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●だから日本のマンガ出版社は早急にコミックス・コードを取り入れて、従わぬマンガ家には自社で仕事をさせぬようにするのだ、ヘイル、出版社! な日々。

2015.01.30 Fri

 なんだか、ブログの閲覧者がいつになく伸びてるので(棒読み)、この機に乗じて個人的にコミックス・コードとか表現の規制について思う所を語ってみようかしら、というアサマしきエントリ。

 その、『有害都市』のアメリカン・コミックス業界の描写を批判すると「表現規制派」と見なされるらしいので(デマです)、いっそオレは表現規制派よりももっと狭量な「コミックス・コード推進派」になろうと思った。思ったのだ!

 そんなワケで。


▼本日のコミックス・コード:

 その、個人的な意見なのですが、現代日本のマンガを扱っている出版社はね、コミックス・コードを導入すべきだと思うのですよ。

 ですよ。(エコー)


 っつーても、このコミックス・コードってのは、かつてのアメリカに存在していたような、

「外郭団体による」「表現規制のための」コミックス・コードではなく、

 現在のアメリカの大手コミック出版社が導入している(<ここ本当に大事)ような、

「各出版社独自の」「表現に応じたゾーニング/レーティングのための」コミックスコードね。

※マーベル・コミックス社が現在取り入れているレーティングについてはウチの昔のこのエントリで触れてた。ヒドいエントリだけど。


 要は、集英社は集英社の、小学館は小学館の、秋田書店は秋田書店の、双葉社は双葉社の(エンジェル出版はエンジェル出版の<おい)、コミックスコードを導入して、

「ウチではこのような表現は、15歳以上のレーティングになります」

「ここまでの表現なら、両親の監督の上で読んでも大丈夫な本になります」

「このような表現は、表紙に“成人向け”の表記をさせていただきます」

 といった「表現に応じてのゾーニング/レーティング」を行おうよ。

 ただし、ゾーニングするだけで、表現に関しては規制しない方向でいこうよ(自社のコードに照らし合わせて、「この作品はウチのコードでは出せません」という判断はするにせよ、作者の意思を尊重して、無理に作品内容の変更を求めたりしないのが理想)。

 そしてそのレーティングを親御さんにも分かりやすく周知させようよ、というハナシね。


 でー、無論、

「ウチはコミックス・コードはあえて導入していませんので、作家さんは好きなものを描いてください」

 あるいは、

「うちのコミックス・コードは、このように、かなりユルめになっておりますので、よそのレーティングに不満をお持ちの作家さん歓迎です」

 という出版社は存在すべきです。それが自由というものです。

 「レーティングなし」もまたレーティングなのです(上手いこといった風な顔で)。

 その様なレーティングであることを、広く明示する限りは、ですが。──誰にも基準を伝えず、野放図な本を出すのは、商業出版ではなく、アンダーグラウンドです。

 故にそうした出版社も、単行本の表紙には“この本はある程度の極端な表現にも対応できる、成熟した大人向けの本です”的なシンボル(要するに成年マーク)や、「この本はウチ独自のレーティング基準によって、このような表現を含むものであります」的な、買う前に読者が自己責任において判断できる、なにかしらの表記・アイコンを載せるべきですね、と。


▼何故にコードなのか、というハナシ:

 そのね、「日本にはアメリカのようなコミックス・コードがなかったから、現在のように多様なマンガ文化が発生した」という言説は、ある程度は正しいと思うのね。

 規制しなかったことの恩恵は確かに、存在します。

 ただ、それは、昔の話よね、と。

 2015年現在、マンガというメディアが成熟を迎えて、以前のような爆発的なジャンルの拡大が行われなくなっている、拡大よりもむしろ細分化が進みつつある現在は、「マンガの多様性をコードで縛るな」っていうこの言説って無意味でしょ、と、思うのね。

 広がりが緩やかになってきてる今だからこそ、ひとまずコードで表現に「ワク」を作るタイミングだろうと(無論、コードは必要に応じて、折々の現状に即して、改定ができる柔軟さを持ったワクであるべきです)。

 何より、マンガ家さんから作品の出版権を預かり、それら作品を「商品」として送り出している出版社が、自社の利益を守るためにも、コミックス・コードを導入して、自社が送り出している商品の表現に、企業自体が自覚的になるべきだろう、と。

 その、ややもすれば、複数の企業が関わって、数百億円のカネが動く「産業」に発展する可能性を持った作品に対して、担当編集者や、その上司の編集長といった「個人」が、表現に関して責任を負うとか、負担がでかすぎるでしょ? 出版社が、会社組織が、責任を引き受けなきゃでしょ。

 そうすることで、自社の出版物が地方自治体に有害図書類の指定を受けても、「うちの会社は、このようにクオリティ・コントロールをしているので、あなたがたに表現について云々されるいわれはありません」って、毅然といえるじゃないですか。


 ……そもそも地方自治体にとっては、「たかがマンガ」に税金を費やしてられないから、有害図書類の指定も、少ない人材で、少ない時間で、サッサと済ましてるわけじゃないですか。

 でも、出版社にとっては「されどマンガ」で、自社の利益を代表する商品なのだから、充分な時間と資金を投じるべき対象じゃないですか。レーティングやゾーニングを用いて、表現の自由を審議し、周囲の批判に対して理論武装するのは、出版社の仕事ですよ。


