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●その後のキャプテン・アメリカ、な日々。

2015.06.15 Mon

▼最近のキャプテン・アメリカ・1:

 仕事の絡みとかで『キャプテン・アメリカ・コミックス』の創刊号を読み返して、ついでに第2号も買って読んだ(例によってマーベル・デジタル・コミックスで)。

 皆さんご存知のことでしょうが、『キャプテン・アメリカ・コミックス』創刊号の表紙で、ヒトラーをブン殴っているキャプテン・アメリカさんですが、アレはあくまで「イメージ映像です」的な感じで、創刊号に収録されているコミックには、そんなシーンはないのですね。

 そもそも創刊号掲載の第1話では、キャプテン・アメリカはアメリカ国内のスパイを摘発する「超人捜査官」として生み出されているのよ、実は。だからまあ、ドイツまで出張ってヒトラーをブン殴るとかは、キャプテンのお仕事じゃないのね。

※なので、創刊号あたりのキャプテン・アメリカを「対ナチスドイツの超人兵士として創造された」とか形容するのは、厳密には違うのです。厳密すぎますか。

※キャプテン・アメリカの第1話は、偶然にも、もうすぐ出る『フォールン・サン:デス・オブ・キャプテン・アメリカ』(ヴィレッジブックス・刊 ※通販限定)に収録されているぞ!(棒読み) 読もう、『フォールン・サン』!


 ちなみに第2号の表紙も、バッキーに拷問しようとしてるヒトラーが描かれてますが、これもイメージであって、中のコミックにそのようなシーンはないです。表紙はあくまでイメージ映像なのです。

 ただね、この第2号収録の話を読むと、当時の作者のジャック・カービィ&ジョー・サイモン的には、もう少々キャプテンに勇ましい「超人兵士」的な活躍をさせたい想いがあったのかもなぁ、と、思ったりもしました(個人の推測・感想です)。

 その第2号収録の話ってのは、「イギリスに資金援助する予定のアメリカの実業家がスパイに拉致されて、多分、ヨーロッパに連れて行かれちゃったぜ! 捜査のためにはヨーロッパに行くしかないよね!」って感じの話でして。国内のスパイ摘発がお仕事なキャプテンが、第2号目にして戦時下のヨーロッパに行っちゃうのよね(個人的には、「論理的に考えると、彼はヨーロッパに運ばれたのだろう」ってだけで、証拠なしにヨーロッパへ行っちゃうのはどうかと思う)。

 でー、キャプテンはヨーロッパに向かうにあたり、正体がバレないように変装するのですが。この変装ってのが、コルセットをギュウギュウに締めて、白髪のカツラにメガネを付けて、お上品なおバァちゃんになるってヤツでね(2号目にして女装とか、未来に生きてるな、キャプテン!)、一方のバッキーは、ペロペロキャンディーを手にした半ズボンのオボっちゃんな恰好と、妙にコメディタッチに描かれてるのね。

 で、その一方で、ナチスドイツ占領下のフランスへ潜入したキャプテン&バッキーが見た、「隷属させられるフランスの様子」を、半ページくらいの面積でシリアスに描いてたりもしてんのね。

 こう、作者的には、当時の情勢をかんがみて(※まだアメリカはドイツに宣戦布告してない)、あんまりガチな「ナチス・ドイツへの決死の潜入任務」の話を描いちゃうのは避けたのかなぁとか、けれど読者の子供たちには今のフランスのことも伝えたい的な想いがあったのかなぁとか、色々と考えさせられました(個人の推測・感想です)。

 でー、色々ありまして(結構ヒネリがある、良くできた話なのよ)、キャプテン&バッキーは、ドイツの収容所に侵入しまして、首尾よく処刑寸前の実業家を救出した上に、ナチスドイツの兵隊を掴んでは投げ、掴んでは投げの大活躍をするのですが(奪った手榴弾を機関銃座に投げ込んでドイツ兵をガチで殺してるのは、ちょいとやり過ぎじゃないかと思いました<この描写をもって、オイラの前述の記述に対して、「やっぱりキャプテン・アメリカは、誕生当初から超人兵士だったんじゃないか!」とか反論するのはアリだと思います)。

 んで、そんな大活躍の末に、とある部屋に突っ込んだキャプテン&バッキーは、机の下に隠れてたヒトラーとゲーリングを見つけるのですが。この2人がまた、コメディ調の弱虫キャラとして描かれてましてね。なにせキャプテンじゃなくてバッキーに襲いかかろうとするのよ。

