Girl>」「オニ・ダブル・フューチャー<Oni Double Feature>」誌を経て、ついには、アイズナー賞にもノミネートされた単独シリーズがオニ・プレスから発行された。
『ブルー・マンデー』第2シリーズ、「アブソリュート・ビギナーズ<Absolute Beginners>」は、この夏に終了した。
 クラグストン・メジャーの作品は、英国、アメリカ、日本の影響が混淆している(彼女は1998年に日本を訪れている)。
 彼女は、2002年刊行予定の新たなコメディ調の物語『スクーター・ガール<Scooter Girl>』を含む、最新作を準備中である。


パルプ:『ブラッドレッティング』は吸血鬼もののコミックですか? つまり、このことは、あなたは実はゴスであることを示していますか?

CC:いいえ、どちらかというと、私はパンク・ロックの方。けしてゴスじゃない。どう説明したらいいかしら……多くのものから、私は構成されてるのよ。私はスカを聞くけど、着るものはパンク的で、ゴスミュージックやなんかのダメなものも好きだった。だから、沢山ミックスされている感じね。でも私はゴスじゃない(笑)。

パルプ:どうやってマンガに出会いましたか?

CC:本当はね、私は死ぬほどマンガを憎んでたの(笑)。私が若い頃、とても若かった頃はね。

パルプ:どんなマンガを憎んでましたか?

CC:『ロボテック』のコミックを憎んでたわ。絵がとてもひどくて。ある時、1枚のリックの絵を見たの、ヒゲを剃ってた絵だったかしら……で、その彼は、糞タレなガキみたいに見えたの、解る? そしてそれが、この上なく私の神経に障ったの。“12歳に見える彼が、何で髭を剃れるの!?”って。それはまぁ、実に興ざめだったのよ(笑)。けれど私は、本当に、心の底からアダム・ウォレンの『ダーティペア』を愛していたの。

※『ロボテック』:日本のアニメ『超時空要塞マクロス』ほかの3本のアニメシリーズを、無理矢理合体させつつ翻案した北米向けカートゥーン・シリーズ。文中の「リック」は『マクロス』の主人公・一条輝の英名。

パルプ:おお。ではあなたは、アダム・ウォレンを通じて、マンガが好きになりだしたんですか?

CC:ええ。だから彼は、私に強く影響を与えた作家の1人なのよ。

パルプ:あなたはどのあたりからアダム・ウォレンを知りましたか? 『ダーティペア』のどのシリーズから?

CC:『ア・プラグ・オブ・エンジェルス<A Plague of Angels>』。今でも一番好きなシリーズよ。

※『ア・プラグ・オブ・エンジェルス』:アダム・ウォレンによるコミック版『ダーティペア』第3作目。現在に通じるウォレンの画風が確立したと言える作品。

パルプ:他の日本のマンガに興味を持ちだしたのはいつからですか?

CC:『うる星やつら』ね。高校に入り立ての頃、日系ハーフのボーイフレンドがいてね。彼は『うる星やつら』と『舞』が好きで、いくらかのイシューを私にくれたわ。そして私はその頃には、本当にマンガに夢中になっていたの。

※『うる星やつら』と『舞』:どちらも当時、ヴィズ・コミックス社からアメリカ版のコミックブックが出ていた。

パルプ:『アニメリカ<Animerica>』のインタビュー(Vol. 8 #12)では、いくつかの好きな作品を挙げられていましたね……原秀則の『いつでも夢を』や。

CC:ええ、彼はとても素晴らしい。彼みたいにコミックができたら幸せなんだけどね。それと『僕の地球を守って』がとても好き。まだどこからも翻訳されてないけど。でも、アニメ版はひどいものよ。それと『きまぐれオレンジロード』。私、『オレンジロード』が大好きなのよ。『あさってダンス』も大好きだし、『めぞん一刻』も大好き。ああいう作品が大好きなのよ。高橋留美子の描くものは何でもクールね。

パルプ:日本のマンガはあなたの作風に、どのくらい影響を与えていますか? もしもあなたがマンガを見いだせてなかったら、『ブルーマンデー』を描けていたと思いますか?

CC:ええ、『ブルーマンデー』を描いていたでしょう。違う画風でね。私は疑いなく、実に全くマンガに影響を受けているわ。でも、多分同じくらい、イギリスの作家やアメリカのオルタナティブ・コミックスにも影響を受けてるの。

パルプ:どのアーティストからの影響が、最も大きいですか?

CC:うーん、ヘルナンデス兄弟とエヴァン・ドーキン、高橋留美子、桂正和――彼は驚異的よ。沢山の人がいるわ。明白な所では、アダム・ウォレン、ジェイミー・ヒューレット、フィリップ・ボンド<Phillip Bond>。

パルプ:「ロマンティック・コメディ」というのは、現在のアメリカンコミックスでは、全く見られないジャンルですが。

CC:ええ、とても奇妙なことよね、そうじゃない? ……でも、日本じゃありふれてるの。この国では、みんなは沢山のものを見逃しているの。冗談にもならないわ。そしてね、何より私をいらだたせることはね、誰かが“私の作品は独創的だっ”て、真顔で言うことなの。私自身は、独創的だなんて思ってもないのに。もちろん、私は誰かの作品を模倣してるわけじゃない、私は私自身の作品を描こうとしているわ。でもね、こんなのは、日本には本当にたくさんあるのよ。“どうしてこれが独創的だって言えるの? 他の世界には注意を払ってないの? こんなの、どこにでもあるわよ、この国以外ではね”って感じね(笑)

パルプ:『アーチー』ぐらいでしょうね。しかしながら、『らんま1/2』で、コンドームが芝生に転がっているようなシーンはないでしょうがね。

CC:ええ、その通りね(笑)

※コンドームが~:『ブルー・マンデー』は割とミもフタもない下ネタが多い。

パルプ:バンド経験や、音楽をやっていたことは?

