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●ハルクバスター・アイアンマン初登場のハナシの巻。

2015.08.04 Tue

▼適当なる前書き:

 ブログの更新をサボってたら、憎き「上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています」の野郎が出現しやがったので、適当にでっち上げたエントリで茶を濁す意識低い系エントリ。

 まあタイトル通り、映画『アベンジャーズ2』に登場して話題を呼んだ「ハルクバスター・アイアンマン・アーマー」の、オリジナルの『アイアンマン』誌での初登場エピソードを紹介したく思うエントリ。

 っつーか、こないだのエントリで使った手法がとても手が抜けて楽だったので、同様の手法で楽にエントリをでっち上げる次第。


▼っつーワケで:

 いわゆる「ハルクバスター」と呼ばれるアイアンマン・アーマーの初出は、1990年代のアメリカン・コミックスがバブル景気に沸いていた当時の1994年に刊行された、『アイアンマン』#304(1994/5)の最終ページであります。

 で、そもそもこの#304は、『アイアンマン』#301(1994/2)から開始された「クラッシュ&バーン」ストーリーライン(全6話)の4話目でして。

 ででー、こンの「クラッシュ&バーン」というストーリーラインは、謎のハッカーによって、スターク・エンタープライゼス社(当時)のスキャンダルが流出してしまい、スタークさんはCEOとして事態の収拾に当たる一方、スターク社の社員の方々は事件の原因たるハッカーを見つけるのに奔走、とかいう感じでね。

 要は昨今流行の、大手企業のアレな感じの醜聞がネットで拡散して、SNSの意識高い消費者の方々大炎上、みてぇなソレね(20年前の話だけど)。

 ちなみにスターク・エンタープライゼスのスキャンダルといっても、実際にはそれらはスターク・エンタープライゼスがかつて買収した(※正確には買収し返した)スターン・インターナショナルが買収前に色々としでかしてたのが明るみにでただけで、スターク・エンタープライゼスはあんま悪くないのだ。

(※)買収し返した:スターン・インターナショナルは、そもそもトニーが経営していたスターク・インターナショナルをライバルのオバディア・スターンが買収し、改名した会社。


 んでもって、それらのスキャンダルが明るみに出た結果、「スキャンダルを引き起こしたスターク社をお天道様に代わって成敗してくれるわ」的に、ヒーローやビジランテたちがやって来やがりまして。

 例えば、殺人サイボーグが「すみません、実は私は悪の上司にサイボーグに改造された元プログラマーなのですが、上司が私の開発した技術を悪用した武器制御システムのライセンスをスターン社に降ろしていたので、関連するデータを消去しに参りました」とかいう感じでスターク本社が襲撃されたり、

 例えば、シンビオートと共生してるリーサル・プロテクターさんが「スタークはイノセントな人々を食い物にしてる極悪人と判断しましたのでブチ殺しに参りました」とかいって社長室にアポイントなしで乗り込んできたり、

 例えば、若手ヒーローたちが「スターク悪いぜー とりあえずスタークの作った汚職まみれのダム壊そうぜー 後のことは特に考えてないぜー とりあえず、スターク社に犯行予告を出して反省を促がすぜー」とかいって、わざわざアフリカに築かれてたダムをブチ壊しに行ったり、

 ……まあ、そんな感じに毎号押しかけてくるヒーローたちを、トニーさんがアイアンマンとして対処する、というのが物語の柱になります。


 んで本題ですが、その「クラッシュ&バーン」の第4話(#304)のラストで、ですな。「実はスターン・インターナショナルの工場で、ペンタゴンの要請によりガンマ爆弾が作られてた」とかいう事実が判明するですよ。

 でー、トニーさんてば「ガンマ爆弾がらみの話だと、多分、あの方が抗議に参られるでしょう」と、予測するわけです。

 しょうがねぇので、トニーさんはクダンの工場に赴きまして、準備をするわけです。

※ちなみにこの当時スタークが着用していたアーマー、アイアンマン・アーマー・モデル13(通称モジュラー・アーマー)は、アーマーの各所にアタッチメントが付いていて、様々な拡張モジュールを取り付けることができる、という特徴を持っております。