 ゲーリング「貴殿はデカい方(キャップ)をおやんなさい、アドルフ。私は小さい方(バッキー)をやります」

 ヒトラー「いいや、ヘルマン、小さい方は私がやる!」

 とかいう感じで。

 それに対してバッキーが「これで満足かい?」って、2人いっぺんにケトバして、あえなくノックダウンってな感じで。実にコメディよね。

 やっぱこう、無名のナチスドイツ兵をやっつけるのはいいけど、実在するヒトラーとゲーリングに対しては、ガチで殴るのも(当時の情勢では)問題あるので、コメディ調にケットバして「これはカートゥーンですので、あまり真剣に受け取らないでくださいね」的な配慮をしたのかなぁ、と、思いました(個人の受け取り方です)。


 ちなみに、この第2号が刊行されたあたりで、実際にアメリカは国を挙げてイギリス、ソビエトに支援を行うことになったりもしてて、徐々に現実のアメリカもナチスドイツをブン殴る方へと舵が切られてくわけで、その辺の現実に、「フムウ」と嘆息をついたりもするのですが。

 その辺りの空気感をもう少し知るべく、参戦した前後の『キャプテン・アメリカ・コミックス』誌も、読んでみたいなぁと思ったのですが、マーベル・デジタル・コミックには『キャプテン・アメリカ・コミックス』は第4号までしか登録されてないのでした。残念。

 各巻4号分しか収録してないハードカバーの『マーベル・マスターワークス:ゴールデンエイジ・キャプテン・アメリカ』買うのも難儀だしなぁ……。せめて電子書籍で出てくれねぇかなぁ(ちなみにマーベル・デジタル・コミックスでは『ゴールデンエイジ・キャプテン・アメリカ』も第1巻だけしか登録されてないのだ!<いばるな)。


▼最近のキャプテン・アメリカ・2:

 あとこう、1950年代にちょっとだけ出てた「キャプテン・アメリカ:コミー・スマッシャー」な時期の『キャプテン・アメリカ』も読みたいなぁ、と思うのですが、当然ながら、マーベル・デジタル・コミックスの方にゃ、登録されてませんで。

 アレはどこかでリプリントされてるのかなぁ、と。


 こう、ツイッターみたいな文字数の限られたメディアで「1950年代のキャプテン・アメリカは赤狩りをしていたのだ!」とかいう、詳細がゴッソリと抜け落ちた情報を伝えられると、受け手によっては「1950年代のキャプテン・アメリカは、マッカーシーっぽい感じで赤狩りをしていたのだ!」とかいう風に採る人もいるかもしれないじゃないのさ。杞憂かもしれないけど。

 でもそのね、なんつーか、「赤狩り」つってもさ、色々あるじゃん。

 共産主義者と関連を持っていた疑いのあるアメリカ人を糾弾するのも「赤狩り」ならさ、「ソビエト連邦が送り込んだ悪いスパイを捕まえるぞ!」ってのも「赤狩り」じゃん。

 個人的には、当時の『キャプテン・アメリカ』で展開されてたのは後者程度の「赤狩り」、それもソビエトからやってきた悪のスパイ怪人とキャプテン・アメリカがブン殴り合いをするぞ、程度の無邪気なソレとだと思うんだけどさ(推測です、鵜呑みにしてはいけません)。

 どうなんでしょね、実際。


 後ね、「キャプテン・アメリカは赤狩りをしていたのだ!」みたいな言説に対して、アメリカン・コミックスを読んでる人の側の返答として、「違うんだ、1950年代のキャプテン・アメリカは別人なんだ、あれはウィリアム・バーンサイドさんなんだ!」とか、シルバーエイジ頃のキャプテン・アメリカのコミックの設定を持ち出す人が、ままいるような気がするのですが(気のせいかもしれないです)。

 その、個人的にはね、多分、「キャプテン・アメリカが赤狩りをしてた!」とかいう文章は、「キャプテン・アメリカはアメリカの国威高揚のプロパガンダだった!」みたいな感じで、「1950年代当時の『キャプテン・アメリカ』のコミックブックに込められてた意図」的な話をしてるのだと、思うのですよ。

 それに対して、後年に設定された「1950年代のマーベル・ユニバースの話」を持ち出すのは、適切ではないと、個人的に思うのね(個人的に、ね<そろそろしつこいですか)。

 そこは、実際の1950年代に刊行された『キャプテン・アメリカ』誌の内容がどうだったか、どの程度の「コミー・スマッシャー」ぶりであったのかについて返してくべきじゃないかと、思うのよ。

