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●最近の解説冊子な日々。

2015.02.14 Sat

▼小学館集英社プロダクションから出た、『シャザム! :魔法の守護者』の、解説冊子がいいよね、というエントリ:

 いいよね、解説冊子。

<完>


 ……も少し長く書いた方がいいですか。


 まあその、この解説冊子は、ですな。シャザム/キャプテン・マーベルの歴史とキャラクターについて、とても真剣に、様々な資料に目を通しているであろう筆者が、

「表面3ページ、裏面4ページという、シャザム/キャプテン・マーベルの歴史とキャラクターをきちんと語る上ではけして多くないスペースを、いかに適切に使い切るか」

 とか、

「初心者にも解り易いよう、情報を絞りつつ、かつ平易な言葉で語る」

 といったあたりの命題に、真摯に、誠実に取り組んで原稿を書いている感じが伝わってきて、「いいよね」と思うのです。


※いやまあ、「オイラ個人がそう感じた」という、いうなればクソジジイの勝手な思い込みでして、実際には推敲とかせずに、内容とかも思いつくままスラスラ書いてって、気付けばきっちりスペースを埋められてた、的なソレで書かれてたりするのかも知れぬのでありますが。


 個人的には、DCとフォーセットの“例の裁判”回りの解説がね、他よりも割合に文字量を割きつつ、凄く気をつけた言葉遣いで、かつ、読者に軽く念押しする感じで書いているのが、大好きです。

※いやまあ、「おいら個人がそう感じた」という(以下略)

 こう、キャプテン・マーベルの通史を書こうと試みたことのある人間なら、あのあたりの原稿読むと、「うむ(詠嘆)」って、力強くウナヅく感じのね、いい文章よね。ホント。

(※「キャプテン・マーベルの通史を書こうと試みたことのある人間」なんてのが滅多に居ないことは、この際、ガン無視します)

 裁判関連の記述の直後に、「シャザム」の商標関連についての話をしてる構成も、すごくいい。読んでて微笑みがとまらないくらいに、すごく、心地いい(<変態か)。


 後は、表面のテキストのラストの方の、ジェフ・ジョーンズのコメントが、「~と、言っている」みたいな“伝聞系”でなく、「~と、語ってくれた」っていう結び方になってるのがね、萌えるよね。ちょう萌ゆる。


 でー、結論としては、この解説冊子は、今後、日本においてシャザム/キャプテン・マーベルを語る上で、まあ、目を通していて当然なくらいの“基礎資料”として、仕上がってるじゃないですか。

※無論、「オイラ個人がそう感じた」ことではあるが、貴様らもそう感じたであろうな、な?(強制かよ)


 ででー、これからシャザム/キャプテン・マーベルに興味を持つ若者が、ですよ。まず最初に手に取るであろう邦訳版『シャザム!』第1巻に、こんなクオリティの高い資料が付録として付いてくるわけで。

 こらもう、文化的な偉業ですよ。

(大げさですか。でも本気でいってますよ、俺は)


 なので、若者よ、感謝して、嚙みしめて、読むのである。この解説冊子を。


 ……ああ、それと、あくまで“基礎資料”ですからね。基礎。これでシャザム/キャプテン・マーベルの75年の歴史の極意が身に付いたとかいう、思い上がりをした若者がいたら、丸めた「Alter Ego」で頭をポコポコ殴りますからね。


▼オチらしきもの:

 まあ、ホメてばっかなのもなんなので、最後に、いつものうちのブログの、「誰にでも噛み付く狂犬」的なツッコミもしときますかね(<待て)。

 いや、ジェリー・オードウェイの『パワー・オブ・シャザム!』を「ポスト・クライシス」に含んじゃうのは、ちょいとザックリしすぎじゃないかなぁ、と、個人的に思うなぁ、と、いう、そんだけですが。

 個人的には、ロイ・トーマスのアレをのみ「ポスト・クライシス」として、んで、『パワー・オブ・シャザム!』は、「ポスト・ゼロアワー」と、見なしたいのね、と。

 その、『パワー・オブ・シャザム』と「ゼロアワー」に直接的な相関関係はなく、単に同じ年に出てただけ、という背景は踏まえた上で。

 無論、そのような指摘は受けるかもしれぬと解った上で、情報を解りやすくするために、あえて『パワー・オブ・シャザム』を「ポスト・クライシス」と定義したのかなぁ、とかも思いつつ。


 ……と、いうようにね、この基礎資料をサカナに、シャザム/キャプテン・マーベルのコンティニュイティ回りについての談義なども出来るようになった、ということも喜ばしいですね。

