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●『ボルトロン』の歴史のまとめ。その2

2016.06.22 Wed

▼『ボルトロン』30年ちょいの歴史・その2:

 続き。


▼「その2」の時代背景:

・オリジナルの『ボルトロン:ディフェンダー・オブ・ユニバース』が完結してから10年ちょい、当時『ボルトロン』を見ていた子供が大人になって、送り手に回るようにもなった、1990年代後半頃の話。

・WEPは細々と『ボルトロン:ディフェンダーズ・オブ・ユニバース』全52話(つまりオリジナルの「ライオン・フォース」のみ)を、カートゥーン専門のケーブルテレビ局(ニコロデオンとか)で再放送しておりました。

(なお、前回述べたように、『ビークル・ボルトロン』は、本放送以来、全く再放送されませんでした。すなわち『ボルトロン』再放送以降の世代にとっては『ボルトロン』=「ライオン・ボルトロン」という認識が浸透していきます)

・で、ケーブルTV局大手のカートゥーン・ネットワークでの、『ボルトロン』の再放送の視聴率が良かったので、WEPは「いっちょ『ボルトロン』で、また一儲けしてやろうか」と思ったのでした。

・と、いった具合。


▼『ザ・ニュー・アドベンチャーズ・オブ・ボルトロン』:

・1997年秋から1998年秋にかけ、各シンジケーション局で放映された番組。

・「ニュー・アドベンチャー」と銘打たれたものの、実際にはオリジナルの『ボルトロン』のシーズン3のフィルムに、CGエフェクトを追加した程度のもの。

・一応、建前上は「新作」ということで、シンジケーション局の中でも、新作を放映する「ファースト・ラン・シンジケーション」系の局で放映されていたという。

・ちなみに『ボルトロン』と並ぶ1980年代を代表するTVアニメであるところの『トランスフォーマーズ』も、1990年代初頭にオリジナルの『トランスフォーマーズ』のTVアニメにCGエフェクトを追加して「新作」ということにした『トランスフォーマーズ:ジェネレーション2』を放映している。


▼番外:「スプライト」TVCM:

・おなじみのコカ・コーラ社の清涼飲料水「スプライト」とタイアップした、『ボルトロン』のTVCM。1998年8月から11月にかけ、全米で放映された。

・このCMは、部分的に(キング・ザーコンの登場するカットのみ)、オリジナルの『ボルトロン』の映像を流用してはいるが、本編自体は新作である。アニメーションの製作を担当したのは、広告用のアニメーションを多数手がけるワイルドブレイン社。

・細かいことはいいから、このYouTubeにアップされてる動画を見なさい。


・なお「のどの渇きを感じろ」「イメージではない」「直感を信じろ」「スプライトを飲むのじゃー」といった、諸々の謎日本語字幕がついているが、普通にこの字幕付きで放映されてた模様。

・このCMの製作を担当したのは、シカゴの広告代理店バーレル・コミュニケーションズ。同社はアフリカ系アメリカ人を対象とした広告代理店で(アメリカではそういう会社が普通にあるのですね)、その分野に置いては当時最大手であった。また、クリエイティブ・ディレクターを担当したのは、アフリカ系アメリカ人の“レジー・ノウ”ことレジナルド・ジョリーと、トッド・N・トリプレットの2人。

・で、なんでヒップホップ・ミュージシャンがボルトロンに乗り込む、なんていうCMが作られたかというと、だ。

・そもそもこの当時(1990年代後半)のヒップホップ界は、西海岸・東海岸のラッパーたちが互いに罵倒しあい、「ラップの東西戦争」と呼ばれる程の殺伐とした状態にあった。1997年に、人気アーティストのトゥパックと、ノートリアスB.I.G.が連続して銃殺されるに至り、シーンはいよいよ凄惨な様相を呈していた。

・こうした状況を憂慮したトリプレットは、“都会に住む若者にアピールする広告を”との依頼で持ち込まれた、このスプライトのCMを通じ、東西のヒップホップ・アーティストを団結させようと考えた。

