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●今日読んだエリプレ:

2007.10.23 Tue

Superman/Batman vs. Aliens/PredatorSuperman/Batman Vs Aliens/Predator
(2007/06/22)
Mark Schultz、Ariel Olivetti 他

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▼スーパーマン&バットマンvs.エイリアン/プレデター

 なんつーか、トンカツとステーキとハンバーグと生姜焼きが1つの皿に盛りつけられたような、ヤケクソなカロリーを誇るクロスオーバー。

 ストーリーは、メトロポリス、ゴッサム双方に現れたプレデターを追って、アンデス山脈にたどり着いたスーパーマン&バットマンは、今までとは異質なプレデターたちと遭遇する……。あ、あとついでに、エイリアンも出るよ、な感じ。

 ぶっちゃけちまうと、この本は、ビッグネーム4者が一堂に会する、っつー顔合わせそれ自体と、エリアル・オリベッティ<Ariel Olivetti>のペイントアートを楽しむべき作品ですわ。こう、ストーリーの巧みな構成とか、意外な展開とかいうものを求めて読んじゃダメな本ですね。

 そもそも、スーパーマン&バットマンの世界観と、エイリアン/プレデターの世界観との噛み合わせが悪い。異様に悪い。
 つか、この4者の組み合わせだと、キャラとしての「格」的に、どうあがいても
 スーパーマン&バットマン>越えられない壁>プレデター=エイリアン
 なんで、クロスオーバーと言っても、物語は完全にスーパーマン&バットマンに視点が据えられて、彼らの活躍にのみページが割かれるっつー、エリプレ完全にアウェー状態(ブッチャケ、この話に登場するゲスト宇宙人は、別にエイリアン&プレデターでなくとも成立する程に、彼らの存在が薄い)。

 こう、「vs.プレデター」、「vs.エイリアン」ものの醍醐味、ってのは、「姿を見せず、しかも強力な武装で迫り来るプレデター」や、「単体でも戦闘力が高いエイリアンが、群れをなして襲ってくる」といった、「どうにもならない強さ」を持った奴らに対し、人類側が、1人また1人と犠牲者を出しながら、懸命に打開策を模索する、っつーサバイバルな部分にあると、思うわけですよ。
 でもね、スーパーマン&バットマンというキャラクターは(+脇役のロイス・レーンも)、キャラクターの格的に「どんな状況に放り込まれても、絶対に死なない」ことは、読者のコッチは重々承知なんで、てんでサバイバルの緊張感が盛り上がらねぇのが、なんとも。
 こう、「ハリウッド映画のお子様の登場人物は絶対死なない」と解った上で、子供がメインのパニック物を見せられてるような、釈然としない安定感、っつーか。
 っつーか、エリプレものって、「卑怯者が、自分だけ生き延びようとした行動が、裏目に」とか、「黒人その他のマイノリティの雄々しい散り様」とか、「ムシャムシャとドーナツ喰ってるデブがウッカリ死亡」とかの「各個人の死に様」も、醍醐味に含まれてると思うわけですが。そういうサブキャラがロクに登場してねぇのも、どうかと。

 まぁ、その辺の「格」によるハンデはね、スーパーマン&バットマンのペアを、ライターが工夫して弱体化させることで、なんとか面白味を生み出せるんですが(前のエントリで紹介した『エイリアンズvs.スーパーマン』とかみたいに)、本作では、ライターがテンデ工夫してない、というのが致命的ですね。
 っつーか、この2人、死なないどころか、むしろエイリアン&プレデターを圧倒するですよ。バットマンは格闘・狩猟技術においてプレデターを余裕で凌駕するし、スーパーマンはエイリアンがいくら噛みつこうが酸の血液を浴びせようが「君、話し合おう」と朗らかにほほえみ返すし。

 あと、エリプレもののお約束としては、最初はエイリアン/プレデターの特徴を知らずに、フェイスハガーの抜け殻をつまんで「なんだこりゃ?」とか、光学迷彩中のプレデターを目撃して「なんだありゃ?」ってトコから始まって、徐々にその生態が解っていく、ってのも、大事な点なんですが(逆にこの「お約束」を重視すると、対戦相手側に割くページ数がなくなるのですが)。
 ……でも、本作ってば、バットマン&スーパーマンが、「以前にエイリアン&プレデターと戦ったことがあって、彼らの生態を良く知ってる」という、「お約束台無し」な設定でね。なにそれ。

 結論としては、エイリアン&プレデターシリーズのファンが読んでもガッカリする内容な上に、スーパーマン&バットマンファンが読んでもテンでカタルシスに欠けるという、「誰に向けて書いてんだ?」な感じの内容で。
 ライターがアイデアを振り絞らないと、この手の「vs.」モノは、面白くならねぇなぁ、という感想ですな。
 でも、アイデアを思いついても今度はエリプレシリーズの「お約束」がマンネリになんないように工夫したり、お約束に割くページ数をいかに削るか、という戦いが待ってますが。
 その辺のレギュレーション故に、このジャンルは名作が生まれにくいかなぁ、とか。
 むしろ、『エイリアンズvs.スーパーマン』のダン・ジャーゲンスや『エイリアンズvs.グリーンランタン』のロン・マーズみてぇな、コミック作家として酸いも甘いも噛み分けて、お約束をネジ込んだり、ヨソのキャラとのすり合わせに“場慣れしてる”方が、デキの良い作品を書けるのかもね、と思った。
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タグ:AVP 今日読んだアメコミ

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