CC:いいえ。本当に、そうできたならと思ってる。けど……私が演奏できる唯一の楽器はフィドルで、しかも私が弾こうとしてたのは、アパラチアのクソったれ<Appalachian shit>の方じゃなく、アイルランドの伝統楽器の方なの。あれはとても楽しかったわ、でも、クソったれなことに、音楽ってのはとても熱心に打ち込まなきゃならないもので、そして私は既に沢山のエネルギーを描くことに費やしてたの。私は本当にギターを弾きたいわ。世界中のみんなと同じに、ね。そして私の家には、私が弾くのを待ってるギターが1つあるけど……でも、ダメよ。

※フィドル:弦楽器。アパラチア産のものと、アイルランド産の2種類ある。詳細はググれ。

パルプ:『ジョジョの奇妙な冒険』というマンガのシリーズは知っていますか?

CC:いいえ。

パルプ:基本的には、アクション主体の冒険マンガです。しかし、作者は大変な音楽ファンで、ほとんど全てのキャラクターの名前は、なんらかの音楽にちなんでいるんですよ。……まあ、多くは1980年代のバットロック・バンド<butt-rock bands>ですが……

CC:実のところ、それには驚かないわ。私が日本で出会ったおおよそ全ての人がね、それらのファックなヘアベアー<hair-bear>のバットロック・バンド<butt-rock bands>を聞いてたの。解るでしょ、それらはモッズっぽい<mod-ish>けど……“そんなの聞くの?”“いいや、ポイゾン<Poison>聞いてる”って感じよ(笑)

※バットロックでヘアベアーでポイゾン聞いてる:解らん。解る人に聞け。

パルプ:『バスタード』のことは、聞いたことはありますか? ファンタジー・マンガですが、全てのキャラクターの名前はヘビーメタルのバンドに因んでいます。

CC:なんてこと! ……私もぜひともそんなことをしてみたいわ……。『ブルーマンデー』は完全に、音楽から影響を受けているの、見れば解るでしょうけど。私はね、バンド活動についての作品も描いてみたいの。もう先に描かれているかは解らないけど、とても楽しい作品になると思うの。面白いギャグの可能性もたくさんあるし、取り組めたなら、とてもクールだと思うわ。

パルプ:アクションやアドベンチャーよりも、人間関係に重きを置いた<relationship-based>物語を描くにあたり、なにか動機となったものはありますか?

CC:単に私が“いかにみんながつき合い、影響し合うか”ってことに興味があるだけだと思うわ。そして私はね、ある種の人たちが、いかにおバカで面白くなれるかってことも描きたいの。それらの人たちの多くは、明白に私の友だちが元になっているわ。実際、彼らはみんな、かなり私の友だちに基づいているの。

パルプ:特定の人、それとも、何人かの特徴を組み合わせて?

CC:ううん。クローバー<Clover>だけが、組み合わされているわ。でも、その他みんなは友だちの誰かに基づいている。むろん、大げさに描くこともできるし、彼らにお馬鹿な真似をさせることもできる。それって、本当に楽しいことよ。でね、私はラブストーリーを愛してる、わかるでしょ? 私の中の少女の部分ね、多分(笑) それで私は、この“人間関係”な作品で、愉快な話を描くことはできる。でもね、メロドラマチックなものは描けないのよ。まあ、時にドラマチックなことはあるけれど、ドラマチックに過ぎるものは、描けないわ。

※クローバー:『ブルー・マンデー』のキャラクター。凶暴なトコが萌え。<萌えって言うな。

パルプ:私が大学のアニメクラブで『めぞん一刻』を見た時、“実は我々は、ソープオペラを見ているんだ”ということに感銘を受けました。しかし我々は恥ずかしくてそれを認められなかった。なにせ我々は、男だけの一団でしたから(笑)

CC:うーん。でも、面白かったでしょ? ね? 私は多くの人が、面白いラブストーリーを見逃してると思うの。
  
  

  
  
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タグ:アメリカのマンガ

コメント

*

> “いかにみんながつき合い、影響し合うか”ってことに興味があるだけだと思うわ。

イイね!

*

マイミクのロヒキアさんからメッセージで教えてもらい、
読ませていただきました。
大変勉強になる訳出でした。
けも先生のメリケンさんに与えた影響の大きいこと(苦笑。

あ、クローバーは凶暴なのが萌えというのが読者の共通認識というのが
わかって安心しました。私だけじゃなかったんだ(笑。

*

>真上さん
はじめまして。
クローバーは、単に凶暴なだけじゃなく、割合、親友のために、凶暴さを発揮するあたりが萌えポイントですな。

>ロヒキアさん
>イイね!
イイでしょ! <なげやり。

Amazonのリンク張って気づいたんですが、チナ先生のコミックの表紙って、登場人物が背中合わせの構図が割合多いよね、と。
背中合わせでも、その視線は、背後にいる人物に向けられてる、ってあたりが、微妙な心理的距離を表現してるなぁ、と。

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