・そしてヒップホップと日本製アニメ、それにカンフー映画で育った世代のレジー・ノウは、“ヒップホップの団結の象徴”として、5体のメカライオンが合体する『ボルトロン』を用いることを提案。トリプレットもそれに同意し、企画が動き出す。

・こうして、ファット・ジョー(東海岸代表)、コモン(中西部代表)、グッディ・モブ(南部代表)、マックス・テン(西部)、アフリカ・バンバータとジャジーJ(オールド・スクール代表)といった、各地域の人気ラッパーが集った空前絶後のCMが製作された。

・これだけの面子を集めたことで、CMの製作費は実に1500万ドル(アーティストへのギャランティ含む)にもなったという。

・このCMは、全5話の構成で、第1~4話までは、メカライオンに乗ったラッパーたちが悪の軍団にバラバラに攻撃をしかけ敗北。しかし最終回で、団結した5組のラッパーは、ボルトロンに合体し、パワーを1つにして悪の軍団を倒す、という流れになっている。実に明確なメッセージだ。

・で、このCMは好評を博し、当時は清涼飲料水の市場で7位だったスプライトを3位にまで押し上げた。

・当時のコミック誌にも、この様なカラー広告が掲載された。「カッコいいからあちこちに日本語を配置するぜ。どうせアメリカ人には解りっこないさ」という、ミもフタもなさが素晴らしい。誰だこれ作ったデザイナー。



▼『ボルトロン:ザ・サードディメンション』:

・WEPが満を持して送り出した新作TVアニメ。通称『ボルトロン3D』。

・当時は『リブート』(1994年)や、『ビースト・ウォーズ』(1996年)といった、フルCGアニメ作品がヒットしていたのを受け、本作もフルCGアニメとして製作された。

・本放映は1998年9月12日~2000年2月19日。全26話、2シーズン。なお第1~17話までがシーズン1で、第18~26話がシーズン2という配分。

・アニメの製作担当は、当時の人気実写SFTVドラマ『バビロン5』で、スペースコロニー等の3DCGを手掛けたネッター・デジタル社が担当した。

・WEPいわく、「初の北米単独製作の3D CGIのTVアニメーション作品です」(※先行作品である『リブート』、『ビーストウォーズ』はカナダ製作なので)。

・内容は、『ボルトロン:ディフェンダーズ・オブ・ジ・ユニバース』の直系の続編。主要キャストは、オリジナルの『ボルトロン』の声優が続投し、参加できなかったキャストには、似た声質の人間を起用と、オリジナルのライオン・ボルトロンを見ていた世代&再放送で『ボルトロン』を見た世代に向けた内容となっている。

・ただその、本作は「ライオン・ボルトロン」の直系の続編であり、ビークル・ボルトロンは一切登場しない。しないのだ。


・物語の基本設定はこんな感じ:今から5年前、我らがライオン・フォース・ボルトロンは、仇敵のプリンス・ローター率いる艦隊との最終決戦に勝利し、銀河に平和が訪れる。

・一方、ローターの父親で、ドゥーム星の独裁者だったキング・ザーコンは、突然慈愛に目覚め、ギャラクシー・アライアンスに加入。平和公使として名を馳せていく。

・平和な時代の訪れを受け、ボルトロン・フォースは解散。メンバーは思い思いの人生を歩みだす。

・やがて5年後、ローター(最終決戦で重症を負い、サイボーグになっていた)は、投獄されていた監獄惑星からの脱獄に成功し、ハガー・ザ・ウィッチと共に破滅の艦隊を復活させる。

・これを受け、再集結したボルトロン・フォースの面々は、ボルトロンを駆り、ローターの軍勢に立ち向かっていく。

・しかし、ボルトロン・フォースの敵はローターだけではなかった。改心したはずのキング・ザーコンは、実際にはローターと通じていた。その上ザーコンはギャラクシー・アライアンスの指導者であるアンドロイド、アマルガムスを篭絡し、彼がボルトロン・フォースに不都合な命令を発するよう仕向けるのだった。