 ていうか、マンガに関するレーティングが、基準のあいまいな自主規制コードである「成年マーク」しか存在せず、かつ「成年マーク」ってのは事実上「エロス」に関するレーティングでしかなく、「バイオレンス」に関しては全く野放しであるという現状、

 大手出版社が「うちの会社の出版物に成年マークをつけるのは恥だ」という風潮(並びに、自分の作品がゾーニングされた売り場に置かれることを恥とする作家側の風潮)、

 結果として、児童向けのマンガ、青少年向けのちょいエロマンガ、青年向けの裸体描写ありマンガ、それから小規模出版社の出すインパクト重視のお下品なマンガが、ゾーニングも何もなしに、書店はおろか、コンビニエンスストアとかにも全く等価値に並べられる状況、

 その辺の微妙な雰囲気を、そろそろ整理して、各出版社に責任を負わせるべきでしょう、と。


 んでマンガ家は、「自分が表現したいもの」のレーティングと、「自分の求めるゼニの金額」を天秤にかけて、

「大手出版社だけど、(大手にしては)そんなに部数の出ない成年向けマンガとして、ある程度コードの縛りも受けつつ、それなりに描きたいものを描く」

「大手と部数のケタが2つ3つ違うけど、レーティングはユルい中小出版社の、成年マークつきの本で、自由気ままな内容の作品を描く」

 等々のチョイスをすればいいかと。表現の自由を求めるのなら、対価としてレーティングとか金銭とかの、別の不自由を受け入れるべきです。


 んで、コミックス・コードは、できれば現場出身の人間が中心に、マンガ家さんの意見も取り入れつつ、なるべくマンガ家さんがマンガを描く上で、参考になるような実際的なものにすべきかなぁ、と。

「裸体を描いても乳首を描かなければ児童向けマンガとして出版できます」

「乳首を描いてもトーンを張らなければ少年向けマンガのレーティング内です」

「乳首にグラデトーン貼って、ケズリでハイライトとか入れてるのは成年向けじゃ、このエロス野郎!」

 とか(待て)。

 同様に、バイオレンス描写も、ピロリとまろびでたモツをきちんと描写するかしないかとか、ギャグマンガでリアルじゃないモツなら少年向けで済ませられるとか、とか(そろそろ脳味噌が疲れてきた)。

 あと、出版社内で自社作品が自社のコミックス・コードを満たしているかを審議する部署は、現場あがりを要職に据えて欲しいですねー、とー。

 とー。

 ……書きたいことを一気に書いてったら、脳がスカスカになって、これ以上、紡ぐべき言葉が思いつかなくなったので、終わります。

<完>(こればっか)


▼余談:

 こう、昨今の少年マンガでよくある「無尽蔵の権力を持つ神っぽい存在によって、無作為にバトルフィールドに集められた主人公たちが、失敗すると無意味にグロテスクな手法で、無慈悲にブチ殺されるデスゲームを、無駄に延々と戦わせられる」系の過剰な表現のヤツって、そろそろ自制すべきじゃねぇかなぁ……とかいう一文を文中のどこかに潜り込ませようと思ったけど、割とこの一文、本筋からズレてる私的な感想に過ぎないし、余談的なギャグとしても盛り込みづらいし、もはやそういう構成を考えるには脳がスカスカなので、諦めてここに書いてみる。
  
  
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コメント

*

>無尽蔵の権力を持つ神っぽい存在によって、無作為にバトルフィールドに集められた主人公たちが

>>>SECRET WARS<<<

coming this summer 2015

一応本当に期待はしてます。本当

*

>Captain Y さん
> >>>SECRET WARS<<<
む、そう来ましたか。

>一応本当に期待はしてます。本当
いや、俺ももちろん期待してますヨ?
毎月紙のコミックブックの定期購読辞めようかと思ってたけど、
こいつのために、きちんと情報収集したり、毎月読んだ感想とか書こうとか
でも最終号は、待ちきれずにデヂタルで買っちゃうんだろうな、とか、
ワクワクしながら夏を待ってますよ?(真顔)

*新しい風、通り抜ける道が開くのだろう~

> >>>SECRET WARS<<<

正直、『仮面ライダーディケイド』的な企画なんで期待してないんだが、

「パワーライン・サガ」のファンとしては見逃せないかなーと思ってる(汗)

*

>ロヒキアさん
ロヒキアさんも期待してないとかアカンですよ!
今時珍しく小難しいテーマとか、あんまりなさげで
沢山のキャラクター、沢山の世界がどかーん、ばこーん、ちゅどーん
って感じのメガクロスオーバー、最高じゃないですか!
(できればオリジナル同様に、あんまり人死にが出ないとなお良し)

*

公権力やへんなクレームから漫画文化を守るためのゾーニング、自主規制はいいと思います
素晴らしいですね
日本版コミックコード、成功すると思う

*

コメントありがとうございます。
まあ、ネットの隅の隅での呟きなので、誰にも聞き届けられはしないので、成功などはせぬのですが(ミもフタもない)。
  
でもまあ、オイラが思いつく程度のことは、そういう活動をしているインテリの方々なら思いついてるでしょうし、あるいはもっといいアイデアを思いついてるかもしれませんし、大丈夫でしょう、多分(無駄に楽観的)。

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