木箱で運んできた拡張モジュールをテキパキ装着するトニーさん。

 そこへやって来るのですよ。あの方ことハルクさんが。



ハルク「どなたかおられますか?」



アイアンマン「この施設に指一本でも触れたいのでしたら、まずは私を乗り越えて行きなさい」

 ……で、これがアイアンマン・アーマー・モデル14ことハルクバスター・アーマーの初登場シーンであります。通常のアーマーの上に外装をモリモリ着込む、というハルクバスターのコンセプトは、この時点で既に考えられておりました。

(※人間を踏襲した体型のアーマーに外装を足してもこんなプロポーションにはならないとかいう無粋なツッコミは無視します)

 ちなみに、本エピソードの時点では「あなた(ハルク)専用に製造されたアーマーです」的なセリフはあるものの、「ハルクバスター・アーマー」などという勇ましい名前は付けられておりませんが。

 多分、「ハルクバスター・アーマー」って名称は、その後1995年にトイビズの5インチの『アイアンマン』シリーズで、アクション・フィギュアが出たときに命名されたんじゃないかと、思います。

 閑話休題。


 っつー具合に、続く『アイアンマン』#305(1994/6)で、ハルクさんとアイアンマンは数ページに渡るブン殴り合いを繰り広げます。なぜならば、クロスオーバーなストーリーラインにおいて、ヒーロー同士がとりあえず最初はブン殴り合うのは「お約束」だからです。

 読者もそーいうの期待してコミックブックを買ってるので、その期待を裏切るわけにはいかぬのです(殴り合いの詳細については、現物を買ってください。ここにデロリと貼りまくるのもナンなので)。



殴り合いのさなか「常々思うのですが、その特製アーマーとアクション・フィギュアとでは、どちらを先にデザインしているのですか?」とかいう、禁断のツッコミを入れるハルクさん。

※ちなみにこの当時のハルクさんは、ハルクの肉体にブルース・バナーの人格を兼ね備えた、通称「マージ(融合)・ハルク」と呼ばれる状態にあるので、とても理知的です。


 そんなわけで、懸命にハルクをバストしようとするトニーさんですが、一方のハルクさんは、何故か本気を出さずに防戦一方です。


アイアンマン「(ハルクをブン殴りながら)そもそも、私は聞き分けの良い人間なのです。きちんと要望をお出しいただければ、そちらと協議の上で、この施設を取り壊す時期について話し合うこともできるのですよ?」

ハルク「(防戦しつつ)そうしましょう」



アイアンマン「だのに…(殴る)貴方は…(殴る)……失礼、今なんと?」

ハルク「そうしましょう、と申したのです。私はここへ戦争をしに来たのではありません。貴方と私双方に関連する問題に、筋道の通った解決を話し合うために来たのです」



アイアンマン「なぜ最初からそのように言わないのです?」

ハルク「そうしようとしたのですが、貴方は聞くよりも戦うことに夢中でしたので……」

アイアンマン(そうでした、最初からケンカ腰だったのは私の方でした……)

 ……などと、物凄く冷静なハルクさんに説かれたアイアンマンは、戦いを辞め、2人仲良く問題の工場を破壊します。



アイアンマン「あなたに大変申し訳ないことをしました。謝罪します」

ハルク「いいえ、あなたはあなた自身に申し訳なく思うべきです。貴方のそのアーマーは、貴方の猜疑心の大きさです。それを着たことで、貴方の視野は狭まり、別の解決策が見えなくなっていました」

 的に、アイアンマンの謝罪を流すと、ハルクさんはカッコよく立ち去るのでした。

 めでたしめでたし。


 以上、ハルクバスター・アーマーの初登場エピソードでした。対ハルク用に設計したアーマーが大登場だ! とかいう勇ましいイントロから、数ページの間ブン殴り合い(でもハルクさんは手を抜いてる)をしつつも、最終的に話し合いで決着するという、イカすオチが個人的に大好きです。ええ。

 っつーか、この「クラッシュ&バーン」ストーリーライン自体、毎号毎号スタークさんちに押しかけてくるヒーローたちと、お約束で数ページの間ブン殴り合いを繰り広げつつも、いずれも最終的には「理性的に対話して、とりあえず妥協点を見出す」という、非常に紳士的なオチになってるのよね。これが。