 なまじ、「1950年代のマーベル・ユニバースにおいて、暴力的に赤狩りを行っていた」という設定のバーンサイドさんを持ち出すから、「1950年代のキャプテン・アメリカは赤狩りを行っていたのだ!」というアイマイな情報に、変な想像の余地が生まれてしまうのではないかと、思うねん。


 んだから、現物を読んで、

「ははは、赤狩りといっても、少年マンガですので、この程度のものですよ」とか、あるいは、「ええ、マジでドン引きするくらいの赤狩りでした……」みたいな、「現物を見た上での返答」ができればなぁと、思うのね。

 できれば、『キャプテン・アメリカ』誌だけでなく、同時期にリバイバルされてたヒューマントーチとかサブマリナーとかも見た上でね。

 まあ、現時点では「できればなぁと、思う」だけなのですが(ヲイ)。

 ……この辺の時代のコミックブックってマーベル・アンリミテッドとかで閲覧できるのかしら。できるようなら、「お試し会員」とかになろうかしらん。


▼余談:

 ちなみに、1950年代に出た『ヤングメン』第24号(カバーデート・1953/12)に掲載された「ヒューマントーチ」のリバイバル版では、「実はヒトラーを殺したのは、ヒューマントーチだったんだよ!」とかいう無邪気にヒドいこと描いてる1コマがあって、個人的にドン引き。

 なおこの1コマは、その後ロイ・トーマス(※とてもマニアックなライター)によって拾われまして、結果として「マーベル・ユニバースにおいて実際に起きた出来事である」とみなされました。

 なので、マーベル・ユニバースにおいては、ヒューマントーチがヒトラーを殺害したのが正史なのです。ええ。

 なおなお、『ヤングメン』第24号では、シチュエーションの説明もなしにヒトラーがトーチに焼かれてる回想シーンが1コマ描かれてただけでしたが、後年のコミックでは「シェルターでヒトラーが自殺しようとしてたら、ヒューマントーチ&トロが突入してきて、アメリカ軍への投降を勧めた。しかしヒトラーは“戦利品”になることを望まず、変なボタン(トーチによれば「おそらくはベルリンごと自爆する装置」。真相は不明)を押そうとしたので、やむを得ず焼き殺した」とかいう経緯が描かれました。やむを得なかったので、しょうがないですね。ええ。

※「ヒトラーを殺さず自爆装置(らしきもの)を焼けば良かったじゃん!」というツッコミもあるかもしれませんが、トーチのセリフによれば「耐火ボタン」だったのです。そらもう、やむを得ないです。ええ。
  
  
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タグ:今日読んだアメコミ

コメント

*

1940年代も1950年代も割と「バットマン」影響下にあったようなエピソードも多く、兵舎付近に出没する人狼を退治するようなホラーミステリーのようなものあったかなー。まぁ、バッキーが元々、ロビン影響下にあるキャラですしねェ。

50年代といえば、あの時代が大好きなハワード・チェイキンが後年に50年代に全うに“アカ狩りではない、あの時代の全うな正義”を行使しているキャプテン・アメリカを1ショットで描いていたかなと。

*

>アレはどこかでリプリントされてるのかなぁ、と

マーヴルマスターワークスのAtlas Era Heroes VOL.1と2に掲載されております。

現況はハードカヴァーだけみたいっすね。
キャップの方もハードカヴァーは6冊も出てるのにソフトカヴァーは1冊だけで、その1冊がちょうどたけうちさんがデジタルで読まれたところまでなので、どうもソフトカヴァーになるのとデジタルになるのは並行しているような。

あと、'60年代後半のMarvel Super Heroes誌(新作一本にゴールデンエイジ~ポストゴールデンエイジのリプリント4本くらいという形態)に時々'50年代に入ってからのキャップやトーチやサブマリナーやブラックナイトが載ったりしてました。こちらも、シルヴァーエイジブラックナイトのオリジンが描かれた新作を読みたくて買ったら、トーチのリプリントが良い内容で、ほぉと思ったものでした。

で、ロヒキアさんの言う
>50年代といえば、あの時代が大好きなハワード・チェイキンが後年に50年代に全うに“アカ狩りではない、あの時代の全うな正義”を行使しているキャプテン・アメリカを1ショットで描いていたかなと。

これは、Captain America Theater of War: America First!('09年2月)ですね。

超人血清による暴走前は、ウィリアム・バーンサイドも理性のある人物で、赤狩りには否定的だった、という後付けをやっているエピソードで、なるほどチェイキンぽい内容なんですが、この巻末にも'50年代キャップのリプリントが2本ほど(対'50年代レッドスカル編と後にブルベイカーが拾ったマン・ウィズ・ノー・フェイス編)載っております。こちらはまだ割りと入手容易かな?