・激しさを増す戦いの中、ボルトロンは秘められた超パワーを解放していく! ……とかなんとか。


・まあ、ボルトロン公式がYouTubeにアップロードしている『ボルトロン:3D』第1話で、その辺の基本設定は語られてますので、見ると良いのではないでしょうか。


・まあ、この第1話をご覧いただければわかる通り、本編のCGは、先行作の『ビーストウォーズ』などに比べて、一段レベルが劣っている感がある。

・ネッター・デジタルは本作でフルCGのTVアニメを初めて手がけるので、発展途上なのはしょうがない、ともいえるが。

・とはいえ、あまり新キャラクター、新メカ、新たな舞台を用意できない、といった、当時のフルCGTVアニメの制約の中で、割かしネッターデジタルは頑張っていたと思う(2シーズンで2回くらい総集編をしてるあたり、結構逼迫した製作事情が伺えるが)。

・まあ、そんな感じで、諸々文句はいわれつつも、『ボルトロン:3D』はシーズン2まで好調に放映が続き、シーズン3の製作も進められていた。

・が、そのさなかにネッター・デジタルが経営に破たんを来たす、という不測の事態が生じる。

・当時のネッター・デジタルは、レギュラーだった『バビロン5』のCG作成を他社に取られ、代わりに担当することとなった『クルセード』(『バビロン5』のスピンオフ)が、諸事情により放送開始前に打ち切り決定(全13話)という、不幸のコンボを食らっており、結果、経営破たんした。

・そんな訳で、『ボルトロン:3D』は、2000年2月19日に放映された第26話を事実上の最終話に、シリーズは終了した。

・物語自体は、第25話で、仇敵キング・ザーコンの本性を暴いた上で打倒していたので、まあ、一応の決着はついていたものの、シーズン2で提示された諸々の伏線は、若干、放置されたままとなった。


・ちなみに、この『ボルトロン:3D』のシーズン2では、オリジナルの新型ボルトロン、「ステルス・ボルトロン」が登場している。


(本編のいい画像が見つからなかったので、このブログで過去に紹介したステルス・ボルトロンの画像を引用)

・このステルス・ボルトロンは、第19話にて初登場しており、謎の世界「ステルス・ディメンジョン」にボルトロン・フォースが突入したら、何故かメカライオンが変異した姿。……なので、日本の戦隊ものでいうところの「2号ロボ」ではなく、仮面ライダーでいう「別フォーム」的な位置づけになる(ステルス・ディメンジョンから元の世界に戻ると、元のメカライオンに戻る)。ちなみに合体方法はボルトロンと一緒。

・なお、「何故ステルス・ディメンジョン」に突入するとステルス・ボルトロンになるのか」という謎に関する説明は、本編では一切なされていない(あるいは、シーズン3で明かされる予定だったのかもしれないが)。

・ちなみに『ボルトロン:3D』第23話は、「プリンス・ローターがボルトロンを奪い、銀河を征服した」平行世界に紛れ込んだボルトロン・フォースが、その世界のボルトロン・フォースと共闘し、最終的に平行世界のボルトロンと、ステルス・ボルトロンが共闘するという、なかなかに燃える話となっている。

・ちなみに当時、『ボルトロン』の玩具を精力的にリリースしていたトレンドマスターズ社からは、更なる新型ボルトロン、「ボルトレックス」も発売されていた。ちなみにこいつは5体のメカ恐竜が、いつもの5体合体をした上で、背中にメカ・プテラノドンが合体するという、シリーズ初の6体合体ロボ。もしもシーズン3が製作されていたら、こいつが登場していたのかもしれない。


・ちなみに筆者は昔ヤフオクで、このボルトレックスの玩具を落札したのだが、本体のメッキが劣化していて、触るとメッキが剥げるため、合体すらできずに閉口した(どうでもいい)。

・また、『ボルトロン:3D』本編には、ボルトロンの仇敵として、意思を持ったメカドラゴン5体が合体する「ドラコトロン」が登場していたのだが(やはり合体方式はボルトロンと同じ)、こいつは玩具の試作品まで作られておきながら、発売はされなかった。

(なお、この試作玩具の写真だとボルトロン同様カラフルな塗り分けだが、本編では銀一色)

・そんなわけで、『ボルトロン:3D』は2000年初頭に終了し、『ボルトロン』は再びの休眠期に入ることとなる。

<ツヅク>
  
  
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