 例えば、先に述べた殺人サイボーグ(デスロックさん)との戦いも、相手側の「悪用された技術を処分しに来た」という事情が分かったら、

アイアンマン「左様な事情でしたか。では、端末を用意しますので、該当するファイルを消してください」

デスロック「ありがとうございます。あ、先程、あなた様のことを“スターク社のロナルド・マクドナルド”などと罵倒しまして申し訳ありませんでした」

アイアンマン「お気になさらず。よろしければ、あなたのその才能をスターク社で発揮しませんか?」

デスロック「考えておきます。それでは、スターク様によろしくお伝えください(握手)」

 ……とかいう感じで、スゲェ理性的に解決するしね。


 こう、この「とりあえず対話で決着」という点が、1990年代当時に流行した「ヒーローが毎号入れ替わりでゲスト出演して、主人公と不毛なブン殴り合いをする」系のクロスオーバーの中でも異彩を放ってて、20年経った今でも、オイラ個人の「1990年代のクロスオーバーの中で、割と好きな奴」のランキングベスト10の中に入ってる話なのよ。この「クラッシュ&バーン」てば。

 でも最終話が無駄にセリフが多いという致命的な欠点があるので、ベスト10でも9、10位くらいの位置づけなのですが(どうでもいい)。

(※)最終話が無駄にセリフが多い:トニーがタブレット型PC(20年前の話なのにね)に手描きで書いたメモの内容が丸々1ページデロリと載ってたり、挙句の果てには見開きページで「記者会見で話すトニー」の絵の左右に、このシーンでトニーが話してるスピーチ原稿が貼られてたりと、読む気がミルミル削がれる素敵な内容なのです。


▼余談:

 ちなみに、スタークさんちに押しかけるヒーローの中には、キャプテン・アメリカ(#302(1994/3)のラストで登場)もいるのですが、この人に至っては、ちゃんと事前にスターク・エンタープライゼスに連絡を入れて、11:00にアポイントを取った上で来社してて。

 もはや殴り合いすらせず、

スティーブ「トニー、困ってることがあれば手を貸すよ」

 とか、紳士的に提案する有り様ですよ。

 しかも、

トニー「最近は……私が事故で数週間ほど冷凍冬眠してた間に(『アイアンマン』#284~300 (1992/9-1994/1)での話)、世界の仕組みがまるきり変わったのではないかとすら思うんだよ」

スティーブ「ふむ……それがどんな気分かは、少しは解るつもりだよ」

2人「AHAHAHAHAHAHAHA」

 とかいう「冷凍睡眠あるある」で笑い合うし。

 おまけに、“急な仕事”が入ったんで、席を外さなきゃならないトニーが、お詫びにスティーブを夕食に誘って、「後で君のホテルに連絡入れるから」とかいうし。

 ……なにこの仲良しさん。


 ていうか、スティーブを見送りながら

(彼は私よりも年上なのに、時々とても少年的に過ぎるところを見せる……)

(そんな彼を騙すのは、まるで自分が世を拗ねた老人のように感じてくる……彼のためについた嘘だとしても……)

 とか独白するトニーがね、ちょう萌えます。萌え死にます。

※彼を騙す:先述した“急な仕事”というのはウソで、スターク社に抗議するヒーローらが現れてたのだけど、自分の問題にキャプテンを巻き込みたくないので、「ごめん、急な仕事が入って……」的なウソをついて彼を帰したのです。


 まあ、そんな感じで。

 言いたいことは言ったので、オワル。
  
  

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コメント

*敵かな?見方かな?

あー、これ自分買ったヤツはやたらと肩アーマーが取れたな。

件の映画はお祭り感覚で楽しいンだけど、やべ、もうこの展開飽きてきたかも。
しかしラストの再編成メンバーの地味さにはコミックでロス将軍がハルク対策に招聘したパンサー筆頭のアヴェンジャーズを見て「あれ、アヴェンジャーズなんだからもっとこうソーとか派手なキャラこないの?」な気分になりました。

*

うす。
生きておりました。

毎度レス遅くなりまして申し訳ありません。

>ビートルさん
トイビズの5インチのアイアンマンのシリーズは、玩具としては楽しいですが、
割とダボとか適当で、アーマー付けてもすぐ外れるわ、ミサイルとかの差し込みがアーマーのダボに干渉したりするわで、割と惜しい感じでしたな。

新生アベンジャーズは、まあ地味ですが、地球規模の事件とかなら、ビジョンとキャプテンがいれば大概何とかなりそうな気もするので、大丈夫でしょう。多分。

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