 なにより、喜ばしいです。

<完>
  
  
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コメント

*

結局陽の目を見ずに終わった、ロイ・トーマス(予定)による、より現代的な設定と雰囲気でリランチした(する予定だった)ポスト・クライシス=キャプテン・マーベル周り展開は、時を経てNew52シャザムに結実しているんでは、とか思ってます。

いやまあ、あくまで「おいら個人がそう感じた」というだけでして(以下略)

*

実写版シャザムが今から楽しみですな

*

>Humanflyさん
>結局陽の目を見ずに終わった、ロイ・トーマス(予定)による、より現代的な設定と雰囲気でリランチした(する予定だった)ポスト・クライシス=キャプテン・マーベル周り展開は、時を経てNew52シャザムに結実しているんでは、とか思ってます。

おぉ、いわれてみれば、割とトーマス版とジェフ・ジョーンズ版とは、ベクトル的には同じ方向を向いていた感も。

ただこう、「マイノリティにシャザムの魔力を!」みたいな“現代的なアプローチ”も、トーマス版が「マーベルJr.を黒人に!」みたいな、「直球の暴投」だったのに対して、ジョーンズ版だとダーラちゃんという「ストライクゾーンに入る変化球」を用意するあたり、こう、球を投げるベクトルは同じでも投げ方は大分違うよな、と思ったりも。

(ていうか、あの頃のトーマスは、『クライシス』で肩を壊して、変な球しか投げられなくなってた感もあるようなないような)

*

>実写版シャザムが今から楽しみですな
実に全くその通りであります。

まだブラック・アダムしか配役が発表されてない、ということで、
「『ダークナイト』みたいな話になるのかなぁ」とか
「思い切り子供向けに舵を切ったのもそれはそれで見たいなぁ」とか、
脚本面であれこれ想像したりなどしております。

とりあえず、ワーナーが、『ハリー・ポッター』の後釜にしよう、的な、変な茶々を入れてきませんように……。

*

先日はイベントまで足をお運びくださりありがとうございました。
改めて、拙文に大変ありがたいお言葉を頂き感謝いたしております! なにもかも初めてのことでナーバスになっていたところを、たけうちさんのお墨付きがいただけてとても勇気づけられました。

ところで、ひとつ打ち上げのときにお伺いすればよかった! と後悔したことがあるのでここで訊いてしまっていいでしょうか。

どうも色々なコラムを読むにつけニュービギニング(ロイ・トーマス版ってこれのことですよね?)の世間的な評価が低いように思えたんですが、私は読んでみてすごく面白いと感じまして、たけうちさんがどう評価されてるか訊いてみたかったのです。

解説でもちらっと触れましたが、ビリーが既に15歳である点、シヴァナとブラックアダムの関係性、ラストの引きがシヴァナとMr.マインドの出会いで終わるところなど、けっこうジョーンズ版との共通点も多い気がするのですよね。

キャプテンマーベルJr.を黒人に!というのはその後続くはずだった月刊誌の設定だったのでしょうか。恥ずかしながらチェックしてなかったのでこれから探してみようと思います。

*

>SENさん
こんなむさくるしいあばら家にコメントなど投稿いただきまして、ありがとうございます。

ロイ・トーマス版『シャザム:ニュー・ビギニング』ですが、アレは、「ポスト・クライシス」の作品であると同時に「ポスト・『ダークナイト・リターンズ』」の作品であるという時代背景が、割と評価に影響を与えていまして、まあ、ゴールデン・エイジのC.C.ベックの牧歌的なキャプテン・マーベルが大好きな人ほど「あんな、グリム&グリッティな『シャザム』なんて!」的な評価になりがちなソレですが……。

ぶっちゃけ、過去の自分(例の同人誌を作った頃)も、「クラシカルなキャプテン・マーベル最っ高! C.C.ベック最っ高!」的な「古典派」だったので、トーマス版は「ストーリーは、悪くないけど、キャプテン・マーベルを現代的にするってコンセプトの時点でちょっとねー」とかいう感想でしたね。

こう、古典を強くリスペクトした『パワー・オブ・シャザム』から、この道に入ったという、世代的な刷り込みもあって。

今は、まあ、歳とって丸くなったのと、結局トーマス版が色々あって成功しなかったということもあって、「そういう時代だったのよね」的に温かい目で見られるようになっておりますが。

一方でジョーンズ版は、古典にこだわる人間をねじ伏せるに足るパワーを持ったストーリーなので、「古典は古典、ジョーンズ版はジョーンズ版」的に、全肯定できちゃうのですが。

……とか書くと、トーマス版は「ストーリーにパワーが足りない」ってことになっちゃいますが……まあ……ミもフタもないことを言うと俺、『クライシス』前後のDCのロイ・トーマスの作品群があんま肌に合わないので、個人的にどうしても評価が一段落ちちゃうというか……いやいや。