*キャプテン・アメリカは二人!

ネイモア:なんでアカ狩りにそないこだわるんやスティーブも

ジム・ハモンド:そやさかいスティーブはんとは違いますんや

スティーブ・ロジャース:サブ・マリナー、相変わらず威勢がいいな

ネイモア:スティーブーなんやねん!!何でお前がここにいとんねん!?
     
スティーブ:ひとつ言えるとすれば、あのキャプテン・アメリカこそ 誰よりもアメリカの正義に執念を燃やしているという男だということだ・・・つづく(嘘)

*

1950年代刊行とクレジットだけはついてるCaptain America誌が数冊アンリミテッドには上がってました。あとでチェックしてみます。アンリミテッドにあるということは、comixologyにも出てきてることは多いはず、ではあるんですが。こないだ精読せずめくった感じではスパイ捜査みたいなことしてる話でした。

*

マーブルアンリミテッドのCaptain America Comics(1941-1950)に76号、77号、78号。Young Menに同名24〜28号が収録されてました。Captain AmericaのwikiのGolden Age欄の最後のアトラスの項目に上がってる中で、Men's Adventures 27-28号以外は読めるということだと思います。

...ただアンリミ、紙で出した内容完全収録でもないようで(ネクストウェーブで同性愛関連のジョークが削除されてた)、さらにラベリングも結構適当な感じがしますので、そこらへんは注意するべきかもしれません

*

どうも、わたくしです。
各方面にネタを振る感じのエントリを書きまして、各方面からコメントを頂きましたのに、レスの方、遅くなりまして申し訳ありません。

なぜかアメリカン・コミックス関連のテキストを書くお仕事のシメキリが重なるとかいう奇特な事態が生じまして、ヒーヒーいっておりました。

まあ、来週も結構ヒーヒーいうんですが(遠い目)。


>ロヒキアさん
>1940年代も1950年代も割と「バットマン」影響下にあったようなエピソードも多く、兵舎付近に出没する人狼を退治するようなホラーミステリーのようなものあったかなー。
個人的にも、1、2号を読んで思ったのは、まだ兵士じゃなくて捜査官としての活動がメインなんで、話形としては「バットマン&ロビン」系統の話っぽいなぁ、と感じました。

まあ、捜査の末に敵国の最新鋭戦車軍団vs.キャプテンみたいなバトルもあったりしましたが、同時期のバットマンだって時には戦車やロボットと戦ってますしね(適当だな、おい)。

チェイキン先生の1950年代キャップは、取り合わせが素敵ですな(チェイキンの戦後が舞台の『ブラックホークス』を思い返しつつ)。読んでみます。

>Humanflyさん
ご丁寧にご教授いただきありがとうございます。

ちょいと調べてみましたが、『アトラス・エラ・ヒーローズ』は、Amazon.co.jpでは例によって、買いたくない値付けがされてましたが、ローンスターで各35ドルくらいで売ってて、まあ2冊まとめ買いして送料浮かせば適価かなぁ、と思いつつ、でもこないだ電子書籍の方に切り替えるって結論に達したばかりなのになぁ、とか悩み中であります。

ていうか、マーベル・デジタル・コミックスの野郎、『キャプテン・アメリカ:シアター・オブ・ウォー』全7冊のうち4冊しか電子書籍化してなくて、しかも目当ての『アメリカ・ファースト!』が電子書籍化から漏れてるんですが……ピンポイントなイヤガラセしてきやがるな、おい!

>ロヒキアさん(その2)
すいません、元ネタが判じかねるのでパスで(<おい)。

>Captain-Yさん
アンリミテッドを調べていただきまして、ありがとうございます。

……ハードカバー2冊個人輸入する金があればアンリミテッドに数ヶ月入れるよなぁ……どうすっかなぁ……。

(とりあえずスマホにアンリミッテッドのアンドロイド版アプリをなんとなくインストールしつつ<この人のiPadは初代であり、すなわちもはやiOSのアップデートができぬのでアンリミテッドとかcomixologyが見れぬのだ<どうでもいい)。


などと、毎度グダグダですが。これにて。

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