なお、「キャプテン・マーベルJr.を黒人に」というのは、ご指摘の通り、『ニュー・ビギニング』の後に出る予定だったオンゴーイング・シリーズ用の設定です。

情報元は、コミック情報誌「Alter-Ego」(volume 3)の第9号(7/2001)でロイ・トーマス本人が書いてる記事で、正確には、マーベルJr.を黒人にするアイデアは、クライシス以前に発案されていたものでして。

時系列的には、

・1983年にトーマスをライターに、『シャザム!』オンゴーイング・シリーズの企画が立ち上がり、トーマスはキャプテン・マーベルJr.に代わり、車椅子の黒人少年が変身する「キャプテン・サンダー」なる新キャラクターを発案。しかし、アーティストのドン・ニュートンが夭折したため企画が立ち消える。
  ↓
・『クライシス』後のトーマスの『シャザム!:ニュー・ビギニング』が好評を博し、オンゴーイング・シリーズの企画が始動。ここでトーマスは、車椅子の黒人少年がキャプテン・マーベルJr.に変身するアイデアを再利用。でも色々あって、オンゴーイング・シリーズの企画は立ち消える。

と、いう感じです。

ちなみにトーマス版のマリー・マーベルは、パンクファッションに身を包んだスパイクちゃん(本名:マリー・ブロムフィールド)が、アダルティな雰囲気の女性に変身するという、現代的にも程がある設定で……やっぱり俺、トーマス版を今でも肯定できないかも(ヲイ)。

*ブレインウェイヴJrの使い方が秀逸だな

.シャザムからは話がズレちゃうけど、ポスト・クライシスのインフィニティ・インクでのフューリーの設定変更はトーマス先生のそれの中でも随一と思っておりますが、ダメっすかねえ。

*

丁寧なご回答ありがとうございます!

なるほどなるほど評価の背景から細かく説明していただいてとても腑に落ちました。なにせハマって2年とかなので前後の流れとか当時の空気まで含めた背景がなかなか想像しづらくて…そういう部分を教えて頂けるのが本当にありがたいです。
改めて今度飲みの機会にでもゆっくりお話できたら嬉しいです!

ニュービギニングの設定では「実は兄妹でした」って後からマリーちゃん出すのは難しいよなと思ってましたが、やはり血縁じゃない予定だったんですね…黒人フレディといい尖ってるなあw
それを聞くとやっぱりオンゴーイング続かなくてよかったのかも…w

*

毎度レス遅くなりましてすみませんです。

>Humanflyさん
>シャザムからは話がズレちゃうけど、ポスト・クライシスのインフィニティ・インクでのフューリーの設定変更はトーマス先生のそれの中でも随一と思っておりますが、ダメっすかねえ。
えーと、トーマス先生のその辺のコンティニュイティ周りのアイデアは非常に素晴らしいと思っております。

クライシスでアース2スーパーマンの存在が抹消されたので、『闘士』の主人公に息子がいたことにして、スーパーマン相当のキャラクターにしようぜ! とかいう奇想天外過ぎるアイデアを思いつけるのは、トーマス先生くらいのモンです。

ただ、『オールスター・スコードロン』とかの諸作品は、ちょっとお話が冗長かなぁ……と。

アイデアとかコンティニュイティへの気配りとかは、面白いのだけど、いつまでこの敵と戦ってるんだよ、とか、この伏線引っ張りすぎじゃないかしら、とか、コンティニュイティを重視しすぎてて、状況説明の会話が長くはありませんでしょうか……とか。

……要するに、セリフ沢山ある本が苦手なオイラが悪いのですが。

トーマスの『アベンジャーズ』とかだと割と好物なんですけどね。

……あ、でもトーマスの『インベーダーズ』(1970年代末の方)も、ちょっと展開がひっぱり気味で苦手だった気が……(待て)。

*

>SENさん
>丁寧なご回答ありがとうございます!
いーえー。
このロートルでも、SENさんに教えられることもあるのだなぁ、と、発奮させていただきました。

よし、夏のコミケはこの辺のポスト・クライシスの微妙な時期の『シャザム』解説本でも出しますか!(<変な方向に火が付いた)

んでもって、トーマス版マリーちゃんは、尖り過ぎてますよ。

TV局の受付で「ビリーの妹です」ってウソついてビリーを呼び出し、「お前の変身するとこ見ちゃったから、バラされたくなければアタシにも魔法をよこせ」つってマリー・マーベルになりますから。

もはやビランのオリジンですから。

まあ、その内オフ会なぞでご一緒する機会があれば、酒の肴にこの記事を持ってきます。

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